エンジニアのゼネラリストとは?スペシャリストとの違いや仕事内容・スキルも紹介
「エンジニアのゼネラリストになりたい」
「エンジニアのゼネラリストに必要なスキルは何だろうか」
と思うことはありませんか?
エンジニアのゼネラリストになりたいと思っても、なる方法がわからないから迷ってしまいますよね。
では、エンジニアのゼネラリストになる方法や必要なスキルにはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアのゼネラリストになる方法
- エンジニアのゼネラリストが必要なスキル
- エンジニアのゼネラリストの仕事内容と職種
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアのゼネラリストになる方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアのゼネラリストとは
エンジニアのゼネラリスト(ジェネラリスト)とは、ITやプログラミングなど、業務に関して幅広い知識とスキルを持った人材を指します。
実際に業務するときは、開発・設計に携わるよりも、全体を統括する管理職やリーダー職で働くケースが多いです。
また、クライアントとミーティングをおこなったり、エンジニアに指示を出したりなど、コミュニケーション力と統括力が求められます。
そのため、業務に関する知識・スキルはもちろん、高い人間性も必要とされるのがエンジニアのゼネラリストです。
スペシャリストとの違い
スペシャリストとは、特定の分野に特化したエンジニアです。
ゼネラリストと比べて広さはありませんが、その分ひとつに特化した高いスキル・知識を持ち合わせています。
ゼネラリストとの違いは、
- 開発現場で業務するケースが多い
- 幅広さよりも、特定の分野に長けている専門家
- 専門分野の需要に応じて年収に差が生じる
などがあります。
スペシャリストは、働く企業やスキルだけでなく、プログラミング言語やAI・アプリ開発など、専門分野における需要でも年収の差が生じます。
そのため、スペシャリストを目指すエンジニアは、何の分野を極めるかを見定めるのも必要です。
とはいえ、ゼネラリストとスペシャリストの両方とも欠かせない人材であり、将来的な需要はどちらも高いといえます。
エンジニアのゼネラリストの仕事内容3選
エンジニアのゼネラリストの仕事内容3選を紹介します。
- プロジェクトを統括する
- 業務改善
- エンジニアのサポート
それぞれについて、詳しく解説します。
1.プロジェクトを統括する
仕事内容の1つ目は、プロジェクトを統括することです。
具体的には、
- クライアントとミーティングをおこなう
- プロジェクト完成のために部下に指示を出す
- 部署ごとに進捗具合をチェック
- 部署ごとの要望をまとめる
などがあります。
各部署で業務をおこなうエンジニアがやりやすいように、進捗具合をチェックしながら具体的な指示を出します。
また、部署間で不具合が生じたときは、問題個所を探し、再度指示を出さなければなりません。
そのため、問題解決と臨機応変に対応する能力が必要です。
加えて、多くのエンジニアと意見交換するので、高いコミュニケーション能力も求められます。
2.業務改善
続いて2つ目は、業務改善になります。
具体的な仕事内容は、
- コスト削減
- 業務円滑化のための人員配置
- 実用性アップのために設備やシステムの導入
などがあります。
社内SEが新たなシステムや設備を導入するとき、コスト面や実用性の最終判断を下すのはリーダー職や管理職です。
また、エンジニアの向き不向きを考え、人員配置をするのもエンジニアのゼネラリストがおこないます。
そのため、プロジェクトはもちろん、経営面を含めた業務改善はすべて仕事内容です。
働く企業でどの役割に配属されるかわかりませんが、いずれも高いマネジメント能力が求められます。
3.エンジニアのサポート
エンジニアのサポートも、ゼネラリストの仕事になります。
なぜなら、すべてのエンジニアがスペシャリストとは限らないので、仕事がわからなくて作業がストップしてしまうケースが多々あるからです。
たとえば、わからない仕事で手が止まったエンジニアがいたら、ゼネラリストがサポートしなければなりません。
また、エンジニアのミスを見つけ、サポートするのも仕事の一環です。
そのため、いくらゼネラリストとはいえ、スキル・知識が浅すぎては仕事として成り立ちません。
プログラミングスキルはもちろん、データベースやシステム管理など、業務に関連する全般的な知識を高めておく必要があります。
エンジニアのゼネラリストに必要なスキル5選
エンジニアのゼネラリストに必要なスキル5選を紹介します。
- プログラミングスキル
- 統合力
- コミュニケーション力
- マネジメント能力
- 思考力と改善能力
それぞれについて、詳しく解説します。
1.プログラミングスキル
ゼネラリストも、プログラミングスキルが必要になります。
その理由は、エンジニアのすべてがスペシャリストとは限らないからです。
ときには、仕事を教えることも必要で、問題が起きたら改善しなければなりません。
さらに、一定以上のスキルがないと、プロジェクトの統括や業務改善はそもそも難しいです。
スペシャリストほど高いスキルは求められませんが、開発業務に携わっても問題なくこなせる程度は必要になります。
2.統合力
統合力は、ゼネラリストに最も必要なスキルといっても過言ではありません。
プロジェクト達成のためには、各エンジニアが能力を最大限に発揮する必要があるからです。
ゼネラリストに必要な統合力とは、
- ゴールを明確に定める力
- ゴールに向かって方向性を明確にする力
- プロジェクトをエンジニアに周知させる力
になります。
ゴールが定まらないまま仕事をすると、作業が進まないだけではなく、プロジェクトすら達成できない可能性も出てきます。
そのため、エンジニアの全員がゴールを理解して、方向性がブレないよう統合する力が大切です。
3.コミュニケーション力
コミュニケーション力は、ゼネラリストに欠かせない要素といえます。
なぜなら、クライアントやエンジニア、部下や上司など多くの人と接する機会が多いからです。
コミュニケーションが取れなければ、対人関係において亀裂が入ってしまいます。
さらに、エンジニア同士で認識のズレが生じてしまい、ゴールが遠のいてしまう可能性が高いです。
そのため、最も必要とされる統合力を高めるには、コミュニケーション力もないと成り立ちません。
また、相手に伝わりやすい会話力・話し方もコミュニケーション力に含まれます。
4.マネジメント能力
ゼネラリストには、高いマネジメント能力が求められます。
経営面・作業面ともにリスク管理とコスト削減が必要だからです。
ここでいうマネジメント能力とは、
- 経営面・作業面のリスク管理とコスト削減
- 部下の人材育成
- 成果を上げるための運営力
などになります。
ゼネラリストは管理職・リーダー職で働くケースが多いので、経営面を考え、作業がしやすいよう改善しなければなりません。
加えて、成果を上げるために人材育成したり、運営力を考えたりするのも仕事の一環です。
そのため、経営学やビジネスの知識から、マネジメント能力を高める努力が必要になります。
5.思考力と改善能力
思考力と改善能力もゼネラリストに必要なスキルになります。
なぜなら、何が問題か考える思考力と、解決に導くための改善能力が必要になるからです。
さらに、視野を広くして問題に向き合わないと、発見も解決法も見つかりません。
そのため、どちらの能力も柔軟性が必要です。
知識はもちろん、長い経験から身につくスキルともいえます。
マネジメント能力とは?必要な5つのスキルや能力を高める3つの方法も解説エンジニアのゼネラリストになるための3つの方法
エンジニアのゼネラリストになるための3つの方法を紹介します。
- プログラミングスクールに通う
- ビジネスの知識を学ぶ
- 資格を取得する
それぞれについて、詳しく解説します。
1.プログラミングスクールに通う
未経験から目指す場合は、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。
プログラミングやエンジニアのスキルは、独学で習得するのは難しいためです。
実際に、独学でスキル習得を目指す人のほとんどが途中で挫折しています。
さらに、どのような企業で働きたいか検討すらつかない人でも、プログラミングスクールならあなたに合った仕事を紹介してくれます。
なかには転職サポートがあるスクールもあるので、未経験からキャリアアップとしてエンジニア転職を目指す人は、ぜひ活用してください。
2.ビジネスの知識を学ぶ
ゼネラリストになるには、ビジネスの知識を学ぶ必要があります。
なぜなら、マネジメント能力がないと実際に仕事するのは難しいからです。
加えて、ビジネスの知識では、リーダーに必要なスキルや統合力・コミュニケーション力も学べます。
スペシャリストで経験を積んだエンジニアだとしても、ゼネラリストは実務以外の幅広い知識がないと仕事ができません。
そのため、ビジネス学や経営学を学び、幅広い知識を身につけましょう。
3.資格を取得する
ゼネラリストを目指す人は、資格を取得するとキャリアアップがしやすいです。
そもそも資格が必須ではありませんが、資格はスキルの証明になります。
そのため、未経験者・スペシャリストの両方で、資格があった方が転職活動が有利に進められます。
ゼネラリストにおすすめな資格は、
- 応用情報技術者試験
- ITサービスマネージャ試験
- プロジェクトマネージャ試験
などです。
もし未経験で何から取得すればいいかわからない人は、プログラミングスクールに通うとあなたに合った資格を教えてくれます。
どちらにしても、未経験からだと資格の取得だけでは実務に携わるのは難しいです。
実務スキルと資格の取得の両方とも、プログラミングスクールを利用した方がスムーズといえます。
ITスクール・プログラミングスクールのおすすめ11選 | 特徴や選ぶときの注意点を徹底解説エンジニアのゼネラリストの職種4選
エンジニアのゼネラリストの職種4選を紹介します。
- 管理職
- ITコンサルタント
- プロジェクトリーダー
- フルスタックエンジニア
それぞれについて、詳しく解説します。
1.管理職
エンジニアのゼネラリストで代表的なのが、管理職になります。
なぜなら、マネジメント能力や統合力を必要とする管理職は企業が最も求めている人材だからです。
ただし、管理職は経験も必要とするので、知識や能力だけで慣れる職種ではありません。
そのため、未経験からいきなり管理職を目指すのは難しいです。
どちらかというと、スペシャリストからゼネラリストになりたい人や、エンジニア経験があってキャリアアップしたい人が目指す職種といえます。
2.ITコンサルタント
幅広い知識とマネジメント能力を活かして、ITコンサルタントを目指すのもよいです。
ITコンサルタントがおこなう業務は、
- クライアントからITに関する悩みをヒアリング
- 課題解決に向けて分析
- 分析結果をクライアントへ提案
- 課題解決のためのプロジェクトをマネジメント
といった流れです。
社内に向けての課題解決ではなく、コンサルティングをするのは対クライアントになります。
マネジメントする際にスキルも求められますが、どちらかというと知識を必要とする仕事です。
そのため、未経験からでも目指しやすく、ITが社会に必要とされる近年だからこそ需要のある職種といえます。
3.プロジェクトリーダー
ゼネラリストが目指す仕事として、プロジェクトリーダーもおすすめといえます。
そもそもプロジェクトリーダーとは、開発現場や社内プロジェクトを遂行する責任者のことです。
そのため、クライアントとのマネジメントやミーティングにはほぼ携わりません。
どちらかというと現場経験者がキャリアアップとして目指す職種で、知識とあわせて高いスキルが求められます。
4.フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、未経験者でも目指しやすい職種といえます。
なぜなら、フルスタックエンジニアは複数のスキル・知識を持つエンジニアを指すからです。
そもそもフルスタックエンジニアとは、
- 複数のスキルを持つオールラウンダー
- スペシャリストと違い、特定のスキルが長けているわけではない
- フロントエンドからバックエンドまで何でも業務する
になります。
そのため、少人数でプロジェクトを遂行する企業に求められる傾向が強いです。
また、大人数のプロジェクトでも、穴埋め要員としてフルスタックエンジニアは重宝されます。
マネジメントではなく現場で働きたい人や、スペシャリストで断念したエンジニアの両方におすすめの職種です。
ITコンサルタントになるために何が必要?仕事内容からキャリアパスまで紹介ゼネラリストに関するQ&A
ゼネラリストに関するよくある質問に回答します。
- ゼネラリストになるデメリットは?
- ゼネラリストに向いている人は?
それぞれの質問について、詳しく解説します。
1.ゼネラリストになるデメリットは?
得意分野が明確ではないことがデメリットといえます。
その理由は、スペシャリストに比べると専門性が劣るからです。
また、スキル・知識が浅すぎる人は、転職活動が不利になる可能性があります。
そのため、ゼネラリストになった後は、スキル・知識を磨くことを忘れないようにしましょう。
2.ゼネラリストに向いている人は?
考え方の視野が広くて柔軟性がある人が向いています。
なぜなら、プロジェクトの統括や業務改善など、多面性から物事を判断できる思考力を必要とするからです。
そのほかにも、
- 客観的視点で物事を見れる人
- コミュニケーションを取るのが好きな人
- いろんな仕事をしたい人
などがあります。
逆に、物事にこだわりがあり、特定の仕事を極めたい人にはあまり向いていません。
とはいえ、スペシャリストで仕事を極めたあと、プロジェクトを統括する管理職やリーダー職へキャリアアップした人も多いです。
そのため、未経験からエンジニアを目指す際には気づけなかったゼネラリストのやりがいを、経験を通じて目指そうと思った人もたくさんいます。
まとめ:幅広い知識を学んで、エンジニアのゼネラリストを目指そう
本記事では、エンジニアのゼネラリストになりたい人に向けて、エンジニアのゼネラリストになる方法と必要なスキルを紹介してきました。
- 未経験から目指す人はプログラミングスクールに通う
- ゼネラリストになるには幅広い知識とスキルが必要
- 仕事内容はプロジェクトの統括や業務改善
ゼネラリストは、幅広い知識とスキルが必要です。
さらに、浅く広くではなく、一定以上のスキル・知識がないとゼネラリストにはなれません。
そのため、未経験からなりたい人はハードルが高く、独学でのスキル習得は難しいといえます。
もし、未経験からエンジニアのゼネラリストになりたい人は、プログラミングスクールに通いましょう。
あなたに合った勉強法や、おすすめの資格も教えてくれるので、ぜひ活用してエンジニアのゼネラリストを目指してください。