プログラマーとコーダーの違い|役割とスキルも徹底解説
「プログラマーとコーダーの違いが知りたい」
「プログラマーとコーダーの役割はどう違うの」
と思うことはありませんか?
プログラマーとコーダーに興味はあっても、どのような仕事をしているのか気になってしまいますよね。
では、プログラマーとコーダーはどう違うのでしょうか?
そこで今回は、
- プログラマーとコーダーの仕事内容、年収の違い
- プログラマーとコーダーのキャリアパス
- プログラマーとコーダーの役割と違い
について詳しく解説します。
この記事を読めば、プログラマーとコーダーの仕事内容が理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
プログラマーとコーダーの違い
プログラマーとコーダーでは、仕事内容や使用言語が違います。
プログラマーは、プログラミング言語を使ってプログラムを作る職種で、使用する言語は案件によって変わります。
また、既存のプログラムを適宜修正し、顧客の要望に合わせて機能を追加することもプログラマーの仕事です。
一方コーダーは、Webデザイナーが作成したデザイン案をもとに、Webサイトを作成する役割があります。
つまり、HTMLやCSSといったマークアップ言語を用いて、Webブラウザーで表示可能なWebサイトをコーディングする職業がコーダーです。
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プログラマーとは?
プログラマーとは、仕様書に基づいてプログラミング言語を使用して、サイトやシステムなどの制作業務をおこないます。
ここでは、プログラマーの基本事項を解説します。
- プログラマーの仕事
- プログラマーが働く業界
- プログラマーの年収
- プログラマーのキャリアパス
以降でそれぞれ見ていきましょう。
1.プログラマーの仕事
プログラマーの仕事は、システム開発の上流工程を担当するSE(システムエンジニア)が作成した仕様書に沿って、プログラミングのコードを書くことです。
利用する分野に応じた、プログラミング言語を使う必要があります。
2.プログラマーが働く業界
プログラマーが働くIT業界では、求人は年々増加傾向にあるものの、人材不足が叫ばれています。
IT業界で最も活躍すべき若い世代での人口減少が進むことで、IT人材の不足は常態化し慢性的になると見られています。
プログラマーは、比較的自由度が高く働けます。
プログラミングは、自分のペースで進めることができるからです。
また、雇用形態や勤務場所の違いによっても、働き方の違いはさまざまあるといえます。
例えば、稼働中のシステムに影響が出ないように、業務終了に残業するケースや、仕事のスピード感をコントロールして休日出勤が少ないところもあるのです。
服装や髪型に関しても、とくに制限なく、問題のある服装でない限りとくに注意されることはないでしょう。
3.プログラマーの年収
2023年4月の求人情報から算出すると、プログラマーの平均年収は正社員で約434万円です。
経験年数や年代があがるにつれて、平均年収も高くなる傾向にあり、35~39歳の平均年収は493万円で、日本の平均年収443万円を上回ってます。
正社員以外にも、派遣社員やアルバイト・パートなど時間を有効利用する働き方があり、平均時給は下記のとおりです。
- 派遣社員の平均時給 :2,240円
- アルバイト・パートの平均時給 :1,102円
勤務先や経験及びご自身のスキルによっても大きな差が出てきます。
(出典:求人ボックス給料ナビ)
4.プログラマーのキャリアパス
プログラマーのキャリアパスとして、3つ紹介します。
中長期目線で考えると、ご自身のとるべき行動が明らかになります。
- SEにステップアップしてマネジメント能力も身につける
- エキスパート系プログラマーを目指し、専門性を特化する
- プロジェクトリーダーとして、より上位の役職を目指す
いずれの場合も、プログラマーの経験を十分身につけたうえでキャリアアップしていくことが大切です。
プログラマーの適性とは。向いている人の特徴や向いていない人の対処法3選を紹介
コーダーとは?
コーダーとは、Webサイトやアプリのソースコードを書く仕事で、プログラマーと異なりWeb系言語のみを担当します。
ここでは、コーダーの基本事項を解説します。
- コーダーの仕事
- コーダーが働く業界
- コーダーの年収
- コーダーのキャリアパス
以降でそれぞれ見ていきましょう。
1.コーダーの仕事
コーダーはWebデザイナーからのデザインをコーディングして、Webデザイナーの意図をコーディングに活かしていきます。
JavaScriptのプログラミングのできるコーダーでデザインにも強ければ、フロントエンジニアと協力して魅力的なWebサイトも開発できる仕事です。
2.コーダーが働く業界
コーダーが働くIT業界では、コーダーに必須の資格はありません。
そのため、HTML・CSSのコーダーであれば未経験でも採用されることもある業界です。
将来的にWebプログラマーになりたい方が、未経験でも始めることができるところです。
一方で、コーダーが働く業界では労働時間が比較的長く、新しいことにチャレンジしづらい環境と言えます。
3.コーダーの年収
コーダーの年収は、業務範囲にもよりますがHTML専門であれば、平均年収は約300万円と言われています。
コーダーと上位のWebデザイナーも含めた年収が約408万円であることから、妥当なラインではないでしょうか。
ITエンジニアの中では、低めの収入です。
(出典:indeed)
4.コーダーのキャリアパス
コーダーのキャリアパスとして下記のものがあげられます。
- Webデザイナー
- Webプログラマー
ただし、一般的にHTMLコーダーのキャリアパスは、仕事量の多さからも新たなスキルの取得は難しいと言われています。
プログラマーとコーダーの役割の違い
プログラマーとコーダーの役割はどうなのでしょうか。
- プログラマーの役割
- コーダーの役割
以降でそれぞれ見ていきましょう。
1.プログラマーの役割
プログラマーの主な役割は、システム・アプリケーションのプログラミングです。
現場で、多様なシステム・アプリケーションの開発を最前線で支えているためです。
SEと業務領域が重なることもありますが、プログラマーは下記の2点を担当します。
- プログラミング
- テスト
設計にもとづいてプログラミングをおこなった後に、設計どおりにプログラムが動作するかテストで検証する工程を担当します。
プログラミングのみならず、テストを高い精度で実施することもプログラマーの重要な仕事のひとつです。
2.コーダーの役割
コーダーは、設計書をもとにコーディングをおこなう点でプログラマーと共通性があります。
その中でコーダーの役割は、Webサイトのレイアウトや画面の遷移(せんい)に関わる部分を担当することです。
コーダーはサイトを構築する最後の工程を担当し、仕事内容はサイトの品質に直結することから、サイト制作においては重要な役割を果たしていると言えます。
プログラマーとコーダーのスキルの違い
プログラマーとコーダーのスキルの違いを見ていきます。
- プログラマーに求められるスキル
- コーダーに求められるスキル
以降でそれぞれ見ていきましょう。
1.プログラマーに求められるスキル
プログラマーには、プログラミングも含め下記の3つのスキルが求められています。
- コミュニケーション能力
- プログラミングに関する専門知識
- 論理的思考(ロジカルシンキング)
コミュニケーション能力は、プログラミングをおこなううえで必須のスキルです。
顧客の要望をくみ取ったり、SEや同僚とのコミュニケーションが不足すれば、構築するシステムへも影響してしまいます。
また、プログラミングに関する専門知識は、当然ですがプログラミング言語はひとつだけでなく、複数習得しておくことで思いがけない案件を獲得する可能性もあります。
論理的思考は、プログラムのバグが発生したり、顧客でシステムトラブルが起こったときには、原因をひとつずつ検証していくために必要なスキルです。
2.コーダーに求められるスキル
コーダーには、HTMLとCSSについてのスキルは最低限必要です。
比較的難易度が低く、ITエンジニアの経験がなくても習得できるスキルです。
HTML専門では収入も低いため、PHPなどのWebプログラミングなどを習得しスキルアップに努めることがおすすめです。
プログラマーとコーダーにおすすめな資格3選
プログラマーとコーダーにおすすめの資格には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下の3つの資格について、解説します。
- Oracle認定Javaプログラマ
- 基本情報技術者試験
- HTML5プロフェッショナル認定試験
どれがご自身に合っているのか、順に見ていきましょう。
1.Oracle認定Javaプログラマ
Oracle社が認定するプログラミング言語「Java」の技術者資格です。
Oracle社の認定資格は、世界共通基準で評価されているため、実力を内外にアピールできます。
- 民間資格
- 誰でも受験できる
- 難易度に合わせてBronze、Silver、Goldの資格試験がある
Javaは、システム開発をおこなうプログラマーやSEに必須のスキルです。
そのため、Oracle認定Javaプログラマの資格取得を推奨する企業もあります。
2.基本情報技術者試験
ITエンジニアの登竜門とも呼ばれており、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方におすすめです。
基礎を身につけた後、応用力をつけて上位者の指導のもとで、実践的なITを活用した戦略の立案などへ携わっていくことができます。
3.HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5は、PCやタブレット端末、スマートフォンなど多くのデバイスに対応しています。
HTML5は、最も身につけたいWEB技術のひとつと言われているため、スキルアップやキャリアアップとしてプログラマーとコーダーにおすすめです。
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プログラマーとコーダーに関してよくあるQ&A
ここでは、プログラマーとコーダーに関する疑問に答えていきます。
疑問を解決してプログラマーとコーダーの理解を深めましょう。
- システムエンジニアとプログラマーの違いは?
- プログラマーは将来性がありますか?
- コーダーになるにはどうしたらいい?
では、見ていきます。
1.システムエンジニアとプログラマーの違いは?
以下の5点が、システムエンジニアとプログラマーの主な違いです。
システムエンジニア | プログラマー |
---|---|
クライアント窓口で仕様書作成 | 仕様書に沿ってコードを書く |
マネジメント能力や問題解決能力が求められる | 専門性の高いプログラミングスキルが求められる |
システム開発の依頼者と関わる | SEとほかのプロジェクト内のプログラマーと関わる |
ITコンサルタントへの道もある | キャリアステップが異なる |
プログラマーより年収が高い | システムエンジニアより年収は低い |
2.プログラマーは将来性がありますか?
下記の5点から、プログラマーに将来性はあると言えます。
- IT業界の人手不足でプログラマーの需要はある
- プログラムなしでは暮らしが成り立たない
- 現状でAIは、プログラマーの存在を脅かすレベルではない
- 有効求人倍率が高い
- 現代はITスキルが必須
IT業界は、実力や実績重視のため、プログラマーも年齢に関係なく目指せる職種です。
3.コーダーになるにはどうしたらいい?
コーダーになるには、必須の資格はありません。
HTML・CSSのコーダーであれば未経験でも採用されることもあるからです。
将来的にWebプログラマーになりたい方は、未経験でも始めることができます。
- HTML・CSSについてのスキルは最低限必要
- PHPなどのWebプログラミングなどを習得しスキルアップに努めることがおすすめ
- ITエンジニアの経験がなくても習得できるスキルもある
雇用形態も正社員や、アルバイトなどさまざまあるため、応募してみるといいでしょう。
まとめ:プログラマーとコーダーの違いを理解し、必要なスキルを習得しよう
当記事では、プログラマーとコーダーの違いについて解説してきました。
- プログラマーは、SEの作成した仕様書にもとづきプログラミング言語を使用
- コーダーは、Webデザイナーからのデザインをコーディング
- プログラマーとコーダーの違いは、プログラマーのプログラミング言語に関する専門知識の高さ
プログラマーとコーダーは、同じITエンジニアの職種ですが、似ているようで実は大きく仕事内容は異なります。
ただし、どちらもITを活用して顧客ニーズに対応する仕事です。
ともにやりがいがある仕事なので、記事を参考にしてITやプログラミング知識を身につけて目指してみることをおすすめします。
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