iPadでプログラミングはできる?メリット・デメリットやおすすめ教材・環境を分かりやすく紹介!
「iPadでプログラミングってできるの?」
「パソコンを買うお金がないけどプログラミングを勉強してみたい」
と思うことはありませんか?
パソコンを買う予算がないときや、出先で作業したいときなど、できるだけ手軽に取りくみたい場面もありますよね。
iPadのようなタブレットが使えればいいのですが、そもそもiPadでプログラミングはできるのでしょうか。
そこで今回は、
- iPadでプログラミングをする方法
- iPadでプログラミングをするメリット・デメリット
- iPadでプログラミングをするために必要な環境
について詳しく解説します。
この記事を見ればiPadでプログラミングを始めるときの不安が解消されます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
iPadでプログラミングは可能!タブレットでもできる3つのことを解説
プログラミングを始めたくてもパソコンを買うお金がない人は、iPadでもプログラミングが可能です。
とはいえ、パソコンと同等のプログラミング作業ができるわけではなく、やれることは限られています。
iPadでできることは以下のとおりです。
- 専用アプリでプログラミングが作れる
- 簡単なアプリなら開発可能
- プログラミング学習のツールとして使える
プログラミングを始めてみたい人は、まずパソコンより安いiPadで試してみましょう。
それでは詳しく説明していきます。
1.専用アプリを使えば、プログラミングが作れる
iPadでプログラミングを作る場合は、テキストエディタのアプリを使うことでプログラミングが可能になります。
またさまざまなプログラミング言語のアプリもあるので、自分が作りたいものに合わせてプログラミング言語を選択しましょう。
さらにIDE(統合開発環境)などのアプリを使うことで、テキストエディタのみのときよりもよい作業環境でプログラミングをおこなえます。
よって初心者がプログラミングを始める場合は、パソコンを購入するよりもはるかに安いIDEアプリを購入してみるのがおすすめです。
2.簡単なアプリなら開発可能
iPadのみのプログラミングでも、開発環境を整えれば簡単なアプリ開発が可能です。
自分が使いたい言語に対応した、IDEのアプリで構築していきます。
アプリ開発に適したIDEアプリは以下のようなものがあります。
- Jasic
- Codea
- Scriptkit
- Pythonista
複雑な動作のアプリは作れませんが、どれも1,000円前後で購入できるため気軽にアプリ開発にチャレンジできます。
3.プログラミング学習のツールとしても使える
iPadはこれからプログラミングを始めたい人が、学習用のツールとしても使えます。
パソコンと同様にブラウザでも勉強可能ですが、iPadのプログラミング学習専用アプリを使うと楽に勉強できます。
Appleが作ったプログラミング言語である「Swift」の学習アプリ「Swift Playgrounds」は、アプリをダウンロードするだけですぐに学習が始められるため、開発環境の準備などの知識がない方におすすめです。
iPadでプログラミング学習アプリを入れれば、学習環境の準備などは一切せず快適にプログラミング学習を始められます。
iPadを使ってプログラミングをする3つのメリット
パソコンを使わずにiPadでプログラミングを作るメリットは以下の3つです。
- 初心者が気軽にプログラミングを始められる
- 軽くて持ち運びが簡単
- パソコンより安く買える
パソコンを持っていない初心者がプログラミングを始めるときは、価格が安いiPadがおすすめです。
一方でプログラミングを作るのに充分な性能が備わっているため、中級者以上の方でも満足できる機能は備わっているでしょう。
またiPadはパソコンと比べて非常に軽いため、持ち運びが楽などというメリットもあります。
それでは詳しくみていきましょう。
1.パソコンがなくても、初心者がプログラミングを気軽に始められる
初心者がプログラミングを始めるなら、初めはiPadでおこなってみるのもよいでしょう。
iPadを使えば、パソコンがなくても気軽にプログラミングを始められます。
さらにiPadなら、専用アプリや学習教材用のサイトなどを使って、すぐにコードの勉強ができます。
プログラミングを試しに始めてみたい人は、勉強するのに難しい準備が必要ないiPadの専用アプリで始めるのがおすすめです。
2.軽くて持ち運びが楽だから、どこでも作業ができる
iPadはパソコンと比べて非常に軽く持ち運びに優れているため、どこへでも持っていって作業できます。
以下で「iPad Pro 12.9インチ」と「Macbook Pro 13インチ」の重さを比較します。
上記のように「iPad Pro」と「Macbook Pro 13インチ」の重さを比較すると、2倍ほどの違いがあります。
パソコンを持ち歩くのが面倒な人は、軽くて持ち運びが便利なiPadがおすすめです。
3.パソコンより安く買えて、プログラミングができるほどの機能性を持つ
プログラミング始めたい人は、パソコンよりも安いiPadでプログラミングを始めるのがおすすめです。
なぜならiPadはプログラミングを始めるのに充分な機能性を持っており、中級者以上のプログラマーでiPadを愛用している人も多いです。
よって出先で仕事をする機会の多いプログラマーには、パソコンではなくiPadを持ちあるく人も増えています。
値段の比較として「iPad Pro」と「Macbook Pro 13インチ」を比べると以下のとおりです。
上記は「iPad Pro」ですが、もしスペックを落としてもよいのであれば通常の「iPad」を購入することで3万円台に価格を抑えることも可能です。
iPadでプログラミングをおこなう3つのデメリット
iPadでプログラミングをするときはもちろんデメリットもあります。
- 画面が大きくないので、長時間の作業には向かない
- 本格的にプログラミングに取りくみたい場合には物足りない
- iPadだけではプログラミングのすべての作業を完結できない
iPadでのプログラミングは、初心者が始める場合や外出が多いブログラマーの隙間時間での作業に優れています。
しかしその反面、自宅でじっくり作業したい方にとっては少し不向きです。
それでは詳しく説明していきます。
1.画面が大きくないので、長時間の作業には向かない
iPadはパソコンと比べてディスプレイが小さいため、長時間作業すると身体に負担がかかります。
以下は各iPadのディスプレイの大きさ比較です。
- iPad Pro 12.9インチと11インチ
- iPad Air 10.9インチ
- iPad 10.2インチ
- iPad mini 7.9インチ
(出典:Apple)
また13インチは、A4サイズのノートより少し大きいくらいのサイズ感です。
「Macbook Pro」は13インチなので「iPad Pro 12.9インチ」ならパソコンと同等の大きさを確保できますが、それ以下のサイズでは長時間の作業には向かないでしょう。
2.本格的にプログラミングに取りくみたい場合には物足りない
iPadのみで本格的にプログラミングを学びたい場合には、以下の悩みが多いです。
- 入力されたデータ処理などのサーバーサイドのプログラミングができない
- iPadではコードエディタが使えないので作業効率が落ちる
- iPadアプリを使った学習教材がないため、パソコンとの操作性が異なる部分がある
iPadでのプログラミングは、パソコンの代わりにコード打ちやサーバー操作をおこなう人や、これからプログラミングを試してみたいという初心者に適しています。
しかしiPadだけで本格的なプログラミングの仕事をしようとすると、作業効率が悪いと感じてしまいます。
3.iPadだけではプログラミングのすべての作業を完結できない
プログラミングには「フロントエンド」と「バックエンド」の2種類があります。
- フロントエンド:サイトページの作製
- バックエンド:サーバーなどの操作
iPadだけでは、バックエンドの操作するためのサーバー構築はおこなえません。
なぜならサーバー構築の作業に必要なソフトをiPadでは使えないからです。
バックエンドの操作がしたい場合は、あらかじめMacBook上にサーバーを構築し、そこにiPadを接続することになります。
よってWeb開発を初めからおこなうにもMacBookなどのパソコンが必要となってしまいます。
プログラミングやパソコンを使って働きたい!
そのように考え、成長しているIT業界への転職を考えている方も増えてきました。
『IT業界に興味はあるけど、よくわからない…』
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『エンジニアって聞くけど難しそう』
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iPadでプログラミングをするために必要な環境5つ
iPadでプログラミングをおこなうための必須のソフトや、快適に作業するためのツールをご紹介します。
- 作業効率をあげるための外部キーボード
- プログラミングコードを書くためのテキストエディタ
- 効率的に作業するためのバージョン管理ツール
- 開発環境を整えるアプリ
- クラウドサービスやサーバーを使った作業環境
中にはなくても作業できるものもあります。
しかし値段もさほど高くなく作業の効率を考えると、揃えない理由はないといってもいいでしょう。
それでは詳しく説明してきます。
1.プログラミング作業するには、外部キーボードはマストアイテム
iPadでプログラミング作業する場合、外部キーボードは必ず用意しましょう。
外部キーボードの使用が推奨されている理由は以下のとおりです。
- 画面上にキーパットが表示されないので画面が広く使える
- ショートカットキーが使える
- ディスプレイを立てられるので姿勢の悪化を防げる
Bluetooth接続可能な外部キーボードで高いものは1万円を超えますが、安いものは2,000円程度で購入できます。
まずは安いキーボードでいいので、試してみるのがおすすめです。
2. テキストエディタがなければプログラミングが始められない
プログラミングは、テキストエディタというコードを打ちこむスペースがないと始められません。
よってiPadでプログラミングをするときは、まずテキストエディタをインストールしましょう。
iPadで使えるテキストエディタは以下のようなものがあります。
- texttastic
- gocoedit
- Buffereditor
- Coda
- Pythonista
複数のプログラミング言語に対応しているものもあれば、ひとつのプログラミング言語に特化したテキストエディタもあります。
種類が豊富なので、自分が使いたいプログラミング言語に合わせて選びましょう。
3. 効率的に作業するためのバージョン管理ツール
バージョン管理ツールを導入することで、プログラミング作業を効率化できます。
バージョン管理ツールとは、ソフトウェアのアップデートによるバージョンの互換性を、自動修正してくれるツールのことです。
自分でファイルを取りだして変更をしても履歴が残り、必要に応じて古いバージョンを取りだすこともできます。
いちいちバックアップをとったり面倒な作業をしたくない場合は、バージョン管理ツールを導入することは必須となります。
4. 開発環境を整えるアプリ
iPadでプログラミングをするときにはIDE(統合開発環境)のアプリを入れるのもおすすめです。
IDEにはプログラミングに必要な、以下の機能がひとまとめになっています。
- コードを書くために必要なテキストエディタ
- ソフトウェアのアップデートに自動対応してくれるバージョン管理ツール
- プログラムのバグを見つけるデバッガ
- コードをコンピューターに認識させるために必要なコンパイラ
中には作業効率をあげられる機能も備わっているため、自分が使う言語でおすすめされているIDEアプリをチェックしてみましょう。
プログラミング初心者の方は、無料のIDEアプリを入れてから始めるのがおすすめです。
5. クラウドサービスやサーバーを使って、作業環境を構築する
パソコンと同等の機能を使うために、クラウドサービスやサーバーを使って環境を構築できます。
クラウドサービスなら「Google Cloud Platform」や「Cloud9」など、サーバー接続ならMacとSSH接続などで作業環境を構築可能です。
作業環境が作成できれば、パソコンでしかできないバックエンドの作業もおこなえます。
本格的なプログラミングをしたい人は作業環境を構築したら、iPadだけでプログラミングを完結させられます。
まとめ:iPadを使って気軽にプログラミング学習や開発を始めてみよう!
iPadを使えば初心者でも気軽にプログラミングを始められます。
iPadでプログラミングをするメリットは以下のとおりです。
- パソコンがなくても気軽に始められる
- 軽くて持ち運びが簡単
- パソコンより安く買える
プログラミング専用アプリを使えば開発環境の準備もいらないので、学習にも優れています。
自分にプログラミングがあっているか試したいという人は、まずはiPadで始めてみましょう。