エンジニアの単価を上げる方法7つを解説!プログラミング言語別に平均単価も紹介
エンジニアとして働く上で、「単価」を意識したことはあるでしょうか。
会社で働いていると意識しにくいエンジニアの単価。
しかし、単価を意識するとエンジニアとしての市場価値を高めることにつながります。
「エンジニアが単価を上げることはできる?」
「どのプログラミング言語の単価が高いの?」
そんな疑問を持つ方のために、今回は
- エンジニアの単価について知っておくべきこと
- エンジニアの平均年収
- エンジニアが単価を上げる方法
- 【プログラミング言語別】案件の平均単価
などについてご紹介します。
「エンジニアの単価の考え方について知りたい!単価を高めたい!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
エンジニアの単価について知っておくべき3つのこと
エンジニアの単価とは、エンジニアが1ヶ月働く分の予算のことです。
まずは、エンジニアの単価について知っておくべきことをおさえましょう。
「単価」がどういうものかのイメージをつかむことが大切です。
ここでは、エンジニアの単価について知っておくべき3つのことをご紹介します。
- 会社規模によって異なる
- エンジニアのスキルによって異なる
- エンジニアは職種によって単価が異なる
それではさっそく見ていきましょう。
1.会社規模によって異なる
エンジニアの単価は、所属している会社規模によって異なります。
大手企業や外資系企業で働くエンジニアは、中小企業と比べて3割〜8割ほど単価が高い傾向です。
大手企業のほうが高単価である理由は、優秀な人材が集まり、エンジニア育成環境が充実していることが挙げられるでしょう。
教育にコストをかけているぶん、エンジニア1人あたりの単価を高くできるのです。
さらに、大手企業や外資系企業には高い開発実績があり、環境も充実しているため、クライアントが求める高品質なシステムを提供できます。
2.エンジニアのスキルによって異なる
エンジニアは技術職のため、どんなスキルがあるのかによって単価が大きく変化します。
たとえば、次のようなスキルがあれば、単価を高めることが可能です。
- 複数のプログラミング言語を扱える
- 豊富な実務経験がある
- 担当できる工程範囲が広い
- コミュニケーション能力が高い
希少かつ高度なスキルを持っているほど、高単価となりますよ。
非常に優秀なエンジニアになると、120万以上の高単価を設定している会社も多いです。
3.エンジニアは職種によって単価が異なる
エンジニアと言っても、さまざまな職種があります。
職種によって単価が異なることを理解しておきましょう。
たとえば、
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- ソフトウェア開発
- ITアナリスト
などの職種は、それぞれ単価に差があります。
高度なスキルが不要な運用保守・テストを手がける場合、平均単価は40万円程度です。
一方で、プロジェクトマネージャーなど知識や経験が求められる上流工程に携わる場合、単価は90万円を上回ることもあります。
さらに、同じ職種でも携わる工程によって単価が異なることも少なくありません。
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エンジニアの平均年収
エンジニアの単価について知っておくべきことをお伝えしました。
会社の規模やスキル、職種によって単価が大きく変化することがわかります。
では、そもそもエンジニアの平均年収はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの平均年収についてご説明します。
1.会社員エンジニアの平均年収は512万円
2021年1月時点で、会社員エンジニアの平均年収は512万円でした。
(出典:求人ボックス給料ナビ)
月給では43万円程度です。
日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
2.フリーランスエンジニアの平均年収は636万円
2020年3月時点で、フリーランスエンジニアの平均年収は636万円でした。
(出典:CREATE VILLAGE)
月あたり53万円程度です。
フリーランスエンジニアは特に個人の裁量によって仕事量や収入が増減するものの、高い技術力があるほど年収は高い傾向にあります。
会社員と比較すると、フリーランスのほうが高収入になりやすいことがわかります。
エンジニアが単価を上げる方法7選
会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの平均年収についてお伝えしました。
いずれも日本の平均年収より高いものの、条件次第でより高収入を目指せます。
ここからは、エンジニアが単価を上げる方法について見ていきましょう。
会社員エンジニアでもフリーランスエンジニアでも、日頃の努力によって自身の単価を上げることは可能です。
ここでは、エンジニアが単価を上げる方法7選をまとめました。
- 需要の高いプログラミング言語を身に付ける
- マーケティングスキルを身に付ける
- 資格を取得する
- 単価の交渉をする
- 案件の選び方を工夫する
- 新規顧客を開拓する
- エージェントを利用する
「エンジニアとしての単価を上げたい!」と考えている方は、ぜひ参考にして取り組んでみてくださいね。
1.需要の高いプログラミング言語を身につける
エンジニアの単価は、どんなスキルを持っているかによって変化するとお伝えしました。
わかりやすい違いとして、プログラミング言語ごとの単価も異なります。
単価を上げたいなら、需要が高いプログラミング言語を身につけることが1つの方法です。
2020年12月に発表されたランキング調査では、20代〜40代において「R言語」が最も高年収な言語としてランクインしています。
(出典:TECH Street)
需要の高いプログラミング言語を身につければ、単価を上げることが可能です。
新しいプログラミング言語に挑戦しようとしている方は、プログラミング言語選びの参考にしましょう。
プログラミングランキングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
2.マーケティングスキルを身に付ける
エンジニアとして単価を上げるには、プログラミングスキルのほかに、マーケティングスキルなどを身につけましょう。
近年は、マーケティングスキルを身につけたエンジニアの市場価値が高まっています。
技術者目線とマーケター目線の両方から物事を捉えられるため、プロジェクト全体の質を高められる人材として重宝されているのです。
エンジニアとしてのスキルと他業種のスキルをかけ合わせれば、あなたの市場価値を更に高めることができるでしょう。
3.資格を取得する
国家資格など高度な資格を取得することもおすすめです。
専門性やスキルの高さを客観的に証明でき、資格があるだけで単価アップにつながります。
上級エンジニアとして評価されやすい国家資格は次の通りです。
- システムアーキテクト試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- 応用情報技術者試験
そのほかの国家資格として「基本情報技術者試験」と「ITパスポート試験」がありますが、この2つはそれほど難易度が高くありません。
上級資格への足がかりとして利用するのはいいでしょう。
エンジニアの資格についてさらに知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
エンジニアに有利な資格10選!資格以外でアピールできる4つの要素についても解説4.単価の交渉をする
フリーランスエンジニアの場合は、クライアントに単価の交渉をすることでアップする可能性があります。
ただし、これまでと同じ作業内容で単価だけアップしてもらおうとするのは、印象が良くありません。
自分自身のスキルを活かし、作業範囲を広くするなどクライアントにとってプラスになる提案をしながら、単価を交渉するといいでしょう。
単価交渉を繰り返すうちに、高単価になっていきます。
5.案件の選び方を工夫する
案件の選び方を工夫するだけで、あなたのエンジニアとしての単価を上げることができます。
これまで案件獲得のために、単価が低くても受注していたという経験はないでしょうか。
効率的にこなせて高単価な案件のみを選ぶことで、あなたの単価はアップできます。
「高単価な案件だけでは足りないのでは」と不安がらずに、しっかり案件を選び取りましょう。
高単価な案件しか受注しない状態が続くと、より多くの仕事が自然と集まりますよ。
6.新規顧客を開拓する
最近、フリーランスエンジニアとして営業はしているでしょうか。
単価アップには新規顧客を開拓する方法もあります。
すでにいるクライアントと一度決めた単価を上げるのは難しいものです。
一方で、新規顧客なら高単価で提案をしても受け入れられる可能性があります。
単価を上げたいと思ったら、希望する単価を提示して新規顧客の開拓をしてみましょう。
7.エージェントを利用する
もし「自分1人で単価アップを実現するのが難しい」と感じるなら、エージェントを利用するのがおすすめです。
エージェントはあなたのスキルや経験を客観的に分析して、適正な市場価値を見極めてくれます。
また、単価アップに必要なことについてアドバイスももらえるでしょう。
エージェントを通して紹介されたクライアントなら、エージェントが希望の単価で交渉してくれるので、高単価で仕事をすることも可能です。
便利なサービスを積極的に利用して、あなたのエンジニアとしての単価を上げましょう。
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【プログラミング言語別】案件の平均単価
プログラミング言語によって単価が異なることはお伝えしました。
ここでは、レバテックフリーランスの情報をもとにプログラミング言語別の案件の平均単価を見ていきましょう。
(出典:レバテックフリーランス)
ご紹介するプログラミング言語は次の10種類です。
- Java:70万円
- PHP:72万円
- Python:77万円
- Ruby:80万円
- JavaScript:72万円
- C#:69万円
- Go言語:82万円
- Swift:82万円
- C言語:68万円
- COBOL:61万円
それぞれの言語について詳しくご説明します。
1.Java:70万円
Javaはプラットフォームに依存せず、あらゆる環境から使用できる言語のため、圧倒的な求人数と高い人気があります。
汎用性の高さが魅力で、Web開発やシステム開発、アプリケーション開発など、さまざまな用途で使用可能です。
案件の主な内容は、業務システムや大規模なWebシステム開発が多くなっています。
月額の平均単価はおよそ70万円です。
近年はAndroidアプリの開発を専門としたJavaプログラマーも活躍しています。
2.PHP:72万円
PHPは、小規模なWebサイトから大規模なシステムの開発まで、幅広く使用される言語です。
PHPで作られた代表的なサービスとして、次が挙げられます。
- Yahoo!
- Wikipedia
案件の主な内容は、WebサービスやWebアプリケーション開発が多いです。
月額の平均単価はおよそ72万円。
CMS最大のWordPressに採用されていることから人気が続いており、今後もPHPのシステムがなくなることはないでしょう。
3.Python:77万円
Pythonは、AI分野で活躍している言語です。
構文がシンプルで可読性が高く、誰でも読みやすいコードを書けることから人気があります。
ライブラリや関数、ツールなどが豊富に提供されているため、開発内容に合わせて機能の拡張が可能です。
今後もAIや機械学習の分野が発展するにつれて、高い需要は続くでしょう。
月額の平均単価はおよそ77万円です。
4.Ruby:80万円
Rubyは、日本で開発されて世界中で用いられている言語です。
フレームワークのRuby on Railsの人気が高く、Web開発の分野で需要が拡大しています。
楽しくプログラミングできることを重視して開発された言語ながら、高い実用性も魅力です。
初心者でも習得しやすく、日本語の情報が豊富なことからRubyプログラマーは増えています。
月額の平均単価はおよそ80万円です。
5.JavaScript:72万円
JavaScriptは、フロントエンド開発に強みのある言語です。
フロントエンドエンジニアなら必ず身につけておくべき言語と言えるでしょう。
近年はフレームワークが充実したことで、サーバーサイドでも利用されることが増えています。
案件の主な内容は、フロントエンド開発がメインです。
月額の平均単価はおよそ72万円で、PHPと並びます。
6.C#:69万円
C#は、C言語系統のオブジェクト指向言語です。
WebアプリからWindowsアプリまで開発できますよ。
近年はゲーム開発で主流なフレームワークであるUnityなどでも使われていることから、高い需要があります。
月額の平均単価はおよそ69万円です。
7.Go言語:82万円
Go言語は、グーグルが開発したシンプルかつ高速処理が可能な言語です。
Javaと比較して同等の処理でもたった30分の1しかメモリを消費しないなど、メモリ効率の高さが人気を集めています。
拡張性の高さも魅力の1つで、必要に応じて高機能を実装できるのも嬉しいポイント。
月額の平均単価は82万円で、高単価です。
新しい言語ですが、早くも人気を集めており、今後の需要が見込めます。
8.Swift:82万円
Swiftは、iOSやmacOSで動作するアプリケーション開発に用いられる言語です。
案件の主な内容は、iPhone/iPadアプリの開発が多くなっています。
Objective-Cとの互換性があり、相互にシームレスに使用できるように設計されました。
Swiftの習得は、Apple社が提供するiPad専用アプリ「Swift Playgrounds」でコード作成方法を学べます。
月額の平均単価は82万円です。
9.C言語:68万円
C言語は、システムの共通言語としてあらゆるプラットフォームで採用されています。
C言語で作られたプログラムはほかの言語と比較しても高速で、システムに最も近い処理を記述可能です。
ほかの言語では実現できないことも実現できる点が、人気を集めています。
非常に高い需要がある一方で、習得難易度が高く、参入障壁が高めの言語です。
月額の平均単価は68万円となっています。
10.COBOL:61万円
COBOLは、古くから使われているものの、使用者が少ない言語です。
国内の技術者は非常に少ないですが、事務処理に最適として国際的な標準化が行われている言語でもあります。
英語に近い記述でコーディングでき、読みやすいことが特徴です。
COBOLは拡張を続けており、近年ではCOBOLのソースコードをC言語に変換するコンパイラ「OpenCOBOL」も提供されています。
月額の平均単価は61万円です。
まとめ:自分のスキルと単価が見合っているか確認しよう
今回は、エンジニアの単価についてご紹介しました。
エンジニアの単価は会社の規模やスキル、職種などにより変化します。
あなたの現在のスキルと単価が見合っているかどうか、見直すことから始めてみましょう。
単価アップを目指すなら、スキルアップが効果的です。
需要の高いスキルを身につけて市場価値を高め、高単価を実現してくださいね。