Linux(リナックス)とは?4つの特徴やできることを初心者にもわかりやすく解説
「Linuxって何?」
「名前は聞いたことがあるけど、何ができるの?」
「WindowsやMacの違いって?」
と、疑問に思っていませんか?
WindowsやMacと違って一般的には聞く機会が少ないため、知らない人も少なくないでしょう。
しかし、Linuxはさまざまな機器に活用されているため、コンピューターシステムを開発するITエンジニアには必要不可欠な知識やスキルのひとつなのです。
実際に、プログラミング学習を進めるうえでLinuxへの理解につまづいている人も少なくないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、
- Linuxの概要や特徴
- Linuxでできる3つのこと
- Linuxを理解するうえで必要不可欠な用語
- Linuxの学習におすすめの書籍
などについて詳しくご紹介していきます。
本記事を読めば、Linuxの基礎知識から活用方法、学習方法までしっかりと理解できるでしょう。
これからLinuxを活用したいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
Linux(リナックス)とは
Linuxとは、OS(オペレーティングシステム)のひとつです。
WindowsやMacと同じOSの一種というと、わかりやすいでしょう。
OSとは、コンピューターを使う際の土台になるもっとも重要なシステムです。
コンピューター全体を制御して、ユーザーが使いやすくするための役割を持ちます。
Linuxは主に、サーバー用として使うOSです。
そのため、これからIT技術者を目指す人には欠かせないスキルのひとつでもあります。
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Windows・Macとの違い
LinuxもWindowsやMacと同じOSなら、一体何が違うのでしょうか?
大きな違いはLinuxがオープンソースのOSであり、誰でも無料で利用、改変ができることです。
一般的に個人向けOSとしてはWindowsやMacが主流ですが、企業向けOSとしてはLinuxがシェアを広げています。
他にも、学習の難しさや、動作の軽快さがWindowsやMacと異なる点です。
LinuxはWindowsやMacよりも学習が難しいとされており、動作は比較的軽快とされています。
Linux(リナックス)の種類2つ
Linuxにはさまざまな種類があります。
初心者向けのものから上級者向け、サーバー向けなど用途によってもさまざまです。
そんなLinuxは厳密にいうと、2つの意味で分けられています。
ここでは、2種類のLinuxの概要について詳しく見ていきましょう!
1.Linuxカーネル
「Linuxカーネル」は狭義のLinuxとも呼ばれており、「カーネル」としてのLinuxです。
LinuxOSの中にある「Linux」という名前のカーネルを指しています。
「カーネル」とは、OSの中核部分であるとても重要なソフトウェア。
このカーネルは、他のソフトウェアと組み合わせることによって初めて能力を発揮します。
Linuxカーネルとは、ハードウェアとソフトウェアの仲立ちをしているOSの根幹と覚えるとよいでしょう。
2.Linuxディストリビューション
広義のLinuxと呼ばれるのが、「Linuxディストリビューション」です。
カーネルだけでは、OSとして操作可能な状態にまでになれません。
そこで、OSとして機能するために必要なパッケージ群をまとめた配布パッケージが作成されました。
これを、Linuxディストリビューションといいます。
Linuxディストリビューションは、誰でも自由に開発や配布を行うことが可能です。
そのため、個人から企業までさまざまな開発主体が提供しています。
一般的にLinuxというと、Linuxディストリビューションを指していると考えるとよいでしょう。
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Linux(リナックス)の4つの特徴
Linuxは大きく2つの種類に分けられることがわかりました。
さらに理解を深めるためにもここからは、Linuxの4つの特徴について詳しく見ていきましょう!
以下の順番で詳しく解説していきます。
- オープンソースである
- 基本的に無料で使える
- 低スペックPCでも動かせる
- Webアプリケーションの実験環境として利用できる
1.オープンソースである
Linuxは、世界でもっとも普及しているオープンソースのOSです。
オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードが公開されている状態で配布されているということ。
ソースコードが見えることで、一定の技術者であればソフトウェアの中身を理解できます。
Linuxは原則として自由な利用が認められているのが特徴です。
そのため、商用、非商用に関わらず自分好みにカスタマイズしたり、再配布を行うこともできます。
2.基本的に無料で使える
WindowsOSやMacOSを利用するためには、当然ながら費用がかかります。
しかし、Linuxは基本的に無料で利用可能です。
Linuxは無料でありながらオープンソースであることが大きなメリットで、多くの技術者が支持しています。
Linuxにさまざまな種類が生まれたのも、無料で活用できたことが背景にあるのでしょう。
また、LinuxはLinuxカーネルだけでなく、OSとして動くLinuxディストリビューションも無料で配布されています。
もちろん、公開されている情報を基に、オリジナルのLinuxディストリビューションを制作することも可能です。
Linuxを通して無料でサーバー構築やCUIなどのスキルを学習できるのは、これからエンジニアを目指す人にとっても大きな魅力といえるでしょう。
3.低スペックPCでも動かせる
PSはスペックによって、料金が大きく異なります。
Linuxなら比較的低スペックのPCでも動かすことが可能であるため、コストを下げられるのも大きな魅力です。
Linuxが低スペックPCでも動かせることには、以下のような理由があります。
- Linux自体が軽量で動く
- Windowsに比べると、初期にインストールされているソフトが少ない
- 軽量のLinuxディストリビューションがある
Linuxは安価なPSや、古いPSを利用したい場合にも役立ちます。
4.Webアプリケーションの実験環境として利用できる
Webアプリケーションとは、LINEやTwitterなどインターネット上で利用できるアプリケーションのことです。
Webアプリケーションを開発してリリースするためには、その前に何度も実験を行う必要があります。
通常、Webアプリケーションを実行するためには、有料のサーバーを借りなければいけません。
しかし、LinuxならWebアプリケーションの実行に必要なサーバーが無料でインストールされています。
つまり、持っているPCにLinuxをインストールすれば、無料でWebアプリケーションの実験環境として利用できるのです。
無料で開発を試せるのは、Linuxの大きな魅力のひとつといえるでしょう。
Linux(リナックス)でできること3つを紹介
Linuxの特徴や魅力についてご紹介しました。
Linuxで実行できることを知れば、より理解を深められるでしょう。
そこでここからは、Linuxで開発できる3つのことについて詳しく解説していきます。
1.サーバー構築
Linuxは、サーバー構築にもっとも多く活用されています。
レンタルサーバーやVPSでも、初期OSとしてLinuxが選ばれることが増えているほどです。
今後もLinuxでのサーバー構築の利用者数は増えることが予想されるでしょう。
そのためこれからWebエンジニアを目指す方は、Linuxを学習する必要があるといえます。
2.システム開発
Linuxでは、システム開発を行うこともできます。
Linuxディストリビューションも、Linuxカーネルをベースに開発されたもののひとつです。
Linuxで開発された代表的なシステムの中でも代表的なのは、Googleが開発したスマートフォンOSのAndroidでしょう。
AndroidはスマートフォンOSの中でもトップシェアを誇ります。
システム開発を行いたい人にも、Linuxの学習がおすすめです。
3.IoT
近年注目されている先端技術のひとつ「IoT(Internet of Things)」をご存じでしょうか?
IoTは、「モノのインターネット」と呼ばれ、モノをインターネットに接続する技術を指します。
最近ではスマートフォンを通して、エアコンや空気清浄機などの電源をオンオフする、といったこともIoT技術によって可能になりました。
このようなIoTにも、Linuxは最適とされています。
今後もIoTの普及に伴って、Linuxの採用率は高まることが予想できるでしょう。
Linux(リナックス)を理解するために必要な用語6選
Linuxを使いこなすためには、いくつかの用語を理解しておく必要があります。
Linuxへの理解を深めるためにも、代表的な6つの用語について見ていきましょう。
- パッケージ
- ディレクトリ
- シェル
- コマンド
- サービス
- ライブラリ
1.パッケージ
「パッケージ」とは、Linuxが採用しているアプリケーションの配布形態です。
複数のファイルをひとつにまとめたもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。
たとえば、Webサーバーとして正常に動作させるためには、「Apache」や「Nginx」などのパッケージをダウンロードし、インストールする必要があります。
またパッケージは以下のように、ディストリビューションごとに形式が異なる点にも注意しましょう。
- Red Hat:rpm形式
- Ubuntu:deb形式
- Debian:deb形式
2.ディレクトリ
Linuxの「ディレクトリ」は、ファイルを格納するための箱のこと。
Windowsでいうと「フォルダ」が、Linuxではディレクトリといいます。
Linuxではファイルやディレクトリに、誰が「書き込み」や「実行」などの各種アクセス権があるかを細かく設定しなければいけません。
とくに、サーバーとして使用する場合には、不特定多数の人がシステムにアクセスします。
そのため、ディレクトリやファイルに対するセキュリティが重要であることも覚えておきましょう。
3.シェル
「シェル」は、Linuxへの命令文を入力するためのアプリケーション。
シェルにはさまざまな種類があり、その中でも代表的なのが「Bash」です。
その他には、
- csh
- ksh
- tcsh
- zsh
などがあります。
4.コマンド
Linuxは、マウスを使わずにキーボード入力だけで操作を行います。
キーボードを使って「コマンド」により操作を行うのが、Linuxの基本なのです。
たとえば「ls」というコマンドを実行すると、ディレクトリ内部の情報が表示されます。
Linuxではこのように、コマンドを用いてコンピューターに命令を出すのです。
コマンドには他にも、
- rpm:パッケージのインストール
- cd:ディレクトリの移動
- rm:ファイル・ディレクトリの削除
など、さまざまなものがあります。
5.サービス
「サービス」は、Linux起動時からシステム終了までバックグラウンドで動き続けるプログラムのこと。
たとえばWebやメールなどの、サーバーが提供してくれるものがサービスです。
さまざまな機能を他のプログラムやユーザーに提供する役割を持ちます。
Linuxでサービスは、デーモンと呼ばれることも覚えておきましょう。
6.ライブラリ
「ライブラリ」は、便利なプログラムを集めてひとまとめにしたファイルのようなものです。
ライブラリには「関数」や「サブルーチン」といった、よく使われるプログラムのデータが集められています。
そのためライブラリを活用することで、プログラミングの効率を大幅に向上させられるのです。
ライブラリはあくまでも何かに活用するものであり、単独で機能することはありません。
Linuxに限らず、IT業界にはさまざまな用語があります。
プログラミングやWeb制作に欠かせないIT用語について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
Linux(リナックス)の学習におすすめの書籍3選
Linuxは、これからITエンジニアを目指す人にとって必要な知識やスキルのひとつです。
では、どうすれば効率よくLinuxに必要なスキルを習得できるのでしょうか?
ここでは最後に、Linuxの学習におすすめの書籍3選をご紹介していきます。
- ゼロからわかる Linux超入門
- まんがでわかるLinux シス管系女子
- はじめてのLinux パーフェクトガイド
気になる書籍があれば、ぜひ実際に活用してみてください。
1.ゼロからわかる Linux超入門
「ゼロからわかる Linux超入門」は、これからLinuxの学習を始める人に最適な書籍です。
Linuxのインストール方法からアプリケーションの導入方法まで、幅広い知識を一冊で学習できます。
Linuxの基礎知識の解説だけでなく、練習問題も用意されているため、アウトプットにも最適。
インプットとアウトプットを繰り返すことで、より知識を定着させられるでしょう。
初心者向けに丁寧にやさしく解説されているため、これからLinuxの学習を始める人におすすめの一冊です。
2.まんがでわかるLinux シス管系女子
まんがで楽しく学習したい方におすすめなのが、「まんがでわかるLinux シス管系女子」。
本書はLinuxを使うすべての人に役立つ実用情報誌「日経Linux」で好評連載中のマンガ「シス管系女子」と「#!シス管系女子」をまとめた第1弾ムックです。
アニメで書かれていますが、実践で役立つLinuxの知識がわかりやすく解説されています。
ビジネスでの利用が前提で解説されているため、Linuxの基礎知識がある方におすすめです。
Linuxの基礎知識がある方なら、本書を通してさらにスキルアップできるでしょう。
3.はじめてのLinux パーフェクトガイド
「はじめてのLinux パーフェクトガイド」は、Linuxの入門書に最適な一冊。
本書では、古くなったPCにLinuxをインストールする方法が学べます。
「Ubuntu」「Lubuntu」「Puppy Linux」のインストール方法や活用方法について詳しく解説されているのが特徴です。
本書を読めば、使っているPSに無理なくLinuxをインストールできるでしょう。
「実際にLinuxをインストールする方法が知りたい」「Linuxへの理解を深めたい」という方に、おすすめです。
まとめ:Linux(リナックス)はさまざまな分野で活躍するOS
今回は、Linuxの基礎知識や活用方法などについて詳しくご紹介しました。
Linuxは主にサーバーで使用されるOSであり、これからIT関連の業界への就職や転職を考えている方には重要なスキルのひとつです。
Linuxのスキルがあれば、OSの開発や大規模なシステム開発などさまざまなことに役立たせられます。
Linuxに興味がある方は、ぜひ積極的にスキルの取得を目指してください。
IT業界への転職に関心がある方には、こちらの記事もおすすめです。
IT業界の5つの魅力とは!プログラミング未経験者や文系出身でも活躍できる理由を解説