どういうときに「現実逃避」したくなる?7つの状況や5つの対策を解説
慌ただしく過ぎていく日常の中で、
「やるべきことから目をそらしたい」
「プレッシャーのある、明日の仕事のことは忘れてしまいたい」
「すべてのことを投げ捨てて、好きなことだけしていたい」
このように考えてしまうことはありませんか?
嫌なことがあったり、不安な気持ちに落ち潰されそうになるときには、つい何も考えずに現実逃避をしたくなりますよね。
現実逃避をしてしまって、自己嫌悪に陥る方もいるかもしれません。
ところが現実逃避は、必ずしも悪い現象とはいえないのです。
うまく現実逃避を取り入れることで、生活にメリットが生まれることも十分にありえます。
そこでこの記事では、
- 「いい現実逃避」をする3つの方法
- 現実逃避をしてしまいがちな7つの状況
- 現実逃避を防ぐ5つの具体的な方法
などについて、くわしくご紹介していきます。
この記事を読めば、「ネガティブな現実逃避」を、日常生活のパフォーマンスを上げる「ポジティブな現実逃避」へと変えていくことができますよ。
ぜひ、最後まで読み進めてくださいね。
現実逃避のくわしい意味について解説
現実逃避ときいて、皆さんはどのようなことを思い浮かべますか?
辞書で調べてみると、以下の内容が記載されています。
現実逃避は、現実に求められたり、何かしなくてはならない物事から意図的に注意や意識をそらすための行為や心理状態。困難な状況から目を背け、不安から逃れようとする機制。
(出典:Wikipedia)
つまり、仕事やプライベートでの問題に対して大きなストレスを感じたときに、現実から逃げたくなるような心理や行動を指します。
生きていると、さまざまな困難に遭遇することもあります。
たまにであれば、日常生活での不安や問題を放り出して、時間を考えずにゲームに没頭したり、海外ドラマをみるのもわるくないでしょう。
しかし、重度の現実逃避に陥ってしまうと、日々の生活に悪影響を与えてしまうこともあります。
慢性的に現実逃避を繰り返してしまうようであれば、原因を知って改善策を考えていく必要があるのです。
仕事へのストレスが限界に近いことを知らせるサインや、解決方法などについてくわしく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
仕事のストレスがもう限界!働き方を変える3つのポイントと今すぐ可能な解決策とは?
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現実逃避をしてしまう7つの状況
人は、どのようなときに現実逃避をしたくなるのでしょうか?
ここでは、よく起こりがちな現実逃避をしてしまう7つの状況についてご紹介していきます。
- 作業が思うように進まない
- 疲れている
- 作業に飽きてしまった
- 周りに物があふれている
- 受け入れられない現実に直面した
- 精神的に追い込まれている
- 身体の不調
あなたにも当てはまる項目がないか、確認しながら読み進めてみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう。
1.作業が思うように進まない
仕事や勉強をしていても、なかなか集中できずに作業が進まないことってありますよね。
綿密に計画を立てたのに、まったく予定どおりに進んでいなければ、誰だってうんざりしていまいます。
このように、理想と現実とのギャップが大きいほど、現状から目を背けたくなると考える人も多いでしょう。
2.疲れている
仕事が忙しくて残業や寝不足がつづいていると、心身が疲労してしまいますよね。
疲れを感じている状態では、何に対しても意欲がわきにくくなります。
疲労感がある状況で、仕事や恋愛で何らかのトラブルが起きてしまうと、思わず目を背けてしまいたくなるでしょう。
体や心の疲れから自分を守るためにも、現実逃避をしてしまう人もいるのです。
精神に負担がかかりにくい職種ランキングや、転職するポイントについて興味がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
精神的に楽な仕事ランキング15選!ストレスフリーで働こう3.作業に飽きてしまった
何かの作業に取り組んでいるときに、集中力がきれてしまったり、アイデアに行き詰まってしまったりすることもあるでしょう。
このようなときには、他のことに意識をそらして現実逃避をしたくなる人もいます。
とくに、ひとつのことを長期的にやりつづけるのが苦手な飽き性な性格の人は、現実逃避をしやすいです。
現状の退屈しのぎとして、ほかの関心のあることに、つい意識をうつしてしまうのでしょう。
4.周りに物があふれている
デスク周りに、雑誌やお菓子などの仕事に関係ないものが置かれている場合にも、現実逃避をしやすくなります。
仕事に疲れたときや、集中力がなくなったときに関心のあるものが目に入ってくると、意識がそちらにうつってしまうのです。
「気がつくと、いらないものが机におかれている」という人は、日頃から、
- 整理整頓を心がける
- 必要のないものはため込まない
- ディスク周りはスッキリさせる
などの習慣を身につけましょう。
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集中力がつづかない原因や、集中力を高める具体的な方法について、くわしく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
集中力を高める方法とは?今すぐできるおすすめ16選を紹介
5.受け入れられない現実に直面した
受け入れられない現実に直面するケースも、現実逃避の原因のひとつです。
ショックな出来事に遭遇してしまうと、誰でも目を背けたくなってしまいます。
仕事で重大なミスをしてしまった、ずっと好きだった彼女にフラレてしまったなど、精神に負担のかかるシチュエーションは多いです。
このような、受け入れられない現実に直面したときに、すべてを投げ出して現実から目を背けてしまいたいと思ってしまう人もいるでしょう。
6.精神的に追い込まれている
仕事や私生活での問題など、さまざまなことが原因となって精神的に追い込まれることも、誰しも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?
人生は上手くいくことばかりではありませんよね。
不安な気持ちが強くなり、他のことを考える余裕がないときにも、現実逃避をしたくなることがあるでしょう。
7.身体の不調
ストレス社会といわれている現代で「悩みごとがひとつもない」という人は珍しいです。
多くの人が、何かしらの不安や悩みが原因となって、慢性的な頭痛や腹痛などの身体の不調が起きた経験を持っています。
また、疲れがたまって風邪をひいてしまうこともありますよね。
体調不良になれば、何に対しても意欲がわかなくなり、現実逃避をしたくなることもあるでしょう。
「仕事のストレスが原因で、慢性的に頭痛がつづいている」
このような経験はありませんか?
仕事のストレスの解決方法や対処法などについて、くわしく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
現実逃避を防ぐ方法5選
現実逃避をすることで、人は無意識に強いストレスから自分を守っています。
現実逃避は、私たちの自己防衛本能のひとつともいえるため、必ずしも悪いものではありません。
しかし、慢性的に現実逃避をおこなっていては、成長の妨げになってしまうこともあります。
では、現実から目を背けないようにするためには、どうしたらよいのでしょうか?
ここからは、現実逃避を防ぐ具体的な方法について、くわしく解説していきます。
ご紹介する内容は以下のとおりです。
- 小さく目標を立てる
- 不安を紙に書き出す
- 身の回りの整理整頓
- 規則正しい生活を心がける
- スマートフォンやパソコンを見ない
今日からできることばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは順番に見ていきましょう。
1.小さく目標を立てる
人は、目標を持つことで前向きな気持ちになり、自分を奮い立たせられるものです。
現実逃避を防ぐためにも、将来の目標を立ててみてはいかがでしょうか?
目標を持つことができれば、後悔や迷いなどのネガティブな感情を減らせるでしょう。
はじめは、1週間や1ヶ月、3ヶ月といった短い期間での小さな目標を立ててみてください。
たとえば、
- 毎日規則正しい生活を送る
- 1週間に1冊は本を読む
- 3ヶ月以内に3キロのダイエットを成功させる
など、なんでもかまいません。
自分がわくわくできるような、小さな目標を立ててみましょう。
「目標を立てるのが苦手…」
という方は、目標を見つける方法について、くわしく解説しているこちらの記事も参考にしてください。
2.不安を紙に書き出す
「よくわからないけどモヤモヤする」というときには、心の中にある不安や迷いなどを紙に書き出してみましょう。
不安を紙に書き出すと、抱えているストレスが低減することが心理学的に判明しています。
紙に書き出す際のコツは、素直に思っていることを躊躇せずに書くことです。
たとえば、
- 仕事のストレスがやばい…
- 週末の予定が楽しみだな
- 体調がよくないのに、飲み会に参加したことを後悔してる…
といったように、仕事のことやプライベート、体調のことなど内容は何でもかまいません。
振り返ってみると、ネガティブなことばかりを書いてしまっているかもしれませんね。
しかし、書いた内容を後から見返すことで、自分の感情を客観的に受け止めることができます。
現実逃避をする前に、5分間ほど紙に感情を書いてみるのを習慣にするのもよいでしょう。
3.身の回りの整理整頓
部屋の中や仕事のディスク周りなどが散らかっていると、人は無意識に不快感を感じてしまいます。
反対に、部屋がきれいな状態だと、気持ちよく過ごせますよね。
現実逃避をしようと考えるときには、少なからずストレスがかかっているものです。
掃除はストレス発散にもなりますし、集中することで迷いや不安も、そのときは忘れられるでしょう。
現実逃避がしたくなったら悩みを忘れるくらいに集中して、身の回りの整理整頓や掃除をおこなってみることをおすすめします。
4.規則正しい生活を心がける
心や身体の不調が原因で現実逃避をしてしまう人は、規則正しい生活を心がけてみてはいかがでしょうか。
規則正しい生活を心がけることで、
- 自律神経が整う
- 作業効率がアップする
- 睡眠の質が向上する
などのメリットがたくさんあります。
早寝早起きを習慣とすることで、1日のリズムも整い、精神的にも前向きな気持ちになりやすくなります。
ポジティブ思考になることで、現実逃避を防ぐ効果も期待できるでしょう。
5.スマートフォンやパソコンを見ない
朝起きたらラインやニュースアプリのチェックをして、お昼には会社でパソコンを使い、夜はスマートフォンやパソコンでゲーム……といったような毎日を過ごしていませんか?
スマートフォンやパソコンを長時間見ることで、私たちはより多くの情報を得ています。
もちろん、便利で楽しいこともたくさんありますが、その反面1日中情報に触れることで「頭も心も疲れてしまう」という人が多くいるでしょう。
その疲れが原因で、現実逃避をしてしまう人もいるのです。
心当たりのある人は、
- プライベートでの利用には、時間制限を設ける
- SNSやアプリを断捨離する
- スマートフォンを寝室に持ち込まない
といった対策をとってみるとよいでしょう。
意図的にデジタルデトックスをおこなうことで、心身の疲労も軽減されていきますよ。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
現実逃避には「いい現実逃避」もある!おすすめの方法3選
現実逃避というと「現実から逃げている意志の弱い人」といったように、ネガティブなイメージを抱く人が多いと思います。
とくに、完璧主義やまじめな性格な人ほど現実逃避をしないように気をつけているのではないでしょうか。
しかし、現実逃避をすることでさまざまなメリットがあることも事実です。
そこでここからは、「いい現実逃避」をする3つの方法についてくわしく解説していきます。
- 睡眠をとる
- 自然に触れる
- 運動してリフレッシュする
ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは順番に見ていきましょう。
1.睡眠をとる
仕事に苦痛を感じたり、自分では抱えきれないようなトラブルが起きたときには、現実逃避をしたくなるものですよね。
不安を抱えているときには夜も眠れなくなり「ふとんの中で、起きた問題をいつまでも考えてしまう……」という経験はありませんか?
このように「悩みや不安があるときには、眠れなくなる」という人も少なくないでしょう。
しかし、寝ないでいつまでも考え込むよりも「思い切って寝てしまった方が、かえって解決策が思い浮かぶ」という事実をご存じでしょうか。
こういった、寝ることで現実逃避をおこなうことは「追想法」や「レミニセンス」ともいわれています。
新しいアイデアを生み出す手法として、発明家のエジソンや、ノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹博士も実践して、難題を解決してきたそうです。
(出典:DIAMONDonline)
人の脳は睡眠をとることで、自動的に脳内の情報を整理しています。
そのため、就寝前に解決したい問題や悩みを頭の中で明確にしておくことで、「問題の解決策が自然と脳内でつくられる」ということなんですね。
寝ている間に悩みが解決するなんて夢のようですが、実は理にかなっている手法なのです。
2.自然に触れる
広大な自然に触れることで、人は癒され前向きな気持ちになれるものです。
実際に、山や森、海などに行くだけで癒された体験をしたことがある人も多いでしょう。
現実逃避をしたくなったら、いつもよりも少し遠出をして自然が楽しめる場所に出かけてみることがおすすめです。
人は日常の忙しさにストレスや不安を抱えていると、五感を感じないようにする傾向が強くなってしまいます。
自然豊かな場所に行くことで「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」を感じやすくなるでしょう。
自然と触れ合い五感を感じることで、自分の内面と向き合える貴重な時間を過ごしてみてください。
3.運動してリフレッシュする
「仕事を頑張って今日は疲れたから、ベッドやソファーでだらだらとSNSを見よう」という状況も、も悪い現実逃避のひとつです。
疲れを感じるときにこそ、ウォーキングやランニング、筋トレなどのかんたんにできる運動をとおして現実逃避をしてみてください。
「身体の疲れをとる方法=身体を休ませること」と、考える人が多いかもしれません。
しかし、実際には、疲労回復には適度な運動も必要なのです。
適度な運動は、身体の疲労感をとるだけでなく精神的な疲労も軽減させる効果があります。
たとえば、
- 家の近くを15分散歩する
- 仕事の合間にストレッチをする
- 休憩時間に軽い筋トレを取り入れる
といったように、手軽にできる運動からはじめてみるといいでしょう。
まとめ:現実逃避は起きやすい現象なので、しっかりと向き合うことが大切
日常生活の中ではささいなことにもストレスを感じたり、悩みや不安に包まれたりすることが誰にでもありえます。
そのため、現実逃避は私たちにとって身近な存在であり、いつでも起こりうる現象といえるのです。
現実逃避をしたくなったら、今回ご紹介した「いい現実逃避」をぜひ実践してみてください。
また「仕事のストレスが原因で現実逃避をしてしまう」という人もいるかもしれません。
どうしても仕事でストレスを抱えてしまう人は、いっそのこと転職をしたほうがストレスのない人生を送れる可能性が高まります。
たとえばプログラミングのように自分に向き合う仕事や、営業のようにコミュニケーションを取る仕事など、人によって合う仕事は様々です。
環境を変えて楽しく働くのも、現実逃避と向き合うことのひとつといえます。
仕事が負担になりすぎていると感じる方は、転職も視野に入れた活動を意識してみてください。