ベンチャー企業の就職とは?メリットや向いている人の特徴を7つに分けて解説
就職先を選ぶ上で、1つの選択肢である「ベンチャー企業」。
「ベンチャー企業ってそもそもどういう企業?」
「ベンチャー企業への就職はどんなメリット・デメリットがあるの?」
「ベンチャー企業に向いているのはどんな人?」
そんな疑問を持つ就職活動・転職活動をする方は多いでしょう。
今回は、
- ベンチャー企業について知っておきたいこと
- ベンチャー企業に就職するメリット・デメリット
- ベンチャー企業に就職が向いている人の特徴
- ベンチャー企業の求人が探せるWebサイト
などについて詳しくご紹介します。
この記事を読めば、ベンチャー企業の中身や就職する方法について理解できますよ。
「ベンチャー企業への就職に興味がある!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
ベンチャー企業について知っておきたいこと3つ
まずは、ベンチャー企業について知っておきたいことをご紹介します。
次の3つの疑問を解消して、ベンチャー企業への理解を深めましょう。
- そもそもベンチャー企業とは
- ベンチャー企業とスタートアップの違い
- メガベンチャーとは?
さっそく、順番に解説していきます。
1.そもそもベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは、新しい技術やサービス、ビジネスモデルを展開し、成長する企業のことを意味します。
ただし、企業規模や資本金、設立年数などの明確な定義は存在しません。
一般的には、「新規性」や「成長志向」の強い企業を指すことが多いです。
ほかにベンチャーキャピタルなどの投資機関から資金援助を受けている企業を指す場合もあります。
ちなみに、ベンチャー企業は和製英語で、海外では使わない言葉です。
英語のventureには、「(危険を伴う)冒険・投機」という意味がありますよ。
2.ベンチャー企業とスタートアップの違い
ベンチャー企業と似た言葉として、「スタートアップ」があります。
スタートアップは、会社を立ち上げて間もない時期の企業、あるいは新しいビジネスモデルで短期間に成長している企業を意味する言葉です。
法人設立から2〜3年以内の企業を指すことが一般的でしょう。
企業としての体制や事業が定まっておらず、会社の方向性を決定づける時期でもあります。
この段階では、社員は少数精鋭で、新卒採用を実施していないことも多いです。
ベンチャー企業との違いは、企業としての段階であると言えるでしょう。
3.メガベンチャーとは?
ベンチャー企業と近い言葉として、「メガベンチャー」があります。
メガベンチャーは、新しい技術やビジネスモデルを生み出して大企業に成長したベンチャー企業のことです。
多くの企業は規模が拡大すると、安定志向になります。
しかし、メガベンチャーは拡大後もベンチャーとしての成長志向や新規性を持ち、ベンチャー企業の買収にも積極的です。
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ベンチャー企業に就職するメリット7つ
ベンチャー企業について知っておきたいことをお伝えしました。
よく耳にするベンチャー、スタートアップ、メガベンチャーの違いが理解できたでしょうか。
「ベンチャー企業を選択肢の1つとして考えているけど、どんなメリットがあるのかな?」と気になる方は多いです。
メリットを知っていると、ベンチャー企業への就職が現実的に考えやすくなりますよね。
ここでは、ベンチャー企業に就職する7つのメリットをご紹介します。
- 刺激が多い
- 裁量が大きい
- 自由な社風
- 学歴が重視されない
- 昇進しやすい
- 社長や経営陣と距離が近い
- 大企業になる可能性もある
それぞれ見ていきましょう。
1.刺激が多い
ベンチャー企業は新しい分野に積極的に取り組む姿勢があるため、刺激の多い働き方ができます。
新規性の高い事業では、常識などがなく、手探りで取り組むことも多いです。
基本的に挑戦することを良しとし、積極的に行動することが求められる環境。
一般的な中小企業や大手企業ではできない経験ができるでしょう。
2.裁量が大きい
ベンチャー企業は小規模であることが多く、社員1人1人の裁量が大きいというメリットがあります。
少数精鋭で事業を動かすベンチャー企業では、一般的な企業に比べて個人の裁量が大きいです。
責任は大きくなりますが、よりスピード感を持ってやりがいのある仕事ができるでしょう。
裁量が大きいぶん、ビジネスマンとして経験を積みやすく、成長しやすいのも嬉しいですね。
3.自由な社風
ベンチャー企業は自由な社風の企業が多いです。
慣例やルールに縛られることも少なく、カジュアルにあらゆる挑戦ができますよ。
新しいツールや価値観の浸透も速く、組織として積極的にアップデートされていきます。
「フリーアドレス」や「リモートワーク」、「コアタイム制」など、働き方の柔軟性も高いです。
「自由に働きたい」という方には魅力的な環境でしょう。
4.学歴が重視されない
ベンチャー企業を立ち上げる人や働く人は、学歴を重視されません。
中卒や高卒、大学中退などの学歴でも、ベンチャー企業で活躍している人はたくさんいます。
一般的な企業では、募集要項で「大卒以上」を掲げているところが多いでしょう。
「一般的な企業に応募する学歴がない」「学歴にとらわれず仕事がしたい」という方は、ベンチャー企業でのびのびと働けますよ。
5.昇進しやすい
ベンチャー企業は能力の高い人が昇進しやすい環境です。
「実力には自信がある」という方なら、どんどん昇進して活躍できるでしょう。
ベンチャー企業はIT系など利益率の高い企業が多く、人材に投資するという考え方が強いです。
高い能力を持ち、企業の売上に貢献する実績を出せる人材は、昇進するチャンスが多くなります。
企業の成長速度によっては、一般的な企業に比べて数倍のスピード感でキャリアアップや給料アップを実現できますよ。
6.社長や経営陣と距離が近い
ベンチャー企業は社長や経営陣と距離が近いことも大きなメリットです。
大手企業の場合は、目の前の仕事をすることで精一杯かもしれません。
「社長の顔を見たのは入社式のとき以来」ということもあるでしょう。
ベンチャー企業なら、毎日社長や経営陣とオフィスで顔を合わせるようなところも多いです。
気軽に話す距離感で、仕事に対する意見を直接伝えることもできるでしょう。
また、日常的に社長や経営者目線の考えや視点を得られるので、仕事への意欲が高まります。
「将来自分でも起業したい」「経営者視点のビジネスを学びたい」という方にも適した環境ですね。
7.大企業になる可能性もある
ベンチャー企業は新規のサービスやビジネスモデルで事業を運営しているため、成功すると一気に大企業になる可能性もあります。
もし大企業に成長した場合、ベンチャーからスケールした時期のメンバーとして、あなた自身の大きな実績になるでしょう。
大企業になると、売上や人材が大きく増え、あなたの仕事も業務や社員の管理中心となります。
昇進・昇給して労働条件が良好になり、さらに大きな仕事に携われますよ。
ベンチャー企業に就職するデメリット5つ
ベンチャー企業に就職するメリットをお伝えしました。
成長意欲が高く、のびのびと働きたい人におすすめの環境です。
しかし、ベンチャー企業にはデメリットも存在します。
デメリットを知ることで、転職後に後悔するリスクを減らせるでしょう。
ここでは、ベンチャー企業に就職する6つのデメリットをご紹介します。
- 福利厚生が充実していない
- 教育や研修の制度が整っていない
- 離職率が高い
- 労働時間が長い場合がある
- 倒産の可能性がある
詳しく見ていきましょう。
1.福利厚生が充実していない
ベンチャー企業の場合、大手企業に比べて福利厚生が充実していないケースが多いです。
資産面が十分でないベンチャー企業は、福利厚生を充実させるのは難しいもの。
退職金制度や保険などは期待できない可能性が高いことを理解しておきましょう。
ただ、なかには事業推進のために福利厚生を充実させる企業もありますよ。
たとえば、オフィスの近くに住む社員に住宅補助を出すことで、社員同士の交流を増やすなどが挙げられます。
またベンチャー企業は、みずから声を上げることで必要な制度を新たに作ることもできるでしょう。
2.教育や研修の制度が整っていない
ベンチャー企業が創業して間もないスタートアップ期は、事業を安定させることが第一です。
そのため、教育や研修の制度が整っていないことが多くなります。
最初は実力のある少数精鋭のメンバーで、ベンチャー企業として活動していくのです。
事業が確立して企業としての方向性が決まり、人材を新たに増やす段階で教育や研修をおこなう流れになります。
3.離職率が高い
ベンチャー企業は人材の流動性が激しく、離職率が高いです。
「同じ企業で長く働き続けたい」という人にとっては、デメリットと言えるでしょう。
しかし、離職率の高さはマイナスな理由ばかりではありません。
ベンチャー企業では、キャリアアップのためにほかの会社に転職していく人が多いです。
成長意欲が高い優秀な人材が集まっていることから、ベンチャー企業での役目や経験に区切りがつくと、新たな挑戦をするためにほかの環境を求めていきます。
4.労働時間が長い場合がある
一般的な企業と比較して、ベンチャー企業は労働時間が長い場合があります。
特に事業が安定していないベンチャー企業では、少人数でたくさんの仕事をこなさなければなりません。
必然的に1人あたりの業務量は多くなり、勤務時間内に終わらず労働時間が伸びるのです。
「仕事は勤務時間をきっちり守って働きたい」という方は、ベンチャー企業を避けたほうが無難でしょう。
5.倒産の可能性がある
ベンチャー企業は、事業がうまくいかなければ倒産の可能性があります。
もちろんすべての企業に可能性はありますが、ベンチャー企業は特に注意が必要です。
新しいビジネスに挑戦するベンチャー企業は、事業が失敗することも珍しくありません。
前例のないビジネスモデルでは、手探りで事業を展開します。
そのなかで思うように売上が立たず、行き詰まることもあるでしょう。
いざというときは倒産するリスクがあることを、理解しておかなければなりません。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
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ベンチャー企業に就職が向いている人の特徴7つ
ベンチャー企業に就職するデメリットをお伝えしました。
メリットだけでなくデメリットも考慮し、検討することが大切です。
「自分がベンチャー企業に向いているかわからない」と不安に思う方もいるでしょう。
ベンチャー企業は一般的な企業とは環境が異なるため、向き不向きもあります。
ここでは、ベンチャー企業に就職が向いている人の7つの特徴をご紹介しましょう。
- マルチタスクが得意
- 目的意識がある
- 学習意欲が高い
- スピード感を持って行動できる
- 幅広い仕事を経験したい
- やりがいを重視したい
- 将来起業を考えている
具体的に見ていきます。
1.マルチタスクが得意
一度にあらゆることをこなすマルチタスクが得意な人は、ベンチャー企業で働くのに向いています。
マルチタスクとは、複数の作業を同時あるいは短期間に並行して切り替えながらおこなうことです。
ベンチャー企業では、少数のメンバーで事業推進のためにたくさんの業務に取り組みます。
1人あたりのやるべきことは多く、幅広いため、同時に複数の業務を進めなければなりません。
そのため、マルチタスクが得意な人ほど、ベンチャー企業の仕事を効率的におこなえるでしょう。
2.目的意識がある
ベンチャー企業には目的を持ち、成長意欲の高い人材が多く集まります。
何事にもチャレンジできる環境なので、目的意識がある人は向いているでしょう。
「自分はこれがしたい」「こうなりたい」という目的意識がある人は、ベンチャー企業の環境をうまく活用できます。
一方で、目的意識がない状態でなんとなく「成長したい」と考えている人は、あまり向かないでしょう。
ベンチャー企業では、それぞれ違う目的を持った人材同士が集まり、目的を達成するための1つの手段として働く人が多いです。
ゴールが「ベンチャー企業で働くこと」ではなく、「◯◯のためにベンチャー企業で働く」という人が向いています。
3.学習意欲が高い
ベンチャー企業に向いている人の特徴として、学習意欲が高いことが挙げられます。
常に新たな分野で挑戦し続けるベンチャー企業では、仕事のなかで学ぶことが多いです。
次々と課題が生まれ、解決するために学び、経験を積み重ねます。
そこでは、学習意欲が高いほど仕事の成果を出せて、実績につながるでしょう。
学習意欲が高いなら、ベンチャー企業はおすすめです。
4.スピード感を持って行動できる
ベンチャー企業に向いている人は、スピード感を持って行動できるという特徴があります。
連絡などは即返信し、判断が必要な場面では即決、やるべきことが見えれば即行動する人が多いです。
個人の裁量が大きく、自由度が高いベンチャー企業なら、スピード感ある行動が活かせます。
業務の効率化を重視し、形式やルールにとらわれることもありません。
物事がどんどん進むので、結果もすぐに出るでしょう。
トライアンドエラーを繰り返しながら、より良い方法を短期間で見つけられます。
普段からスピード感を持って行動できる人は、ベンチャー企業の環境は最適です。
5.幅広い仕事を経験したい
ベンチャー企業は1人あたりの業務範囲が広いです。
幅広い仕事を経験したいと考えている人には、適した環境でしょう。
少人数のベンチャー企業では、まだ部署などが設けられておらず、個人が営業や経理などの仕事を担当していることも多いです。
複数の仕事を兼任することもあり、一般的な企業で働くより広範囲の仕事を任せられます。
「いろいろな仕事を経験して自分に合ったものを見つけたい」「将来的に独立したい」という方は、ベンチャー企業を経験しておくといいかもしれません。
6.やりがいを重視したい
やりがいを重視して働きたい人には、ベンチャー企業が向いていると言えます。
ベンチャー企業では、1人の業務の成果が社内全体に与える影響が大きいです。
そのため、自分自身の働きが企業の今後を左右すると言っても過言ではありません。
責任が大きいぶん、成果を出したときの達成感は強く、やりがいを感じるでしょう。
「企業の歯車にはなりたくない」と感じているなら、ベンチャー企業を選択肢に入れるのはおすすめです。
7.将来起業を考えている
もし、将来企業を考えているなら、ベンチャー企業での経験は役立つでしょう。
ベンチャー企業で働けば、会社や事業をどう動かしていくかという経営視点が身につきやすいです。
業務範囲も幅広く担当できるので、実務として何をすべきかがわかります。
「自分が起業したいから、まずはベンチャー企業で経験を積む」という人は多いですよ。
ベンチャー企業に就職したい学生にはインターンがおすすめ
ベンチャー企業に向いている人の特徴についてお伝えしました。
当てはまる特徴が多いほど、ベンチャー企業で活躍できる素質があるでしょう。
この記事を読んでいる方のなかには「自分はまだ学生だけど、将来的にベンチャー企業に就職したい!」という方もいるかもしれません。
ベンチャー企業に就職したい学生は、いまからインターンとして働くのがおすすめです。
インターン生を採用しているベンチャー企業は多くあります。
さらに、学生のうちにインターンとして働いて、卒業後は正社員として採用されるケースは少なくありません。
「学生だから」と遠慮せず、積極的に行動してベンチャー企業に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
ベンチャー企業の求人が探せるWebサイト7選
ベンチャー企業に就職したい学生にはインターンがおすすめとお伝えしました。
効果的にベンチャー企業に就職する方法は、人によってさまざまです。
社会人からベンチャー企業に就職・転職する場合は、求人が探せるWebサイトを活用しましょう。
ここでは、ベンチャー企業の求人が探せるWebサイト7選をご紹介します。
- Wantedly
- CheerCareer
- Goodfind
- ジョブトラ
- キミスカ
- サポーターズ
- iroots
複数のWebサイトを活用することで、自分に合ったベンチャー企業を見つけられますよ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.Wantedly
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まとめ:自分に合ったベンチャー企業を選ぶことが大切
今回は、ベンチャー企業への就職についてご紹介しました。
ベンチャー企業は成長意欲が高く、自由度の高い環境で働きたい人におすすめの環境です。
メリットやデメリットを理解した上で、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
就職では、自分に合ったベンチャー企業を選ぶことが大切です。
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