レポートの書き方を解説!大学生必見の評価アップポイントも紹介
「大学のレポートってどうやって書けばいいの?」
「高評価がもらえるレポートの書き方ってある?」
と思うことはありませんか?
大学生になってレポートの提出を求められても、高校では書く機会が少ないし困ってしまいますよね。
では、評価につながるレポートはどのように書いたらよいのでしょうか?
そこで今回は、
- 評価につながるレポートの書き方
- Word(ワード)を使ってレポートを早く簡単に書くためのコツ
- レポートを書く際に気をつけるべき文章表現
- レポートに関するよくある質問への回答
について詳しく解説します。
この記事を見れば評価アップにつながるレポートの書き方が必ずわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
大学生がレポートを書き始める前に考えたい3つのポイント
大学生がレポートを書く際には、書き始める前に考えるべきポイントが3つあります。
- テーマを絞ると必然的に深い内容が書けるようになる
- タイトルは内容が一目でわかるように書く
- 必ず下調べをして道筋を決めてから書き始める
順に確認していきましょう。
1.テーマを絞ると必然的に深い内容が書けるようになる
大学生がレポートを書く際には、テーマを絞ることがおすすめです。
大きなテーマでは広く浅い内容になりがちですが、テーマを絞ると調べる内容も限定的になるため、より密度の高いレポートが作れます。
また、ほかの学生ともテーマが被りにくく教授にとって新鮮味のある内容になるため、評価されやすいのもメリットです。
深い内容のレポートにするためにも、執筆テーマは絞るようにしましょう。
2.タイトルは内容が一目でわかるように書く
内容が伝わらないタイトルを付けると、教授はレポートを読みたいと思ってくれません。
なぜなら、教授は数えきれないほどのレポートに目を通しており、何が書かれているかわからないレポートには興味がわきにくいからです。
大学生の多くは、内容が一目でわからないようなタイトルを付けてしまっています。
教授の目を引くインパクトのあるタイトルを付けることが理想ですが、まずはタイトルだけでレポートの内容が伝わるようにすることを意識してください。
3.必ず下調べをして道筋を決めてから書き始める
下調べをしていないと、レポートを書き始めてから構成が変わってしまうことがあります。
また、追加で情報収集しなければならないことも多く、非効率的になりがちです。
効率的に作業を進めるためにも、下調べをしてからレポートを書き始めてください。
下調べをおこなうツールには、以下などがあります。
- 同テーマの論文
- 文献
- 関連書籍
- 雑誌
- 新聞
- インターネット
大学の図書館を利用すれば、ほとんどの情報収集はできるはずです。
道筋を決めてから書き始めるためにも、必ず下調べをおこなうようにしましょう。
大学生が覚えておくべき評価につながる7つのレポートの書き方
評価につながるレポートの書き方は以下の7つです。
- PREP法を意識する
- 序論・本論・結論の「三部構成」を使う
- 理系の実験レポートは「五部構成」を使う
- 事実と意見は必ず分けて書く
- 信憑性の高い客観的データを用いる
- 参考(引用)文献は必ず記載する
- 段落は必ず1文字空けて区切る
それぞれ詳しく解説していきます。
1.PREP法を意識する
PREP法とは、以下の順序に従って文章を書く方法のことです。
PREP法を意識すると、論理的で説得力のある文章が書けます。
PREP法を用いた簡単な例文をご紹介します。
- Point:私はダイエットを始めようと思っています。
- Reason:他人から見て魅力的な人間に思われたいからです。
- Example:世間では『人は見た目が9割』という書籍が話題になるほど、見た目の重要性は高いといえます。
- Point:なので、まずはダイエットを頑張りたいです。
PREP法を意識すると説得力のある文章が書けるので、評価につながりやすいレポートができるでしょう。
2.序論・本論・結論の「三部構成」が一般的
大学生のレポートは、序論・本論・結論の「三部構成」で書かれることが一般的です。
「三部構成」に従って書くことで、レポートの内容が伝わりやすくなります。
序論・本論・結論には、以下のような内容を書きます。
- 序論:レポートの目的や背景を説明したり、問題提起を行ったりする
- 本論:問題提起した内容に対して、根拠を基に自分の考えを主張する
- 結論:本論の内容を踏まえ、問題提起に対する自分の考えを簡潔にまとめる
スムーズに自分の考え(本論)を読み進めてもらうためにも、序論で問題提起をおこなうことが重要です。
また、自分の考えに説得力を持たせるためにも、本論では客観的な根拠が欠かせません。
結論部分が長いとまとまりのない印象になるので、まとめは簡潔にすることが大切です。
評価につながるレポートを書くためにも、「三部構成」を意識して執筆してください。
3.理系の実験レポートは「五部構成」が一般的
理系の実験レポートでは「三部構成」をさらに分解した「五部構成」が一般的です。
「五部構成」の具体的な内容は、以下のとおりです。
- 序論:実験の目的や概要
- 本論:実験の原理や使用器具の説明
- 本論:実験方法と結果
- 結論:実験結果からわかった結論
- 結論:結論を踏まえた考察
本論で実験の原理などを説明すること、結論で実験結果に対する考察をすることが「三部構成」との違いといえます。
理系の大学生は、実験レポートは「五部構成」で書くことを知っておきましょう。
4.事実と意見は必ず分けて書く
事実と意見が混在して書かれているレポートは、内容が伝わりにくくマイナス評価につながりやすいです。
事実は客観的に明らかなことを意味し、レポートでは「だ・である調」の断定表現を使うことが一般的です。
対して意見は本当に正しいとは限らない主観的な考えであるため、「私は○○と考える」などのように主語を明確に示す必要があります。
マイナス評価を受けないためにも、事実と意見は明確に線引きするようにしましょう。
5.信憑性の高い客観的データを用いる
説得力のあるレポートにするためには、信憑性の高い客観的データを用いることが重要です。
高校までの感想文などとは異なり、大学のレポートでは主観的な意見だけでなく客観的な根拠も必ず求められます。
厚生労働省などの国が公表しているデータや、論文のデータを用いると教授も納得感があるでしょう。
下調べをおこなう際に引用できそうなデータがあれば、メモしておくことをおすすめします。
6.参考(引用)文献は必ず記載する
文献をレポートに用いる場合は、必ず参考文献や引用文献を記載するようにしましょう。
データをコピペすると該当科目の単位がもらえないだけでなく、ほかの科目の単位もはく奪されてしまうことがあります。
ほかの科目の単位をはく奪されてしまうと、留年や退学にもつながりかねません。
インターネットで情報を集めることも多いと思いますが、引用する際は必ず文献を記載するようにしましょう。
7.段落は必ず1文字空けて区切る
段落をわけていても、1文字空けていないとぱっと見たときには段落の区切りがわかりません。
1文字空けて段落を区切っていれば、文章構造がわかりやすくなります。
読み手に対する配慮として、段落は必ず1文字空けて区切るようにしてください。
大学生がWord(ワード)を使ってレポートを早く簡単に書くためのコツ
大学生のほとんどは、レポートを書く際にWord(ワード)を用いるはずです。
ここでは、Word(ワード)を使ってレポートを早く簡単に書くためのコツを3つご紹介します。
- 目次機能を使えば作業が楽になる
- 数式はLaTeXを使うと便利
- ショートカットを使いこなすと早く書けるようになる
さっそく確認していきましょう。
1.目次機能を使えば作業が楽になる
大学のレポートや論文では、目次ページの作成を求められることがあります。
完成してから目次を作るのが効率的に思うかもしれませんが、文章の追加があった場合には編集をおこなう必要があり大変です。
Word(ワード)の目次機能を使えば、更新作業も簡単なので文章の追加があった場合にも作業が楽になります。
レポートを早く簡単に書くためにも、目次機能を活用してみましょう。
2.数式はLaTeXを使うと便利
LaTeXはテキストベースの組版処理システムで、数式を簡単かつきれいに書くことが可能です。
Word(ワード)では正しいフォントで数式を入力する場合、ギリシャ文字や演算記号など数式タブから毎回選択しないといけません。
対してLaTeXでは独自のコマンドを入力するだけで、公式や数式を簡単に表現できます。
とくに数式を扱う機会の多い理系の大学生には、LaTeXの活用をおすすめします。
3.ショートカットを使いこなすと早く書けるようになる
レポート作成の作業効率アップのためには、ショートカットの活用が欠かせません。
Word(ワード)の基本的なショートカットは、以下のとおりです。
- Ctrl + A:ページ内を全選択
- Ctrl + C:選択した内容をコピー
- Ctrl + X:選択した内容を切り取り
- Ctrl + V:コピー、切り取った内容を張り付け
- Ctrl + S:上書き保存
- Ctrl + Z:1つ戻る
- F12:名前を付けて保存
- Shift + Alt + 「=」キー:数式の呼び出し
- Shift + Ctrl + 「+」キー:上付き文字
- Shift + Ctrl + 「-」キー:下付き文字
1回の作業ではあまり効果を感じられないかもしれませんが、多くのレポートを書いていると改善効果は絶大です。
慣れないうちは大変かもしれませんが、少しずつショートカットを使うようにしてみてください。
大学生がレポートを書く際に気をつけたい6つの文章表現
続いて大学生がレポートを書く際に気をつけたい文章表現を6つご紹介します。
- 助詞や文末表現を連続で使用しない
- 誇張表現は多用しない
- 主語は乱用しないように心がける
- 語尾は「です・ます調」か「だ・である調」で統一する
- 接続詞は「並列・逆説・因果・説明」を正しく使う
- 文章が読みやすくなる位置に読点を使う
順に確認していきましょう。
1.助詞や文末表現を連続で使用しない
助詞や文末表現を連続で使用するのは、最大2回までと覚えておきましょう。
3回以上続けて使ってしまうと、文章のリズムが悪くなり読みにくい印象を与えてしまいます。
私はご飯をたべています。
でも食べすぎると太るので、少しだけにします。
さらに運動量を増やします。
これを繰り返して、ダイエットを頑張ります
上記の例文では、何となく読みにくく感じたり、チープな印象を覚えたりするはずです。
読みやすいレポートにするためにも、助詞や文末表現を3回以上続けて使うことはやめましょう。
2.誇張表現は多用しない
誇張表現とは「とても」「かなり」などの言葉を用いて、特定の言葉を大げさに表すことです。
誇張表現を多用すると具体性が欠けているように感じられたり、陳腐な印象を与えてしまったりします。
また、必要以上に大げさに表してしまい、事実と異なる情報を読者に与えてしまうリスクもあります。
誇張表現は便利な言葉ではありますが、レポートを書く際には多用しないことを心がけておきましょう。
3.主語は乱用しないように心がける
主語の乱用も文章のリズムを悪くする原因となり、読者に陳腐な印象を与えてしまいます。
とくに大学のレポートではひとつのテーマに対して文章を書くため、同じ主語が連続しがちです。
同じ主語が連続したときは、文章の順序を入れ替えられないか考えると解決することが多いです。
マイナス評価を受けないためにも、主語は乱用しないように注意しておきましょう。
4.語尾は「です・ます調」か「だ・である調」で統一する
語尾は「です・ます調」と「だ・である調」を混在することなく、いずれかで統一するようにしましょう。
語尾がバラバラだと読みにくい印象を与えてしまい、マイナス評価につながりかねません。
指定がない限りは「です・ます調」「だ・である調」のどちらを使っても問題ありませんが、大学のレポートでは「だ・である調」を使うことが一般的です。
レポートを書く際の基本ルールとして、語尾は必ず統一するようにしてください。
5.接続詞は「並列・逆説・因果・説明」を正しく使う
読み進めやすい論理的な文章を書くためには、正しく接続詞を使うことが重要です。
大学のレポートで使われる接続詞は、主に以下の4種類です。
種類 | 意味 | 例 |
---|---|---|
並列 | 前の事がらと後の事がらがイコール関係であること | また、さらに、ならびに、同じく |
逆説 | 前の事がらと後の事がらが対立関係であること | しかし、でも、けれど、にもかかわらず |
因果 | 前の事がらが原因で後の事がらになること | だから、そのため、ゆえに、したがって |
説明 | 後の事がらが前の事がらを説明すること | なぜなら、というのも、理由としては |
正しく接続詞を使うためには、それぞれの接続詞の意味を理解しておく必要があります。
説得力のある論理的な文章を書くためにも、接続詞の意味を理解し適切に使えるようにしておきましょう。
6.文章が読みやすくなる位置に読点を使う
読みやすい文章にするためには、適切に読点を使うことも大切です。
読点を使う明確なルールはありませんが、一般的に読点を使うと読みやすくなるタイミングは存在します。
具体例として、例文とともに5つご紹介します。
- 主語が長いとき
例)大学生がレポートの書き方を知るメリットは、教授の評価が上がりやすくなることです。 - 接続詞を使うとき
例)しかし、すぐにレベルの高いレポートを書けるわけではありません。 - 名詞以外の言葉を列挙するとき
例)睡眠時間を確保することは身体的、精神的に重要なことです。 - 漢字やひらがなが続くとき
例)みかんと、りんごを食べます。 - 2つの文章が1文にまとまっているとき
例)大学生はバイトやサークルで忙しく時間に余裕がありませんが、講義のレポートや論文も提出しなければいけません。
本や論文を読んでいると、自然と読点を使うべきタイミングがわかってくるはずです。
読点を使うべきか迷ったら、音読や黙読をして読みやすさを確認することもおすすめです。
レポートを書く際には、文章が読みやすくなる位置に読点を使うことを意識しましょう。
大学生のレポートに関する疑問5選
最後に大学生のレポートに関するよくある疑問にお答えしていきます。
- 大学生のレポートは手書きでも問題ないか
- 比較レポートはどうやって書くべきか
- リアクションペーパー(授業内のレポート)の書き方はどうすべきか
- レポートを書く際の一人称は何がいいのか
- プログラミング演習のレポートの書き方はどうすべきか
大学のレポートに関する疑問は、ここですべて解消しておいてください。
1.大学生のレポートは手書きでも問題ないか
パソコンで作成するように指定されていない場合は、手書きでも問題ありません。
経済的な事情でパソコンを購入できないことや、図やイラストを描くために手書きの方が作成しやすいこともあるでしょう。
パソコンと比べると手書きでは多くの時間がかかりがちですが、指定がない場合は好きな方法を選べば大丈夫です。
ただし、一度提出すると原本がなくなってしまうので、提出前にはコピーを取ることをおすすめします。
2.比較レポートはどうやって書くべきか
複数の情報を比較するレポートでは、一目で比較できるように表にしてまとめるとよいでしょう。
表にまとめた上で各項目の違いなどを文章にして記述すると、内容が伝わりやすくなります。
レポートは情報をまとめるための物ではないので、そこからわかる違いなどを考察することが重要です。
比較レポートは比較内容を一覧にしてまとめ、その先の考察を文章で書くというやり方をおすすめします。
3.リアクションペーパー(授業内のレポート)の書き方はどうすべきか
リアクションペーパーは出席を確認するためだけではなく、講義の理解度を確認するためにも使われます。
そのため、ただ感想を記入するだけでなく、講義を理解していることが伝わるような内容を書くことが大切です。
具体的には、以下を意識して書くとよいでしょう。
- 講義内容で興味を持った内容を簡潔にまとめる
- 選んだ内容に対して、どのように考えたか意見や感想を述べる
- 自分の意見や感想を述べるときは、過去の経験や予備知識を用いて根拠を示す
普段の講義から意識しておけば、レポートの質は少しずつ上がっていきます。
リアクションペーパー(授業内のレポート)では、講義を理解していることが伝わる内容を意識してみてください。
4.レポートを書く際の一人称は何がいいのか
大学のレポートにおける一人称は、基本的に「私」です。
男女問わず「私」を使うと認識しておいてください。
なお、社会人になっても一人称は「私」なので、大学のうちに感覚を身に付けておくとよいでしょう。
5.プログラミング演習のレポートの書き方はどうすべきか
プログラミング演習のレポートは、内容を知らない人が読んでも理解できるように課題の全容を簡潔にまとめることが大切です。
具体的には、以下などの内容を含めて書くことが一般的です。
- 問題内容
- 作成指針
- プログラムの使用法
- データ構造
- アルゴリズムの説明
- 作成過程における考察
- 作成後の考察
プログラムを考察する際には簡潔なコーディングになっているか、仕様変更に対応できる拡張性があるかなどを確認するとよいでしょう。
他人のプログラムを見ることで、自分の課題に気付けることも多いはずです。
より完成度の高いレポートを書きたい方は、他人のプログラムを見て深く考察することをおすすめします。
まとめ:大学生のレポートは基本を押さえれば簡単に書けるようになる
今回は大学生の方に向けて、レポートの書き方を徹底解説しました。
今回ご紹介した内容は、以下の5つです。
- レポートを書き始める前に考えるべき3つのポイント
- 評価につながる7つのレポートの書き方
- Word(ワード)を使ってレポートを早く簡単に書くためのコツ3つ
- レポートを書く際に気をつけるべき6つの文章表現
- レポートに関するよくある5つの質問への回答
この記事の内容が理解できていれば、レポートの書き方の基本はすべて押さえられています。
慣れないうちは大変に感じるかもしれませんが、意識して数をこなせば簡単にレポートを書けるようになるはずです。
ぜひレポートの基本を身に付けていただき、評価アップにつながる書き方を実践してみてください。