ベンチャー企業は本当にきつい?ついていけないと感じる7つの理由と失敗を避ける5つのポイント
「ベンチャー企業に就職したいけど、本当にきついのかな?」
「自分がついていけるか心配」
と思うことはありませんか?
ベンチャー企業に就職したいと思っても、きついイメージがあり、ついていけるか心配になってしまいますよね。
では、自分にあったベンチャー企業を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
そこで今回は、
- ベンチャー企業がきついと感じる理由やメリット・デメリット
- ベンチャー企業に向いている人・向いていない人の特徴
- ベンチャー企業に就職する際の注意点と、理想の企業の見つけ方
について詳しく解説します。
この記事を見れば自分にあった理想のベンチャー企業の見つけ方がわかるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ベンチャー企業の現状についてまず確認!市場は上向き?
ベンチャー企業に就職する前に、まずはベンチャー企業の市場について確認しましょう。
ベンチャー企業は創業まもない会社が多く、市場環境もめまぐるしいスピードで変化しています。
リーマンショックなど、世界経済の影響を受けて落ち込んでいた時期もありました。
ですが、現在は以下のとおり、徐々に市場が上向いています。
自分が働く環境の状態を知ることは、とても重要です。
ひとつずつ見ていきましょう。
また、ベンチャー企業の基本的な内容については以下で紹介しています。
こちらもあわせてご確認ください。
1.ベンチャー企業への投資は徐々に回復している
手元に潤沢な資金がないベンチャー企業は、ベンチャーキャピタルと呼ばれる未上場企業への投資会社から資金を調達します。
2008年のリーマンショックを受けて、ベンチャーキャピタルによる年間投資額は大きく落ち込みました。
ですが以下のとおり、年々回復傾向を見せ、2019年には大きく増加しました。
- リーマンショック以降、徐々に投資額は増加傾向
- 2019年には前年比60%増加し、初めて2,000億円に到達
ベンチャー企業全体の市場が上向いているため、ベンチャー企業のお金周りの不安は少なくなっています。
2.ICTベンチャー企業は活発になってきている
ベンチャー企業全体が活性化していますが、なかでも情報通信技術を扱うICTベンチャー企業がその回復を牽引しています。
2019年10-12月のベンチャーキャピタルによる投資額のうち、
- コンピューター及び関連機器、ITサービスが46.4%とトップ
- ソフトウエアが5.4%
と、ICT業種が50%以上を占めています。
- クラウドサービスやスマートフォンなどのデバイスの浸透
- アプリケーション開発や提供ハードルの減少
- グローバル展開も容易になり拡大傾向
などを背景に、ICTベンチャー企業が大きな注目を集めています。
その注目度・需要の高さから、大手起業やベンチャーキャピタルが、資金提供だけでなく経営コンサルやサポートをおこなう事例も出始めています。
業界の活性化により、ベンチャー企業も安心の体制が整いつつあるといえるでしょう。
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ベンチャー企業がきつい!ついていけないと感じる7つの理由
ベンチャー企業は、社員数も少なく、環境もめまぐるしいスピードで変化していきます。
そんな業界で働くには、きつくてついていけないと感じる場面も多く存在します。
以下の7つは、ベンチャー企業がきつい・ついていけないと感じるポイントです。
ベンチャー企業で働くために、知っておいた方がいいポイントです。
ひとつずつ解説します。
1.ベンチャーは信用が低い
大手有名起業に対して、創業まもないベンチャー企業は世間の信用が高くありません。
- 企業のネームバリュー
- 世間で話題になった有名商品
など、大手企業なら使えるブランド=信用は、歴史の浅いベンチャー企業にはほとんどありません。
新しい商品を売ったり、宣伝していく際にブランドに頼らず売っていく能力・根気が必要になります。
大手企業にはない、ベンチャー企業ならではのきつさといえるでしょう。
2.結果を出さないといけない
ベンチャー企業で働くためには、しっかりと結果を出す必要があります。
- 少数精鋭のため社員1人1人に課せられる役割が大きい
- 各社員の成果が会社の業績に直結する
など、1人1人の高いパフォーマンスが求められます。
つねに高い結果を求められるため、結果を出せない人はついていけないと感じる場面があるでしょう。
3.即戦力が求められる
ベンチャー企業に入社したからには、入社直後から即戦力が求められます。
- 少数精鋭のため、パフォーマンスの低い社員を抱えている余裕がない
- すべての社員が忙しいため、社員を教育している余裕がない
など、大手企業よりも会社に時間・人的資源の余裕がないことが理由です。
人によってはやりがいを感じられるポイントですが、プレッシャーやストレスになってしまう人にはきついポイントです。
4.あまり大きな昇給は期待できない
ベンチャー企業では、あまり大きな昇給を期待できません。
大企業であれば、大きな売り上げをあげたときなどは、以下のようなチャンスがあります。
- インセンティブ賞与の支給
- 次回査定時の昇給
ですが、ベンチャー企業は成長段階にあるため、新規事業に投資を回す必要があります。
会社によっては、交通費や通常のボーナスもないケースがあるほどです。
大企業からベンチャー企業に転職した場合、給料が下がることも多くあるので注意が必要です。
5.会社の仕組みが完全ではない
ベンチャー企業は歴史のある大手企業に比べて、会社の仕組みが完全ではありません。
- 研修教育制度
- 人事制度
- 社内ツール
- マニュアル
など、大手企業であればあたりまえのように整備されている仕組みが、後回しになっているケースが多いです。
仕事をしながら現場で学び、マニュアルも業務を通してゼロから作っていく必要があります。
このポイントをやりがいに感じる人もいますが、慣れない人にはきついと感じる可能性もあります。
6.思ったより労働時間が長い
ベンチャー企業でも基本の勤務時間は定められていますが、労働時間は基本的に長くなります。
- 毎日の残業
- 頻繁な休日出勤
など、社員数が少なく仕事も幅広いため、定時で仕事を終えるのは基本無理だと考えた方がいいでしょう。
1人1人に求められている成果が大きいのでやりがいはありますが、ある程度の体力は必要です。
7.ベンチャーのイメージにギャップを感じる
ベンチャー企業に抱いているイメージと、実際の環境にギャップを感じてしまうこともよくあります。
- 仕事のやりがい
- 働き方
- 会社の雰囲気
- 待遇
など、働く上で重要な点でギャップが生まれると、働くのがとても辛い作業になります。
ベンチャー企業で働く際は、業界や会社のことをじっくりと理解しておくことが必要です。
ベンチャー企業へ就職や転職する7つのメリット!やりがいはたくさんある
ベンチャー企業はきついと感じる場面もありますが、仕事のやりがいという点でメリットはたくさんあります。
以下の7つはベンチャー企業へ就職や転職するメリットです。
どれも大手企業にはないメリットです。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.同じ志をもった仲間と働けるので、やりがいを感じる
ベンチャー企業では、今まで世の中にない新しい商品・サービスを広めていくやりがいを感じられます。
そのため、
- 世の中をもっと便利にしたい
- 社会に影響を与えられるようになりたい
という高い志をもって働いている人がたくさんいます。
そういった環境で働くと、たくさんの刺激を受け取れます。
このような素晴らしい環境は、ベンチャー企業ならではのメリットといえるでしょう。
2.会社の成長を感じながら働ける
順調なベンチャー企業は、大手企業では体験できないようなスピードで成長する場合があります。
大手企業では前年比5-10%の成長がやっとでも、ベンチャー企業であれば200%などの勢いで成長する会社も多いです。
その成長を感じながら働けることは、とてもやりがいを感じられるでしょう。
- 少数精鋭なので各社員の貢献度も大きい
- 自分の売り上げが会社の実績にダイレクトにつながる
など、会社における自分の存在価値も感じられます。
この喜びは、大手企業ではなかなか味わえません。
3.大きな裁量権を持てる
ベンチャー企業では社員が少ないので、社員1人1人の貢献範囲が広くなります。
そのため、大手企業では持てない大きな裁量権を、各社員が持てるのがベンチャー企業の魅力です。
- 担当プロジェクトの取り仕切り
- 自分のアイデアで新規事業立ち上げ
など、各社員が裁量権を持つことで、会社は急速にビジネスを展開できます。
成果を出せれば出世も早くなるので、さらに裁量をあげていくことも可能です。
ベンチャー企業ならではのメリットといえるでしょう。
4.経営者との距離が近い
ベンチャー企業の組織は小さいので、社長や経営層との距離が大手企業よりも近いです。
経営者との距離が近いことで、
- 経営者の仕事ぶりが間近で見られる
- 経営の考え方が学べる
- 新規事業のつくり方をゼロから見られる
など、とくに将来起業・独立を目指している人には、勉強になることが多いでしょう。
大手企業では経営層と話をする機会もあまりないので、ベンチャー企業特有のメリットといえます。
5.意思決定のスピード感がある
ベンチャー企業は成果を出すために、意思決定を素早くおこなう必要があります。
とくにIT業界などは業界全体の変化スピードも早いので、業界の変化に会社がついていかなければならないからです。
- 新規事業をいきなりスタートする
- 結果が芳しくなければ早期に撤退する
など、大手企業では経験できないスピード感で、さまざまな意思決定がおこなわれます。
そのスピード感のなかで仕事できるのは、いい経験になるはずです。
6.ストックオプションで将来の楽しみができる
ベンチャー企業では給与などの待遇があげられないかわりに、社員にストックオプションの権利を与えている会社も多いです。
ストックオプションとは、将来的に会社が成功し株価が上がった際にも、あらかじめ定めた金額で株を買える権利です。
これによって、
- 会社が成長したとき一攫千金ができる可能性がある
- 会社の成長を目指して仕事を頑張れる
など、将来に向けた楽しみができます。
自分の頑張りが会社の成長に直結するので、仕事のやりがいにもつながります。
7.さまざな分野を経験できる
ベンチャー企業では自分の専門分野だけなく、プロジェクト・担当顧客単位で幅広い仕事をこなす必要があります。
- 企画・開発
- 営業
- マーケティング
- 経理
- 事務
など、仕事量は多くて大変ですが、幅広い分野の仕事を経験できます。
大手企業では自分の部署の仕事をこなすのが基本なので、ここまで幅広い業務を経験できません。
ベンチャー企業ならではのスキルが身につけられます。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
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転職する前に要確認!ベンチャー企業の5つのデメリット
ベンチャー企業にはたくさんのやりがいがありますが、大手企業に比べてデメリットもあります。
以下の5つは、ベンチャー企業に転職する前に必ず確認しておきたいデメリットです。
いずれも、大手企業に比べて会社の歴史が浅いことや、経営の基盤がまだ確立していないことが理由です。
重要なポイントなのでひとつずつ見ていきましょう。
1.給料や福利厚生がよくない
ベンチャー企業は、大企業と比べて給料は低めです。
以下のような福利厚生も整備されていないケースがほとんどです。
- 厚生年金
- 退職金
- 住宅手当
ベンチャー企業は安定的な売り上げがなく、社員の待遇以上に事業資金を確保する必要があるためです。
会社が大きく成長した場合には待遇面が改善される可能性もありますが、給料がよくない前提で働きはじめる心構えが必要です。
2.業務の幅が広すぎる
ベンチャー企業は社員数が少なく、社員1人1人が担当しなければならない範囲が広くなります。
企画・開発などを専門分野としてきた人でも、
- 営業
- マーケティング
- 経理
など、自分が担当するプロジェクト・顧客の仕事は、すべて自分でこなすケースが多いです。
幅広い経験が詰めるメリットはありますが、業務量が増え専門スキルを磨けないデメリットがあります。
3.教育体制が整っていないのでスキルが伸びにくい
大手企業の場合は入社後数ヶ月間研修がおこなわれるなど、教育体制が整っています。
ですが、ベンチャー企業の場合はそういった体制が整っていない場合がほとんどです。
- 人事研修制度
- メンター教育制度
- スキルアップセミナー
などが整備されていないので、すべて現場で学ぶ必要があります。
幅広い業務もこなさなければならないので、スキルを深めていくのが難しい場合があります。
4.倒産するリスクがある
ベンチャー企業は経営の基盤が確立していないので、大手企業よりも倒産するリスクが高いです。
とくに創業まもない会社は、倒産の危険とつねに隣り合わせといっても過言ではないでしょう。
中小企業庁は以下のように「起業後の企業生存率」を発表しています。
- 1年後:95.3%
- 3年後:88.1%
- 5年後:81.7%
このように、5年後には約2割の中小企業が撤退をしています。
それだけ創業まもないベンチャー企業に倒産リスクがあることは、覚えておく必要があります。
5.経営者の方針で環境がガラリと変わる
ベンチャー企業は、経営者の方針によって環境が一気に変わる危険性があります。
- 経営者に経営の資質がない
- 社会のニーズを掴めない
- 周りの意見を聞かない
など、経営者がワンマンだったり能力がなかった場合、その判断に仕事が左右される可能性があります。
とくに創業したての企業の場合、経営者の実権がとくに強いこともあるので覚えておいた方がいいポイントです。
きつくても頑張れる!ベンチャー企業に向いている人の5つ特徴
ベンチャー企業の仕事はきついですが、大手企業以上の働きがいがあります。
そんなベンチャー企業で、きつくても頑張っていける人の特徴を5つまとめました。
上記のような人はベンチャー企業に向いている人といえるでしょう。
ひとつずつご紹介します。
1.出世意欲が強い
ベンチャー企業は仕事量は多いですが、任せてもらえる範囲が広く、結果さえ出せれば早期に出世も可能です。
- 入社してすぐにプロジェクトリーダーを任される
- 若くして役員に昇格する
など、年功序列など関係なく、その人の実力次第で評価してくれるのがベンチャー企業の良いところです。
若くして出世したいと思う人や、自分の力で世の中を変えていきたいという自己実現を望んでいる人には働きがいがあるはずです。
2.自己成長意欲が高く積極性がある
ベンチャー企業では、社員1人1人の自立と積極性が求められます。
そのため、自己成長意欲が高く積極的に仕事をしようという人には向いている環境です。
- 幅広い知識、スキルを身につけたい
- ハードワークでもたくさんの仕事を経験したい
- 自分1人で事業を立ち上げられるようになりたい
など、明確な成長目標を持って働ける人には、ベンチャー企業はうってつけの環境といえるでしょう。
3.細かなことが気にならない
ベンチャー企業は大手企業に比べて不安定な要素が多いです。
- 給料・待遇面
- 会社の安定性
- 残業時間などの労働環境
など、働く上での細かい部分を気にせずに仕事に打ち込める人が、ベンチャー企業には向いています。
ベンチャー企業ならではのデメリットもありますが、それらを気にせず働きがいを優先できる人には、ベンチャー企業はいい環境といえます。
4.将来起業や独立を考えている
ベンチャー企業では、大手企業よりも経営者や経営層の近くで仕事ができます。
そのため将来起業や独立を考えている人にとっては、とても有意義な職場になるでしょう。
- 経営者の仕事ぶりを間近で見られる
- 経営者からたくさんの話を聞ける
など、経営者から多くのことを学べます。
やる気さえあれば事業計画の立案、実施などにもチャレンジできるので、将来の有意義なトレーニングになるはずです。
5.トレンドに敏感な人で変化に柔軟に対応できる
ベンチャー企業で働くためには、トレンドに敏感で変化にも柔軟に対応できる人が向いています。
ベンチャー企業は、さまざまな状況の変化にあわせてスピーディに意思決定していくことが求められます。
- 新しいIT技術の進化
- 競合他社の動向
- 事業方針の見直し
など、大手企業よりもめまぐるしく状況が変化していきます。
そんなベンチャー企業で生き残るためには、トレンドを素早くキャッチし、あらゆる変化を受け入れる力が必要といえるでしょう。
ベンチャー企業の仕事に向いていない人の5つの特徴
大手企業でバリバリ働いていた人でも、ベンチャー企業ではうまくやっていけない人も多いです。
ベンチャー企業で働くためには、ベンチャー特有の適性があります。
そこで、ベンチャー企業の仕事に向いていない人の特徴を5つまとめました。
ベンチャー企業はとても働きがいのある環境ですが、向いていない人にとってはきつい環境になってしまうでしょう。
向いていないポイントが自分にないか確認しておきましょう。
1.ベンチャー企業に夢を見過ぎている人
ベンチャー企業は働きがいのある環境ですが、そこに夢を見過ぎている人はイメージとのギャップに苦しむ恐れがあります。
- 入社すぐから大きな裁量権が持てる
- 活躍して若いうちから出世できる
- 意識の高いメンバーばかりの環境で仕事ができる
などは、ベンチャー企業特有のメリットですが、期待が膨らみすぎるとズレが生じる可能性もあります。
思いどおりにいかず、辛い思いをする可能性があるので注意しましょう。
2.安定思考で変化に対応できない人
安定した環境で働きたい人や、変化への対応が苦手な人はベンチャー企業に向いていません。
ベンチャー企業は、日々変化が激しい環境です。
- 事業体制の変化
- 組織体制の変化
- 新規事業の発足
- 既存事業の廃止
など、売り上げを拡大するために、ベンチャー企業はスピーディな意思決定をおこなう必要があります。
事業が失敗すれば、倒産のリスクも高まります。
そんな環境で生き残るためには、安定思考を捨て、めまぐるしい変化の中でもチャレンジを続けられる人材が求められます。
3.年功序列や終身雇用を期待している人
年功序列で出世・昇給したり、終身雇用で企業に守られることを期待している人も向いていません。
ベンチャー企業には、
- 経験豊富でも成果を残せなければ出世しない
- 事業基盤が確立していないので、終身雇用はほぼない
- 会社自体がそもそも倒産するリスクも高い
など、大手企業とは異なる現実があります。
その環境においては、年功序列や会社からの保護に安心を求めるのではなく、自分が会社を守っていくという意識が必要です。
4.指示待ちで与えられた仕事しかできない受動的な人
ベンチャー企業では誰かが丁寧に指示を出してくれたり、仕事のやり方を教えてくれたりということがありません。
そのため、指示待ちで与えられた仕事しかできない受動的な人は向いていません。
- どの社員も忙しいため、他人の面倒をみる余裕がない
- 社員1人1人が積極的に仕事を作っていくことが求められている
といった環境が、ベンチャー企業の特徴です。
自分に与えられた仕事だけをこなして成果を出したい人には、生き残れる環境ではありません。
新しい仕事を作るために、自分から積極的に動いていく姿勢が必要です。
5.失敗を嫌い挑戦しない人
失敗を恐れて新しいことに挑戦しない人も、ベンチャー企業には向いていません。
ベンチャー企業は売り上げを伸ばすために、
- 新しい事業の拡大
- 世の中の新しいトレンドを活用したビジネス展開
など、さまざまなことにチャレンジしていく必要があります。
ときには失敗することも多いですが、失敗を通して改善点を学び、次の成功につなげていきます。
そんな環境で働くためには、社員も失敗を恐れずチャレンジし続ける姿勢が必要です。
こんなベンチャー企業は危ない!転職するときの5つ注意点
ベンチャー企業はとても働きがいのある環境ですが、企業性質上、つねに倒産のリスクをはらんでいます。
せっかく入社した企業が、倒産寸前だったりブラック企業だったりする危険性も大いにあります。
そこで、ベンチャー企業を選ぶ際に、注意すべき危ない会社の特徴を5つまとめました。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.採用人数がやたらと多い
採用人数がやたらと多い会社は、要注意です。
そういった会社は、最初からたくさんの離職者が出ることを前提に採用活動をおこなっています。
- ハードワークすぎる
- ノルマが高すぎる
など、労働環境が悪過ぎて、離職者があとを絶たない会社である可能性があります。
なかには事業拡大を目的とした健全な場合もありますが、採用人数が全社員の10%を超えている場合は注意しましょう。
2.将来の具体的な展望がない
会社に将来の具体的な展望がない場合も、注意が必要です。
- 無闇に事業拡大をしようとしている
- 目先の利益だけを考えている
など、壮大な事業イメージがあっても、具体的な展望や戦略がなければ会社を成功させられません。
そういった会社は長期的に利益を産めず、生き残れる可能性が低いので注意しましょう。
3.事務所が小規模なオフィスに移転している
事務所が小規模なオフィスに移転している場合も、注意が必要です。
事業がうまくいかず、従業員数や事業を縮小している可能性があります。
その場合、
- 労働環境が不安定な可能性
- やりがいを求めて入社したのにスキルを発揮できない
などの危険性もあります。
最近ではリモートワークへの移行によりオフィスを縮小しているケースもありますが、念のため確認しておいた方がいいポイントです。
4.給料が相場よりも高すぎる
掲示された給料が相場よりも高すぎる場合も、注意が必要です。
- 転職希望者を集めるためで昇給がほとんどない
- 残業代が含まれていて、実際の労働時間に対して割りにあわない
などの可能性があります。
無理なノルマを課せられるケースもありますので、業界の相場をしっかりと調べることが重要です。
5.社員がイキイキと働いていない
働いている社員がイキイキとしていない会社も、気をつけた方がいいでしょう。
- 労働環境がハードすぎる
- 経営がうまくいっておらず社員の雰囲気も悪くなっている
などの可能性があります。
選考で会社を訪問したときなどには、会社・社員の雰囲気は確認するようにしましょう。
最近ではSNSで勤めている会社を公開している人も多いので、SNSで調べてみるのも有効です。
理想的なベンチャー企業の見つけ方!失敗のリスクを避ける5つのポイント
働きがいのある理想のベンチャー企業で働くためには、自分にあった理想の会社を見つける必要があります。
そこで、ベンチャー企業探しの失敗リスクを避けるためのポイントを5つまとめました。
これらのポイントに注意すれば、危険な会社を避けて理想の会社が見つかるはずです。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.経営陣に生え抜きのメンバーはいるかを確認する
経営陣に、創業当初からの生え抜きのメンバーがいるかを確認しましょう。
もし生え抜きのメンバーがいない場合、以下のようなリスクがあります。
- 社長と創業メンバーが揉めてやめてしまった可能性
- 社長がワンマンで社員の意見が通りにくい環境
社長がワンマンだった場合、裁量などが与えられず働きがいを感じられない可能性もあります。
しっかりと確認しておきたいポイントです。
2.社員を大切にしているかを確認する
社員を大切にしている会社かも確認しましょう。
社員を大切にしていない会社は、労働環境が悪かったり離職者が多い可能性があります。
- 採用選考時の会社の雰囲気を確認する
- 企業のホームページで社員の写真が使われているかを確認する
- SNSで会社に勤めている社員の様子を確認する
などの方法で、社員の雰囲気を確認してみましょう。
企業のホームページで社員の写真がほとんどない場合、社員の入れ替わりが激しい場合があります。
入社前にしっかりと確認しましょう。
3.資金調達額が多く、これから伸びそうな業界を選ぶ
多くのベンチャー企業は、ベンチャーキャピタルと呼ばれる投資会社やエンジェル投資家から投資を受けて事業を運営しています。
これから伸びる可能性がある業界・会社には、投資資金も多く集まる傾向にあります。
資金調達額が多い会社は、
- 倒産リスクが少なく安心して働ける
- 成長を実感しやすい
- 将来的に役に立つ知識・スキルが身につく
などメリットが多いでしょう。
なかでも、以下のような業界は最近とくに注目を集めています。
- 医療業界(高齢化による需要)
- IT業界(IT需要の拡大)
業界を選ぶ際には参考にするといいでしょう。
4.自分の目的に合ったベンチャー企業を選ぶ
自分がなぜベンチャー企業で働きたいのかをしっかりと考え、その目的に合ったベンチャー企業を選びましょう。
- 幅広い裁量権を持って仕事したい
- これまでの経験を活かして仕事したい
- ゼロから事業を作りたい
など、さまざまなやりがいがベンチャー企業では実現できるでしょう。
目的を達成できる環境かは、会社の状況や経営体制によって変化します。
働きがいを感じられる職場を見つけるためにも、自分の目的を明確にしましょう。
5.スキルを高めてから理想的な企業を探す
働きがいのある環境を求めてベンチャー企業に就職・転職するのであれば、まずはスキルを高めることも重要です。
スキルを高めておくことで、
- 即戦力として入社後すぐに活躍できる
- 早々に出世できる可能性が高まる
- いろいろなチャレンジをさせてもらえる
など、さまざまなチャンスを獲得できるはずです。
エージェントなどに相談すれば、どういったスキルを持っているといいか提案もしてくれるのでおすすめです。
また、エンジニアを目指している人であれば、転職サポート付きのプログラミングスクールに通うのもいいでしょう。
スキルを高めながら転職サポートも受けられるので、理想的な企業を見つけられる可能性が高くなります。
まとめ:ベンチャー企業はきつい部分もあるが、頑張る価値は十分にある
ベンチャー企業は労働環境や安定性など、働く上できついと感じる部分は多いです。
ですが、その分働きがいがあるので頑張る価値は十分にあります。
- 会社の成長を実感しながら、意識の高い仲間と働ける
- 大きな裁量権を持って働けるのでたくさんのチャンスがある
- 経営者の間近で仕事ができるので将来的な起業・独立の勉強になる
理想のベンチャー企業を見つけるなら、まずは自分のスキル磨きにチャレンジするのも大切です。
スキルが向上すれば、より多くの選択肢から理想の企業が見つかるでしょう。