大学生が起業する方法を5つのステップにわけて解説!資金調達方法5選も紹介
大学生でも起業する人はいますよね。
起業する理由は人それぞれですが、新しいことへの挑戦や自分で商売をしたいなど、意欲的な行動であることに変わりありません。
しかし、
「大学生のうちに起業したいけど、ハードルが高そう」
「大学生はどうやって起業すればいいんだろう」
という悩みや疑問を抱えて、なかなか起業に踏み切れない人もいるでしょう。
起業について知識がなければ、自信を持って行動に移すことができないかもしれません。
せっかく「起業したい」と感じているのに、行動できないままでいるのはもったいないですよね。
そこで今回は、
- 大学生が起業するメリット・デメリット
- 大学生が起業するための5ステップ
- 起業資金がない大学生にオススメの資金調達方法
- 大学生の起業が失敗する原因と成功のコツ
などについてご紹介します。
この記事を読めば、大学生がどうすれば起業できるのかがよくわかり、最初の一歩を踏み出せるようになりますよ。
「自分も大学生起業家として成功を収めたい!」という人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
大学生が起業する7つのメリット
まずは、大学生が起業をするメリットについて理解しておきましょう。
大学生の起業にはたくさんのメリットがあります。
「いずれは起業したいけどまだ先かな…」と考えている人も、メリットを知れば在学中の起業に方向転換するかもしれません。
また、適切にメリットを理解することで、大学生という立場を最大限に生かして起業できますよ。
さっそく大学生が起業する7つのメリットを見ていきましょう。
- 若くて体力があるときに起業できる
- 社会人より自由な時間が多い
- 失敗してもチャンスが多く残されている
- 新しい知識や経験を取り入れやすい
- インターネットに慣れている
- ベテランの経営者から出資を受けやすい
- 就職する場合にもプラスの影響を及ぼすこともある
それでは、詳しく見ていきます。
1.若くて体力があるときに起業できる
大学生の強みは若くて体力があることです。
多くの起業家は創業時にハードワークをしています。
たとえば、元ライブドアの堀江貴文氏は、起業してから最初の3年間は寝る以外のあらゆる時間を削って仕事に尽力していたそうです。
さらに、日本の有名な経営者であるホンダの本田宗一郎さんは、正月含めて年に5,500時間働いていたとの話も有名でしょう。
創業時は他の企業に負けずに成長していくために、より高い質とスピードで仕事をしなければなりません。
すると必然的に仕事がハードになり、体力が必要不可欠なのです。
大学生で若くて体力があることは、起業するために強いメリットになります。
2.社会人より自由な時間が多い
大学生最大の強みは、自由な時間が多いことです。
社会人よりも圧倒的に時間を起業に費やせます。
社会人の場合、平日の9:00〜18:00は少なくとも仕事をしているので、起業に費やせる時間は平日3〜4時間と休日が限界でしょう。
しかし学生には平日でも授業がない時間が多く、夏休みなどの長期休暇はたくさんの時間があるのです。
また、起業のために休学する大学生もいます。
休学すれば毎日の時間のほとんどを起業のためにそそぐことができますよ。
時間があればそのぶん事業計画を練ったり、トライアンドエラーを繰り返したりできます。
より起業に注力するために、大学生の時間の自由さは大きな武器です。
3.失敗してもチャンスが多く残されている
大学生の起業では、失敗してもいくらでもやり直すチャンスがあります。
若いうちは気力や体力があるので、諦めない限り挑戦できますよ。
起業の挑戦に失敗はつきもので、これまでも多くの起業家が失敗を繰り返して成功を掴んでいます。
起業で関わってくれた投資家や先輩起業家も、再チャレンジを応援してくれるでしょう。
周囲に感謝しながら、失敗を恐れずに次へつなげることが大切です。
もし起業で成功できなかったとしても、新卒採用で会社に務める道も残されていますよ。
4.新しい知識や経験を取り入れやすい
大学生は新しい知識や経験を取り入れやすいというメリットもあります。
思考が柔軟で知識や経験をどんどん吸収していけるのは、若い大学生ならではです。
さらに、起業したい大学生というだけで「手伝ってあげよう」「アドバイスしてあげよう」「頑張っているから応援しよう」と周囲の人から働きかけてくれることも。
大人は下の世代を育てたいという気持ちを持っているので、頼れば喜んで教えてくれる人も多いです。
先輩起業家などは実際に生の起業の経験をした人なので、リアルな知識と経験を与えてくれるでしょう。
アドバイスや応援はありがたく受け取り、糧として仕事に取り組めますよ。
5.インターネットに慣れている
大学生の世代はインターネットに慣れている点も大きな強みです。
最近の起業では、SNSやメディアを組み合わせて支援者やユーザーを得るモデルも多いため、インターネットに慣れていることはメリットになります。
起業の協力者を募る場合でも、インターネットは役立ちます。
大学生ならSNSを使って優秀な学生とつながりやすく、協力者を得やすいでしょう。
どんな形のサービスを作って起業したとしても、認知度を上げて協力者やユーザーを得るためにはインターネットは欠かせません。
6.ベテランの経営者から出資を受けやすい
大学生起業家はベテランの経営者から出資を受けやすいメリットもあります。
ベテランの経営者でもかつては起業経験で大変な思いをした一人です。
若い人が起業のために頑張っていると応援したくなる心理があります。
かつての自分のように起業に挑戦していて、かつ大学生という若さであれば、応援したい気持ちは大きいです。
ベテランの経営者であるほど「この大学生がどのように成長して事業ができていくのか」と楽しみながら見守りたいと考えます。
起業を目指す大学生を応援したいという気持ちから、出資という行動につながりやすいのです。
7.就職する場合にもプラスの影響を及ぼすこともある
もし起業がうまくいかずに就職する場合にも、起業経験は役立ちますよ。
起業の経験は、自分でビジネスを考えて資金調達し、形作ったという素晴らしい経験になります。
また、起業で培われる経営者視点の考え方や市場を見極める視点、ニーズを捉える能力などは、企業が人材に求める要素でもあるのです。
就職活動の面接においては「ビジネス視点を持ち、自分の頭で考えて行動できる人材」として高く評価され、重宝されるでしょう。
このように、大学生の起業はうまくいっても失敗してもプラスになります。
大学生が起業する5つのデメリット
大学生が起業をするメリットについてお伝えしました。
体力や時間があるぶん、企業のチャンスでもある大学時代。
しかし、大学生の起業はもちろんいいことばかりではありません。
デメリットもしっかり理解しておきましょう。
デメリットを知っておくと、事前にリスクを最小限にするよう対策を整えたり、カバーするための行動ができたりします。
ここでは、大学生が起業する5つのデメリットをご紹介しますよ。
起業をする前に参考にして、よく考えてみましょう。
- 社会経験がなく知らないことが多い
- 学業との両立が困難
- 遊ぶ時間が減る
- 初期投資がかかるビジネスには挑戦しづらい
- 「学生」に対してマイナスイメージを持たれやすい
それでは順番に確認していきます。
1.社会経験がなく知らないことが多い
大学生の弱みは、一般的な起業家に比べて社会経験がなく、知らないことが多い点にあります。
社会経験や知識がなくて被る不利益はかなり大きいです。
たとえば、
- 基本的なビジネスマナーが身についておらず、失礼な振る舞いをしてしまう
- 言葉遣いや名刺の渡し方がわからず、商談に差し支える
- 不利な内容の契約書に気づかずにサインしてしまう
などの事態になることが考えられます。
社会経験や知識の不足によって、貴重なチャンスを逃してしまうのはもったいないですよね。
それどころか、悪質な詐欺に騙されて多額の借金ができてしまうと大変です。
2.学業との両立が困難
いくら時間がある大学生とはいえ、学業もしっかりこなさなければなりません。
学業と起業の両立が難しいことがネックになる人も多いでしょう。
大学では出席率や課題提出、期末試験やレポートの提出によって単位を獲得し、卒業していきます。
学生の本分は勉強なので、学業をおろそかにするのは問題です。
ただし、休学精度を利用すれば、学業の心配なく起業に打ち込めますよ。
事業と学業のバランスを考え、必要に応じて休学制度も利用しながら、両立できるように取り組みましょう。
3.遊ぶ時間が減る
大学生は多くの時間を起業に費やすため、遊ぶ時間が減ります。
自分以外の大学生は、自由な時間を遊びやバイトに費やす人が多いでしょう。
しっかりした目的や強い意志を持っていなければ、「他の大学生は遊んでていいなあ」と感じて起業をやめてしまうことも。
起業する前には、しっかり遊び尽くしておくことも大切かもしれません。
大学生の遊びはこちらの記事に詳しく紹介されているので、「しっかり遊びを満喫してから起業したい」という大学生はぜひ参考にしてみてくださいね。
大学生の楽しい遊び26選!夏を思い切り充実させよう4.初期投資がかかるビジネスには挑戦しづらい
大学生にはまとまった収入がないので、初期投資が必要なビジネスには挑戦しづらいです。
初期投資が必要だけど手元にお金がない場合は、資金調達方法のうちから自分に合ったものを選んでお金を借りなければいけません。
しかし、融資を受けるのはなかなかハードルが高いもの。
返済が必要なものの場合は、売上が立たなかったときのリスクにもなってしまいます。
できれば初期投資を抑えて起業したい大学生が大半でしょう。
5.「学生」に対してマイナスイメージを持たれやすい
学生だと未熟なイメージから、上の年代の人が起業のあらゆる方法を教えてくれるでしょう。
しかし、裏を返せば学生は信用のなさやその未熟さが特徴ということ。
銀行や投資家など、相手によっては学生に対してマイナスイメージを持たれやすいです。
大学生はアルバイト収入も高くなく、安定もしていません。
周囲から見れば、「遊びで起業するつもりではないだろうか」、「ビジネスマナーがなっていない」など不満が漏れることも。
大学生が起業するための5ステップ
大学生が起業するメリットとデメリットをお伝えしました。
両方をよく見合わせて、自分が起業するかどうかを吟味しましょう。
さて、起業することが決まったら、次は起業に向けて実際に準備を始めます。
余裕を持って準備を進めることで、順調な滑り出しができますよ。
起業までに必要なステップは次の5つです。
- 起業の目標や期限を決める
- 事業アイデアを洗い出す
- アイデアのニーズ・収益性の検証
- 法人にするか個人事業主として起業するか決める
- 資金調達や採用による規模の拡大
ステップごとに内容をご説明していきます。
1.起業の目標や期限を決める
まずやるべきことは、起業の目標や期限を決めることです。
目指すべきゴールを決めることで、向かうべき道が明確になりますよ。
「自分は起業を通して何をしたいのか?」「いつまでに達成したいのか?」を深掘って考えてみましょう。
ビジネスを続けるには折れない軸が必要です。
軸が決まれば、困難にぶつかったときでも乗り越えていけます。
2.事業アイデアを洗い出す
次に考えるべきは「何をやるか」です。
頭の中にある事業アイデアを洗い出してみましょう。
このとき重要なことは、次の2点です。
- 目標を達成できる事業アイデアであること
- 現実的な事業アイデアであること
現実的な事業アイデアというのは、収益性を考えて「儲かるビジネスプランかどうか」ということでもあります。
この2つを意識して事業アイデアを出していきましょう。
事業アイデアのイメージがすでにある人は、具体的に文書に書き出してみてください。
また、事業アイデアがない人は、次の角度から新しいものを思い描けないか考えてみるといいですよ。
- 複数の既存サービスを組み合わせて新しいものを考える
- 「面倒くさい」「やりたくない」を解決する事業を考える
- 自分の趣味や特技が活かせないか考える
- 海外での成功事例を輸入できないか考える
世の中の不満に事業アイデアのヒントは隠れています。
SNSや質問サービスなどで悩みや困りごとの声を見てみるのもいいですよ。
3.アイデアのニーズ・収益性の検証
事業アイデアが決まったら、それが世間にどれくらいニーズがあるものなのか、いくらなら売れるのかを調べていきましょう。
ニーズ・収益性の検証方法として、最近はクラウドファンディングもよく利用されています。
実際に新しい事業アイデアのプロジェクトを作成し、世間の反応を見るのです。
あらゆる場でフィードバックを得ることで、よりニーズの高い事業に育てていけます。
4.法人にするか個人事業主として起業するか決める
起業には法人を設立する方法と、個人事業主として活動する方法の二通りがあります。
どちらにするかを決めましょう。
おすすめは最初のうちは個人事業主として事業を開始し、ある程度の資金が得られるようになったら法人を設立する方法です。
税金の仕組み上、収益がそれほど上がらないときは個人事業主のほうがお得になります。
一方で、まとまった金額を安定して得られるようになると、法人の方がお得になりますよ。
個人事業主として起業するには、事業を開始してから1ヵ月以内に税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出しましょう。
5.資金調達や採用による規模の拡大
事業が安定してきたら、個人・法人に関わらず人の採用や資金調達をおこない、規模の拡大をしていきましょう。
調達したお金で検証してきた事業アイデアを試し、少しずつ拡大していきます。
このとき、いきなり規模を拡大するとうまくいかなかった場合のリスクが大きいです。
売上や市場の流れを見ながら、少しずつ拡大するといいでしょう。
雇用する人が増えるほど、仕事をどんどん他の人に任せるようになり、仕事内容が起業家から経営者に変化していきますよ。
起業資金がない大学生にオススメの資金調達方法5選
起業するにはある程度の資金が必要です。
しかし、収入が少ない大学生は資金調達が最も苦労するステップでしょう。
いくらアイデアがあっても、実行に移すための資金がなければ起業はできません。
起業の資金調達には、いくつかの方法があります。
自分に合った資金調達の方法を選ぶことで、負担を最小限に抑えつつ事業を起こすことができますよ。
そこで、起業資金がない大学生にオススメの資金調達方法5選をご紹介します。
- 元手が少額で済むビジネスを行う
- 融資を受ける
- 起業業界でのアルバイトやインターンで資金を貯める
- ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から出資を受ける
- クラウドファンディングの利用
資金調達と聞くと難しそうなイメージがあるかもしれません。
順番に解説していきます。
1.元手が少額で済むビジネスを行う
そもそも初期投資が少ない事業アイデアなら、資金調達をする必要はありません。
事業アイデアを選ぶときには、元手が少額で済むビジネスを選びましょう。
特にインターネット上のサービスなら、元手をあまりかけずに事業を営むことができます。
事業アイデアを考えたら、創業時にどれくらいの資金が必要かを見積もっておきましょう。
少額で始められる事業はリスクを小さく抑えて始められるので、失敗したときも大きな痛手になりにくいですよ。
2.融資を受ける
金融機関から融資を受けることも選択肢のひとつです。
個人事業主が融資を受けられるのは、主に次の金融機関になります。
- 銀行
- 日本政策金融公庫
- 信用金庫
- 信用組合
- 信用保証協会の保証付き融資
それぞれ申し込みから実際の入金までの期間、審査の厳しさ、借入可能金額、金利などが異なるので、比較して自分に合ったところに申し込みましょう。
申し込みでは事業計画書や返済計画書をあらかじめ用意して持っていくことが大切です。
金融機関からの融資についてはこちら記事でもご紹介しています。
個人事業主が銀行融資を受ける際のポイント3つとは?他の資金調達方法6選も解説3.起業業界でのアルバイトやインターンで資金を貯める
起業業界でのアルバイトやインターンで資金を貯める方法もあります。
周囲は起業経験者や起業を目指す仲間なので、資金だけでなくつながりができることもメリットです。
必要な金額の資金調達まで時間と手間はかかりますが、着実に資金調達ができますよ。
また、自分で稼いで資金を調達するので、融資などと違い返済もありません。
小規模の資金調達なら、起業業界のアルバイトやインターンは有効です。
4.ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から出資を受ける
ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家に事業の成長性をアピールすることで共感してもらい、出資してもらう方法です。
返済義務や担保が不要で、必要な資金を出してもらえるので、非常に魅力的ですよね。
企業や経営について、出資者からのアドバイスや援助も受けられます。
大学生が初めて起業するときには心強いのではないでしょうか。
ただし、経営権の一部譲渡が必要な点には注意しましょう。
経営について意見されやすくなり、自由で柔軟性の高い経営がしにくくなる可能性もあります。
5.クラウドファンディングの利用
クラウドファンディングは、最近起業の資金調達でも積極的に活用されているプラットフォームです。
クラウドファンディングを利用すれば、事業アイデアのニーズや収益性がわかるとともに資金を調達できる可能性があります。
ニーズが高く求められるサービスであるほど、多くの資金が集まるでしょう。
ただし、目標金額に到達せず資金調達が十分にできない場合もあります。
リターンとして設定したことはしっかり提供する必要がありますが、こちらも融資とは違うので借金にはなりません。
返済がないので、その後の資金のやりくりが楽になりやすいですよ。
大学生の起業が失敗する5つの原因
起業したからといってすべてうまくいくとは限りません。
むしろ失敗して当たり前ともいえます。
多くの起業は失敗に終わるものです。
しかし、大切なのは失敗から学ぶことでしょう。
事前にどんな失敗の原因があるのかを知っておけば、失敗に陥らずに済むかもしれません。
ここでは、大学生の起業が失敗する5つの原因をご紹介します。
失敗から学び、生かしてくださいね。
- 口先だけの目標を掲げ、途中で諦めてしまう
- 仲の良い友達と「ノリ」で起業してしまう
- 起業の表面上の華やかさしか見ていない
- 事業の見通しが甘く、資金が足りなくなる
- 具体的なビジョンに欠けている
より具体的に見ていきましょう。
1.口先だけの目標を掲げ、途中で諦めてしまう
口先だけの目標を掲げて、途中で諦めてしまうケースです。
本心と目標がズレていて、言うだけになっています。
もちろん、「〇〇業界を変える」「〇〇を超えたサービスを作る」など大きな目標を立てることは問題ではありません。
重要なのは、自分が本気で達成したい目標なのかどうかということ。
そもそもの最初の軸がぶれていると、行き詰まったときに軌道修正できません。
起業までの最初のステップである「目標設定」で、自分が本当に目指したい目標を掲げられているかを意識しましょう。
2.仲の良い友達と「ノリ」で起業してしまう
気が合う仲のいい友達と「一緒に起業しよう!」と盛り上がることがあるかもしれません。
しかし、起業についてよく調べもせず「ノリ」だけで起業に踏み切るのは要注意です。
長期的な目線で事業を継続していくには、双方が同じように強い気持ちで目標を掲げている必要があります。
安易な気持ちで友達と起業してしまうと、うまくいかずに関係性が悪くなるリスクもありますよ。
実際に、起業したものの目標ややる気のズレから仲違いしてしまう大学生の例は少なくありません。
誰かと一緒に起業する場合は、同じ目標を共有できる人や、互いの弱みを補い合えるような人と起業しましょう。
3.起業の表面上の華やかさしか見ていない
起業は一見華やかに見えるかもしれませんが、見えない部分では地味で泥臭い部分もあります。
表面上の華やかさばかり見て起業すると、現実とのギャップを感じて失敗してしまうでしょう。
確かに起業を成功させた人のインタビューなどでは、経歴や輝かしいエピソードなどが取り上げられがちです。
しかし、成功の裏側には膨大な積み重ねがあることを忘れてはいけません。
いかに泥臭くひとつひとつの仕事に取り組んできたかが、成功への鍵になります。
4.事業の見通しが甘く、資金が足りなくなる
事業の見通しが甘くて、途中で資金が足りなくなりやめてしまうケースです。
資金調達にも気力や体力が必要で、一度走り出したあとにまた資金調達をしなくてはならない状況になると、諦めてしまう起業家は少なくありません。
最初の事業の見通しをしっかり立てるのはもちろんですが、資金調達は余裕を持っておこない、足りなくなることのないようにしたいですよね。
また、万が一資金調達が必要になったときでも、「もしものとき次はこの方法で資金調達しよう」と想定できているかどうかで心持ちはだいぶ変わります。
起業にトラブルはつきものです。
あらゆる事態を予測して、対応できるようにしておきましょう。
5.具体的なビジョンに欠けている
具体的なビジョンに欠けていることから事業が止まってしまい失敗することもあります。
起業におけるビジョンとは、思い描く理想の状態のことです。
「どんな状態を実現したいのか」をより具体化しておかなければ、成功は難しいでしょう。
起業では目指すべきものの確立や明確化が成功において非常に重要になります。
目標やビジョンを強く思い描いて、その実現に向けて地道にこつこつ積み重ねられる人が、成功を掴み取るのです。
具体的なビジョンがなければ、目指すべき状態がわからなくなり、道に迷うように失敗してしまいます。
大学生の起業の成功率を高めるための3つのコツ
大学生の起業が失敗する原因をお伝えしました。
どんな挑戦にも失敗はつきものです。
正しく原因を分析して、次に活かすことが成功へのコツになります。
では、大学生の起業の成功率を高めるためには、ほかにどんな要素があるでしょうか。
大学生の起業の成功率を高めるための3つのコツをご紹介します。
- まずは小さく始める
- 事業仮説を出し続け、スピーディーに挑戦し続ける
- マネタイズしやすい事業から始める
それでは確認していきましょう。
1.まずは小さく始める
最初のコツは小さく始めることです。
できるだけ初期投資をかけず、リスクも抑えた状態で試してみます。
うまくいけば、少し拡大してみる。
その繰り返しによって、事業アイデアを少しずつ試して様子を見ながら進めましょう。
いきなり初期投資をつぎ込んで時間をかけて完成したものを世の中に出しても、受け入れられなければそこで終わってしまいます。
仮設を立てて小さく検証し、結果をもとに改善して新たな仮説を立てる。
そうして世の中のニーズや収益性と見合わせながら、よりよい形を目指していくと失敗しにくいですよ。
2.事業仮説を出し続け、スピーディーに挑戦し続ける
事業アイデアは常に新しい仮説を出し続け、スピード感を持って挑戦し続けることが大切です。
時代の流れに合わせてどんどん仮説検証を繰り返し、より求められるサービスとしての形に変化させていきます。
そこでは停滞は後退と同じです。
スピーディーに挑戦を繰り返すことでビジョンの実現に近づきます。
限られた時間や資金などのリソースを最大限使って、無駄なく事業を進めていくことが成功のコツです。
結果にこだわって挑戦し続ける起業家の姿勢が求められますよ。
3.マネタイズしやすい事業から始める
いくつか事業として取り組みたいものがあるときは、マネタイズしやすい事業から始めましょう。
どんな事業を始めるにしても、資金は必要です。
先に始めた事業がマネタイズできれば、心の余裕が生まれます。
利益を他の事業にまわすことができ、ゆとりを持って複数事業を展開できますよ。
収益化のしやすさは、事前に検証して見極めましょう。
うまくいった事業を中心として横展開していくと失敗しにくくなります。
まとめ:大学生の起業はメリット・デメリットの両面を理解した上で決断しよう
今回は、大学生の起業についてご紹介しました。
大学生の起業にはメリットとデメリットがあります。
それぞれをよく理解した上で、起業するかどうかを決めましょう。
また、起業する場合には失敗の原因や成功のコツを事前に知っておくことが大切です。
情報収集をおこない、自分と似た事例があれば参考にするといいですよ。
大学生で起業すると就職活動やキャリアで評価されやすいメリットがあります。
起業は大きな挑戦ですが、気になっているなら一度経験してみるのがおすすめです。