ロジカルシンキングのトレーニング方法7選を紹介!身につける5つのメリットも解説
日常において、ロジカルシンキングの重要性が取り上げられることは多いですよね。
生活や仕事の現場でも、ロジカルシンキングを活用することで得られる効果はたくさんあります。
しかし、「ロジカルシンキングのスキルを身につけたい」と考えたときに、まずどうすればいいのかご存知でしょうか。
目で見えるスキルではないぶん、得られる効果やトレーニングの方法がわかりにくいものです。
そこで今回は、
- ロジカルシンキングを身につけるメリット
- ロジカルシンキングのトレーニング方法
についてご紹介します。
メリットとトレーニング方法がわかれば、ロジカルシンキング習得に向けてすぐに行動を始められますよ。
「ロジカルシンキングを身につけたいけど、どうすればいいのかわからない」という方は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
ロジカルシンキングを身につける5つのメリット
まずは、ロジカルシンキングを身につけるメリットについて説明していきます。
ロジカルシンキングを身につけると、どんな効果が得られそうでしょうか。
「頭が良くなる」「話し方が上手くなる」などのイメージを持つ人が多いかもしれません。
具体的なメリットを知ることで、ロジカルシンキングの効果と必要性が理解でき、習得へのモチベーションが上がりますよ。
今回は、ロジカルシンキングを見につけるメリットを5つご紹介します。
- コミュニケーション能力の向上
- 分析力の向上
- 問題解決力の向上
- 提案力の向上
- 生産性の向上
それではさっそく詳しく見ていきましょう。
1.コミュニケーション能力の向上
ロジカルシンキングを身につけるメリットとして、コミュニケーション能力の向上が挙げられます。
コミュニケーション能力とは、相手の考えを読み取り、自分の考えを伝える能力のことです。
生きていくなかでとても大切な能力ですが、特に仕事の場面でも求められます。
ロジカルシンキングは筋が通るように積み重ねる考え方。
相手の話や自分の考えの筋が通っているかを意識でき、ズレのないコミュニケーションに役立ちます。
コミュニケーション能力が向上できると、人間関係や営業などの仕事で大いに役立つでしょう。
2.分析力の向上
ロジカルシンキングを身につけると、分析力を高められます。
分析力とは、物事の要素を分解してどのように関係しているのかを理解する能力です。
仕事においては、課題発見や業務の効率化などに役立ちます。
ロジカルシンキングは「なにが?」「なぜ?」「どのように?」を強く意識して物事を考えることが特徴的です。
物事の関係や状態を理解しようすることで、分析力の向上にも働きます。
論理的に考えることは、筋が通るように1つ1つのつながりを意識することです。
ロジカルシンキングを習得すると、物事を分析する習慣が自然と身につきますよ。
分析力が高まれば、自分が抱える状況や問題をより深く理解できるようになるでしょう。
3.問題解決力の向上
問題解決力の向上も、ロジカルシンキング習得における大きなメリットの1つです。
ビジネスシーンでは、問題解決の繰り返しで成り立っていますよね。
ロジカルシンキングを身につけると、物事のつながりがわかります。
問題解決においては、何が原因となっているかに目を向けることができるでしょう。
さらに、解決に必要な要素を見極めることもできます。
どうすればいいか解決策を提示できるので、問題解決に至るのです。
このような問題解決能力は、仕事の現場において非常に重宝されます。
ロジカルシンキングを身につけて問題解決能力を向上させれば、仕事でもいっそう活躍できるでしょう。
4.提案力の向上
ロジカルシンキングを習得すれば、提案力の向上につながります。
提案力とは、相手の要求を汲み取り、それに応える提案をする能力です。
提案では、相手が持っている希望をこちらが上手く引き出すことが重要になります。
そもそも相手が希望をわかりやすく伝えてくれるとは限らないためです。
相手の伝えようとしていることを理解するためには、相手の言葉をつなげて筋が通るようにする必要がありますね。
そこでロジカルシンキングが役立ちます。
また、希望を受けてそれに応えられる提案を考えるとき、提案を相手に伝えるときにも、ロジカルシンキングが活躍するでしょう。
このように、ロジカルシンキングは提案において非常に重要な要素です。
ロジカルシンキングを習得することで、結果的に提案力が向上するでしょう。
5.生産性の向上
ロジカルシンキングの習得には、生産性が向上するというメリットもあります。
生産性を高めるには、無駄をなくすことが1つの方法です。
ロジカルシンキングは前提から物事を考え、無駄を見つけてなくすことができますよ。
たとえば、業務が終わらない状況を変えて生産性を高めたい、という場合を考えてみましょう。
業務が終わらないのは、内容に無駄がある可能性があります。
業務の遂行に必要な事項を論理的に考えて洗い出し、不要なものは取り除くのです。
すると必要最小限の業務で済み、時間や労力に余裕が生まれて新たな仕事ができます。
このように、ロジカルシンキングを取り入れれば生産性の向上に貢献しますよ。
生産性が高まれば、仕事で成果を出しやすくなり評価も高まるでしょう。
ロジカルシンキングの基本を見直したいという方は、こちらの記事もおすすめです。
ロジカルシンキングを身につける5つのメリットを解説!フレームワークや注意点も紹介
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ロジカルシンキングのトレーニング方法7選
ロジカルシンキングのメリットをお伝えしました。
日常生活や仕事の現場で役立つイメージが湧いたのではないでしょうか。
ロジカルシンキングを身につければ、スムーズなコミュニケーションにつながり、普段の生活や仕事がいっそう上手くいくようになるでしょう。
さて、ここからはロジカルシンキングを実際に身につけるためのトレーニング方法について見ていきます。
ロジカルシンキングは知っているだけでは使えません。
実際にトレーニングを重ね、活用できるまでに習得してこそ効果を発揮します。
トレーニングによって身につけて、嬉しい効果を実感してくださいね。
次から、具体的な7つのトレーニング方法を解説していきます。
- MECEを意識する
- ゼロベース思考を意識する
- 事実と意見を分ける
- 結論から述べる
- どんなことにも仮説を立てる
- 日常の物事を分析してみる
- 「なぜ」を繰り返す
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.MECEを意識する
1つ目のトレーニング方法は、「MECE(ミーシー)」を意識することです。
「MECE」とは、Mutually(お互いに) Exclusive(重複せず), Collectively(全体に) Exhaustive(漏れがない)」の略で、「モレなく、ダブりなく」という意味になります。
上の図で見たときに、「モレなし・ダブりなし」の図がMECEであり、すべてを網羅している状態です。
ロジカルシンキングでは前提に要素の取りこぼしがあると、論理展開ができなくなってしまいます。
そこで、要素を十分に揃えるために、MECEが役立つのです。
MECEで物事を考える方法は次の2通りがあります。
- トップダウン・アプローチ:全体から詳細にかけて考える方法
- ボトムアップ・アプローチ:詳細を集めてから全体像を描く方法
トップダウン・アプローチは、全体から要素を分析して、目的や課題に合わせて分類する方法です。
一方でボトムアップ・アプローチは、ブレインストーミングなどで要素を洗い出し、グループ化して全体像を描くように進める方法になります。
MECEではトップダウン・アプローチが基本ですが、未知の分野ではボトムアップ・アプローチが適していますよ。
それぞれ「モレなく、ダブりなく」を意識することで、問題に適切に対処できるようになります。
ロジカルシンキングを身につけるには、まずMECEを意識することから始めるといいでしょう。
2.ゼロベース思考を意識する
次にご紹介するのは、ゼロベース思考を意識するというトレーニング方法です。
ゼロベース思考とは、ある物事を考えるときに既成概念や先入観をなくして、自由でフラットな状態から思考することをさします。
論理的に物事を考えるときには、既成概念や先入観が正しい論理展開の障害になることが多いのです。
「これはこういうもの」「一般的にはこうだから」といった要素は、ロジカルシンキングでは無効になります。
考えの偏りをなくし、純粋に論理によって思考するために、ゼロベース思考を意識することは効果的です。
3.事実と意見をわける
ロジカルシンキングは事実に基づいた根拠によって論理展開していきます。
そのため、事実と意見をわけることを普段から意識しましょう。
たとえば、仕事においては「プレゼンが成功した」という事実と「成功したのはきっと熱意が伝わったからだ」という意見は切り離して考えなければいけません。
事実と意見を混同すると、成功要因を正しく見出だせず、次に活かせなくなります。
論理的に考えるためには、「成功した事実」だけを考えて原因を追求する必要があるのです。
事実と意見をわける話し方は普段の生活でもすぐに意識できるので、ぜひ実践してみましょう。
4.結論から述べる
自分の話し方を意識したことがあるでしょうか。
最初に結論を述べるようにすると、自然と論理的な話し方ができますよ。
たとえば、自分の考えを伝えるときには「自分は◯◯だと思う。なぜなら…」という話し方を意識します。
このように結論を最初に伝えてから理由を話すようにすると、「何が言いたいのか」がわかりやすく納得感を与えやすいですよ。
5.どんなことにも仮説を立てる
普段からどんなことにも仮説を立てて考えるようにすると、ロジカルシンキングのトレーニングになります。
たとえば、「今回営業が成功したのは、相手の話をまず受け止める話し方にあると仮設を立てて、今後も実践してみよう」と取り入れてみるのです。
仮説を立ててそれが正しいかどうかを検証していき、正しいと判断できれば継続、間違っていると判断できればほかの仮説を立てましょう。
仮設と検証を繰り返していくことで、論理的な思考力が身についていきます。
また、仕事に活用することで実際に有効な方法を見出すことにも役立ちますよ。
6.日常の物事を分析してみる
日常の物事を分析することによって、ロジカルシンキングを鍛えられます。
分析には論理的に考える力が必要不可欠だからです。
日常や仕事で物事を分析することはすぐに取り入れられます。
分析によってスキル習得だけでなく、成果につながることもありますよ。
たとえば、商品販売において「週の前半より後半のほうが売れ行きがいいのは、週末に使用することをイメージするため」と分析できれば、週末を意識した販売促進企画ができるでしょう。
物事を分析する習慣をつけることで、ロジカルシンキングを自然と身につけられます。
7.「なぜ」を繰り返す
最後は、「なぜ」を繰り返すトレーニング方法です。
「なぜ」を繰り返していくと、問題や課題を深堀りできます。
たとえば、次のように考えていくと、本質的な問題点が明確にできるでしょう。
- 営業成績が下がった
- なぜ?:成約件数が減ったから
- なぜ?:効果的な提案ができなかったから
- なぜ?……
「なぜ」を繰り返すことは、思考や物事のもとをどんどんさかのぼっていく行為です。
論理展開を結論からさかのぼっていくので、結果から原因を考える思考力が身につきますよ。
このように、「なぜ」によって情報や情報同士のつながりを整理することで、ロジカルシンキングのトレーニングになります。
まとめ:ロジカルシンキングのトレーニングを通して、自分の頭で考える力を身につけることが大切
今回はロジカルシンキングのトレーニング方法についてご紹介しました。
ロジカルシンキングを習得すると、コミュニケーション能力や問題解決能力を高めることができます。
普段の生活や仕事の場面で重要な能力を高められるたくさんのメリットが得られるでしょう。
ロジカルシンキングのトレーニング方法はさまざまですが、必要に応じて使い分けられると効果は高まります。
トレーニングを通して自分の頭で考える習慣をつくり、本質的な論理的思考力を身につけてくださいね。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?