人格否定とは?具体例や人間不信にならないための7つの対処法について解説

2021.06.22

最近では、職場でのパワハラやモラハラといったハラスメントが問題になることも多いです。

「どういう言葉が人格否定になるの?」
「人格否定にどう対応すればいいかわからない」

そのように考えている方もいるかもしれません。

人格否定はあらゆる場で起こっており、思いがけず自分が加害者や被害者になる可能性もないとはいえないでしょう。

この記事では、

  • 人格否定とされる言葉の例
  • 人格否定をしてしまう人の特徴
  • 人格否定されたときの正しい対処法・間違った対処法

などについてご紹介します。

「人格否定の定義について知りたい」「人格否定されたらどうすべきか知りたい」という方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

人格否定とは?言葉の意味や内容を紹介

考えている人のイメージ

そもそも、人格否定とはどういうことでしょうか。

具体的な意味がわからないという人もいるでしょう。

ここでは、人格否定の意味や判断の仕方についてご紹介します。

1.人格否定の意味は「人間性や性格、本質的な性質を否定すること」

人格否定とは「人間性や性格、本質的な性質を否定すること」を意味します。

人格は「人間性、人としての性質」を指し、それを否定する行為が人格否定です。

たとえば「頭が悪い」「性格が悪い」「育ちが悪い」などの否定的な発言は、相手の捉え方によっては人格否定になる場合もあります。

人格否定=人間性を否定することだと覚えておいてください。

2.人格否定かどうかは受け取り手の気持ちで決まる

本人は何気なくいった言葉でも、受け取り手によっては人格否定だと感じることがあります。

人格否定かどうかの判断は、受け取り手が「人格を否定された」と感じるかどうかで決まるのです。

そのため、人格否定をするつもりではなかったとしても、人格否定の加害者になることはありえます。

人格否定など、人を傷つけるような言葉は、いった側よりもいわれた側のほうが大きく捉えがちです

一生忘れられない言葉になる可能性もあるので、注意しなければなりません。

3.他人と比較するのも立派な人格否定

実は、他人と比較するのも人格否定になることがあります。

「◯◯さんは仕事が早くて優秀だなあ」
「あなたも◯◯さんを見習ってよ」

つい、上記のようないい方をしてしまうことはないでしょうか。

こうした言葉は、他人と比べることで間接的に人格を否定されていると感じてしまう可能性があります。
受け取り手によっては、深く傷ついてしまうでしょう。

人と比較するような伝え方には注意が必要です。


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人格否定とされる言葉の例

指を刺されている人のイメージ

こちらでは、具体的にどんな言葉が人格否定にあたるのかを見てみましょう。

3つに分類して、実際の例をご紹介します。

  1. 性格や性質を否定する言葉
  2. 生活や生き方を否定する言葉
  3. ネガティブな言葉

さっそく見ていきましょう。

1.性格や性質を否定する言葉

自分の性格について、他人からいわれて嫌な思いをしたことはありませんか?
人格否定のひとつめは、その人自身の性格や性質を否定する言葉です。

具体的な例として、以下のような言葉があてはまります。

  • 「バカ、そんなこともわからないのか」
  • 「仕事が遅いぞ、まったくどんくさい」
  • 「泣き虫じゃこの先やっていけないよ」
  • 「その程度の残業でくじけるのか、根性なし」
  • 「またミスしたのか、頭おかしいんじゃないか?」
  • 「ちょっとは少ない頭で考えてくれよ」

性格から容姿、精神面、頭のよさなど、その人の特徴について否定的な言葉は相手を傷つけます

とくに、その人の仕事の完成度に関わることについていわれがちです。

2.生活や生き方を否定する言葉

人格否定のふたつめは、生活や生き方について否定する言葉です。
自分自身の生き方そのものを否定されるような言葉も、人格否定になります。

具体的な例は、以下の通りです。

  • 「育ちが悪い」
  • 「まったく、親の顔が見たいよ」
  • 「だめな人間」
  • 「どうしようもないやつだ」
  • 「生きてる価値なし」

その人の過去から未来までの生き方を否定するような言葉は、親や自分自身を強く否定し傷つけます

その人のすべてを否定する言葉といっても、過言ではありません。

3.ネガティブな言葉

他人から、強すぎるマイナスな言葉をいわれると、とても嫌な気持ちになりますよね。
最後は、ネガティブな言葉です。

  • 「使えないやつ」
  • 「最低だな」
  • 「望みなし」
  • 「面倒見きれないよ」
  • 「もういいよ、君」

上記のようなネガティブな言葉は抽象的で、何がどういけないのかが全く伝わらず、改善する余地がありません

ただ人格だけを否定され、傷つけられていると感じるでしょう。

人格否定をしてしまう人の特徴7選

人格否定をしてしまう人の特徴7選

そもそも、なぜ相手を傷つけるような人格否定をするのでしょうか。

実は、人格否定をする側の人には、共通する特徴があるのです。

ここからは、上記に書かれている人格否定をしてしまう人の特徴7つをご紹介します。

それでは、順番に見ていきましょう。

1.ストレスを抱えている

仕事や家では、あらゆるストレスがたまりますよね。
抱えたストレスを発散しようとして、他人の人格を否定してしまう場合があります。

とくに職場では、部下や後輩などが、ストレス発散のターゲットとされてしまいがち。
指導する立場を利用して、自分のストレスをぶつけるのです。

たとえば部下のちょっとしたミスに対して、改善するよう指導するのではなく、感情的に怒って責めるような態度を取るなどがあてはまります。

このときにストレス発散として、人格否定をしてしまうことも少なくありません。

2.他人に嫉妬しやすい

相手を妬ましく思う気持ちから、嫌がらせをしてしまう人っていますよね。
人格否定をする人は、他人に嫉妬して攻撃してしまうこともあります。

相手の能力や環境などについて、うらやましいけど憎らしいという気持ちが、相手の人格を否定することにつながるのです。

相手を攻撃することで、自信を失わせたり傷つけて「いい気味だ」と感じようとする心理が働いています。

3.自分に余裕がない

自分自身が満たされていて、気持ちにゆとりのある人は、相手を攻撃しません。
自分に余裕がない人が、他人の人格否定をするのです。

たとえば部下のささいなミスに対して、勢い余って人格を否定するようなことを口走ってしまう人は、余裕のなさが原因である可能性があります。

気持ちに余裕がないと感情的になりやすく、すぐに態度にあらわれがちです。

4.コンプレックスを抱えている

もしあなたの職場で人格否定をする人がいるなら、何かコンプレックスを抱えているのかもしれません。

コンプレックスを抱えていると、自分のことを肯定できない気持ちから、他人のよさを素直に認められずに攻撃してしまうのです。

たとえば、自分の学歴にコンプレックスを持つ人は、自分が欲しかった学歴を持っている人に対して攻撃的になることがあります。

ほかにも、家柄や容姿、就職先や年収など、あらゆるコンプレックスが人格否定の原因になるでしょう。

5.自分の立場に不安を感じている

自分の立場に不安を感じていることが、人格否定につながる場合もあります。

立場に自信を持てていない状態だと、立場を脅かしてくる相手に対して否定的な態度を取ってしまうためです。

自分よりいい成績をあげた部下に対して、悪口をいう人っていないでしょうか。

これは上司という自分の立場に不安を感じることから、人格否定をしてしまっているのです。

6.相手を蹴落としたいと考えている

よく思っていない相手のことを蹴落とすために、人格否定をする人もいます。

人格否定は相手の存在そのものを抽象的に攻撃するため、利用しやすいのです。

たとえば、仕事ができて優秀な相手に対し、仕事のことで悪口はいえませんよね。
しかし人格なら攻撃しやすくなります。

相手を蹴落とそうと思ってあら探しをして、人格否定をしているのです。

7.批判と人格否定を混同している

相手を批判しようとして人格否定をしてしまっているというケースもあります。
批判と人格否定を混同し、誤っておこなっているのです。

批判とは、物事に対していい面と悪い面を踏まえて指摘すること。

一方で人格否定は、相手の人格を否定することなので、全く意味が異なります。


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人格を否定されてしまったときの対処法7選

人格を否定されてしまったときの対処法7選

実際に人格を否定されたとき、どうすればいいのでしょうか?

こちらでは、人格否定をされたときの対処法を7つご紹介します。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

1.相手の発言をうまく聞き流す

人格を否定されるようなことをいわれたら、真に受けずに聞き流しましょう。

というのも、人格否定をしてくる人は、ストレスや嫉妬などの感情から攻撃してきている場合が多く、的はずれな発言であることが少なくありません。

相手の的はずれな発言をまじめに聞いて傷ついたり、いい返したりする必要はないのです。

人格否定はされる側ではなく、する側に問題があると考え、真に受けないようにしましょう。

2.仲間や人事に相談する

人格否定がひどくて悩んでいるなら、周囲の人に相談することも有効です。
仕事の場合、仲間や人事に相談して対策をとってもらいましょう。

たとえば、相談して担当や部署を変えてもらうことで、直接顔を合わせる機会を減らせます。

また相手が信頼している人から注意や指導をしてもらえば、解決につながりやすいでしょう。

周囲の協力を得て、相手との関わり方を変えることが重要ですね。

3.録音やメモをとる

あまりにもひどい人格否定を受けているなら、録音やメモで記録をとっておくことで罪に問えます。

実は、人に対する誹謗中傷や侮辱的な発言は、名誉毀損罪や侮辱罪が成立する可能性があるのです。

たとえば、ほかにも人がいる場所で「ばかやろう!お前は仕事ができないやつだ!」と人格を否定される発言をされた場合、侮辱罪が成立する可能性は十分にあります。

いざというときのために、録音やメモで証拠を残しておくと安心です。

4.その人から距離をとる

相手から物理的に距離を置く方法もあります。

執念深い相手だと、関わりを多少減らしたところで効果がない場合もあるでしょう。

思い切って、相手とまったく関わりのない環境に身を移すことで、人格否定から脱出できます。

本当につらいのであれば、転校や転職・退職も視野にいれるといいですよ。

5.運動や趣味でストレスを解消する

人格否定を受けると、どうしても気が滅入ってしまいませんか?
そんなときは、軽い運動や好きな趣味をするなどして、ストレスを解消しましょう。

相手からの人格否定は大きなダメージを受け、ストレスが溜まってしまいます

適度にストレスを発散しなければ、自分自身がまいってしまうでしょう。

うまく人格否定からやりすごすために、自分をケアして過ごすことも大切です。

6.冷静に抗議する

人格否定を受けたら、カッとなっていい返したくなるかもしれません。
しかし、効果的なのは反論ではなく、冷静に抗議することです。

相手は感情的になっていて、的を得ていない発言である可能性が大きいといえます。
落ち着いた態度で、相手の人格否定をする行動に対して抗議しましょう。

単純な否定し合いでは余計によくない状況になるため、むやみにいい返さないように注意が必要です。

7.相手よりも高い実力を身につける

ある人から人格否定を受けていたとしても、相手より高い実力を身につけていれば、気にしなくなるでしょう。
いくら暴言を吐かれたとしても、いわゆる「負け犬の遠吠え」としか感じなくなるからです。

とくに実力主義の環境では、実力によって評価が決まります。

高い実力があれば会社から認めてもらえるので、人格否定の言葉を投げられることも少なくなります。

実力重視の環境を選ぶことで、人格否定やいじめが意味をなさない状況になり、防ぐ効果も期待できるでしょう。

人格否定に対してやってはいけない対応3選

悩んでいる人のイメージ

人格否定を受けたときに、やってはいけない対応もあるのです。

対応を間違えると、逆効果や悪循環を生み出しかねません。

よく注意して対応しましょう。

人格否定に対してやってはいけない対応は次の3つです。

  1. 1人で抱え込む
  2. 暴言でいい返す
  3. 他人に当たる

それでは、確認していきます。

1.1人で抱え込む

人格否定されたことを誰にも相談できずに、1人で抱え込んでしまっていませんか?

「自分が我慢すればいいだけ」「自分も他の人に同じように思われてるかも」と考えていると、なかなか周囲を頼れませんよね。

しかし、そのままでは問題は解決しません
あなたがひどく傷ついて、いつか限界がきてしまう可能性もあります。

人格否定は相手の問題であることも多いです。
「自分の問題だ」と抱え込まず、頼れる人に相談しましょう。

2.暴言でいい返す

人格否定の発言に対して、暴言で返してしまうと逆効果になってしまいます。
感情的で余裕のない相手には、火に油を注ぎかねません。

そもそも人格否定の発言は無益で、まともに対応する必要はないのです。
感情的に反応していては、終わりのない争いになってしまうでしょう。

人格否定は、相手に原因があります。
受け流しつつ、冷静に対応しましょう。

3.他人に当たる

人格否定されたストレスを発散するために他人に当たっては、悪循環に陥ってしまいます。

もしあなたが家族に当たり、家族は友人に当たり…と続いていくと、悪影響が広がるばかりでしょう。

負の連鎖を断ち切るためには、落ち着いて適切な対応をすることが大切です。

自分自身のストレス発散方法も見直しておくと安心ですね。

まとめ:人格否定を受けても悩まずに適切な対処を

今回は、人格否定について原因や対処法をお伝えしました。

あなたの周りでは、モラハラやパワハラなどは起こっていませんか?
人格否定は意外と身近で起きているものです。

あなたが被害者、あるいは加害者になってしまう可能性ももちろんあります。

人格否定が起きたときに、原因や対処法を知っておくことで、適切に対応できるようにしておきましょう。

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