【初心者向け】Unityで3Dゲームを作るための4つのステップ

公開日: 2017.09.08
更新日: 2024.01.11
nityで3Dゲームを作るための4つのステップ

「ゲーム開発をやってみたい!」と思って調べたときに「Unity」という単語を目にしたことはないでしょうか?

簡単な操作で3Dゲーム開発が可能なUnityは、ゲーム開発初心者にオススメできる開発ツールです。

今回はゲーム開発のトレンドであるUnityについて、プログラミング初心者向けに、Unityの概要を説明するとともに、ゲーム開発をするために必要なステップについて解説していきます。

Unityではどんなゲームを作れるの?

虹色のライトに照らされたパソコン

そもそもUnityで作れるゲームには、どのようなものがあるのかイメージできない人も多いと思います。Unityはゲームだったら、何でも開発することが可能です。

全てのジャンルのゲーム開発が可能

Unityで開発できるゲームには制約がなく、全てのジャンルを開発することができます。Unityでゲーム開発をする場合、3Dゲーム開発で使われることが多く、以下のジャンルはUnityの得意な分野でしょう。

・格闘ゲーム
・レーシングゲーム
・シューティングゲーム
・アクションゲーム
・FPS

他にもRPGやサウンドノベルといったジャンルもUnityで開発可能です。「ドラゴンクエスト8」や「白猫プロジェクト」といった有名なゲームもUnityで開発されています。

マルチプラットフォームに対応

初心者がUnityでゲーム開発をしようと考えた場合、ほとんどがスマートフォン用のゲーム開発だと思います。スマートフォンは大きくiPhoneとAndroidの2つに分けられますが、この2つの間にアプリの互換性はありません。

従来はiPhone用とAndroid用と、それぞれゲームを移植する必要がありました。しかし、Unityの場合はiPhoneとAndroidの両方で動作するゲームを開発することができます。

スマートフォンだけでなく家庭用ゲーム機でも動作可能

スマートフォン用に作ったゲームを、家庭用ゲーム機に移植することも可能です。逆に家庭用ゲーム機向けに作ったゲームを、スマートフォンアプリとして移植することもできます。

ゲーム開発において動作環境に気にせず、開発に専念できるのもUnityの強みです。

Unityはキャラクターを動かしたり、カメラワークを求められたりするゲームに向いています。また、どのプラットフォームで動かすか決まっていない場合、Unityで開発することは十分に選択肢になります。


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プログラミング初心者だと難しいのでは?

プログラミングをしている男性

Unityでゲームを作りたいと考えたとき「初心者だと作れないのでは…?」「ゲーム開発に興味はあるけどプログラミングは難しそう」と思うのではないでしょうか。

初心者でも簡単にゲーム開発ができるのがUnityの魅力

Unityの魅力として、初心者でも簡単に動かすことのできるゲームが作れる点があります。今までのゲーム開発の場合、開発からデバッグまで多大な時間とコストがかかり、高いプログラミング技術も必要でした。そのため、初心者にはゲーム開発のハードルが高かったのです。

Unityでは誰でも無料でゲーム開発ができるという敷居の低さや、初心者でも分かりやすい開発画面で今からゲーム開発を始める人には親切な開発環境です。

画面操作とマウスだけで3Dゲームが作ることができる

ゲーム開発初心者にUnityをおすすめできる一番の理由として、 プログラミングなしで動くゲームを開発できる点があります。

Unityの画面メニューやマウス操作だけで、キャラクターを動かしたり、画面効果やカメラワークを変えられたりできるのは、プログラミングに苦手意識のある人には嬉しいポイントです。

英語は簡単なのでまずは慣れることを目標にすること

Unityのとっつきにくいと感じる一番の部分は、画面メニューが全て英語であるということでしょう。幸いにも画面のインターフェースも分かりやすく、そこまで難しい英語は使われていません。まずはUnityを使いながら慣れることを目標に勉強をしましょう。

他のゲーム開発環境に比べると、Unityの使いやすさは別格です。個人で使用する場合、Unityは無料で使うことができるので、まずは触ってみることから始めましょう。

では、いよいよUnityでゲームを作るための具体的なステップについて解説していきましょう。

https://web-camp.io/magazine/archives/3590

Unityのインストール

Unityのインストール方法

まずはPCにUnityをインストールすることから始めます。

Unity IDの取得

Unityを利用するには「Unity ID」が必要です。Unityのトップページからアカウント作成ページに進み、Unity IDの取得をしましょう。Unity IDの取得は無料です。(2017年8月現在)

https://unity3d.com/jp

Unity本体のダウンロード

以下のURLからUnity本体をダウンロードしてしましょう。

Unitu公式サイト
https://unity3d.com/jp/get-unity/update

英語のインストーラーが立ち上がります。iPhoneとAndroidでのリリースを視野に入れる場合は「iOS Build Support」「Android Build Support」にチェックを入れておきます。(インストール後でも変更は可能です。)

「Microsoft Visual Studio Community 2017」にチェックを入れた場合、ライセンス条項同意画面が表示されます。

インストールは10GB近くあるため、ダウンロードに時間がかかります。焦らず気長に待ちましょう。

Unityの起動

Unityを起動すると、最初にサインインを求められます。先ほど作成したUnity IDとパスワードを入力してください。

Unity IDとパスワードを入力

無事、サインインができたら使用するライセンスを選択します。「Unity Personal」を選択して次へ進みましょう。

Unity Personalを選択

Unityを使用する場合、企業売上で年間100000ドルを超えていると無料で使用することができません。今回は個人利用なので、一番下に選択して次へ進みます。

個人利用での選択

どのような用途でUnityを使うか聞かれるので、入力をして次へ進んでください。

用途記入

これでUnityのインストール作業は完了です。

インストール作業の完了

以上でUnityを使用する準備は整いました。

Unityのライセンス体系には、日々更新しています。そのため、実際にUnityを利用するときはライセンス条項をしっかりと確認しましょう。

※記事執筆は2017年8月のものになります。

では次に、いよいよUnityを動かします。プログラミング初心者は以下のサイトを参考にチュートリアルから進めましょう。


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Unity初心者はまずチュートリアルから始めよう!

チュートリアルの利用

Unityを起動すると全てのメニューが英語のため、初心者jは「何から勉強していいか分からない」状態になってしまいます。

そのため、まずはUnityのチュートリアルとして以下のサイトを見ながら、真似するところから始めましょう。

初めてのUNITY

初めてのUNITY

http://tutorial.unity3d.jp/

Unityが公式でアナウンスしているチュートリアルです。「玉転がしゲーム」を開発するチュートリアルになっており、Unityプロジェクトの作成からゲームクリアまでの、ゲームをプレイするための一通りの流れを覚えながらUnityの画面や機能を覚えることができます。

複雑な動きをさせたいときに、物理演算機能やAPI(*)の使い方は必要になります。APIのリンクもありますので「必要な機能を調べる」クセを付けましょう。

*API…アプリケーションプログラミングインタフェース。Unityの場合、カメラの呼び出しや画面に触れたときの座標取得などがあります。

【入門編】世界よ、これが本当の Unity 講座だ

世界よ これが本当のUnity講座だ

http://developers.mobage.jp/blog/true-unity-course

モバゲーを運営しているDeNAがUnityを解説しているサイトです。Unityの基本的な概念や考え方が丁寧に解説されています。

後編では公式キャラクターである「ユニティちゃん」を障害物競走のようなゲームを作るチュートリアルになっています。Unityでオブジェクトの遷移の理解が不可欠ですが、このUnity講座は分かりやすく解説されています。

初心者でもできる! 7日間で作るUnityゲーム開発

初心者でもできる 7日間で作るUnityゲーム開発

http://gihyo.jp/dev/serial/01/7days-unity/0001

ゲーム開発が難しすぎて挫折した人でも、Unityなら簡単に開発できることを解説しているサイトです。Unityの特徴であるアセットを利用して、ゲームのテンプレートを使って解説しているので初心者でも効率よくゲーム開発ができることが学べます。

タイトル通り7日間で作るゲーム開発という内容で、区切りよく7記事なのでコツコツと覚えるには最適な内容になっています。

はじめてのUnity:3Dゲーム(RPG/アクション)の土台を作るまで

3Dゲーム(RPG アクション)の土台を作るまで

http://qiita.com/satewn/items/47e0e18bbb1442bf688c

エンジニアの情報共有サイト「Qiita」の記事です。一切コーディングせずにゲーム開発をする、という内容になっておりUnityの画面や機能を覚えるにはとっつきやすい記事になっています。

Unityの概念や画面メニューについても分かりやすく説明がされており、アクションRPGを作ってみたいと思った人は参考になると思います。

以上が初心者にオススメのチュートリアルとなります。何をしていいか分からない場合は、サイトに書かれた内容をマネしてみることです。

細かい調整したいと思ったらプログラミング言語の勉強を始めよう!

プログラミング言語の勉強

3Dゲームで物と物が衝突したときの物理演算や、APIの呼び出しなど細かい部分を調整しようとするとプログラミングが必要です。

Unityの画面操作に慣れてきたらでも遅くはありませんので、プログラミングの勉強を始めましょう。

最初はC#の勉強から始めよう

Unityで開発する時に8割の現場で使用されているプログラミング言語です。Microsoftが開発した言語ですが、Unityでの処理でも使われています。

Unityでゲーム開発をする場合、Unityの画面操作でフォローできない部分をC#で記述することになります。そのため、C#を覚えていくよりもUnityで必要なC#の記述を覚えていくことで、ゲーム開発技術が向上します。

JavaScriptはC#を覚えた後でOK

C#以外ではJavaScriptでのプログラミングも可能です。一部ではUnity Scriptと呼ばれており、一般的なJavaScriptとは異なるためWebエンジニアが書こうとすると困惑する部分があると思います。

単純な処理を記述する場合はJava Scriptの方が簡単です。未経験の方でもC#を覚えていくうちに自然に読めるようになるくらい、簡単なプログラミング言語なので、C#を覚えた後に勉強したほうがいいでしょう。

ゲームを作ってみたら次は実際に動かしてみよう

実際に動かしている様子

ゲームを作成したらまずは動かしてみましょう。UnityとPC上での動かし方を説明いたします。

まずはUnity本体で動かしてみる

Unity上でゲームを動かす場合は、上部メニュー[Edit]→[Play]を選択します。簡単な動作確認を行いたいときなど、活用することが多いです。

PC上で動かしてみる

上部メニュー[File]→[Build & Run]を選択すると、保存する場所を選んだあとにPC上でゲームを動かすことができます。Windowsだけでなく、MacやLinux上でもゲームを動かせるので実際に動かしてみるといいでしょう。

スマホ用にゲームを動かす場合、上部メニューの[File]→[Build Setting]から対象のOSを選んで実行します。スマホでゲームを実行する場合、Unity以外にも設定や登録などの手順が必要ですが、PCで動かす手順と根本は変わりません。

まとめ

今回はプログラミング初心者向けに、Unityの概要と3Dゲームを作るために必要な4ステップを解説させていただきました。

従来のゲーム開発は、未経験者や初心者には敷居が高く諦めてしまう人が多くいらっしゃいました。Unityが流行っている理由として、プログラミングなしでもゲーム開発ができるという部分が大きいと感じています。

プログラミングが難しくてゲーム開発を挫折してしまった人や、3Dゲームを作ってみたいと思っている人はこれを機会にUnityに触れてみてはいかがでしょうか。

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https://web-camp.io/magazine/archives/8535

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