プログラミングを幼児期から学ぶメリット3つとは?おすすめの絵本やおもちゃも紹介
2020年から小学生でのプログラミング教育が必修化されました。
このことから、幼児期からプログラミングに触れさせたいと考える保護者の方が増えています。
その中で、
「どういった教材を使えばいいかわからない…」
「プログラミングの知育本やおもちゃって本当に効果あるの?」
「未就学児にはまだ、プログラミングは難しすぎるかな?」
と悩んだり、疑問に感じている保護者の方も多いでしょう。
子どもの将来に大きく関わる教育に関しては、親として慎重に決めたいところですよね。
そこでこの記事では、
- 幼児期からプログラミングを学ぶ3つのメリット
- 幼児におすすめの3つのタイプ別教材17選
- 幼児がプログラミング学習を行ううえで大切なポイント
などについてくわしくご紹介していきます。
この記事を読めば、お子様にぴったりのプログラミング教材が見つかるはずです。
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
プログラミングを幼児期から学ぶメリット3つ
情報化、グローバル化が進む社会の中で柔軟に適応できる人材を育てるために、日本でも子どものプログラミング教育に注目が集まっています。
実際に、2020年からは小学生のプログラミング必修化が決定されていますよね。
とはいえ、「どうして幼児期からプログラミング学習を始めたほうがいいの?」と疑問に感じている保護者の方も少なくないのではないでしょうか?
結論からいうと、プログラミングに触れる時期が早いに越したことはありません。
ここでは、幼児期からプログラミングを学ぶ3つのメリットについてご紹介していきます。
1.ITが身近なものになる
スマホやパソコンなど、今やインターネットやテクノロジーは現代生活に欠かせないものになりました。
今の子どもたちが大人になる未来では、さらにその進化は加速していきます。
幼少期からプログラミングを学び始めれば、自然にITを身近なものとして受け入れられるでしょう。
物心がついた頃からITに触れることで、その後の学習姿勢やテクノロジーとの付き合いかたにも大きく影響します。
2.遊びながらプログラミングに興味が持てる
幼児期から遊び感覚で楽しみながらプログラミングに触れていれば、プログラミングへの苦手意識は自然となくなるでしょう。
今は、子ども向けのプログラミング教材が数多く販売されています。
遊び感覚でプログラミングを楽しめるおもちゃやロボットなど、その種類はさまざま。
まずは子どもに「プログラミング=楽しい!」と感じてもらうことが大切です。
3.プログラミング的思考が身につく
プログラミング学習で得られるのは、コードなどの専門スキルだけではありせん。
むしろ、幼児のプログラミング教育では専門スキルではなく「プログラミング的思考」を育てることが重要です。
プログラミング的思考とは、
- 論理的に考える力
- 創造力
- 問題解決能力
などを指します。
これらの能力を伸ばすことは、プログラミングだけに限らず子どものさまざまな能力を開花させるきっかけとなるでしょう。
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幼児におすすめのプログラミングの絵本5選
プログラミングを学ぶ学習方法にはさまざまなものがあります。
その中でも幼児期から始めるプログラミングは、遊びや生活の中で自然に取り入れられるものが望ましいです。
そこでここではまず、幼児におすすめのプログラミングが楽しく学べる絵本をご紹介していきます。
- ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング
- ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング
- はじめてのプログラミングえほん
- ビスケットであそぼう
- 5才からはじめるすくすくプログラミング
気になる絵本があれば、ぜひ実際に読んでみてくださいね。
それでは順番に見ていきましょう!
1.ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング
『ピングーがスマホで動く! 楽しく学べるプログラミング』は、楽しみながらプログラミング的思考が学べる知育絵本です。
パソコンがなくてもスマホさえあれば、簡単に始められるのも魅力的なポイント。
スマホで指定のアプリをダウンロードし、巻末についているカードを並べてスマホで読み込むと、ピングーが動き出します。
カードの並べかたが正解すれば「せいこう」、間違えると「ざんねん」と表示されるため、ゲーム感覚で学べるでしょう。
ピングーのストーリーを楽しみながら自然とプログラミングの考えかたを学べるため、何から始めればいいかわからないと悩む保護者の方にもぴったりです。
2.ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング
世界中で大反響を読んでいる『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』。
こちらはプログラマーである作者が、プログラミングに触れる子どもたちのために初めて作り上げた知育絵本です。
ストーリーを通して、プログラマー的思考法の基本的な考えかたを身につけられるように工夫されています。
この絵本では、プログラミングのコードや専門知識などは一切出てきません。
前半は『ルビィ』という好奇心いっぱいの女の子が、宝石集めの冒険をする絵本パート。
後半ではさまざまな練習問題が出てきて、プログラミングに必要な考えかたに触れられます。
教育大国フィンランド発祥の、親子で楽しみながらプログラミングに触れられる1冊です。
ぜひお子様と一緒に、楽しみながら取り組んでみてください。
ちなみに主人公のルビィは、プログラミング言語「Ruby」を指しています。
プログラミング言語「Ruby」の特徴やできることについて興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
Rubyとは?3つの特徴や学びやすい理由を解説!メリットとデメリットも紹介3.はじめてのプログラミングえほん
『はじめてのプログラミングえほん』は、パソコンもスマホも専門知識も必要ない、プログラミングに初めて触れる子どもにぴったりな知育絵本です。
この絵本では、ミニカーで遊ぶように『ミライカー』や『ラムくん』を動かしていきます。
必要な動作は、
- STEP(1コマ進む)
- TURN RIGHT(右を向く)
- TURN LEFT(左を向く)
- GO(実行ボタン)
のコマンドやボタンを押すことだけ。
絵本についている電子ユニットを操作するだけでプログラミングが楽しく学べます。
とくに、タブレットやパソコンが必要ないのも魅力的なポイント。
楽しみながら、プログラミングの3大要素(順次、分岐、反復)やプログラミング思考に親しめる1冊です。
4.ビスケットであそぼう
『ビスケットであそぼう』は、園児から小学生、大人までプログラミングの楽しさを体験できる知育・学習書。
スマートフォンやタブレットで簡単に使える「Viscuit(ビスケット)」を使ってプログラミングを体験します。
Viscuitは、絵を描いて遊び感覚でプログラミングできるビジュアルプログラミング言語です。
「ビスケットで絵を描く」「メガネで動きを作る」の2ステップでプログラミングが作れるため、苦手意識を持つことなく体験できるでしょう。
直感的に何度もプログラムを作っていくことで、自然と「思考力」や「想像力」「伝える力」といったプログラミングに必要なスキルを育んでいけます。
保護者の方も、お子様と楽しみながらプログラミングに触れられるでしょう。
5.5才からはじめるすくすくプログラミング
『5才からはじめるすくすくプログラミング』は、無料のiPadアプリ「ScratchJr(スクラッチジュニア)」を使って学ぶ幼児向けの絵本。
親子で楽しみながらプログラミングが学べる1冊です。
本にのっているプログラムをもとに、オリジナルの作品を作れます。
絵柄もカラフルでわかりやすく、楽しみながらプログラミングが学べるのが特徴です。
すべてひろがなで書かれているため、慣れてくると子ども1人でも読み進められるでしょう。
子どもがプログラミングを学習するメリットや、親が気を付けるべきポイントについて興味がある方はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
【子ども向け】アプリや教室ではじめるプログラミング学習幼児におすすめのプログラミングアプリ5選
気になる絵本は見つかりましたか?
プログラミングの勉強方法は絵本だけではありません。
ここからは、幼児におすすめのプログラミングアプリをご紹介していきます。
- スクラッチジュニア
- Code Karts
- Viscuit
- GLICODE
- ピタゴラン
どれも無料で試せるものばかりですので、ぜひ活用してみてください。
1.スクラッチジュニア
(出典:スクラッチジュニア AppStore)
『スクラッチジュニア』は、子ども向けのプログラミング開発環境として有名な「スクラッチ」の簡易バージョンです。
「スクラッチジュニア」を使って、5歳〜7歳ほどの子どもたちが自分でゲームや動く絵本などをプログラミングで作れます。
より小さな子ども向けに、複雑な条件などが取り除かれているため抵抗なく使用できるでしょう。
スクラッチジュニアのもとであるスクラッチは、学校や塾などさまざまな学習機関がプログラミング学習教材として採用しています。
幼児期からスクラッチジュニアに触れておくことで、小学校までの予習となるでしょう。
2.Code Karts
(出典:Code Karts AppStore)
『Code Karts(コードカーツ)』は、ゲーム感覚でコーディングの基礎が学べるアプリです。
方向ブロックを並び替えてレーシングカーをゴールに導きます。
遊び方は簡単。
プログラミングはブロックを組み変えるだけなので、画像を見るだけですぐに理解できます。
1つ1つのステージが短く作られているため、小さなお子様も飽きずに取り組めるでしょう。
また、対戦機能もあるため、お友達や保護者の方と一緒になって楽しめます。
レースが好きな子どもは、とくに興味を持ってくれるでしょう。
ゲーム感覚で楽しみながらプログラミング的思考を身につけられるおすすめの知育アプリです。
3.Viscuit
(出典:viscuit AppStore)
『Viscuit(ビスケット)』は、絵を描いて、それを動かすのがメインとなる子ども向けのビジュアルプログラミング教材です。
操作はとても簡単で、組み合わせ次第ではゲームや動く絵本なども作成できます。
シンプルな設計のため「プログラミングとはどんなものか?」という根本的なことを遊び感覚で理解できるでしょう。
- パソコン
- タブレット
- スマホ
のどれでも無料で簡単に遊べるので、小学校に通う前からプログラミングに触れてみたいお子様にもおすすめです。
プログラミング言語「ビスケット」についてくわしく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
プログラミング言語のビスケット(visucuit)を徹底解説!4.GLICODE
(出典:GLICODE 公式サイト)
『GLICODE』は、グリコが提供するプログラミング教育アプリです。
誰もが1度は食べたことがあるお菓子『ポッキー』を3つのルールに従って並べて遊ぶだけで、プログラミングの基礎的な考えかたを学習できます。
幼児期のお子様も、保護者の方と一緒に楽しみながらゲーム感覚で学べるでしょう。
おやつの前の時間に、ぜひやってみてはいかがでしょうか。
5.ピタゴラン
(出典:ピタゴラン AppStore)
『ピタゴラン』はNHKの人気番組『ピタゴラスイッチ』に出てくるような仕掛け装置を作れる知育ゲームアプリです。
画面を指でなぞるだけで簡単にピタゴラ装置が作れるため、1歳のお子様から始められます。
難しく考えなくても「こんなものを作りたいな」という子どもの直感をすぐに形にしてくれるのが魅力。
作成したピタゴラ装置は、「ストレート」「カーブ」「Uターン」など、ユニークな仕掛けに変更することもできます。
組み合わせは自由自在で創造したままにピタゴラ装置を作れるので、子どもたちも夢中になって楽しめるでしょう。
ぜひ大人も一緒に取り組んでみてください。
幼児向けのおすすめプログラミングスクールについてくわしく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
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幼児期におすすめのプログラミングおもちゃ7選
つづいては、ロボットやゲーム、おもちゃを活用してプログラミングを学習する方法です。
遊び感覚でプログラミング的思考やロボットへの命令に触れるのも、子どもたちにとってよい学習や経験となります。
それでは幼児に人気の7つのプログラミングトイを見ていきましょう!
- プリモトイズ キュベット
- くもんのロジカルルートパズル
- alilo
- コード・A・ピラー
- ボットリー
- アーテックブロック
- カタミノ
1.プリモトイズ キュベット
『プリモトイズ キュベット』は、3歳〜6歳向けにデザインされた木製のロボットプログラミングトイです。
カラフルなブロックをコントロールパネルに並べてロボットを動かします。
デジタル画面を使わずに利用できるため、タブレットやパソコンを購入する必要もありません。
また、キュベットを使えば、
- アルゴリズム
- キュー
- デバッグ
- 再帰
といったプログラミングに重要な概念を自然と学べます。
読み書きができなくても使えるため、初めてのプログラミング教材としてもおすすめです。
2.くもんのロジカルルートパズル
『くもんのロジカルルートパズル』は、ボールが転がるルートを作るパズル型のプログラミングトイ。
「真っ直ぐ転がる直線ピース」と「隣に移動する交差ピース」の2種類の動き方を組み合わせてボールが転がるルートを作るパズルです。
くもんが提供しているプログラミングトイで、楽しみながらプログラミング的思考を育てられるように作られています。
パズルとしてのおもしろさとボール転がしとしての楽しさの両方を感じながら夢中になって遊べるでしょう。
問題も難易度ごとにレベル分けされているため、成長に合わせて長く使えるのも魅力的なポイントです。
3.alilo
『alilo(アリロ)』は、ロボット型のプログラミングトイ。
幼児から遊び感覚でプログラミング的思考を身につけられる機能満載の知育ロボットです。
全12種類のパネルを組み合わせてコースを作ったり、本体のボタンを押すだけで動きをプログラミングできます。
また、スマホやタブレットでアプリと連携することで、
- 声で動かせる
- スマホやタブレット端末をコントローラーにできる
- 本格的なプログラミングができる
- コースを描いて動かせる
など、多様な使い方ができるのも魅力的です。
機能が充実しているので、飽きることなく長く使えるでしょう。
4.コード・A・ピラー
『コード・A・ピラー』は、子どもの知育・教育に貢献する玩具を対象としている「日本おもちゃ大賞2017,エデュケーショナル・トイ部門」で優秀賞を受賞したプログラミングトイです。
ゲーム感覚で遊びながら、お子さまの「問題解決」「計画性」「創造力」を養います。
ボディの8つのパーツにはそれぞれ「前進」や「右折」に「左折」などの命令が組み込まれており、連結を変えるだけで走行ルートをコントロール。
走行中はカラフルにライトアップしたりサウンドが流れるなど、子どもの好奇心をくすぐる工夫が施されています。
組み合わせ次第で1,000通り以上の動きを思い通りに作れるため、飽きずに長く楽しめるでしょう。
初めてのプログラミングトイとしてもおすすめです。
5.ボットリー
『ボットリー』は、プログラミングの基礎であるコーディングで動くロボット型プログラミングトイです。
付属の専用リモコンでコードを入力すると、そのコード通りにボットリーが動き出します。
基礎的な配列から始まるので、初めてプログラミングに触れるお子様でも取り組みやすいでしょう。
ゲーム感覚で遊びながら、
- 基礎から高度なコーディングの概念
- 空間の概念
- クリティカルシンキング
- コミュニケーションスキル
などを身につけられます。
操作はシンプルですが、機能が充実しているため幼少期から長く飽きることなく遊べるでしょう。
6.アーテックブロック
『アーテックブロック』は、世界25ヵ国、日本全国4,000ヵ所以上の幼稚園や保育園で利用されているブロック型のプログラミングトイです。
2014年には「グッド・トイ賞」にも選ばれた日本製のブロックで、子どもから大人まで長く遊べます。
アーテックブロックの特徴は、すべての面に複数の穴が空いていて、あらゆる方向にブロックを差し込めること。
タテ・ヨコ・ナナメ自由に差し込めるため、あらゆる形に組み立てられます。
さらに、アーテックブロックでロボットを組み立てた後に、アーテック独自のモーターパーツを組み合わせれば作品を自由自在に動かせます。
まさにプログラミング的思考に必要な能力を養えるプログラミングトイといえるでしょう。
7.カタミノ
『カタミノ』は、フランスのギガミック社が提供している大人気の知育パズル。
さまざまな形をしたブロックを組み合わせ、指定されたマス目を埋めていく思考型ゲームです。
対象年齢はなんと、3歳から99歳。
幾何学的な形をつくったり、積み木のように組み立てられるなど工夫次第で自由自在に遊べます。
マス目の範囲や選ぶブロックの数によって難易度設定ができ、年齢やレベルに合わせて取り組めるのも魅力的なポイント。
プログラミング的思考に必要な、STEAM教育にも役立つ知育パズルです。
まとめ:幼児期のプログラミング学習は親子で楽しむことが大切
今回は、幼児期からのプログラミング学習についてさまざまなことをお伝えしていきました。
幼児期から未就学児に向けたプログラミング教材は、子どもにとっても魅力的なものばかりです。
保護者の皆様も、「プログラミング=難しい」というイメージは一度おいといて、まずは「子どもが楽しく取り組めそうか?」ということを大切にしてみてください。
幼い頃からプログラミング学習を始めれば、問題解決能力や論理的思考や想像力などを自然と伸ばしていけます。
ぜひ、お子様と一緒に楽しんで取り組めるプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか?