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webデザイン技能検定をご存知でしょうか。この検定は「ウェブにかかわる全ての人のため」に設けられた国家検定です。これからウェブデザイナーを目指す人はもちろん、現在ウェブデザイナーとして活躍している方も対象としています。

この記事では、webデザイン技能検定の概要と学習するための参考書、取得後のメリットについてまとめます。この資格が気になっている方は、自分に必要かどうかぜひ検討の参考にしてください。

webデザイン技能検定の概要

デザイン

まずは、webデザイン技能検定の概要をまとめます。どんな試験で何の目的で作られたのか、レベルはどんなものなのかについて見てみましょう。

webデザイン技能検定とは

はじめにも触れた通り、webデザイン技能検定とは、ウェブにかかわる人すべてを対象とした国家検定です。合格者にはウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。

平成19年3月30日に決定された「職業能力開発促進法施行令の一部を改正する政令案」により厚生労働省管轄の技能検定試験に「ウェブデザイン」職種が追加されたことを受け、インターネットスキル認定普及協会が指定試験機関となりました。

  • 等級と出題形式

等級には1級・2級・3級があり、各級とも学科と実技があります。学科は、マーク式の筆記試験で、いくつかの選択肢の中から回答を選ぶ「多岐選択法」と記述が正しいかどうか判断する「真偽法」の問題が出題されます。

実技は、問題文に従い実際にウェブデザインを行う試験です。

2級では一部2つの問題から1問を選んで作業を行う課題選択方式をとっています。学科・実技ともに100点満点中70点以上で合格となります。なお、1級の実技は学科に合格した人だけが受験できます。

  • 試験日程

試験は年に4回実施されます。合格発表は試験日から約1か月後です。平成31年度の日程は以下の通りです。

試験日程

  • 試験時間

試験時間は以下の通り等級ごとに決められています。

<1級>学科:90分、実技:180分、ペーパー実技:60分

<2級>学科:60分、実技120分

<3級>学科:45分、実技60分

【出典】ウェブデザイン技能検定「試験概要」

どんな目的で作られたのか

ウェブサイトの企画や製作には、サイトのデザインだけでなくデザインしたウェブサイトを機能させるためのネットワークやシステム構築など周辺に関する技術や知識が必要となってきます。それに伴い、ウェブサイトとウェブに関連する分野の幅広い技能と知識を持った人材を確保することを目的に、特定非営利活動法人「インターネットスキル認定普及協会」により人材育成制度として検討されました。

中立の立場の機関が実施することにより、メーカーなどに偏らないウェブデザインに関する知識を身につけられるという点が国家検定制度の目的のひとつです。

【出典】インターネットスキル認定普及協会

1級~3級とも実技試験がある

試験の概要にも記しましたが、すべての等級に実技試験があります。学科だけでなく実技があるということは、合格すれば少なからず実際にウェブデザインができることを意味します。各等級について受験資格を見てみましょう。次に挙げる条件のうち、どれか1つに該当すれば受験資格があります。

<1級>

【学科試験】

  • 7年以上の実務経験(ウェブの作成や運営に関する業務経験)がある者
  • 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験がある者
  • 大学卒業後、3年以上の実務経験がある者
  • 高度職業訓練修了後、1年以上の実務経験がある者
  • 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験がある者

【実技試験】

  • 1級の学科試験に合格した者(ただし、学科試験の合格日から2年以内の実技試験に限る)

<2級>

  • 2年以上の実務経験がある者
  • 職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了した者
  • 大学を卒業した者
  • 高度職業訓練を修了した者
  • 3級の技能検定に合格した者

<3級>

  • ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者

 

3級については、ウェブに関わる仕事をしている人はもちろんこれから目指す人も対象としており、誰でも受験できます。実務経験がない人や各種教育機関でウェブに関する教育を受けていない人は、まず3級から受けることになります。

各種教育機関を卒業した人や職業訓練を修了した人は、インターネットスキル認定普及協会がウェブの作成や運営などに関する科目が含まれると認めた学科であれば、3級を取得していなくても2級から受けられます。1級の学科試験を受けるには必ず実務経験が必要です。

また、不合格の場合でも学科と実技のどちらかに合格していれば、合格した試験については次回免除されるなど試験免除基準が設けられています。免除に限らず学科だけ実技だけと別々に受験可能であるため、受験手数料も学科と実技で別々に設定されています。なお、3級と2級の実技試験の受験手数料は年齢によって異なります。

<1級>学科試験:7,000円、実技試験:25,000円

<2級>学科試験:6,000円、実技試験:12,500円(35歳以上)または7,000円(35歳未満)

<3級>学科試験:5,000円、実技試験:5,000円 (35歳以上)または3,000円(35歳未満)

問題の指示に従ってこなしていく

実技試験の問題は指示に従って順にこないしていく形式です。受検用PCを用いてウェブサイトデザインと運用管理といったウェブサイト構築に関する作業を行います。外部記録媒体で独自のテンプレートなどを持ち込むことはできません。インターネットにはアクセスできない受検用ネットワーク内の環境で、あらかじめ用意された素材を利用して作成します。

【参考】ウェブデザイン技能検定「試験要項」

合格率は3 級 60-70%、2 級 30-40%、1 級 10-20%

webデザイン技能検定の合格率は次の通りです。

3級:60-70%、2級:30-40%、1級:10-20%

ただし、開催回などにより合格率には変動があります。

webデザイン技能検定におすすめの参考書

本

次は、webデザイン技能検定におすすめの参考書を紹介します。

3級対策問題集

ウェブデザインの仕事を志す人なら誰でも受験できる3級の問題集には、ウェブデザイン技能検定対策研究会編著の『ウェブデザイン技能検定3級対策問題集』があります。検定の出題範囲をすべて網羅していることが特徴です。実技データのダウンロードについても掲載しています。

【出典】ウイネット「ウェブデザイン技能検定 3級対策問題集」

以下ページの「サポート情報」の「ウェブデザイン技能検定 3級 実技 練習問題解答例動画」から解答例動画をダウンロードすることができます。

ウイネット「ウェブデザイン技能検定 3級対策問題集」

また、同じくウェブデザイン技能検定対策研究会編著の『ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック』も学習の参考にオススメです。インターネットスキル認定普及協会認定講師の内田祐生氏が著者として加わっています。

【出典】ウイネット「ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック」

過去問は公式HPで手に入る(買うと3000円)

webデザイン技能検定の過去問題は、過去3回分を公式ホームページで公表しています。また、過去問題集として3級と2級の問題集が書籍でも販売されています。3級、2級とも1冊3,024円(税込)です。書籍には、平成24年度の2~3回分と平成25年度の3~4回分が掲載されています。

過去3回分の試験問題は以下のホームページから入手できます。

ウェブデザイン技能検定「過去問題の公表」

書籍の過去問題集については以下のページを参照ください。

FOM出版「ウェブデザイン技能検定」

実際webデザイン技能検定は取るべきか?

デザイン

ここまでwebデザイン技能検定の概要と参考書についてまとめましたが、実際問題webデザイン技能検定は取得しておくべき資格なのでしょうか。

結論としては3級はあまり意味がない

3級はウェブデザインの初歩として誰でも受験できる試験なので難易度が低く、取得したとしても採用時にウェブデザインの実力としてはそれ程重視されない可能性が高いです。やる気としては評価してもらえるかもしれません。2級は2年以上の実務経験がある人も対象としていることからそれなりに高いレベルなので、2級保持者は最低限の仕事ができると判断されそうです。

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1級まで取ると採用の目にもかかる

1級の受験には実務経験が必須です。1級保持者はウェブデザインだけにとどまらずウェブサイト構築ができるかなりレベルの高い人だと判断されそうです。デザインだけを専門で行ってきたウェブデザイナーの人でも1級まで取得すればウェブに関してより広範囲にわたる仕事ができるという点で転職や受注の際にアピールポイントとなります。

しかし1級の受験資格は3級から順に取得していること

先程も触れましたが、1級を受験するためにはウェブ作成や運営に関する業務に従事した経験がなくてはなりません。各種教育機関や訓練機関でウェブサイト構築に関する教育や訓練を受けた人であれば2級から受験できますが、全くの独学で始めた人は3級から順に取得していく必要があります。

2級まで取得すれば最低限の仕事ができるので、そのあとは実務経験を積みながら技術を磨き、1級を受験するという流れです。

まとめ

今回は、webデザイン技能検定について概要と参考書をまとめました。webデザイン技能検定はwebデザイン分野における唯一の国家検定であり、特に1級は実務経験必須でレベルの高い検定試験となっています。取得すれば就職・転職や案件受注の際に強みになります。

試験の過去問題は公式サイトから入手できるので、どんな問題が出題されるのか、自分のレベルはどの程度なのか知りたい方はぜひチェックしてみてください。将来ウェブに関わる仕事がしたい方やスキルアップを目指したい現役デザイナーの方は、この機会にwebデザイン技能検定を受験してみてはいかがでしょうか。

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