アプリケーションエンジニアになる方法とは?年収、やりがいと6つの必要なスキルも徹底解説
「アプリケーションエンジニアにはどんな知識やスキルが必要なんだろうか」
「アプリケーションエンジニアになるにはどうしたらよいのだろうか」
と思うことはありませんか?
業務内容や必要な知識を理解しようとしても、業務内容が広く迷ってしまいますよね。
では、アプリケーションエンジニアに必要な知識やなる方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- アプリケーションエンジニアの業務内容
- アプリケーションエンジニアに必要な知識やスキル
- アプリケーションエンジニアになる方法
について詳しく解説します。
この記事を見ればアプリケーションエンジニアへの道筋が必ずわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アプリケーションエンジニアの仕事は3種類のアプリの開発
アプリケーションエンジニアとは3種類のアプリを開発する職業です。
システムの設計から開発、保守・運用と一連の業務に携わります。
- スマホアプリの開発
- 業務系アプリの開発
- Webアプリの開発
これらを仕事にしているのがアプリケーションエンジニアです。
具体的に1つずつ見ていきましょう。
1.スマホアプリの開発
まずはスマホアプリの開発です。
スマートフォンの普及によって急速に需要が高まっています。
iOS、Androidなどプラットフォームに合わせた開発が必要です。
スマホアプリ市場は今後も広がり続ける市場といえます。
2. 業務系アプリの開発
企業が日々使用する業務系アプリを開発する仕事があります。
クライアントである企業の経営課題を解決するアプリ開発が中心です。
- 社内勤怠システムの開発
- 社内ポータルサイトなどのアプリ開発
- 企業の基幹システムの開発
上の例のように企業の根幹に関わる仕事です。
3.Web系アプリの開発
ブラウザ上で利用できるWebアプリの開発もアプリケーションエンジニアの仕事です。
アプリをインストールせず、Web上で使うための開発をおこないます。
- ショッピングサイト
- メディアサイト
- ブラウザで利用できるSNS
どのWebサイトもブラウザ上でも使えなければなりません。
Web系アプリの開発も重要な仕事の1つです。
アプリケーションエンジニアの仕事の5つの具体的な内容
アプリケーションエンジニアの業務内容は広範囲にわたっています。
ここでは次の5つについて説明していきます。
- 要件定義
- 設計
- 製造・プログラミング
- テスト
- 運用・保守
具体的に1つずつ見ていきましょう。
1.要件定義
アプリケーションエンジニアの仕事は要件定義からはじまります。
クライアントのニーズを把握し、下の内容を要件定義書にまとめる仕事です。
- クライアントのニーズはどんなアプリなら実現できるのか
- どうすればクライアントの業務を改善できるのか
- 開発のゴールをどこに設定するのか
入り口を間違えると、クライアントのニーズにこたえることはできません。
要件定義はプロジェクトの根幹となる仕事です。
2.設計
要件定義が決まった後は具体的な設計に移ります。
決まった要件をより細かい項目に落とし込んでいく仕事です。
- どのような画面で作っていくのか
- どのようなデータベースをつかって作っていくのか
- どのようなデザインで完成させるのか
デザイナーなどと協力しておこなうこともあります。
具体的な工程を決めていくのが設計です。
3.製造・プログラミング
設計した内容をソースコードに変えていくのが製造・プログラミングです。
作業内容自体はプログラマーと違いはありません。
アプリケーションエンジニアは下のような仕事をメインでおこないます。
- 製造過程で起きた問題にどう対応するのか判断
- 設計変更の必要性の判断
このようにプログラマーのフォローや取りまとめが主な役割です。
4.テスト
製造したソースコードが設計通り動くのかを確認するのがテストです。
テストシナリオやテストパターンを作る時にアプリケーションエンジニアの実力が問われます。
- 部分ごとに異常がないか確認する単体テスト
- 機能を組み合わせて問題がないか確認する統合テスト
テストには上の2パターンがあります。
きちんとしたテストをおこなうためには、業務フロー全体を認識している必要があります。
5.運用・保守
完成したアプリのメンテナンスが運用・保守の仕事です。
アプリは作った段階で完全に完成ということはありません。
使っていくうちに改善点が見つかるからです。
- 見つかった不都合への対応
- 機能追加作業
- 制度や法改正への対応
上の作業への対応が必要です。
完成してからも仕事は続いていきます。
アプリケーションエンジニアに求められる6つの知識とスキル
アプリケーションエンジニアにはさまざまな知識が求められます。
業務範囲が広いため、求められるスキルも多いのです。
- プログラミングの知識
- 情報収集能力
- ネットワークおよびデータベースに関する知識
- システム開発の流れの知識
- マネジメントスキル
これらの知識やスキルが求められます。
1つずつ具体的に見ていきましょう。
1.プログラミングの知識
アプリケーションエンジニアにプログラミングの知識は必須です。
それぞれのアプリで使うプログラミングを理解していなければ、設計や製造に携われません。
- スマホアプリの開発はSwift、Java、Kotlin
- 業務系アプリの開発はJava、C系言語
- Web系アプリの開発はRuby、PHP、JavaScript
これらが代表的なプログラミング言語です。
開発するアプリでよくつかわれるプログラミングの知識を身につける必要があります。
2.情報収集能力
ITに携わる人にとって情報収集能力は重要です。
IT業界の技術革新はものすごいスピードで進んでいます。
- SNSでITに関する最新情報をつかむ
- コミュニティに参加し、情報収集する
- アプリで隙間時間に勉強する
このように情報収集する方法はいくらでもあります。
常に最新の情報を収集しておかなければアプリケーションエンジニアとしてよい仕事はできません。
3.ネットワークおよびデータベースに関する知識
ネットワークやデータベースに関する知識も必要です。
幅広い知識がなければクライアントにとって最適な提案ができません。
- データベース言語であるSQLのスキル
- クラウドに関する知識
よいアプリを設計するために上の知識は重要です。
幅広い知識でクライアントのニーズにこたえる必要があります。
4.システム開発の流れの知識
システム開発全体の流れは理解しておかなければなりません。
要件定義から運用・保守までアプリケーションエンジニアの仕事は多岐にわたります。
- 過去のシステム開発事案を参考に勉強する
- さまざまな開発案件に携わる
- 他分野の人と積極的に交流する
すべての知識を完全に習得することは難しいです。
専門外のことでも、上のようなことを意識し、システム開発の流れを習得しましょう。
5.マネジメントスキル
アプリケーションエンジニアとして成長するためにはマネジメントスキルが必要です。
システム開発には多くの人が関わり、それらの人をまとめなければなりません。
- 仕事を適切に割り振る能力
- プロジェクトの進捗を管理する能力
- 問題が発生した時のトラブル解決能力
一言でマネジメントスキルと言っても幅広い能力が求められます。
自分の予想していなかった事態にも柔軟に対応できる力が必要です。
6.フレームワークの知識
フレームワークの知識も必要です。
フレームワークの知識があることで、システム開発を効率的に進められます。
- 経験が浅くてもプログラムを簡単に作成できる
- プロジェクト全体の費用を抑えられる
- プロジェクトのスピードアップが期待できる
フレームワークの知識があることで上のようなメリットがあります。
効率的な仕事をするためにフレームワークの知識は重要です。
アプリケーションエンジニアの仕事のやりがい3つ
アプリケーションエンジニアはとてもやりがいのある仕事です。
難しい仕事をやりとげた時には大きな充実感を得られます。
- 完成時の達成感
- アプリが人気になると作りがいを感じる
- チームのメンバーと完成の喜びを共有できる
どんなやりがいがあるのか、1つずつ見ていきましょう。
1.完成時の達成感
プロジェクトが完成した時の達成感はやりがいの1つです。
長期間に渡るプロジェクトが多いため、完成の喜びは多くなります。
- 度重なるトラブル対応
- クライアントとの継続的な交渉
- 納期に間に合わせるための努力
こういった苦労をのりこえてプロジェクトは完成します。
苦労する分、完成した時には大きなやりがいを感じるでしょう。
2.アプリが人気になると作りがいを感じる
作ったアプリが人気になることは開発者冥利につきます。
人気は目に見えてわかるため、目標の設定もしやすいです。
- 口コミが広がる
- オンライン上で良い評価が集まる
- 人気が出て関連の仕事がくる
このように他人からの評価はモチベーションにつながります。
アプリが人気になることは次の仕事にもつながる大きなことです。
3.チームのメンバーと完成の喜びを共有できる
アプリが完成するとチームのメンバーと喜びを共有できます。
アプリ開発には各工程で数多くの人が携わります。
開発の初期から一緒に開発してきたメンバーとは強いきずなで結ばれているでしょう。
そういったメンバーと一緒に完成した喜びを味わえるのは大きなやりがいになります。
アプリケーションエンジニアの年収は他のエンジニアよりも高い傾向にある
アプリケーションエンジニアの年収は比較的高い傾向にあります。
次のような理由からスキルの高いアプリケーションエンジニアのニーズはとても高いです。
- アプリ市場が拡大しており、アプリケーションエンジニアは重宝がられる
- 幅広い知識が必要なため、アプリケーションエンジニアを担える人材が不足している
アプリケーションエンジニアとしてマネジメントスキルを磨くと経営層などへのキャリアパスも描けます。
年収や将来性の面でアプリケーションエンジニアは魅力的といえるでしょう。
アプリケーションエンジニアの将来性は需要が高く選択肢が広い
アプリケーションエンジニアの需要が高く、働く選択肢は広がっています。
アプリ市場は拡大を続けており、能力の高いエンジニアは貴重な存在です。
- アプリの開発需要は高まる一方
- さまざまなアプリ開発技術を身につけられる
- キャリアパスの選択肢が広い
なかでも、上記3つのポイントは、アプリケーションエンジニアを目指すうえで覚えておくべきポイントでしょう。
具体的に1つずつ解説していきます。
1.アプリの開発需要は高まる一方
アプリの開発需要は年々高まる一方です。
スマホやパソコンが急速に普及し、人々の生活に欠かせない存在になっています。
- 技術革新に伴うアプリ開発
- 過去に開発したシステムの効率化
- 動いているシステムのバージョンアップ
上のように開発需要は尽きません。
今後もこのような流れは続くので、企業の求人もますます増えるでしょう。
2.さまざまなアプリ開発技術を身につけられる
アプリケーションエンジニアはさまざまなアプリ開発技術が身につくので、将来の幅が広がります。
活躍できる場面は数多くあり、自分の努力次第でスキルアップ可能です。
- 自分の関わったことがない分野に携わってみる
- アンテナを高くして最新技術を身につける
- 自分の専門分野をとことん掘り下げる
このようにいろいろな業務に携わることで知識が蓄積されます。
知識、スキルが増えることで活躍するフィールドは広がります。
3.キャリアパスの選択肢が広い
キャリアパスが豊富なのもアプリケーションエンジニアの魅力です。
携わる業務範囲が広い分、選択肢も数多くあります。
- 経験を生かしてのITコンサルタントとして働く
- マネジメントスキルを強化してプロジェクトマネージャー
- 独立して起業する
自分の実力次第で希望する働き方を選択できます。
キャリアパスの選択肢が広く将来性は高いです。
アプリケーションエンジニアとして役に立つ5つの資格
アプリケーションエンジニアには役に立つ資格がいろいろあります。
直接業務に生かせる資格が多いのが特徴です。
- 基本情報技術者資格
- システムアーキテクト試験
- Android技術者認定試験
- プロジェクトマネージャー試験
- C言語プログラミング能力検定試験
現在の自分に必要な資格はどれなのか1つずつ見ていきましょう。
1.基本情報技術者資格
IT技術者としての基礎力を図るのが基本情報技術者資格です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する数ある国家資格の中でも入り口に位置付けられています
実施団体 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
試験日 | 年2回(4月、10月) |
合格率 | 20%前後 |
受験料 | 5,700円 |
アプリケーションエンジニアとしてのスタートにおすすめの資格です。
2.システムアーキテクト試験
システムの設計を主に問われるのがシステムアーキテクト試験です。
システムの設計や定義システム開発に関する分析力が求められます。
実施団体 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
試験日 | 年1回(4月) |
合格率 | 15%前後 |
受験料 | 5,700円 |
上級エンジニアを目指す方におすすめです。
3.Android技術者認定試験
Android技術者認定試験はAndroid開発の技術力を証明できます。
全世界160カ国で受けられるグローバルな試験です。
2科目、レベルも2段階設定されています。
実施団体 | 一般社団法人 IT職業能力支援機構 |
試験日 | 随時 |
合格率 | 45%前後(アプリベーシック) |
受験料 | 16,500円 |
世界で通用する資格として技術力の証明になります。
4.プロジェクトマネージャー試験
マネジメント層向けにプロジェクトマネージャー試験があります。
プロジェクトを実行・管理する能力が問われる試験です。
実施団体 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
試験日 | 年1回(10月) |
合格率 | 15%前後 |
受験料 | 5,700円 |
プロジェクトメンバーを成長させるマネージャーを目指す人に最適です。
5.C言語プログラミング能力検定試験
C言語の能力を図るのがC言語プログラミング能力検定試験です。
3級から1級まで自分の実力に合った試験を受けられます。
実施団体 | サーティファイ情報処理能力認定委員会 |
試験日 | 3級年3回(1月、6月、9月) 2級・1級年2回(1月、6月) |
合格率 | 70%前後 |
受験料 | 3級5,200円、2級6,400円、1級7,800円 |
アプリケーションエンジニアにとってC言語は必須なので、能力の証明につながります。
アプリケーションエンジニアになるには?具体的な2つの道すじ
アプリケーションエンジニアになる具体的な道を紹介します。
技術力を身につけてから動くのか、未経験で動くのかによって2つの方法があります。
- プログラミングスクールで技術を身につけ転職する
- 未経験者でも応募加な企業に勤務する
自分に合った方法を選びましょう。
1.プログラミングスクールで技術を身につけ転職する
まずはプログラミングスクールで技術を身につけてから転職する方法があります。
自分の目指すべき分野が明確な人は、しっかり技術を学ぶべきです。
- 現在の仕事を続けながらスクールに通う
- 一度退職し、短期間集中的にスクールでスキルを身につける
プログラミングスクールではさまざまな学び方が用意されています。
力をつけてから動くことで転職活動もスムーズにいくでしょう。
2.未経験者でも応募可な企業に勤務する
未経験者でも応募可能な企業はあります。
それだけ企業にはアプリケーションエンジニアのニーズがあるのです。
- 社内研修制度でスキルを身につける
- OJTで学びながらスキルを身につける
より実践的にスキルを取得できます。
自分がやりたい仕事ができるかどうかきちんと見極めて入社しなければなりません。
まとめ:アプリケーションエンジニアという将来性が高くやりがいのある仕事に挑戦してみよう!
アプリケーションエンジニアの仕事は業務範囲が多岐にわたりやりがいのある仕事です。
優秀な人材は限られているので、企業からのニーズも高く将来性があります。
- アプリケーションエンジニアの仕事内容はどんなものなのか
- アプリケーションエンジニアにはどのような知識やスキルが求められるのか
- どうしたらアプリケーションエンジニアになれるのか
このあたりをしっかり理解し、スクールに通うなどしてスキルアップすることが大切です。
将来性のある仕事にチャレンジしてみましょう。