プログラマーは10年後どうなる?長く求められる人材になるために必要なことを解説
プログラマーに興味を持っている方の中には、
「10年後に仕事がなくなったらどうしよう」
「プログラマーの将来性ってどうなの?」
と、不安に感じている方も少なくないのではないでしょうか。
プログラマーを目指すからには不安をなくしておきたいですよね。
そこでこの記事では、
- 将来プログラマーの仕事がなくなると言われている理由
- 長期的にプログラマーとして求められるために必要なスキル
- 需要が高く将来があるプログラミング言語
- 将来性が高いプログラマーの職種
などについて詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、不安や迷いがなくなりプログラマーを目指すための行動に集中できるはず。
プログラマーへの転職や就職を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
10年後はIT人材が79万人不足する?
(出典:経済産業省委託事業 「 IT人材需給に関する調査」2019年3月)
上記の画像は経済産業省が公表するIT人材の不足人数を図解にしたものです。
2030年には、41万人から最大79万人ものIT人材が不足すると予測されています。
私たちの生活にIT技術が欠かせない現代では、開発ができるITエンジニアの存在が必要不可欠です。
約10年後にはIT人材が79万人不足していると予想されていることからも、プログラマーの仕事がなくなる可能性は低いと言えるでしょう。
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10年後にプログラマーの仕事がなくなると言われている3つの理由
人材不足が深刻な問題になっている中で、どうして「10年後にはプログラマーの仕事はなくなる」とも言われているのでしょうか?
それには大きく分けて3つの理由があります。
- AIの発展
- プログラムの自動化
- オフショア開発による求人減少
それでは順番に見ていきましょう。
1.AIの発展
1つ目の理由には、AI(人工知能)の発展が挙げられます。
現在はコンピューターの性能が飛躍的に向上したため、AI技術が今よりもさらに身近な存在になるのではないかと期待されています。
そんなAIは、あらゆるパターンを学習して最適な意思決定をすることが得意です。
マニュアル化できること、パターン化できることに関しては、人間よりもAIの方がはるかに速いスピードで処理できます。
そのため、仕様書通りにコーディングするだけのプログラマーの仕事は、AIによって代替される可能性が高いでしょう。
2.プログラムの自動化
2つ目はプログラムの自動化です。
プログラマーはシステム開発を行うために、コーディングを行います。
このコーティングが自動化されつつあるのです。
最近では、プログラミングをしなくてもコードを自動で生成してくれる「ノンプログラミングツール」が存在します。
一般的にはそれほど普及していませんが、実際に採用している企業は増えているようです。
現状はプログラマーの仕事を代替するほどではありませんが、今度はより精度が上がっていくでしょう。
3.オフショア開発による求人減少
3つ目は、オフショア開発によって日本のプログラマーの求人が減少するのではないかと言われている点です。
オフショア開発とは、IT開発を海外の開発会社や海外子会社にアウトソースすることで、開発コストを削減する手法を指します。
日本では人件費の高騰や、IT人材の不足などによって、オフショア開発の規模は拡大しています。
実際に、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調べでは、2012年の時点で日本企業の約45.6%が導入していると公表されています。
2030年頃には、今よりもさらに拡大しているでしょう。
そのため将来的には、日本のプログラマーの仕事がなくなるかもしれないと考えられているのです。
単純作業だけのプログラマーは仕事がなくなる可能性がある
10年後には、プログラマーの仕事がなくなると言われる理由をお伝えしました。
将来的に、AI(人工知能)や海外の優秀なエンジニアなどに、仕事を取られる可能性は否定できないでしょう。
とくに、単純作業だけのプログラマーは仕事がなくなる可能性が大きいです。
10年後にもプログラマーとして活躍するためには、時代に求められる技術者になる必要があります。
10年後も求められるプログラマーになるために必要なこと7つ
単純作業だけのプログラマーは仕事がなくなる可能性があると言っても、「どうすれば対策できるの?」と不安に感じる人もいるでしょう。
では、どうすれば10年後も活躍できるプログラマーになれるのでしょうか?
そこでここからは、10年後も求められるプログラマーになるために身につけるべき7つのスキルをご紹介します。
- 常に新しい知識を勉強し続ける
- より専門性を高める
- コミュニケーションスキルを高める
- クリエイティブなスキルを身につける
- マネジメントスキルを身につける
- 英語スキルを身につける
- 会社に依存しすぎない
将来性の高いスキルを身につけて、長期的に活躍できるプログラマーを目指しましょう。
1.常に新しい知識を勉強し続ける
新しい技術や知識に目を向け、勉強を続けることはとても大切です。
IT業界の変化は非常に早く、日々新しい技術が生まれています。
プログラマーは、情報がアップデートされる度に柔軟に対応するスキルが求められます。
常に新しい技術を勉強し続ける学習意欲は、プログラマーとして長期的に活躍するために必要不可欠な要素です。
2.より専門性を高める
より専門性を高め、スペシャリストを目指しましょう。
需要の高い分野や言語を学び習得し、経験を積んでいくことも大切です。
日々専門性を磨き、多くの経験や実績を積んでいけば市場価値が高まります。
どのような現場からも求められるような高いスキルを持つことで、時代の変化に負けずに活躍していけるでしょう。
3.コミュニケーションスキルを高める
プログラマーはパソコンに向かってプログラミングを行う作業がメインとなるため、人と関わっているイメージが少ないかもしれません。
しかし、プログラマーは多くの人と協力しながら開発を進めていきます。
システムエンジニアやWebデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、さまざまな職種の人と関わる機会が多くあります。
関係する人たちのとのスムーズなコミュニケーションは業務の効率にも関わるため、プログラマーにコミュニケーションスキルは欠かせません。
コミュニケーションスキルを高めることで、多くの企業に求められるプログラマーになれるでしょう。
4.クリエイティブなスキルを身につける
創造性の高いクリエイティブなスキルは、AIよりも人間の方が得意です。
新しい価値を生み出せるプログラマーは時代に関係なく活躍していけます。
発想力は経験や学習によっても鍛えられるもの。
まずはたくさんの経験を積み、発想力を高めていくことが大切です。
柔軟な発想力を持つプログラマーを目指し、まわりとの差別化を図っていきましょう。
5.マネジメントスキルを身につける
マネジメントスキルも、時代に関係なく求められるスキルです。
たとえAI技術が発展しても、マネジメントを行うのは難しいでしょう。
AIは計算や分析は得意でも、感情を理解することは現段階では不可能だからです。
そのためチャンスがあれば、積極的にチームリーダーなどのマネジメントスキルを伸ばせる職種を経験しましょう。
マネジメントスキルを身につけることは、時代に関係なく活躍していくための大切なスキルと言えます。
6.英語スキルを身につける
プログラミングスキルと英語スキルの掛け合わせは、これからのビジネスパーソンにとって強い武器となります。
10年後は今よりもさらにグローバル化が進んでいるでしょう。
英語はグローバルスタンダードの基本です。
英語スキルとプログラミングスキルがあれば、世界中での活躍も目指せます。
自身の可能性を広げるためにも、英語スキルを今からでも身につけてみてはいかがでしょうか。
7.会社に依存しすぎない
会社に依存しすぎないことも大切です。
同じプログラマーでも会社によって使用する言語や必要とされるスキルは異なるからです。
ひとつの会社や職場に依存してしまうと、自社でしか使えないスキルに偏ってしまう恐れがあります。
そうなると、いざ転職を考えたときに困ってしまうでしょう。
時代の変化が激しい現代では、大企業でも倒産する可能性があると言われています。
会社に依存するのではなく、常に新しい情報に目を向け現状に満足しないことも大切です。
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これからも需要の高い言語3選
扱えるプログラミング言語によっても需要は異なります。
長期的に活躍するためには、人気や需要が高いプログラミング言語を習得することも大切です。
そこでここからは、今後も需要が高いと言われている3つのプログラミング言語をご紹介していきます。
将来性の高いプログラミング言語を選べば、不安も減らせるのではないでしょうか。
それではそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
1.Python
1つ目は「Python」です。
Pythonは、AI開発にも使われる需要が高いプログラミング言語。
機械学習や計算処理などのライブラリーやフレームワークが豊富に用意されているため、人気を集めています。
日経 xTECHが行ったアンケートでは、普段使用している言語の第2位がPythonでした。
このデータからも、多くのエンジニアが実際にPythonを活用していることがわかりますよね。
(出典:日経 xTECH )
また、PythonはAI開発以外にも、アプリケーション開発やシステム管理など幅広く活用できる言語です。
その汎用性の高さからも、今後も人気は絶えないでしょう。
Pythonについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
Pythonはどんなプログラミング言語?メリットやおすすめの学習サイト5選も紹介2.Go
「Go」は、Googleが開発したプログラミング言語。
2009年に登場した比較的新しい言語でありながら、急激に人気を集めています。
その理由の1つには、ブロックチェーンやツールの開発に使われる点が挙げられます。
Facebookの仮想通貨Libraにより、AmazonやMicrosfotなどがブロックチェーン事業に参入しました。
そのため、Goが再び注目されているのです。
今後はIoTや医療、不動産など幅広い分野での活用が期待されています。
Goについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【Go言語の独学方法を1から解説】これを見れば初心者でも独学可能!3.Swift
「Swift」は、2014年にApple社が開発した新しいプログラミング言語です。
iOSやMac、Apple WatchなどのApple製品で扱うアプリケーションを開発できます。
最近ではApple社製品だけでなく、Webアプリでも利用可能になりました。
そのため、今後はさらなる需要の拡大が期待できるでしょう。
また、Swiftは「Everyone Can Code」という言葉を掲げています。
プログラミングコードがシンプルでわかりやすく、誰もが習得しやすい言語と言われている点も魅力的です。
Swiftについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【初心者向け】Swiftでプログラミングを学ぶ4つのステップ将来性のあるジャンル3選
需要が高いプログラミング言語をご紹介しました。
気になる言語はありましたか?
時代が変わっても長期的に活躍できるプログラマーを目指すためには、分野の選択も重要です。
プログラマーにはさまざまな種類があります。
将来性の高いジャンルのエンジニアを目指すことで、長期的に活躍していけるでしょう。
そこでここからは、将来性が高い3種類のプログラマーをご紹介していきます。
- AIエンジニア
- クラウドエンジニア
- フロントエンジニア
それではさっそく見ていきましょう!
1.AIエンジニア
AIエンジニアは、AIを開発するエンジニアです。
機械学習エンジニアと呼ばれることもあります。
AI技術が注目されている近年では、AI技術をビジネスに活用する企業が増えています。
それに伴って、今後もさらに需要は高まっていくでしょう。
AIが発達していく中で「AIを活用する仕事」は将来性が高いと言えます。
2.クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウド上でシステムの設計や構築、運用を行うエンジニアです。
クラウドが普及するまでは、システム開発で必要なハードウェアはすべて自社で管理するのが一般的でした。
しかし、クラウドが登場してからは、多くの企業がクラウドを活用してシステム開発を行っています。
クラウドサービスは今後も進化を続けていくため、技術を扱うクラウドエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。
3.フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの目に見える部分の開発を行うエンジニアです。
HTMLやCSS、JavaJavaScriptなどを用いて、Webサイトやアプリケーションを実装します。
IT人材は人手不足が問題となっているため、専門技術を持つフロントエンドエンジニアの需要は高いでしょう。
ただし、フロントエンドエンジニアは未経験からも比較的転職しやすい職種。
そのため長期的な活躍を望むなら、差別化を図るためにプラスアルファのスキル習得がおすすめです。
Webデザインスキルやバックエンドのプログラミングなど、扱えるスキルの幅を広げることでさらに将来性は高まっていくでしょう。
まとめ:10年後も求められるプログラマーになるには対策が必要
今回は、プログラマーの将来性や長期的に活躍するために必要なスキルなどをお伝えしました。
AI技術が発展し続けている現代では、「10年後にプログラマーの仕事がなくなる」というのも、もしかすると考えられるかもしれません。
しかし、需要の高い技術を持つプログラマーは時代の変化に関係なく活躍できます。
10年後も求められるプログラマーを目指すためには、将来を見据えたスキル習得が大切です。
ぜひ本記事を参考に、長期的に活躍できるプログラマーになってくださいね。
また、未経験から効率よくプログラマーを目指すならプログラミングスクールがおすすめですよ。
おすすめのプログラミングスクールについて詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひ参考にしてください。