仕事の目標を立てる7つのメリットを解説!具体的な目標の立て方や達成のコツも紹介
仕事をしていると、「目標を持ちなさい」と言われることはないでしょうか。
これまであまり考えずに取り組んできた人にとっては、いきなり目標を持つように言われても困ってしまいますよね。
「仕事の目標を立てるとどんなメリットがあるんだろう?」
「どうやって目標を設定すればいいの?」
など、疑問に感じることも多いかもしれません。
目標設定は、仕事に対してより前向きに取り組むためにとても役立つものです。
今回は、
- 仕事の目標を立てるメリット・デメリット
- 仕事の目標での悪い具体例
- 仕事の目標を立てるための方法
- 仕事の目標を達成するコツ
などについてご紹介します。
「仕事の目標を立てろと言われたけど、どうすれば良いのかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
仕事の目標を立てる7つのメリットとは
まずは、仕事の目標を立てることで得られるメリットを見ていきましょう。
いきなり「目標を立てるように」と言われても、意味がわからなければ立てようとは思えませんよね。
実は、仕事の目標を立てることにはたくさんのメリットがあります。
メリットを知ることで、どのような変化があるのかをイメージできると、前向きに目標を立てられるでしょう。
ここでは、仕事の目標を立てるメリットを7つご紹介します。
- 仕事に対するモチベーションが上がる
- 自信がつき前向きな思考になる
- 仕事に安定感が出る
- 行動力が身につく
- 時間を有効利用できるようになる
- 具体的に将来のビジョンがもてる
- 生活にメリハリがつく
さっそく見ていきましょう。
1.仕事に対するモチベーションが上がる
仕事の目標を立てると、仕事に対するモチベーションが上がりますよ。
目標を立てることで、普段何気なく取り組んでいた目の前の仕事に意味が生まれます。
「この仕事に取り組むことで、目標に近づける」と考えられるようになるので、やる気がアップするのです。
また、仕事を遂行したあとのやりがいもいっそう強く感じられるでしょう。
日々の仕事へのモチベーションが上がることで、充実感を持って働けるようになります。
2.自信がつき前向きな思考になる
仕事の目標を立てて、達成に向けて努力していると、自信がついて前向きな思考になります。
目標に向かって努力し、近づいている実感が得られたら「自分もやればできる」と感じられるでしょう。
目標は一気に達成するものではなく、ひとつひとつ積み上げていくことで最終的に達成できるものです。
自分の積み重ねが見えるようになるので、自信がつき、「次もできる」と物事に対して前向きに考えられます。
目標を立てることで、自分の努力や成果が見えやすくなるので、自信につながるのです。
3.仕事に安定感が出る
目標を立てて仕事に取り組んでいると、安定感が出てきます。
目標に近づくためには、失敗を生かして工夫したり、ひとつの仕事に集中して取り組んだりするでしょう。
仕事に対してただこなすだけという態度ではなくなり、安定した速さと質で仕事に取り組むようになるのです。
目標を立てていないときは、目の前の仕事をこなすという意識しかなかったかもしれません。
目標を立てることで、仕事に対する姿勢が変わり、安定感が出るようになりますよ。
4.行動力が身につく
仕事の目標を立てることのメリットとして、行動力が身につくという点が挙げられます。
目標を立てると、達成のためにどうすべきかを考えて動きますよね。
それまでは思い至らなかったことまで考えるようになり、行動に移せるようになるのです。
目標を立てることで、自分にとって重要なことが明確になるので、他のことを気にせずに行動できます。
目標達成に必要なことを考えて、自分のための行動を起こせることは大きなメリットです。
5.時間を有効利用できるようになる
時間を有効利用できることも、目標を立てるメリットのひとつです。
目標を立てると、達成のために重要なことが明確になり、それに沿った行動ができるようになりますよ。
すると自分にとって重要度の低いことに割く時間が減り、時間を有効に使えるのです。
かかわる業務の希望を出せる機会や、キャリア選択の機会では、自分の目標を判断基準として選べます。
目標を持っていれば、何が重要かを判断して選び、その後の時間を効果的に使えるようになるでしょう。
6.具体的に将来のビジョンがもてる
目標を設定すると、具体的な将来のビジョンを持てますよ。
将来について考える機会はなかなかないかもしれません。
先のことを急に考えようとしても難しいものですよね。
しかし、仕事は生活とむすびついており、仕事の目標を立てることは将来を考えることにつながります。
結婚や出産、育児や親の介護など、人生のイベントを考える上でも、仕事は重要です。
将来どのような生活をしたいか、どのような働き方をしたいかについて考える良い機会になるでしょう。
7.生活にメリハリがつく
仕事の目標を立てると、生活にメリハリがつきます。
仕事は1日の大部分を占めるものなので、仕事が充実すると生活にも良い影響があり、好循環が生まれるのです。
充実して仕事を終えれば、その後のプライベートの時間も気持ちよく過ごせるようになります。
また、目標を持って仕事に前向きに取り組んでいるので、仕事に対するマイナスな感情をプライベートに持ち込むことがありません。
仕事は仕事、プライベートはプライベートとそれぞれで充実した過ごし方ができるようになるでしょう。
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仕事の目標を立てる3つのデメリット
仕事の目標を立てるメリットをお伝えしました。
嬉しい変化がたくさんありますね。
しかし、仕事の目標を立てることにはデメリットもあります。
メリットとデメリットの両方を知ることで、目標を立てることについて冷静に捉えられますよ。
目標を立てるときは、デメリットに注意しながら活用するといいですね。
ここでは、仕事の目標を立てるデメリットを3つご紹介します。
- 視野が狭くなる
- 達成できなかったときに落ち込む
- 達成することに執着し、本来の目的を忘れてしまうことがある
ひとつずつ説明していきます。
1.視野が狭くなる
目標を立てると、目標達成に関係のないことは見過ごしやすくなります。
集中できるということは、視野が狭くなるということでもあるのです。
たとえば、「年収1,000万円のエンジニアになる」という目標を立てた場合、あまり関連のない仕事にチャレンジしなくなる可能性があります。
すると、そこで得られるはずだったスキルや人脈などを失うかもしれません。
目標を立てて達成のために時間や労力をかけるということは、目標達成に関係のないことはやらないということなのです。
目標を立てることで視野が狭くなると、思わぬチャンスを見過ごしてしまう可能性もあるでしょう。
2.達成できなかったときに落ち込む
目標を立てると、達成できなかったときに気持ちが落ち込んでしまいます。
達成に向けて努力したことは、決して無駄にはなりません。
しかし、達成したいという気持ちから行動してきたのも事実です。
達成したい気持ちが強いほど、目標達成が叶わなかったときに大きなショックを感じやすいでしょう。
3.達成することに執着し、本来の目的を忘れてしまうことがある
目標を立てることで、達成することばかりに執着して、本来の目的を忘れることがあります。
たとえば、「自由な時間に働いて、家族との時間を増やす」が本来の目的なのに、「フリーランスとして独立する」に執着して仕事を失っては本末転倒です。
目標を立てると、つい達成することばかりを考えてしまいます。
「何のための目標なのか」を常に考えることが大切ですよ。
本来の目的を忘れてしまっては、目標を達成できたとしても、喜べなくなってしまうでしょう。
仕事の目標での悪い具体例を3つ紹介
仕事の目標を立てるデメリットをお伝えしました。
目標にとらわれすぎないよう、注意が必要です。
さて、実際に目標を立てるとき、あまり効果的ではない悪い目標となってしまうことがあります。
せっかく目標を立てるなら、前向きに達成を目指せて、良い効果を得られる目標にしていものですよね。
悪い例を参考にして、目標を立てるときには注意しましょう。
ここでは、仕事の目標での悪い具体例を3つご紹介します。
- 数値で表せない
- 高すぎる目標を設定する
- 自分で決めた目標ではない
順番に見ていきましょう。
1.数値で表せない
悪い具体例のひとつめは、数値で表せない目標です。
数値で表せない目標は、達成したかどうかの判断がしにくいので、良い目標とはいえません。
たとえば、「お金持ちになる」という目標では、どの程度稼げば目標を達成できたと言えるのかわかりませんよね。
この場合は、具体的な数値を入れて「年収1,000万円になる」という目標を立てれば、目指すゴールが明確になります。
数値で表せないと曖昧な目標になってしまうので、注意しましょう。
2.高すぎる目標を設定する
高すぎる目標を設定することも、悪い目標と言えます。
高すぎる目標は達成の難易度を上げてしまい、モチベーションが続きにくい傾向があるためです。
目標が高すぎると、「どうせ達成できない」と諦めやすくなります。
また諦めずに努力していても、少し予定と遅れると軌道修正するのが難しく、計画倒れしやすいです。
せっかく目標を立てても、達成に向けて行動できなければ意味がありません。
目標設定では、達成できるかどうかをよく考えましょう。
3.自分で決めた目標ではない
自分で決めた目標ではないものは、良い目標とは言えません。
目標は自分で決めるからこそ、自分に合った目標を立てられます。
また自分で目標を決めることで、達成に向けて行動する決意が生まれ、自分の目標として考えられるようになるのです。
他人が立てた目標では、自分ごととして考えにくく、ただ押し付けられたものと感じてしまうこともあります。
自分で決めた目標ではない場合、達成に向けて努力し続けることは難しいかもしれません。
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仕事の目標を立てるための方法3選
仕事の目標の悪い例をお伝えしました。
悪い目標とならないよう、よく注意しましょう。
それでは、実際に目標を立てる方法を見ていきます。
仕事の目標を立てるとき、方法を知っていればすぐにできるようになりますよ。
自分に合った方法で目標を立ててみてくださいね。
ここでは、仕事の目標を立てるための方法を3つご紹介します。
- ベーシック法
- ベンチマーキング
- 「SMART」の法則
詳しくご説明しましょう。
1.ベーシック法
仕事の目標を立てるひとつめの方法は、「ベーシック法」です。
「ベーシック法」とは、目標設定に必要な要素をシンプルに埋めていく方法と言えるでしょう。
具体的には、次の4つのステップで目標を立てていきます。
- 目標項目を設定する
- 達成基準を決める
- 期限を設定する
- 達成計画を立てる
目標項目の設定とは、「何を達成するのかを決める」ということです。
目標項目は次の4つに分類できます。
自分がどういう目標を達成したいのかについて考える参考にしましょう。
- 強化:得意なことをさらに伸ばす
- 改善・解消:苦手なことを克服する
- 維持・継続:現状を維持する
- 開発:新たな取り組みを始める
目標項目が決まったら、達成基準を決めます。
達成基準は数値で設定すると、達成できたかどうかを判断しやすいです。
さらに期限を設定し、期限までにどのように仕事をすすめていくか計画を立てます。
計画を立てるときには、やるべきことと時期を具体的にすることがポイントです。
日ごとや週ごとに設定すると、目標達成に着実に近づけるでしょう。
初めて仕事の目標を設定する人でも、活用しやすい方法ですよ。
2.ベンチマーキング
ライバルや競合を意識した目標設定なら、「ベンチマーキング」という方法があります。
「ベンチマーキング」は、ライバルや競合をベンチマーク(水準点)として、自らの改善点や到達すべき目標を設定する方法です。
具体的には、次の4つのステップで目標を立てていきます。
- 計画(ターゲティング)
- 除法の収集・分析
- 目標設定
- 実施・検証
最初にベンチマークとなる対象を設定します。個人なら目標とする人、会社なら競合企業などを選ぶといいでしょう。
ベンチマークが決定したら、対象の情報収集を行います。
さらにベンチマークと自分を比較し、どんな差があるかを分析するのです。
分析して自分の問題点や課題が明確になったら、差を縮めるための目標を設定して計画を立てます。
設定した目標の達成を目指して、計画に沿って実行していきましょう。
行動の結果として、達成できたかどうか、どう変化したかを検証します。
他の対象を水準点として比べながら達成度を見られるので、相対的な変化がわかりやすいですよ。
3.「SMART」の法則
最後にご紹介する目標設定方法は、「SMART」の法則です。
「SMART」の法則は、明確な達成評価指標をつくることに重きをおいた方法と言えるでしょう。
次の5つの要素の頭文字をとって呼ばれています。
- SPECIFIC:具体的である
- MEASURABLE:数値や客観的な指標で計測可能である
- ACHIEVABLE:実現可能である
- RESULT-BASED:「成果」に基づいている
- TIME-LINE:具体的な期限・スケジュールがある
「成果」に基づいているとは、目標が本来の目的に基づいたものであるということです。
上記の5つの要素を全て備えるように意識すると、効果的に達成を目指せる目標を立てられますよ。
「設定する目標が曖昧になってしまう」というときは、「SMART」の法則を活用しましょう。
仕事の目標を達成する3つのコツ
仕事の目標を立てる方法をお伝えしました。
それぞれの特徴を知って使い分けましょう。
仕事の目標を設定したら、達成のために努力することが大切です。
実は、目標達成にはコツがあります。
コツを知っているかどうかで、目標達成のしやすさが変わりますよ。
目標を立てるときや、目標に向けて努力するときに活用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
ここでは仕事の目標を達成する3つのコツをご紹介します。
- 目標は具体的に数値で設定する
- 達成度を定期的にチェックする
- 目標を立てたら信頼できる人に話しておく
それでは見ていきましょう。
1.目標は具体的に数値で設定する
まず目標を立てるときのコツとして、目標は具体的な数値で設定しましょう。
数値を使っていない場合、曖昧な目標になりがちです。
目標が曖昧だと、達成基準が不明確で達成できたか判断できません。
たとえば「売上をできるだけ上げる」という目標では、売上が上がったとしても達成したと言いにくいですよね。
「売上を昨年度比30%アップさせる」なら、目指すべき数字が明確なので達成したかどうかがすぐに分かります。
目標が明確だと目指すモチベーションも上がり、到達したときの達成感も強く感じられますよ。
2.達成度を定期的にチェックする
目標に向けて行動している間は、達成度を定期的にチェックしましょう。
目標と計画を立てたら、達成できているかを定期的に確認することで、計画通りに進んでいるかがわかります。
もし計画に遅れていれば、達成できるように軌道修正をする必要があります。
予定より進んでいるなら、さらに速いペースで計画を立て直してもいいでしょう。
計画はあくまで計画なので、実際の達成度と見比べながら、目標達成が叶えられるように定期的に見直すと良いですよ。
目標と計画を立てて終わるのではなく、常に活用して着実に目標達成に近づきましょう。
3.目標を立てたら信頼できる人に話しておく
せっかく目標を立てたなら達成したいですよね。
達成するためのコツとして、信頼できる人に話すといいでしょう。
他人に話すと、「言ったからには実行しなければ」という心理が働きます。
自分の心の中だけで決めたものではなく、他人に宣言したものとして、目標達成への気持ちをより強く持てるのです。
相手が信頼できる人なら、あなたの目標達成を応援してくれることでしょう。
自分自身や相手からの気持ちに応えるためにも、いっそう目標達成に向けて努力できるようになりますよ。
まとめ:仕事の目標を立てて、毎日を充実させよう
今回は、仕事の目標についてご紹介しました。
仕事をする上で、目標を立てる機会は何度もあるでしょう。
目標を立てることで得られるメリットとデメリットを理解し、有効活用するといいですよ。
仕事の目標をうまく活用すれば、毎日の仕事をより充実させることができます。
今回ご紹介した方法を参考に目標を立て、ぜひ仕事に生かしてみてくださいね。
良い目標を立てて、毎日を生き生きと過ごしましょう。