プログラミングを学ぶならMacがおすすめ【WindowsとMacを比較】

公開日: 2017.07.07
更新日: 2024.01.06
プログラミングを学ぶならMacがおすすめ

「プログラミングに向いているのはWindowsとMacのどっち?」
「そもそもWindowsとMacの違いがわからない…」

と悩んでいませんか?

プログラミングを始めるためにPCを新調しようと思っても、両者の違いがわからないと困ってしまいますよね。

では、プログラミング初心者におすすめのPCはどちらなのでしょうか?

そこで今回は、

  • Windows、Macのメリット・デメリット
  • プログラミング初心者にMacをおすすめする理由
  • Macの種類と選び方、安く購入する方法
  • プログラミング初心者がMac購入後にすべきこと

について詳しく解説します。

この記事を見ればプログラミング学習にMacが向いている理由が必ずわかります。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

なお、パソコンを選ぶ上で大切なスペックについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

【リライト】プログラミング パソコン プログラミングに最適なパソコンは?選び方の5つのポイントとおすすめのモデル

プログラミング学習に影響するWindowsとMacの違いとは?

まずはじめに、WindowsとMacの違いを5つ紹介します。

  1. OS
  2. 使えるソフト
  3. できること
  4. 対応エディタ
  5. 向いているプログラミング言語

なかには、プログラミング学習に直接影響する項目もあります。

順に確認していきましょう。

1.OS

WindowsとMacの一番の違いは「OS」にあります。

OSとはオペレーションシステムの略称で、コンピュータを動かすもっとも基本的なソフトのこと。

OSには、ハードウェアとソフトウェアをつなぐ中枢的な役割があります。

PCを動かす基本的なソフトが異なるため、両者ができることにも違いが存在します。

2.使えるソフト

OSの種類によっては利用できないソフトがあることも知っておきましょう。

ソフトウェアや開発ツールは、以下の3種類に分けられます。

  1. Windowsでしか動作しないもの
  2. Macでしか動作しないもの
  3. どちらでも動作するもの

経理・会計ソフトや会社の基幹システムなど、企業で使うようなソフトウェアはWindowsのみの対応であることが多いです。

Windowsの方が広く普及しているので、官公庁をはじめ多くのWebサービスの推奨環境にはWindowsが選ばれています。

3.できること

プログラミング初心者の多くは、Webサイトやゲーム・スマートフォンアプリの製作を目標に学習をしているでしょう。

Webサイト制作をプログラミング学習の目標にしている場合は、WindowsとMacどちらを選んでも問題ありません。

しかしゲームやアプリ開発を目標にしている場合は、OSごとに得手・不得手があるので注意が必要です。

各OSの得意分野について、それぞれ解説していきます。

ゲーム開発はWindowsの方が向いている

パソコンゲームの開発ツールはWindowsの方が充実しています。

これは利用者のシェアが大きいWindowsユーザーに、ターゲットを絞っていることが背景にあるようです。

プログラミングを学んでゲーム開発をしたい方は、Windowsが向いているといえるでしょう。

アプリ開発はMacの方が向いている

スマートフォンアプリ開発ツールは、Macでしか使えないものがあります。

Android版のスマートフォンアプリは、MacでもWindowsでも制作可能です。

ですがiPhoneなどのApple製品向けのアプリは、Windowsでは開発できません。

プログラミングを習得してアプリ開発をしたい方は、必ずMacを選びましょう。

4.対応エディタ

WindowsとMacでは、対応エディタも異なります。

ここでの「エディタ」とはテキストエディタのことで、文字や文章を入力して編集する機能があるアプリのことです。

各OSに標準装備されているエディタもありますが、よりプログラミングに適したエディタも多く存在します。

プログラミング初心者におすすめのエディタは以下の記事で解説しているので、興味のある方は合わせてご覧ください。

【mac】プログラミング初心者にオススメのエディタを紹介!【windows】

5.向いているプログラミング言語

各OSには、プログラミング言語にも向き不向きがあります。

一般的なプログラミング言語は各OSが対応していますが、新しかったりマイナーだったりする言語はいずれかのOSでしか動かないことがあります。

たとえば、「C#」というプログラミング言語はMacとの相性が悪く、Windowsに向いていることで有名です。

開発したいものがある方は必要なプログラミング言語を考え、そこから逆算してPCを選ぶことも大切です。


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Windowsでプログラミングをするメリット·デメリット

ここからは、Windowsでプログラミングをするメリット・デメリットを紹介していきます。

Windowsのメリットデメリット

Macの特徴も次章で解説をするので、比較した上で検討してみてください。

それぞれ確認していきましょう。

Windowsでプログラミングをするメリット

Windowsでプログラミングをするメリットは以下の3つです。

  1. ソフトが多い
  2. 値段が安いものが多い
  3. 種類が豊富

1.ソフトが多い

Windowsは利用者数が多い分、ソフトウェアも豊富に存在します。

有料のソフトウェアだけではなく、無料のフリーソフトもMacより非常に多いです。

「こんなソフトウェアはないかな」とインターネットで検索すればきっと見つかります。

ソフトウェアが多いことは、Windowsの強みといえるでしょう。

2.値段が安いものが多い

WindowsPCは、たくさんのメーカーが価格競争をしています。

そのため価格競争のないMacと比べて、値段の安いものも多いです。

なかには、店舗オリジナルのパソコンを作ることで組み立て費用を削り、安く販売しているお店もあります。

安価で購入できることも、Windowsのメリットの1つです。

3.種類が豊富

Windowsは、複数のメーカーが豊富な種類のPCを販売しています。

  • 画面が大きなものがいい
  • 好きな色にこだわりたい

このような希望がある方でも、自分の理想に近いPCを探せるでしょう。

MacはApple社のみが展開しており、数え切れるくらいの種類しかありません。

豊富な選択肢のなかからPCを選びたい方は、Windowsが向いているといえます。

Windowsでプログラミングをするデメリット

Windowsでプログラミングをするデメリットは、以下の2つです。

1.アプリケーションで作ることができないものがある

前述のとおり、WindowsではApple製品向けのアプリケーション開発ができません。

プログラミングを学習してアプリケーション開発をしたい方は、Windowsは避けた方がよいでしょう。

2.初期の段階で、不要なアプリケーションが多くインストールされている

WindowsPCを購入すると、初期段階で不要なアプリをインストールされていることが多いです。

不要なアプリはPCの動作を重くするため、イライラの原因にもなります。

快適にプログラミングをするためにも、いらないと感じるアプリはどんどん消すようにしましょう。

Macでプログラミングをするメリット·デメリット

続いて、Macでプログラミングをするメリット・デメリットを紹介していきます。

Macのメリットデメリット

Macでプログラミングをするメリット

Macでプログラミングをするメリットは、以下の5つです。

  1. 使いやすいデザイン
  2. 起動が早い
  3. Web系企業の導入が多い
  4. iOS向けアプリの開発ができる
  5. Windows環境を再現できる

1.使いやすいデザイン

Macは操作がわかりやすく、プログラミング初心者でも直感的に理解しやすいです。

Apple社はユーザーの使い勝手のよさを追求し、徹底的にこだわり抜いたデザインにしています。

直感的に操作できるので、ストレスフリーでプログラミングを進められます。

使いやすいデザインは、Macのメリットといえるでしょう。

2.起動が早い

MacはOSからハードウェアまで一貫してApple社が制作しています。

ソフトウェアもApple社のチェックが入っており、Mac製品はすべての動作がとてもスムーズです。

作業を始めようと思ってから起動するまでに、待つ必要がありません。

起動が早いことも、Macの魅力の1つです。

3.Web系企業の導入が多い

ベンチャー企業やWeb系企業の社長のなかには、Mac信者だという方も多数いらっしゃいます。

社員全員にMacを支給する会社も珍しくありません。

デザイナーを養成する学校やプログラミングスクールでも、Macの使用を義務付けていることがあります。

プログラミングを学んでWeb系企業で働きたいと考えているなら、Macを使っていた方が適応しやすいでしょう。

4.iOS向けアプリの開発ができる

前述したように、iOS向けアプリはMacOSでしか開発できません。

日本におけるiOSのシェアは約7割といわれており、今後もアプリ開発の需要は高まっていくことが予想されます。

プログラミング学習の目的がアプリ開発の方には、Macが向いているといえるでしょう。

5.Windows環境を再現できる

MacにはWindowsOSをインストールすることで、擬似的にWindows環境を再現する機能があります。

Windowsには、Mac環境を再現する同様の機能はありません。

擬似的なWindows環境は一部パフォーマンスが劣る部分もありますが、MacでもWindows向きのプログラミングをおこなうことが可能です。

いずれのOS環境も再現できることは、Macならではのメリットといえます。

Macでプログラミングをするデメリット

Macでプログラミングをするデメリットは、以下の3つです。

  1. 値段が高い
  2. 拡張性のなさ
  3. 対応ソフトがWindowsより少ない

1.値段が高い

Macは最低でも8万円前後と高価格です。

そのため初期投資にお金をかけられない人には、購入ハードルが高いでしょう。

しかし、少しでも費用を押さえてMacを購入する方法もあります。

詳しくはこちらで解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

2.拡張性のなさ

Macを拡張できる範囲は、Apple社が販売する範囲に制限されています。

購入時にメモリやストレージ容量などは決められますが、WindowsのPCほどカスタマイズに自由度がありません。

とはいえ、余程PCにこだわりがある方やハイスペックモデルを求める方以外には、あまり関係のない話ともいえます。

Windowsと比較した際のMacのデメリットとして、認識しておくとよいでしょう。

3.対応ソフトがWindowsより少ない

企業で使うソフトウェアのなかには、Windowsのみ対応しているものもあります。

ただし最近は、OSを問わず使えるクラウド型のソフトウェアも増えてきました。

よってソフトウェア非対応による不便さは、今後減っていくと考えられるでしょう。


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プログラミング初心者にMacがおすすめな3つの理由

プログラミング学習を目的にPCを購入する方には「Mac」がおすすめです。

理由は以下の3つです。

  1. 操作性の高さ
  2. 動きのスムーズさによるストレスの軽減
  3. 初心者が学習しやすい言語との親和性の高さ

周囲の人が使っているOSを選ぶのも1つの方法ですが、プログラミングを学習している人の多くはMacを使っています。

当然ですが、Windowsでしか開発できないプログラミング言語を扱う場合や、ゲーム開発を目的としている場合にはWindowsの購入をおすすめします。

しかし、それ以外のプログラミング初心者なら、Macを購入した方がメリットが大きいでしょう。

喜ぶ男性【初心者必見】プログラミング学習に必要な知識・学習ツール

プログラミング初心者におすすめなMacの種類と選び方を解説

プログラミング初心者におすすめのMacの機種は以下の3つです。(2020/11現在)

  1. MacBookAir
  2. MacBookPro13インチ
  3. iMac

Macにはほかにも種類がありますが、プログラミングを使用目的とする人の多くは上記のいずれかを使っています。

それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

外に持ち歩いて学習したいなら「MacBookAir」

機種名 MacBookAir
価格 104,800円〜
こんな人におすすめ 外に持ち歩いて学習したい
重い作業をしない
初めてMacを購入する

(出典:Apple)

MacBookAirは、MacのノートPCのなかでもっとも価格の安いエントリーモデルです。

スペックはほかのモデルに劣りますが、プログラミングをするには十分の性能があります。

重量は1.29kgと現行のなかで一番軽く、持ち運びにも適しています。

外出先でもプログラミングをしたい方には、とくにおすすめのモデルです。

より高スペックなノートPCなら「MacBookPro13インチ」

機種名 MacBookPro(13インチ)
価格 134,800円〜
こんな人におすすめ より高スペックなノートPCがほしい
MacBookAirの性能では物足りない
動画編集など処理能力が必要な作業をおこなう

(出典:Apple)

MacBookProはMacBookAirの上位モデルであり、より高スペックなノートPCです。

MacBookProには、13インチと16インチ(最上位モデル)の2種類があります。

ただし13インチモデルでもかなり高性能なので、スペック不足を感じない方はこのモデルを選ぶとよいでしょう。

重さは1.4 kgとMacBookAirよりは重たいですが、外出時に持ち運んでプログラミングをすることも可能です。

自宅でじっくりと開発をするなら「iMac」

機種名 iMac
価格 120,800円〜
こんな人におすすめ 自宅でじっくりと開発をしたい
外出時にPCを持ち運ばない
価格を抑えつつも、スペックの高いモデルがほしい

(出典:Apple)

iMacはMacのデスクトップ型PCです。

画面サイズが21.5インチ(上位モデルは27インチ)と大きく、プログラミングをおこなう際には作業効率アップが期待できます。

デスクトップ型は、ノートPCと比べると価格に対してハイスペックなものが多いです。

そのため自宅でしか作業しない方には、デスクトップ型のモデルをおすすめします。

少しでも費用を抑えてMacを購入する方法を紹介

最低でも8万円前後と高価格のMacですが、少しだけ安く購入する方法があります。

費用を抑えてMacを購入する方法は、以下の3つです。

  1. 整備済製品を購入する
  2. 学生・教職員割引を利用する
  3. 中古品を買う

順に確認していきましょう。

1.整備済製品を購入する

「整備済製品」とは不具合があって返品された製品を、新品と同様のレベルまで修理したものです。

中古品ではありますが、Apple社の厳しい審査をクリアした製品しかありません。

新品同様にクリーニングや梱包もされていますし、何より新品の15%オフで購入できることが魅力的です。

こちらのサイトで在庫を確認できるので、一度自分が購入したいスペックの製品がないか確認してみるとよいでしょう。

2.学生・教職員割引を利用する

学生や教職員の方は、割引価格でMacを購入できます。

前章でおすすめした機種の学割価格は以下のとおりです。

機種 通常価格 学割価格
MacBookAir 104,800円〜 93,800円〜
MacBookPro13インチ 134,800円〜 123,800円〜
iMac 120,800円〜 114,800円〜

(出典:Apple)

通常価格と比べて約10%割引されることがわかります。

割引対象の方は、この制度をうまく活用するとよいでしょう。

3.中古品を買う

新品にこだわりがなければ、中古のMacを買うのも1つの方法です。

2〜3年程度の型落ちのMacは、半額程度の価格で売られています。

ただしネット通販で購入すると、想定以上に状態が悪いこともあるため注意が必要です。

専門の中古ショップでは保証つきで購入できることもあるので、可能であればこのようなお店で購入することをおすすめします。

【エンジニア入門】Macでプログラミングを始める際にすべき手順

ここでは、Macを購入してからプログラミングを始める前にすべきことを紹介していきます。

以下の2つについて、順番に確認していきましょう。

1,Xcodeをインストールする

Xcodeはプログラミングをする際に必要なツールをひとまとめにした「統合開発環境(IDE)」です。

このツールを使えば、1つの画面上でプログラミングをおこなえます。

具体的なXcodeの機能は、以下のとおりです。

  • テキストエディタ
  • コンパイラ(テキストをコンピュータに読み込ませる)
  • デバック(テキストが正常に機能するか確認する)

XcodeはApple純正の統合開発環境であり、プログラミング初心者に限らずハイレベルのエンジニアにも愛用されています。

AppStoreにて無料でインストールできるので、プログラミング学習を始める方は導入しておきましょう。

2.Apple Developer Programを確認する

Apple Developer Programとは、Apple社が提供する開発者用のサービスプログラムのこと。

年間11,800円を払って登録することで、以下などが可能になります。

  • 自分で作ったiOSアプリを世界中に配布すること
  • 開発したアプリを実機(iPhoneなど)で確認すること
  • Appを配信する際にサポートを受けること

プログラミング初心者の方は、すぐに登録する必要はないかもしれません。

ですがアプリ開発をしたいと思っている方は、事前にサービス内容を確認しておくとよいでしょう。

詳しくはこちらのサイトにまとめられているので、気になる方は一度チェックしてみてください。

Macユーザーにおすすめのプログラミング言語3選

プログラミング初心者のなかには、どの言語を学習すべきかわからない方も多いでしょう。

一般的には、OSに依存しないメジャーな言語がプログラミング初心者に適しているといわれます。

具体的には、以下3つのプログラミング言語がおすすめです。

  1. Java
  2. Python
  3. Swift

各プログラミング言語について詳しく確認していきましょう。

1.Java

Javaは、Androidやデスクトップアプリの開発を中心に使われているプログラミング言語です。

言語の歴史が古く開発中にトラブルが起きても情報を集めやすいため、初心者の方でも安心して開発を進められます。

また汎用性が高いことも、プログラミング初心者におすすめできる理由の1つです。

2.Python

PythonはWeb開発だけでなく、人工知能など最先端の開発にも使われているプログラミング言語です。

少ないコードで簡潔に書けることがPythonの特徴で、大規模な開発も短期間で進められます。

文法もわかりやすいため、入門におすすめのプログラミング言語といえます。

3.Swift

SwiftはApple社が開発した、MacOS限定のプログラミング言語です。

2004年に発表されたものであり、既存言語のよい部分を集約した現代的なプログラミング言語といわれています。

コードが書きやすく読みやすいという特徴があるため、プログラミング初心者の方の学習にも向いている言語です。

まとめ:プログラミング学習を始めるならMacがおすすめ

今回はプログラミングをするためにPC購入を検討している方に向けて、以下を解説しました。

  • Windows、Macのメリット・デメリット
  • プログラミング初心者にMacをおすすめする理由
  • Macの種類と選び方、安く購入する方法
  • Macを購入してからプログラミングを始める前にすべきこと
  • プログラミング初心者におすすめの言語

プログラミングを今から学習し始める方には、操作性の高いMacをおすすめします。

Windowsの製品より費用は高いですが、プログラミング初心者にはメリットが大きいです。

また高い製品を購入することで、プログラミング学習のモチベーションにもつながるかもしれません。

相棒となるパソコンを見つけて、プログラミング学習をより一層頑張っていきましょう!

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