仕事でトラウマを感じる原因3つとは?症状・解消する方法を7つに分けて解説
仕事をしていると、大きな災難に見舞われることがあります。
業務の失敗、人間関係のトラブル、ハラスメントなど。
そんなとき、精神的なショックからトラウマ担ってしまうことが少なくありません。
「トラウマってどういうもの?」
「仕事のトラウマではどんな状態になるの?」
「仕事のトラウマを解消するには?」
と、悩む方もいるでしょう。
今回は、
- 仕事でトラウマを感じる原因
- 仕事のトラウマによる症状
- 仕事のトラウマを解消する方法
などについてご紹介します。
仕事でトラウマを抱えてしまうと、思うように働けず、日々を楽しく過ごせなくなるでしょう。
「仕事のトラウマをなんとかしたい」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
そもそも「トラウマ」とは
そもそも「トラウマ」とはどういうものか、ご存知でしょうか。
トラウマは、「強烈な体験によって引き起こされた心の傷」のことです。
精神的・心的な外傷で、影響が長く残ります。
場合によっては、一過性の不安や抑うつ状態に陥ることもあり、注意が必要です。
一度うつ病などの精神疾患になると、長期的な治療や療養が必要になります。
また、ショックを受けた体験が思い起こされるフラッシュバックに悩まされることも少なくありません。
何度もフラッシュバックを経験することで、心の傷がより深いものとなってしまいます。
仕事のトラウマは、仕事で起きた出来事によって心に深いダメージを受け、長い間苦しむことと言えるでしょう。
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仕事でトラウマを感じる原因3つ
仕事でトラウマを抱える原因は人それぞれです。
ある人にとっては平気なことでも、ある人にとっては大きなダメージになることもあります。
一般的に多い仕事のトラウマの原因を知っておくことで、「自分はトラウマを抱えていたのか」「こういう状況には注意しよう」と冷静に考えられるでしょう。
被害者としてだけでなく、自分が加害者にならないためにも知っておくことが大切です。
ここでは、仕事でトラウマを感じる原因3つについてご紹介します。
- パワハラ・セクハラを受けた
- 職場でいじめにあった
- 大きなミスをしてしまった
どれも仕事でトラウマを抱える原因として多いです。
詳しく見ていきましょう。
1.パワハラ・セクハラを受けた
仕事のトラウマの原因として多いのが、パワハラやセクハラを受けたことです。
パワハラやセクハラは、次のものになります。
- パワーハラスメント:上司などの立場の力を利用して業務の範囲を超えた指示をしたり、相手に精神的苦痛を与えること
- セクシュアルハラスメント:性的な言動によって相手に不利益や不快感を与えること
たとえば、職場で「長時間にわたり執拗に怒鳴られた」「腰や胸などを触られる」といったことはないでしょうか。
会社によっては、パワハラやセクハラが常習化しているというケースもあるでしょう。
パワハラやセクハラは犯罪ですが、犯罪として対処されずに黙認されていることも多いです。
パワハラやセクハラを受けると、精神的に強い不快感や恐怖を覚え、トラウマになりかねません。
仕事に集中できず、業務に支障が出ることもあります。
2.職場でいじめにあった
仕事のトラウマの原因として、職場でいじめにあうことも挙げられます。
- 職場の人に無視される
- 陰で悪口を言われている
- 連絡を回してもらえないなどの嫌がらせを受ける
人間関係に問題がある職場では、いじめが発生することもあるでしょう。
仕事をする上で人間関係は避けて通れないため、いじめを受けると大きな不安やストレスを感じます。
悪質ないじめによって精神的に負荷がかかり、仕事そのものが嫌になることも。
人間関係がトラウマになると、仕事をすることへの恐怖を感じてしまいます。
なお、人間関係に悩む方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
人間関係が怖いを克服!対人恐怖症のきっかけとなる9つの原因とその対処法について紹介3.大きなミスをしてしまった
仕事で大きなミスをしたことが、トラウマの原因になることもあります。
特に真面目で責任感が強い人は要注意です。
大きなプロジェクトの担当者になったときや、責任重大な役割を任せられたときに失敗すると、大きなショックを受けるでしょう。
ほかにも、次のようなことがきっかけになることもありますよ。
- 上司から頼まれた仕事を忘れてしまった
- 重要な書類をなくしてしまった
- クライアントとの予定に大幅に遅刻してしまった
上記のようなミスによって深く落ち込み、自分自身を責めてしまうことでトラウマになります。
誰でも仕事で大きな失敗はしたくないもの。
ミスをするとそのことが許せず、再び挑戦することが怖くなってしまいます。
失敗に寛容な社風や性格ならまだしも、ミスを追及する職場環境だと心の傷になりやすいです。
仕事のトラウマによる症状7つ
仕事でトラウマを感じる原因についてお伝えしました。
ハラスメントや人間関係など、社会人なら悩みやすい問題ですよね。
仕事でトラウマを抱えると、心身に症状が現れて、業務や生活に支障が出ることもあります。
トラウマになったときの症状を知ると、自分自身を客観的に見られるようになりますよ。
ここでは、仕事のトラウマによる症状7つについてご紹介しましょう。
- 再体験症状
- 無意識に特定の場所を避ける
- 不安や緊張が続く
- 不眠になる
- 過呼吸を起こす
- 行動できなくなる
- 完璧主義になってしまう
「なんだか最近おかしいな」と感じたら、あてはまる症状がないか確認してみてくださいね。
それぞれ見ていきましょう。
1.再体験症状
トラウマで生じる症状に「再体験症状」があります。
再体験症状は、不意にトラウマとなっているつらい体験や記憶を思い出す症状です。
フラッシュバックとも言われます。
まるで当時の経験を再び体験しているかのような感覚に陥る人もおり、大きなショックを繰り返すのです。
再体験症状が出るタイミングとして、同じようなシーンに遭遇するなどのきっかけがある場合もあります。
たとえば、トラウマとなった原因の人と会う、場所に行くなどです。
再体験症状を恐れて行動できなくなったり、精神的に不安定になったりすることから、仕事に支障が出やすい症状と言えるでしょう。
2.無意識に特定の場所を避ける
無意識に特定の場所を避けるようになることも、トラウマの症状の1つです。
トラウマを経験した場所を無意識に避けることで、自分の身を守ろうとする症状となります。
- なんとなく会議室に行きたくない
- あの廊下を通りたくない
- オフィスに行くのに気が進まない
そんな感覚があれば、無意識にトラウマの原因となった場所を避けているのかもしれません。
しかし、仕事ではオフィスに通勤しなければなりませんし、会議室を使うこともあるでしょう。
行かなければならない場所に、具体的な理由もなく「行きたくない」と感じているのはつらいものです。
そのうち、仕事自体が嫌になってしまうこともあります。
3.不安や緊張が続く
トラウマを経験したことで、不安や緊張が続くこともあります。
ショックな体験によって不安感や恐怖心が植え付けられ、常に緊張が解けない状態が続くのです。
危険な環境ではなくとも気が張り詰めているのでストレスがたまり、リラックスできません。
業務終了後や休日など、プライベートの時間も思いっきり楽しめなくなります。
仕事でもびくびくしながら業務にあたるため、ミスや失敗につながりやすいです。
周囲からは「自信がなさそう」「安心して任せられない」という印象を持たれてしまうでしょう。
また、新しいことに挑戦できず、スキルアップしにくくなります。
4.不眠になる
不眠になることもトラウマによる症状として挙げられます。
トラウマによる不安感から夜もリラックスができず、なかなか眠れません。
夜なのに目が冴えて、眠気がこないのです。
また、部屋が暗い状態が怖いという方もいます。
明かりをつけたままにするため、ますます眠れなくなるでしょう。
不眠になることで夜に十分な睡眠が取れず、疲れが取れません。
仕事中に眠気が襲ってきたり、いつも疲れていて業務に集中できなかったりなどの影響が出ます。
5.過呼吸を起こす
トラウマの症状として過呼吸を起こすこともあります。
過呼吸は、息を何度も激しく吸ったり履いたりする状態です。
精神的不安や極度の緊張によって引き起こされます。
二酸化炭素を必要以上に多く吐き出してしまうことで、呼吸を司る神経により呼吸が抑制されるものの、息苦しさから余計に激しく呼吸をしてしまう状態です。
過呼吸状態のときには、息苦しさや胸の痛み、めまいや動機などの症状も現れやすくなります。
仕事中に過呼吸を起こすと、とても業務どころではなくなり、落ち着くまで安静が必要です。
特に対人の仕事をする場合は大きな障害となるでしょう。
6.行動できなくなる
トラウマによる症状として、行動できなくなることも挙げられます。
大きな心的ショックを受けることで、行動しようとする気力がわかなくなるのです。
なにかするときも気持ちを奮い立たせないと行動できません。
また、行動するとどっと疲れ、しばらく動けなくなるという方もいるでしょう
仕事では自発的な行動力が求められます。
行動できない人には業務を任せられません。
行動ができなくなることは、仕事ができなくなることを意味します。
「仕事ができなくなった」と感じる原因と対策を7つに分けて詳しく解説7.完璧主義になってしまう
完璧主義になることも、トラウマによる症状の1つです。
特に仕事での失敗やミスによるトラウマを抱えると、完璧でなければいけないと強く思うようになります。
失敗やミスを恐れるあまり、仕事の質にこだわりすぎてしまうのです。
「完璧でなければまた怒られる、失敗する」と感じ、気持ちに余裕がありません。
完璧を目指そうとする姿勢は素晴らしいものですが、融通が利かない度を超えた完璧主義は自分を苦しめます。
仕事に対して日頃から強いストレスにさらされ、疲弊してしまうでしょう。
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仕事のトラウマを解消する方法7選
仕事のトラウマによる症状についてお伝えしました。
もしいくつも当てはまるようなら、自分のことをいたわるようにしましょう。
仕事のトラウマを抱えたままでは、思うように業務を進められず、日々の生活やキャリアに影響が出ます。
「自分はトラウマを抱えている」と自覚したら、トラウマを解消するよう行動してみましょう。
あなたのトラウマを治すのは、あなたしかいません。
ぜひ解消して安心して過ごせる日々を捕者してくださいね。
ここでは、仕事のトラウマを解消する方法7選についてご紹介します。
- 時間が解決するのを待つ
- カウンセリングを受ける
- 信頼できる第三者に相談する
- スキルアップをして自信を持つ
- 働く環境を変える
- 対人関係に悩まない職種を選ぶ
- トラウマを隠さない
どれもすぐに行動を始められるトラウマ解消法です。
1つずつ見ていきましょう。
1.時間が解決するのを待つ
仕事のトラウマを解消する方法として、時間が解決するのを待つことが挙げられます。
時間が経つことで得られる変化は大きいものです。
- つらい気持ちを忘れられる
- 落ち着いて振り返られる
- 冷静に対処できる
実際に、時間が経つことでいつの間にかトラウマが解消されていたということは多いです。
つらい気持ちを癒すのは時間かもしれません。
ゆっくりと時間をかけて自分の心を癒やしてみてはいかがでしょうか。
2.カウンセリングを受ける
仕事のトラウマによって苦しんでいるときは、カウンセリングを受けることも有効な解消法です。
精神内科などの医療機関に受診することで、専門家から説明を受けて客観的に自分の状態を把握できます。
また、医学的に適切な治療を受けることができ、トラウマ解消に効果的に取り組めますよ。
専門家に話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなるという人はいます。
「精神的なことで病院にはかかりにくい」と感じるかもしれません。
しかし、トラウマに悩んで受診する人は多く、珍しいことではないので、安心して受けてみてくださいね。
3.信頼できる第三者に相談する
トラウマに悩んでいるけど、いきなり病院にかかるのは戸惑うという方は、信頼できる第三者に相談する方法もあります。
あなたの周りには相談できる人がいるでしょうか。
- 両親や兄弟などの家族
- 親友や恋人
- 職場の同僚・上司・部下
信頼できる第三者に相談することで、心理的な不安や恐怖がやわらぐことがあります。
特に、職場の人に相談できる場合は、今後トラウマによって苦しむことが減るように協力してもらえる可能性もあるでしょう。
トラウマによるつらさを1人で抱え込まず、できるだけ周囲に相談してみてくださいね。
4.スキルアップをして自信を持つ
仕事での失敗や人間関係によってトラウマを抱えた場合、スキルアップして自信を持つことで解消する方法もあります。
自分自身にスキルが身につけば、仕事の失敗を挽回することが可能です。
さらに高い成果を出すこともできるでしょう。
また、スキルアップによって仕事で実力がつけば、人間関係による悩みも気になりにくくなります。
仕事の人間関係はあくまで業務をこなすためのものであり、友だちになる必要はないのです。
また、どうしてもトラウマがつらいときは、スキルを活かして新しい環境に転職することもできますよ。
スキルアップすることで得られるものは多いです。
仕事のスキルアップについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
5.働く環境を変える
働く環境を変えることも、トラウマ解消に役立つ方法です。
トラウマの原因がいまの職場自体にある場合は、働く環境を変えることでトラウマから離れることができます。
特に、
- パワハラ・セクハラを受けている
- 職場の人間関係が改善しない
- いじめが改善されない
といった場合には有効な選択肢と言えるでしょう。
働く環境を変えれば、現在抱えているトラウマのきっかけとも距離を置けます。
ただし、新しい環境で同じようなトラウマを抱えることがないように、計画的に転職活動をすることが大切です。
6.対人関係に悩まない職種を選ぶ
人間関係によってトラウマを抱えた場合、対人関係に悩むことがない職種を選ぶことも効果的です。
トラウマを抱えると、人間関係自体に恐怖を覚え、仕事ができなくなることもあります。
多くの仕事では人間関係がつきものですが、職種によってはほとんど人と関わらずに働くことも可能です。
対人関係がない職種を選べば、トラウマを解消しながら働くことができるので、安心ですよね。
こちらの記事で対人関係がない職種についてご紹介しています。
よければ参考にしてみてくださいね。
7.トラウマを隠さない
トラウマを解消する方法として、トラウマを隠さないことも挙げられます。
「自分でなんとかしなきゃ」と考えて、職場の人にトラウマを隠している人は多いです。
しかし、トラウマは周囲に隠して1人でなんとかしようとするより、周囲の協力や理解を得るほうが解消しやすくなります。
職場の人間関係などが原因の場合は難しいかもしれませんが、仕事の失敗やミスによってトラウマになっている場合は、上司などに相談してみましょう。
「自分はこれがトラウマになっている」ということを周囲に知ってもらっていると、あなたのトラウマを刺激しないように協力を得られるかもしれません。
スキルを身につければ新しい環境にも飛び出しやすくなる
トラウマを解消する方法についてお伝えしました。
ぜひ行動してみて、自分に合った方法を見つけてくださいね。
解消法のなかでも、「スキルアップして自身を持つ」はおすすめです。
スキルを身につけると、いまの環境がそのままでも自分に自信がつき、トラウマを克服できることがあります。
また、スキルを習得することでいまの会社以外の環境を選びやすくなりますよ。
新しい環境に飛び出すのは少なからずこわいものですが、スキルがあれば安心です。
「いつでも新しい会社に転職できる」と思える状態になれば、いまの会社で働くことにも精神的な余裕ができます。
まとめ:トラウマを抱えても自分を責めないようにすることが大切
今回は、仕事のトラウマについてご説明しました。
仕事のトラウマは誰でも抱えてしまう可能性があります。
「自分は弱い人間だ」「甘えているのかも」などと自分を責める必要はないですよ。
トラウマを抱えたときは、環境に問題があるケースが多いです。
冷静に状況を見て原因を明確にし、適切にトラウマ解消のために行動しましょう。
もし、いまの会社のままではトラウマを解消するのが難しいと感じたら、新しい環境に変えることも前向きな選択肢の1つです。
あなたがのびのびと働けるために、ぜひいまから行動を起こしてくださいね。