Webデザインツールを選ぶ3つのポイントとは?種類別におすすめをまとめて紹介

公開日: 2021.01.28
更新日: 2024.02.08
Webデザインツールを選ぶ3つのポイントとは?種類別におすすめをまとめて紹介

Webデザインでは、ツールを使って効率的にデザインを作成していきます。

しかし、Webデザインを初めたばかりの方などは、

「Webデザインでどんなツールが必要なのかわからない」
「おすすめのWebデザインツールが知りたい」

と感じている方も多いでしょう。

そこで今回は、

  • おすすめのWebデザイン画像加工ツール
  • おすすめのWebデザインイラスト作成ツール
  • おすすめのWebデザインUIデザインツール
  • Webデザインツールを選ぶポイント

などについてご紹介します。

「Webデザインに必要なツールを知りたい!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。

Webデザインツールは3種類

デザインツールのイメージまずは、Webデザインでどんなツールが必要なのかを知っておきましょう。

Webデザインでは、WebサイトやWebアプリケーションのデザイン制作に必要なツールを用意します。

Webデザインをするときに必要なのは、次の3つのツールです。

  1. 画像加工ツール
  2. イラスト作成ツール
  3. UIデザインツール

上記のツールを使ってWebデザインを進めていきます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1.画像加工ツール

1つ目は「画像加工ツール」です。

WebサイトやWebアプリケーションには多くの画像が使用されます。

画像加工ツールを使うことで、画像の明るさやコントラスト、色調を変えたり、素材を切り抜いたりできますよ。

2.イラスト作成ツール

2つ目は「イラスト作成ツール」です。

イラスト作成ツールを使うことで、WebサイトやWebアプリケーション内のイラストを制作できます。

Webデザインで使われるほかにも、LINEスタンプやポスター作成などで使われますよ。

3.UIデザインツール

3つ目は「UIデザインツール」です。

UI(ユーザインタフェース)とは、WebサイトやWebアプリケーションにおいて、ユーザーが目にするレイアウト全体を指します。

優れたUIデザインは、ユーザー体験を高める効果があり、Webデザインにおいて重要ですよ。

UIデザインツールを使うことで、WebサイトやWebアプリケーション上のボタン・ロゴ・レイアウトなどを制作できます。


おすすめのWebデザイン画像加工ツール2選

Webデザイン画像加工ツールのイメージ

実際に、どんなWebデザイン画像加工ツールが使われるのかを見ていきましょう。

Webデザイン画像加工ツールにはさまざまな種類があります。
画像加工ツールによって使い勝手の良さが変わりますよ。

Webデザインでよく使われる画像加工ツールの定番を知っておけば、仕事で十分に役立つでしょう。

ここでは、おすすめのWebデザイン画像加工ツールを2つご紹介します。

  1. Photoshop
  2. GIMP

さっそく見ていきましょう。

1.Photoshop

Webデザインにおいて画像加工ツールといえば「Photoshop」です。
PhotoshopはAdobe製品の1つで、画像加工の王道ツールといえるでしょう。

Webデザインの仕事をする人は、基本的にPhotoshopを使って画像加工やデザインの完成図(デザインカンプ)作成をします。

Photoshopでできることは次の通りです。

  • 画像の切り抜き
  • 画像の合成
  • 画像の明るさやコントラストの変更
  • 画像にエフェクトを追加
  • 画像に文字を追加
  • アニメーション
  • グラフィックデザイン

上記は一部分で、ほかにもあらゆる画像加工ができます。

使い切れないほど豊富な機能が揃っているため、使いこなすにはある程度の慣れも必要です。

さっそくPhotoshopを使ってみたい方は、Photoshopの公式サイトをご覧ください。

2.GIMP

Photoshopが使えないときには「GIMP」が便利です。
GIMPも優れた画像加工ツールで、Webデザインの現場で使われています。

オープンソースで無料で使えるのも魅力です。

GIMPでも基本的な画像加工ができる上に、モノクロ調やセピア調などのフィルタ加工など、有料ツールに匹敵する機能を備えています。

また、Webデザインでありがちな同じ作業の繰り返しでは、Python-fuという機能を使って作業の自動化が可能です。

さっそくGIMPを使ってみたい方は、GIMPの公式ページをご覧ください。

おすすめのWebデザインイラスト作成ツール2選

Webデザインイラスト作成ツールのイメージ

次は、Webデザインイラストツールについて見ていきましょう。

イラストツールにもさまざまな種類がありますが、Webデザインでよく使われる定番ツールを知っておけば心配ありません。

ここでは、おすすめのWebデザインイラストツールを2つご紹介します。

  1. Illustrator
  2. Inkscape

順番に見ていきましょう。

1.Illustrator

Webデザイン制作におけるイラストツールといえば「Illustrator」です。
IllustratorもPhotoshopと同じくAdobe製品で、機能が充実しています。

Illustratorで作成される「ベクター画像」は、jpgやpngで用いられる「解像度」という概念がありません。
そのため、拡大・縮小しても画質が変化せずに使えて重宝します。

Illustratorで作成した画像はWebサイトやWebアプリケーションに適しており、便利です。

Webデザイン制作のほかにも、イラスト作成や紙媒体の作成などによく使われています。

さっそくIllustratorを使ってみたい方は、Illustratorの公式ページをご覧ください。

2.Inkscape

「Inkscape」はIllustratorに匹敵するほど高機能なイラストツールです。

無料で使用でき、Illustratorの代替ツールとしてもよく使われます。

Illustratorと同様にベクター画像を作成でき、拡大・縮小しても画質が変化しません。

Webデザインで必要なイラスト作成の機能は十分に揃っており、便利に使えます。

さっそくInkscapeを使ってみたい方は、Inkscapeの公式ページをご覧ください。


おすすめのWebデザインUIデザインツール3選

WebデザインUIデザインツールのイメージ

次は、具体的なWebデザインUIデザインツールについて見ていきます。

UIデザインツールは、WebサイトやWebアプリケーション全体の見た目を制作するのに使うため、重要です。

Webデザインをするために、十分に使いこなせるようにしましょう。

ここでは、おすすめのWebデザインUIデザインツールを3つご紹介します。

  1. Adobe XD
  2. Figma
  3. Sketch

それぞれ特性があるため、使い分けて活用できるといいですね。

1つずつご説明していきます。

1.Adobe XD

UIデザインツールのなかでも知名度が高く人気なのが「Adobe XD」です。
Photoshop、Illustratorと同様にAdobe製品で、デザイン初心者でも使いやすいですよ。

Adobe XDは軽量でシンプルながらとても高機能です。

作成したデータをPhotoshop、Illustrator上で編集できるなど、デザイナーに嬉しい機能が充実しています。

Adobe製品は基本的に有料ツールですが、Adobe XDのスタータープランは機能制限があるものの無料で使えるため、気軽に試すことも可能ですよ。

さっそくAdobe XDを使ってみたい方は、Adobe XDの公式ページをご覧ください。

2.Figma

「Figma」はブラウザ上で起動できるオンラインUIツールです。
オンラインで複数人が同時に作業でき、最新データの共有もスムーズにできます。

ブラウザ上で起動できるため、MacやWindowsなどのOS環境に関係なく使えるのも魅力です。
URLさえ知っていれば、どんなデバイスからでも確認できますよ。

ただし、インターネット環境がなければデザインがしにくい点は注意が必要です。
オフライン作業も可能ではありますが、主流ではありません。

さっそくFigmaを使ってみたい方は、Figmaの公式ページをご覧ください。

3.Sketch

「Sketch」は操作性の良さや機能の豊富さから、長年愛されているUIツールです。
Adobe XDが登場する以前から存在しており、現在でも非常に人気があります。

シンプルなインターフェースで、プラグインによる機能追加、外部サービスとの連携によってより便利に使えますよ。

ただし、利用できる環境がMac OSに限定されています。
Windowsでは使えないことに注意しましょう。

さっそくSketchを使ってみたい方は、Sketchの公式ページをご覧ください。

Webデザインツールを選ぶ3つのポイント

Webデザインをしている人のイメージ

Webデザインに必要なツールについてお伝えしてきました。

しかし、ツールを使うことに慣れてくると、「より自分にとって使いやすいツールを使いたい」と考えるかもしれません。

そこで、ここではWebデザインツールを選ぶ3つのポイントについてご紹介します。

  1. 料金プラン
  2. 自分の使いたい機能があるか
  3. ネットやSNSに使い方の情報があるか

詳しくご説明していきましょう。

1.料金プラン

まず確認すべきポイントは「料金プラン」です。

ツールは無料のものから有料のものまであります。
また、有料のものにも「買い切り」「月額制」などさまざまです。

たとえば、Webデザイナーに人気のあるAdobe製品のツールは、基本的に「月額制」の支払いとなっています。

  • とりあえず1ヶ月試すなら月額を選ぶ
  • 今後ずっと使うなら買い切りを選ぶ

このように、用途に合わせて料金制度を選ぶのも1つの方法です。

必要な機能が揃っていてリーズナブルなものがないかどうか、探してみるといいでしょう。

2.自分の使いたい機能があるか

次のポイントは、「自分の使いたい機能があるか」です。
リーズナブルなツールを見つけても、実際に役立たなければ意味がありません。

自分はどんなWebデザインをするのかを明確にして、必要な機能をはっきりさせておきましょう。

たとえば、画像加工ツールなら「ベクター画像を作成・編集できるか」など、自分の用途に応じて必要な機能をチェックしていきます。

ツールの機能を確認するには、そのツールを実際に使用している人の意見を参考にしてみましょう。

3.ネットやSNSに使い方の情報があるか

最後のポイントは、「ネットやSNSに使い方の情報があるか」です。
利用者の多いツールは、ネットやSNS上に情報が共有されています。

実際に使い始めると、操作がわからない、機能がどこにあるかわからないといった疑問が出てくるでしょう。

ネットやSNSに使い方の情報があれば、調べてすぐに疑問を解決できます。

あまりに利用者の少ないツールを選ぶと、情報があまりない場合もあるので注意が必要です。
また、海外のツールも英語でしか情報が出てこないことがありますよ。

ツールを選ぶときには、実際にツール名や使い方などを検索してみて、情報が豊富にあるかを確認しましょう。

Webデザインに便利なオンラインツール5選

Webデザインのオンラインツールのイメージ

Webデザインのツールは、ダウンロードして使うものだけではありません。

ブラウザ上で使える便利なオンラインツールもあります。

オンラインツールは、MacやWindowsなどのOS環境を選ばず、複数人で同時に使えて共有できる魅力がありますよ。

「デザインツールを試してみたい」「複数のデザイナーと作業したい」というときに役立ちます。

ここでは、Webデザインに便利なオンラインツール5選をご紹介しましょう。

  1. Screen Size Map
  2. Compress Studio
  3. Dimensions
  4. Leon Sans
  5. Apple Mockups

順番に見ていきます。

1.Screen Size Map

「Screen Size Map」はレスポンシブWebデザインの画面サイズがわかるオンラインツールです。

レスポンシブWebデザインでは、画面サイズを把握しなければ適切なサイズでの開発ができません。

Screen Size Mapを使うと、

  • 画面サイズ
  • 主なデバイス
  • シェア率

などがひと目で分かるので、レスポンシブWebデザインの開発に役立ちますよ。

レスポンシブWebデザインをする場合は、Screen Size Mapを活用してみましょう。

ブラウザ上で起動できるので、使いたいときにすぐ使えます。

2.Compress Studio

「Compress Studio」はブラウザ上で使える画像圧縮ツールです。

画像は容量が重いため、圧縮することで軽くして表示速度を上げ、ユーザーが見やすいデザインにする必要があります。

Compress Studioを使えば、元の画像と圧縮後の画像を見比べながら、解像度を確認しつつ圧縮サイズを指定できますよ。

Webデザインに関わる人の多くはPhotoshopで画像加工し、圧縮・書き出しをしているでしょう。

しかし、オンラインで使える画像圧縮ツールを知っておくと、使いたいときにすぐ使えて便利です。

3.Dimensions

「Dimensions」はWebページなどにある要素の幅や高さ、距離を調べるChrome拡張機能です。
Chrome上で使えるオンラインツールで、ダウンロードして使用します。

Chromeの右上に表示されるアイコンを押せばいつでも使えて、ブラウザ上のWebページにある要素について調べることが可能です。

図りたい要素までカーソルを移動させるだけで、「px(ピクセル)」単位で計測できます。

Chromeブラウザでメジャー機能がほしいときに便利なオンラインツールです。

4.Leon Sans

「Leon Sans」は、WebサイトやWebアプリケーションでの利用を想定したデザインフォントです。

可読性の高いサンセリフ書体をベースとして、スタイルの変更ができます。

フォントの大きさや太さの変更、HTML5のCanvas要素でアニメーションやエフェクトなどの作成が可能です。

5.Apple Mockups

「Apple Mockups」とは、Appleデバイスに特化したモックアップです。
見た目がよく、リーズナブルに使えるオンラインツールとして使われます。

モックアップとは、「模型」を意味しており、デザインのビジュアルを確認するための見本品のことです。

WebサイトやWebアプリケーションを、iPhoneで操作しているイメージ画像などに利用できますよ。

Webデザインではデザインの完成図をクライアントに見せて、確認を取りながら作業を進めます。

そのため、モックアップは重要なツールの1つです。

まとめ:自分に合うツールを使うことが大事

今回は、Webデザインで必要なツールについてご紹介しました。

Webデザインでは画像加工ツール・イラストツール・UIデザインツールを使って、デザインを作成していきます。

ツールは基本的にはWebデザインで定番のツールを選べば問題ありません。
しかし、作業内容や相性によっては、自分に合うツールを選ぶと良いでしょう。

Webデザインツールを使いこなすスキルは、仕事をする上で欠かせないものです。
ツールを使いこなし、あらゆるニーズに応えるデザインスキルを身につけましょう。


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