プログラマーの経験者はどこから?実務経験を積む方法と採用されるコツも解説

公開日: 2023.06.02
更新日: 2024.01.11
プログラマーの経験者はどこから?

「プログラマーの経験者って何年目からだろう」
「仕事以外で実務経験を積む方法を知りたい」

と思うことはありませんか?

未経験からプログラマーに転職をしようとしても、実務経験がないからどうしようか迷ってしまいますよね。

では、プログラマーの実務経験を積む方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 仕事以外で実務経験を積む方法
  • 転職で経験年数を伝える際のポイント
  • 未経験から採用される5つのコツ

について詳しく解説します。

この記事を読めば、未経験からプログラマーになる方法がわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

プログラマー経験者と名乗れる実務年数

プログラマーの経験者

一人前のプログラマーとして名乗れるのは、実務経験3年以上といわれています。

一方で、実務歴が短くても業務に携わったのは事実なので、経験者として名乗るのは問題ありません。

そのため、初心者プログラマーは一人前とは名乗れないものの、実務経験はアピールできると覚えておきましょう。

プログラマーに実務経験が必要な3つの理由

プログラマーの経験を積む

プログラマーに実務経験が必要な理由を紹介します。

  1. プログラミングは経験とともにスキルが身につく
  2. 採用側は業務の経験期間を重視する
  3. 実務でしか身につかないスキル・知識がある

では、見ていきましょう。

1.プログラミングは経験とともにスキルが身につく

プログラミングスキルを身につけるには、経験を積むのが一番といわれています。

なぜなら、プログラミングはコーティングだけが仕事ではないためです。

経験を積まないと身につかないといわれるスキルには、下記のものがあります。

  • デバッグに必要とする問題解決能力
  • 作業効率性を高めるための論理的思考力
  • プログラミングのスピードを速くする

これらは学習するだけでは身につかないので、実務を多く積むことが必須とされています。

加えて、プログラミングは専門性が高いことから、経験を長く積まないと一人前とは名乗れません。

そのため、プログラマーは実務経験がないと成り立たない職種といわれています。

2.採用側は業務の経験期間を重視する

採用側は業務の経験期間を重視する傾向にあります。

経験年数でしかスキル習得度を判断できないためです。

企業は、プログラミングをいかに効率よく業務できるかを求めています。

知識よりもスキルを重要視していますが、面接や履歴書で伝えられる内容ではありません。

そのため、経験年数が長いほうがスキルがあると判断し、採用されやすくなります。

たとえスキルが高くても面接ではアピールできないので、証明できるポートフォリオが大切になるでしょう。

3.実務でしか身につかないスキル・知識がある

プログラマーには、実務でしか身につかないスキルや知識があります。

プログラミング以外で実務でしか習得できないスキル・知識は以下のとおり。

  • 業務で必要とするIT用語
  • 業務効率化に欠かせないコミュニケーション力
  • 納期管理のためのスケジュール調整

IT用語は業務との関連性まで理解できていないと意味がありません。

また、業務が理解できるからこそコミュニケーションが取れ、スケジュールの調整ができます。

そのため、プログラミングスキルが高ければ仕事が成り立つわけではないので、実務経験は重要といえるでしょう。

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未経験でもプログラマーとして採用される3つ理由

プログラマー未経験者

未経験でもプログラマーとして採用される理由を紹介します。

  1. プログラマーが人材不足
  2. 経験より将来性を求めている
  3. 実務した環境によって経験が当てにならない

それぞれ説明します。

1.プログラマーが人材不足

プログラマーが足りていないことから、経験問わず採用している企業はたくさんあります。

そもそもなぜプログラマーが人材不足かというと、プログラミングを使いこなせる人が少ないためです。

そのほかの理由は、下記のとおり。

  • ITの需要が高い
  • 仕事が多忙で体力的にきつい
  • 残業・休日出勤が多い

人材不足になれば労働環境が悪くなるので、問題は深刻化する一方です。

とはいえ、企業からすれば仕事をしないと経営が成り立ちません。

そのため、未経験や初心者でも採用し、人材不足を補おうとしています。

とくに、働き方改革によって労働環境の改善を図っている企業が増えたので、今後はより経験問わず雇用する傾向は強まるでしょう。

2.経験より将来性を求めている

経験より将来性を求める企業が増えてきたのも理由といえます。

人材不足を補うには、未経験者を採用して教育した方が効率がよいためです。

事実、将来性の高い人材を育てていけば、企業に長く貢献できるスキルを持つプログラマーが増えていきます。

また、経験のあるプログラマーがなかなか集まらないのも理由のひとつです。

そのため、経験が短くても将来性があれば転職先はあるので、企業に貢献する意欲を伝えていきましょう。

3.実務した環境によって経験が当てにならない

実務した環境によって経験が当てにならないのも理由にあります。

環境が悪いとスキルが育っていない可能性があるためです。

また、仕事ができないプログラマーがサポートして携わった場合でも、実務経験には変わりありません。

よって、経験年数とスキルが比例するとはいえないので、未経験を雇用して育てていこうという企業も多いです。

未経験プログラマーが実務経験を積む方法3選

プログラマーの実務経験を積む

未経験プログラマーが実務経験を積む方法を紹介します。

  1. プログラミングスクールに通う
  2. 副業で案件をこなす
  3. アプリ・ホームページを作ってみる

どのような方法があるのでしょうか。

1.プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通うと、実務経験を積めます。

なぜなら、アプリ開発やグループワークなどができるためです。

そもそもプログラミングスクールは、卒業してすぐ実務ができることを目的にしています。

講師に現役エンジニアを採用しており、現場で必要なスキル・知識を重点的に学ぶことが可能です。

加えて、わからないことがあれば実践的なアドバイスがもらえるので、独学より効率がアップします。

ただし、実務スキルは習得できても実務経験とはいえないため、注意しておきましょう。

2.副業で案件をこなす

副業で案件をこなすのもよいでしょう。

とくに、副業は実務経験として履歴書に書けるので、案件をこなすほど経歴が有利になりやすいです。

副業で案件を獲得する方法は、下記のとおり。

  • クラウドソーシングサイトを活用する
  • SNSで案件を探す
  • 知り合いに仕事を紹介してもらう

案件を獲得しながらクライアントとコミュニケーションも取れるので、プログラミング以外のスキルも身につけられます。

また、スクールでスキルをインプットしつつ、副業でアウトプットという活用法もよいでしょう。

クライアントに迷惑をかけない程度のレベルに達しておくことが前提ですが、実務経験を積むためには最適な方法といえます。

3.アプリ・ホームページを作ってみる

アプリ・ホームページを作ってみると、プライベートで実務経験が積めます。

設計から実装まですべて自分でおこなえるので、制作物はスキルアップにつながりやすいです。

また、簡単なものから制作し、段階を追って難しいアプリ開発にも挑戦できます。

プログラミングの楽しさに気づけることもあるので、いろんな制作物を作ってみてください。

社会人向けプログラミングスクール16選非公開: 社会人向けプログラミングスクール16選|専門学校とプログラミングスクールの違いも紹介

プログラマー経験なしから採用されるコツ5選

プログラマーの資格を取得する

プログラマー経験なしから採用されるコツを紹介します。

  1. プログラミングスキルを高める
  2. 需要のあるプログラミング言語を覚える
  3. ポートフォリオを作成する
  4. 転職サイトを活用する
  5. 資格を取得する

それぞれ説明します。

1.プログラミングスキルを高める

プログラミングスキルを高めるのは必須といえます。

未経験かつスキルもないなら採用が決まらない可能性が高いためです。

未経験者がプログラミングスキルを高める方法は、下記のとおり。

  • プログラミングスクールに通う
  • コーティングをひたすらやる
  • Web教材や参考書で学習する
  • セミナー・勉強会に参加する

未経験者はプログラミングスクールに通うのが前提になるでしょう。

また、プライベートを活用することもスキルアップのために大切です。

人よりも努力することで経験の差が埋まっていくので、隙間時間を有効活用していきましょう。

2.需要のあるプログラミング言語を覚える

需要のあるプログラミング言語を覚えると、転職先の幅が広がります。

プログラミング言語の需要の差は大きいためです。

需要のある言語は、下記のとおり。

  • Java
  • Python
  • JavaScript
  • Ruby
  • C言語

需要のある言語スキルを身につけると、年収も高くなりやすいです。

今後のキャリアも有利になるので、プログラミングスクールでどの言語を覚えた方がよいか聞いてみましょう。

3.ポートフォリオを作成する

ポートフォリオを作成すると、スキルの証明へとつながります。

制作物の完成度でレベルがわかるためです。

実務経験を積む際に作ったアプリやホームページがあれば、ポートフォリオとして提出するとよいでしょう。

より採用率を上げるためには、企業ニーズに合った制作物を用意するのもひとつの手です。

実際に、プログラミングを使えない人はアプリやWebサービスを作ることすらできません。

ポートフォリオによって未経験者との差別化を図れるので、挑戦してみましょう。

4.転職サイトを活用する

転職サイトを活用すると、採用率がアップします。

なぜなら、転職サポートが受けられるためです。

主なサポート内容は、下記のとおり。

  • 希望条件に合った求人を紹介してもらえる
  • 面接対策・模擬面接
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 入社日・面接日のスケジュール調整

転職サイトを活用するメリットは、今の経験とスキルで働ける職場を紹介してくれる点です。

また、求人探しを自分でしなくてよいので、スキルアップの時間をより多く確保できます。

加えて、面接対策や書類添削のサポートもあることから、自己アピールが苦手な人も不安なく転職活動ができるでしょう。

5.資格を取得する

資格を取得すると、転職活動が有利になります。

資格はスキルの証明になるためです。

プログラマー転職に資格は必須ではありませんが、経験が少ない人はスキルを証明できません。

ポートフォリオとあわせて資格を取得しておくと、採用率がよりアップします。

未経験プログラマーにおすすめの資格は下記で紹介するので、ぜひ参考にしてください。

IT業界へ就職を成功させる5つの秘訣とは。IT業界へ就職を成功させる5つの秘訣とは。就職に役立つ資格や職種も紹介

未経験プログラマーにおすすめの資格3選

プログラマーの資格を説明する女性

未経験プログラマーにおすすめの資格を紹介します。

  1. 基本情報技術者試験
  2. Oracle認定Javaプログラマ
  3. Ruby技術者認定試験

では、見ていきましょう。

1.基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITの基礎知識とスキルの証明となる国家資格です。

プログラマーの初級者レベルの資格であり、取得することで転職が有利になります。

主な特徴は、下記のとおり。

  • プログラマー初級者レベル
  • 合格率は約30%
  • 転職が有利になる

企業によっては、基本情報技術者試験の取得を条件にしているケースがあります。

難易度は若干高めですが、採用率をアップするためにも取得を目指してみましょう。

2.Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Javaの知識・スキルの証明となる民間資格です。

Javaは主流といわれる開発言語なので、取得することでどの企業にもアピールできます。

主な特徴は、下記のとおり。

  • Bronze・Silver・Goldの3段階に分類されている
  • Silver以上は世界共通資格
  • Bronzeでも難易度は高め

Oracle認定Javaプログラマは世界で通用する資格なので、経験者の人もぜひ取得を目指してみてください。

3.Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyのスキル・知識を証明できる民間資格です。

Rubyはオブジェクト指向スクリプト言語として、多くの開発で使われています。

主な特徴は、下記のとおり。

  • 資格は2段階に分類される
  • 合格基準は正解率75%
  • Rubyを使用する企業は多い

Rubyは需要がある言語に対して習得難易度が低めなので、未経験者におすすめの資格といえます。

プログラマー経験の書き方3選

プログラマーの男性

プログラマー経験の書き方を紹介します。

  1. 実務経験は正直に伝える
  2. プロジェクトに携わった合計期間を伝える
  3. 経験した役割も重要

それぞれについて、詳しく解説します。

1.実務経験は正直に伝える

実務経験は正直に伝えることが大切になります。

虚偽の年数を伝えても、仕事をするときにバレてしまうためです。

加えて、正直に伝えたほうが印象がよいので、たとえ未経験でも採用が決まりやすくなります。

注意点として、スクールや専門学校での実務的な体験・学習は経験年数に含まれません。

そのため、実務経験がない事実とスクールで取り組んだ実務学習はわけて伝えましょう。

2.プロジェクトに携わった合計期間を伝える

プロジェクトに携わった合計期間を伝えると、採用が決まりやすくなります。

副業やフリーランスでプロジェクトに携わった人は、合計期間が長い可能性があるためです。

合計期間の伝え方は、下記のとおり。

  • 携わったプロジェクト数
  • プロジェクトごとの期間と合計
  • プロジェクト内容を具体的に伝える

そうすることで、採用側はどのくらいの実務経験があるか把握でき、スキルのある人材だとアピールできます。

なるべく抽象的な表現を避け、わかる範囲で具体的な年数を伝えていきましょう。

3.経験した役割も重要

経験した役割を伝えることも重要になります。

なぜなら、どの役割に携わったかでスキルは異なるためです。

役割を伝える際のポイントは、下記のとおり。

  • プロジェクトの仕事内容
  • どのような立場で参加したか
  • 何を開発したか

もし指導する立場に携わったのであれば、役割を伝えることで与える印象がアップしやすいです。

また、仕様書に沿って仕事をしただけでも、何を開発してどのような業務なのか伝えると知識の証明になります。

プログラマーの経験によくある質問

プログラマーの質問をする男性

プログラマーの経験によくある質問を紹介します。

  1. プログラマー経験1年でも伝えていい?
  2. 経験年数で年収は変わる?
  3. 未経験からプログラマーはやめとけといわれる理由は?
  4. プログラミング経験はどの程度のレベルが必要?
  5. 未経験からプログラマーはきつい?

それぞれ回答します。

1.プログラマー経験1年でも伝えていい?

経験1年でも伝えていいです。

むしろ、実務した経験が1度でもあれば伝えて問題ありません。

経験の有無は採用側にとって知りたい情報なので、なるべく具体的に伝えておきましょう。

2.経験年数で年収は変わる?

経験年数が長い方が年収は高い傾向にあります。

経験がある人ほどスキルが身についているためです。

実際に、20代のプログラマーは年収が低いですが、経験を積んだ30代から一気に上がります。

また、40代も年収は緩やかに上昇していくので、高年収のプログラマーになるためには実務経験の長さも重要です。

3.未経験からプログラマーはやめとけといわれる理由は?

プログラミングスキルを習得する初心者の期間がとくに大変だからです。

やめとけといわれる主な理由は、下記のとおり。

  • 労働環境が過酷
  • 年収が上がるまでに時間がかかる
  • プログラミングが難しくて仕事が苦痛に感じる

ただし、やめとけというのは一部の声で、長く働いている人も多いです。

また、最初の1年くらいが大変なのはどの仕事でも同じなので、やりたい気持ちが強いなら目指してみた方がよいでしょう。

4.プログラミング経験はどの程度のレベルが必要?

プログラミングをひとりで実装できるレベルが最低条件といえます。

ただし、携わるプロジェクトによって業務内容が違うので、実装スキルがどのくらいなのか図るのは難しいです。

自分のレベルがどのくらいか証明するためには、ITSSを参考にするとよいでしょう。

ITSSは7段階のレベルに分類されており、段階に応じてスキルの証明となる資格が定められています。

ITSSをもとに評価制度を作成している企業も多いので、自分のレベルをチェックしてみてください。

5.未経験からプログラマーはきつい?

未経験からのプログラマーはきついと感じやすいです。

プログラミング自体が難しすぎるので、仕事がスタートしてからの1年間くらいはとくにきついといえます。

ただし、採用前から実務スキルを高めておくと、スムーズに仕事ができてきつさを軽減させることが可能です。

そのためにも、未経験者はプログラミングスクールに通って実務経験を積んでおきましょう。

まとめ:プログラマーになるには実務経験を積もう

本記事では、未経験からプログラマーになりたい方に向けて、仕事以外で実務経験を積む方法と実務経験の伝え方について説明してきました。

  • 実務スキルの習得にはプログラミングスクールがおすすめ
  • 実務経験が短くても合計期間を伝えることで採用率がアップ
  • 需要のある言語スキルを身につけることが転職成功のコツ

未経験からプログラマーになるには、まずはプログラミングスクールで実務スキルを習得しましょう。

加えて、プライベートの時間を活用し、経験の差をスキルで埋めていくことが大切です。

実際に、副業で案件をこなしたり自宅でアプリを作ったりなど、自宅でも実務経験は積めます。

多くの経験を積むことがスキルアップへつながるので、時間を有効活用していきましょう。

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