エンジニアのボーナスの平均はいくら?年代別や職種別の平均支給額も紹介
「ボーナスが高いエンジニアに転職したい」
「エンジニアのボーナスの平均はいくら?」
と思うことはありませんか?
エンジニアがボーナスが高い職種に転職をしようとしても、職種別の平均支給額がわからなくて迷ってしまいますよね。
では、ボーナスが高いエンジニアの職種にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 職種・年代ごとのエンジニアの平均ボーナス額
- ボーナスが高いエンジニアになる方法3選
- エンジニアでボーナスが安いときの対処法4選
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアがボーナスを多く稼ぐ方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアのボーナス事情
結論でいえば、エンジニアのボーナス支給額は高い傾向にあります。
なぜなら、2022年最新のボーナス平均支給額調査で、TOP30の半数以上にエンジニア職種がランクインしているからです。
そのなかでも、最多となるのがモノづくり系のエンジニアでした。
ちなみに、社会人の平均ボーナス支給額の平均は、下記になります。
- 全体:105.1万円
- 冬のボーナス:49.6万円
- 夏のボーナス:50.1万円
- その他のボーナス:5.4万円
エンジニアの平均支給額はこれ以上となるので、年間100万円以上のボーナスは固いです。
とはいえ、原則としてボーナスは必ずもらえるわけではありません。
また、企業や職種によって差があるのが現状です。
そのため、ボーナスを多くもらいたい人は、エンジニア職種と働く企業が大事になってきます。
(参考:doda「ボーナス平均支給額の実態調査」)
職種別に見たエンジニアのボーナス平均支給額
TOP30にランクインした職種別エンジニアのボーナス平均支給額は、以下のとおりです。
職種 | エンジニア職種分類 | ボーナス平均支給額 |
---|---|---|
製品企画 | モノづくり系 | 167.7万円 |
基礎研究 | モノづくり系 | 165.6万円 |
研究開発 | 素材・化学・食品系 | 157.7万円 |
研究開発・R&D | IT・通信系 | 149.3万円 |
品質管理 | IT・通信系 | 145.1万円 |
設計監理・コンストラクションマネジメント | 建築・土木系 | 142.0万円 |
回路設計 | モノづくり系 | 139.9万円 |
評価・実験・デバック | モノづくり系 | 139.9万円 |
ネットワークエンジニア | IT・通信系 | 137.6万円 |
インフラコンサルタント | IT・通信系 | 137.4万円 |
品質管理・品質保証 | 素材・化学・食品系 | 134.2万円 |
ITコンサルタント | IT・通信系 | 132.9万円 |
技術営業 | モノづくり系 | 132.7万円 |
組み込みエンジニア | モノづくり系 | 132.3万円 |
品質管理・品質保証 | モノづくり系 | 129.6万円 |
機械設計・金型設計・光学設計 | モノづくり系 | 128.2万円 |
(参考:doda「ボーナス平均支給額の実態調査」)
モノづくり系に続き、IT・通信系エンジニアのボーナスも高い傾向にあります。
そのなかでも、最新技術の研究開発に携わるR&Dプログラマーは、社会人の平均支給額より40万円以上高いです。
今後はITの需要が高まると予測されているので、将来的に見ても安泰といえます。
年代別に見たエンジニアのボーナス平均支給額
ボーナスの平均支給額は、年齢とともに高くなる傾向にあります。
以下に、社会人全体の年代別のボーナス平均支給額をまとめました。
年代 | 全体平均支給額 | 冬のボーナス | 夏のボーナス | その他のボーナス |
---|---|---|---|---|
20代 | 70.4万円 | 31.8万円 | 33.5万円 | 5.1万円 |
30代 | 99.8万円 | 46.4万円 | 47.5万円 | 5.9万円 |
40代 | 109.7万円 | 52.0万円 | 52.1万円 | 5.6万円 |
50代 | 126.2万円 | 61.0万円 | 60.5万円 | 4.7万円 |
(参考:doda「ボーナス平均支給額の実態調査」)
20代は社会人経験が浅いので全体で見ると低いですが、30代以降から急激に高いのがわかります。
エンジニアもスキルや経験とともにボーナスがアップするので、40代以降になると平均支給額を超えるのも夢ではありません。
ボーナスがない・安い企業で働く場合の対処法4選
ボーナスがない、または安い企業で働く場合の対処法を紹介します。
- ボーナスがある企業に転職する
- 別の職種のエンジニアを目指す
- スキルを磨いてキャリアアップを目指す
- フリーランスになる
それぞれについて、詳しく解説します。
1.ボーナスがある企業に転職する
ボーナスがそもそもない場合は、ボーナスがある企業に転職することです。
また、安い場合も同様で、企業を下調べしたうえでボーナスが高い企業へ転職しましょう。
ボーナスが高い企業の特徴は、次になります。
- 上流工程に携わる大手企業
- 基本給となる平均年収が高い
- 実力主義で評価制度が整っている
とくに着目したいポイントは、上流工程に携わっているかどうかです。
逆に、下流工程に携わる中小企業はボーナスが低い傾向にあります。
中小企業は携わるプロジェクトや経営状況によって大きな差が生じるので、必ずしも平均以上のボーナスをもらえるとは限りません。
そのため、転職する際には、なるべく大手企業を選びましょう。
2.別の職種のエンジニアを目指す
現職のボーナスが安い場合は、別の職種のエンジニアを目指しましょう。
そもそもボーナスや給与水準が安い職種は、今後高くなる可能性が限りなく低いからです。
それなら、いっそのことボーナスの平均支給額が高いエンジニアを目指した方が近道といえます。
ボーナスアップのために別の職種を選ぶポイントは、次のとおり。
- ボーナスと給与水準がそもそも高い
- 前年比を確認して推移が上向きかチェックする
- AIやソフトウェア開発など需要があるか
そのなかでも、AIやソフトウェア開発など、需要のある職種を選ぶのが最大のポイントです。
また、組み込み系やサーバーエンジニアなども、需要が衰えない職種といわれています。
とくに、別の職種を目指すには、新たにプログラミングスキルを習得しなければなりません。
学習を途中でやめたら時間がムダになるので、何の職種を目指すか事前に決めておきましょう。
3.スキルを磨いてキャリアアップを目指す
平均年収が高い職種で働いているなら、スキルを磨いてキャリアアップを目指すのも方法といえます。
プロジェクトマネージャーやリーダー職などに昇進すれば、ボーナスも高くなる傾向にあるからです。
また、その他のキャリアアップの方法に、次のようなことが挙げられます。
- 専門性を高めてスペシャリストを目指す
- 幅広い知識を習得してゼネラリストを目指す
- 経験を活かしてコンサルティング力を磨く
基本的に、エンジニアはスキルともにボーナスや年収が高くなる職業です。
そのため、専門性を磨いてキャリアアップすれば、どの分野でもボーナスアップのチャンスがあります。
今までの経験から、どの分野で活躍したいかしっかりと考えたうえでスキルアップしていきましょう。
4.フリーランスになる
いっそのこと、起業してフリーランスになるのもひとつの方法。
ボーナスという概念はなくなりますが、案件をこなすだけ毎月の報酬が増えるからです。
実際に、エンジニアの年収の相場は20代でも700万円以上、30代になると800万円を超えています。
エンジニア全体の平均年収は500万円~600万円くらいなので、ボーナスがないフリーランスの方が稼いでいるのが現状です。
自由がききやすいフリーランスは市場価値が高いことから、将来的には年収1000万円も夢じゃありません。
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未経験からエンジニアになってボーナスが高い企業で働く方法3選
未経験からエンジニアになってボーナスが高い企業で働く方法を紹介します。
- プログラミングスキルを磨いておく
- 資格取得を目指す
- 転職サイトを利用する
それぞれについて、詳しく解説します。
1.プログラミングスキルを磨いておく
未経験からボーナスが高い企業で働くには、プログラミングスキルを磨くのは必須といえます。
プログラミングスキルがないと、ボーナスが高い企業で働くのはおろか、採用すらされない可能性があるからです。
未経験からプログラミングスキルを身につけるには、下記があります。
- プログラミングスクールに通う
- 独学の場合は書籍やWeb教材を使う
- プログラマー向け専門学校に通う
そのなかでも、とくにおすすめなのがプログラミングスクールに通うことです。
スクールを利用すれば、プログラミングの知識はもちろん、実務スキルやビジネススキルも学べます。
また、専門性の高いプログラミングは挫折率が高いですが、スクール利用者のほとんどがスキルを習得して転職に成功しています。
なかには転職支援付きスクールもあるので、ぜひ活用してください。
2.資格取得を目指す
未経験者がボーナスが高い企業で働くには、資格がないと厳しいといえます。
その理由は、経験がなければスキルを証明できないからです。
単に働くだけなら資格がなくてもよいですが、給与水準とボーナスの相場は極端に安くなります。
また、資格がない人は、そもそも採用すらされない可能性が高いです。
もし未経験から資格取得を目指すなら、次の資格はおすすめ。
- 応用情報技術者試験
- PHP技術者認定試験
- Ruby技術者認定試験
とはいえ、どれも初心者向けの資格になるので、多く稼ぐにはワンランク上の資格が必要になります。
どちらにしても、高年収を目指すならプログラミングスクールを利用した方が近道といえます。
3.転職サイトを利用する
サポート付き転職サイトを利用するのも方法といえます。
未経験でも採用率が上がるようサポートしてくれるからです。
転職サイトで受けられるサポートは、下記があります。
- 希望条件に合った求人の紹介
- 面接対策や書類添削
- 給与の条件交渉
もちろんプログラミングスキルがあるのが前提となりますが、自分で転職活動をするよりも採用される可能性は高いです。
最初はボーナスや給料が安くても、働きながらアップしていきたい人におすすめです。
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エンジニアのボーナスによくある質問
エンジニアのボーナスによくある質問に回答します。
- ボーナスなしの企業もある?
- ボーナスが高い職種は?
- ボーナスカットを訴えることはできる?
それぞれについて、詳しく解説します。
1.ボーナスなしの企業もある?
ボーナスなしの企業も少なからずあります。
そもそも、ボーナスの支払い義務は法的にありません。
そのため、いくら需要のあるエンジニア業界でも、企業の規模によってはボーナスがない場合があります。
とはいえ、ボーナスがない企業は、その分を給料に反映させているケースが多いです。
年収は相場どおりで給料は高いけど、ボーナスだけがないといった企業もあります。
2.ボーナスが高い職種は?
ボーナスが高い職種は、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアなどです。
その他にも、下記の職種は高い傾向にあります。
- ITコンサルタント
- 組み込みエンジニア
- R&Dエンジニア
全体的に、IT・通信系エンジニアのボーナス相場は高いです。
AIやアプリ開発の需要が高まっているので、今後もさらに上昇すると予測されます。
3.ボーナスカットを訴えることはできる?
就業規則に明記されている内容によりけりです。
例えば、就業規則に「基本給の2ヶ月分を賞与として支払う」と明記されていた場合には、訴えることが可能です。
ただし、以下の補足や記載があった場合は、法的に訴えるのは難しいといえます。
- 会社の業績によって支給額が変動する
- 「原則として」と記載がある
- 労働者の成績や勤怠によって支給額が異なる
そのため、ボーナスカットされたときには、就業規則を確認しましょう。
まとめ:エンジニアでボーナスを高くするにはスキルアップを目指そう
本記事では、エンジニアでボーナスを高くしたい人に向けて、ボーナスをアップする方法と安い場合の対処法を紹介してきました。
- エンジニアのボーナスは全体的に高い
- ボーナスを高くするにはスキルアップが必須
- 上流工程に携わる大手企業はボーナスが高い
エンジニアのボーナスの相場は、全体的に見ても高い傾向にあります。
ただし、下流工程に携わる中小企業だと、業績によっては相場より低いケースが多いです。
そのため、働いている企業でボーナスが安い場合は、転職やフリーランスを目指すのをおすすめします。
とくに、上流工程に携わる大手企業はボーナスと給料の両方で高いので、企業選びのポイントとしておさえておきましょう。