SQLとは?基礎知識と非エンジニアでも学ぶべき5つの理由を解説
「SQLって言葉は聞いたことがあるけど、何のことなの?」
「SQLでプログラミングができる?」
と思うことはありませんか?
SQLという用語を目にしたことがあっても、どういったものなのかきかれると迷ってしまいますよね。
では、SQLとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
そこで今回は、
- データベース言語であるSQLの基礎知識と使用例
- SQLとプログラミング言語の違い
- SQLを学ぶメリットと方法
について詳しく解説します。
この記事を見ればSQLが具体的にどんなものかわかり、SQLを学ぶメリットが必ず理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
データベース言語であるSQLとは?3つの基礎知識を解説
SQLはコンピューター言語の一種ですが、プログラミング言語とは異なります。
SQL自体が固有名詞であり、リレーショナルデータベースに対応したデータベース言語として国際標準化されています。
そのため、ひとつのデータベースに関してSQLを取得すればほかのデータベースでも活用できるでしょう。
SQLについて、以下の点を解説していきます。
- SQLの基本情報とおこなえる操作
- SQLのみではアプリを作成・操作できない
- 対話型と埋め込み型の2種類の操作方法がある
SQLはシンプルな機能で、取得すれば大量のデータを効率的に扱えるでしょう。
それではSQLについて、以下で詳しく説明していきます。
1.SQLの基本情報とおこなえる操作
SQLはシークェル、シーケルと呼ばれており、何らかの略語ではありません。
データベース言語であるため、プログラミング言語と同様に文法があります。
操作のしやすさを優先しているため、SQLは基本的にひとつの文で完結した命令です。
SQLでおこなえる操作は、以下のとおりです。
- データ定義
- データ制御
- データ操作
SQLを使ってユーザーやシステムがデータベースにクエリ(データの問い合わせ・要求)を送り、返ってきた値を参照して目的のデータが手に入ります。
SQLの文法を正しく覚えてうまく使いこなせば、大量のデータを効率的に扱えます。
2.SQLのみではアプリを作成・操作できない
SQLはデータベースを操作する言語のため、単独でアプリを作成・操作する機能はありません。
アプリ本体を作成・操作する処理をおこなうのはプログラミング言語です。
しかし、基本的にはプログラミング言語単独でアプリ作成するのも難しいといえるでしょう。
理由は、アプリとデータベースをつなぐ際にSQLが必要になるためです。
- データの格納
- データの検索処理
- データの取得
上記にあげた内容はアプリを作成する際にSQLが担う部分です。
SQLとプログラミング言語を組み合わせることでアプリ作成・操作が可能になります。
3.対話型と埋め込み型の2種類の操作方法がある
SQLには2種類の操作方法があり、それぞれ違った特徴があります。
対話型はひとつの命令に対する処理結果が表示されるのをまって次の命令を送ります。
埋め込み型はほかのプログラミング言語にSQLのコードを埋め込むことでシステムの一部として使用します。
- 対話型:ユーザが直接SQLのコマンド(命令)を打ち込む
- 埋め込み型:プログラミング言語で記述したソースコードにSQLを埋め込む
埋め込み型に使用するプログラミング言語はC/C++、COBOL、FORTRAN、Pascal、Ada、Java (SQLJ) といった手続き型です。
基本的にSQLでは1文ごとに結果を求める対話型ですが、埋め込み型を使うことで連続した操作や複雑な操作が可能となります。
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データベース言語(SQL)とプログラミング言語の違いとは
SQLはデータベースを操作するための言語です。
対して、プログラミング言語はコンピューターを操作し、システムやアプリの開発をおこなう言語だといえます。
SQL単独でシステムやアプリの開発はできません。
ここでは、以下の点について解説していきます。
- データベース言語はデータベースにしか命令できない言語
- プログラミング言語とはコンピュータを操作する言語
SQL(データベース言語)とプログラミング言語はそれぞれ違った特徴があります。
どちらも使いこなすことができれば、より効率的にデータを活用できるでしょう。
データベース言語はデータベースにしか命令できない言語
データベース言語は、コンピューターのデータベースを扱うコンピューター言語のひとつです。
データベース言語でデータベースに命令を出し、データの検索・取得をします。
使えるのはデータベースに対してのみであり、プログラミング言語に比べて用途が狭いのが特徴です。
おもにデータベース言語でできることは、以下のとおりです。
- データの登録・更新・削除・検索
- データテーブルの作成・更新・削除
- アクセスの制御・データの整合性保持
データベース言語はプログラミング言語のようにコンピューターに対して動作の手順や内容まで指示できません。
そのため、プログラミング言語に比べるとシンプルなつくりになっています。
プログラミング言語とはコンピュータを操作する言語
人間が扱いやすい文法で、コンピューターに処理を促す機械語に翻訳できるよう開発されたのがプログラミング言語です。
コンピューターに処理をするためには必要な言語ですが、プログラミング言語でデータベースに命令を出すことはできません。
プログラミング言語はそれぞれに特徴があり、代表的なプログラミング言語は、以下のとおりです。
- Java
- PHP
- JavaScript
- C/C ++
- C#
- Python
- Ruby
コンピューターにさせる処理を順番に書きだす作業がプログラミングであり、プログラミング言語はプログラムの本体を作るときに使われます。
コンピューターを使うときは通常データベースにアクセスが必要ですが、プログラミング言語はデータベース言語のようにデータベースに命令を出せません。
そのため、プログラミング言語単体でデータベースを効率的に扱うのは難しいでしょう。
SQLの種類は大きく分けて3つに分類される
SQLには、それぞれ異なる機能をもった言語要素が存在しています。
これらの要素を使用することでデータベースに関するあらゆる操作が可能になります。
SQLの言語要素について、具体的な種類は以下のとおりです。
- データ定義言語
- データ操作言語
- データ抑制言語
これらはすべて命令文で、動詞と目的語を組み合わせた構文になっています。
目的に応じて使いわけましょう。
それでは、詳しく説明していきます。
1.データ定義言語
データ定義言語(Data Definition Language)は、略してDDLとよばれています。
データベースで扱うオブジェクト(テーブルやインデックスなど)の構造や関係を定義します。
データ定義言語で利用することが多い命令文は以下のとおりです。
- JOIN:テーブル同士を合体させる
- CREATE:新しいオブジェクトの作成
- DROP:オブジェクトの削除
- ALTER:オブジェクトの定義変更
- TRUNCATE:オブジェクト内のデータ全削除
特にオブジェクトの作成・削除は使用機会が多いでしょう。
データ定義言語は、データベースを管理する際には必須の言語要素です。
2.データ操作言語
データ操作言語(Data Manipulation Language)はDMLと略してよばれます。
データベースのテーブル内データを追加・更新・削除するSQLの命令文です。
データ操作言語で使用されることの多い構文は以下のとおりです。
- SELECT:データを既存の表から検索・取得
- INSERT:データ追加・挿入
- UPDATE:データ変更・更新
- DELETE:データ削除
データベースを作成してしまった後は、データ操作の機会が多くなります。
そのため、実際に使用されるSQL文の大半がデータ操作言語です。
3.データ抑制言語
データ抑制言語(Data Control Language)はDCLと略されます。
データへのアクセスを制御する構文であり、データ抑制言語を使うことでユーザーごとの権限を設定できます。
トランザクションやシステム管理に関係する言語要素です。
データ抑制言語でよく使われる構文は以下のとおりです。
- COMMIT:トランザクション確定
- ROLLBACK:トランザクション取消
- GRANT:ユーザーに操作権限付与
- REVOKE:ユーザーの操作権限削除
- BEGIN:トランザクション開始
データ抑制言語ではデータの操作・定義はできません。
ユーザーや処理に関する制御をおこなうのがデータ抑制言語の目的です。
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SQLでできることとは?5つの使用例を紹介
SQLを扱うとデータベースに対するさまざまな操作が可能になります。
コンピューターを使用する際には、基本的になんらかの形でデータベースにアクセスする必要があります。
ここでは、SQLの具体的な使用例を紹介します。
- データ検索
- テーブルを作成・変更・削除
- データ操作
- トランザクション制御
- マーケティング業務での応用
SQLは、効率的にデータ抽出するために設計されたデータベース言語です。
SQLをつかえるとさまざまなメリットを享受することができるでしょう。
それでは下記で詳しく確認していきます。
1.データ検索
データを抽出する際、SELECT文を使います。
SELECT文はデータベースのテーブルからデータを検索・取得するSQLのことです。
SELECT文にはいくつかのキーワードがありますが、その中でも重要なものは以下のとおりです。
- FROM:検索する表の指定
- WHERE:検索する条件の指定
- GROUP BY:データのグループ化
- LIMIT:行数の指定
- ORDER BY:データの並び替え
特によく使われるのがWHEREであり、WHEREを使うことで検索条件を絞ることができます。
WHEREに限らず、SELECT文を使えばデータを取り出すだけでなく、取り出すデータの条件付けや制限も可能になります。
2.テーブルを作成・変更・削除
SQLにはデータ定義言語(DDL)という文法があります。
データベーステーブルの作成・更新・削除をおこなうときに使います。
データ定義言語で具体的にできることは、以下のとおりです。
- CREATE:データベースやテーブルの作成
- ALTER:データベースやテーブルの更新・定義変更
- DROP:データベースやテーブルの削除
- TRUNCATE:テーブル内データの全削除(DROPと異なり、個別の復旧コマンドがない)
テーブルの作成・削除は使う頻度が高いです。
そのため、SQLを扱ううえでデータ定義言語を理解して使用するのは重要です。
3.データ操作
SQLでデータ操作をするときに使うのが、「SQLの種類は大きく分けて3つに分類される」の「2.データ操作言語」でお伝えしたDMLという文法です。
DMLを使ってデータの格納・取り出し・更新・削除といった命令が出せます。
データ検索に使うSELECT文もデータ操作言語の一種です。
データ操作言語でできることは、以下のとおりです。
役職 | 氏名 | 年代 |
部長 | 佐藤 太郎 | 50代 |
課長 | 田中 花子 | 40代 |
主任 | 鈴木 次郎 | 30代 |
社員テーブル
- 課長職に就いているいる人の氏名をピックアップしたいと考えたとき
- SELECT 氏名 社員テーブル WHERE 役職=課長
この例の場合、実行結果は 田中 花子 になります。
データベースを構築するにあたり、1番につかうSQLはCREATE文のテーブル作成です。
しかし、そのあとはデータを操作がおもになっていくため、基本的な命令であるデータ定義言語の使用頻度は高いといえます。
4.トランザクション制御
トランザクション制御とは、データの整合性を保つ機能のことです。
データベースに対して複数のSQL文を送る場合、それらをひとつの単位として扱うように命令できます。
この単位のことをトランザクションといいます。
データベース使用時に起こりうるトラブルには、以下のものがあります。
- データベースの同時操作で矛盾が生じる
- データ処理中にトラブルが発生する
複数の処理を連続しておこなう場合、すべての処理が成功した場合だけデータベースの変更を有効にします。
トランザクション制御をすれば、トラブルが発生した場合でも不正なデータ値が混入するのを避けられます。
5.マーケティング業務での応用
SQLが理解できるとデータベースから分析できること、できないことが分かるようになります。
SQLを使うと、以下のような分析が可能になるでしょう。
- クロス集計:傾向の可視化や相関関係の分析
- バスケット分析:強い関係性をもつ商品間のルールを抽出
- デシル分析:データを10等分して重要度を把握
- 時系列分析:注目するデータの時間的な変化を分析
エンジニアだけでなく、マーケティングの担当者がSQLを習得すれば必要なデータの有無を自分で判断できます。
また、これらの分析ができれば、顧客によりそった商品やサービスの展開が可能です。
非エンジニアがSQLを学ぶ5つのメリットを解説
情報社会である現代においてSQLを使えると、非エンジニアであっても業務の成果につながります。
ここでは、SQLを学ぶおもなメリットについて紹介していきます。
- 国際規格でどの分野でも応用できる
- 自分でデータ抽出ができ作業効率が上がる
- エンジニアとの連携がスムーズになる
- データ活用で「できること・できないこと」の区別がつく
- キャリアの幅が広がる
SQLを使いこなせば業務の効率化や生産性の向上が期待できます。
それでは、下記で詳しく確認していきましょう。
1.国際規格でどの分野でも応用できる
SQLはISO(国際標準化機構)で規格が標準化されています。
基本的な言語仕様が統一されているので、SQLを学ぶうえで迷うことは少ないでしょう。
規格が標準化されていることのメリットは、以下のとおりです。
- ひとつの命令文に対する定義が明確
- 命令実行の方法が決まっている
- 扱うデータベースが違っても使用できる
SQLは運用しやすいうえ、ほかのプログラミング言語に通じる部分もあります。
現代は情報社会であり、どの分野でもデータを扱う仕事は重要です。
国際規格で汎用性が高いSQLを身につければ、多分野に応用できる人材になれるでしょう。
2.自分でデータ抽出ができ作業効率が上がる
SQLを学べば、自分が求めるデータをエンジニアを介さず手に入れられます。
データ抽出をエンジニアに依頼しても、エンジニアにも抱える業務があるためほしいデータをすぐに入手するのは困難です。
SQLを学び、データ抽出を自分でできるメリットは以下のとおりです。
- ほしいデータをすぐに入手できる
- 分析スピードが上がる
- エンジニアに依頼する精神的負担や妥協がなくなる
- エンジニアが本来の業務に専念できる
自分でデータ抽出ができれば、新たに疑問が生じて別のデータが必要になってもすぐに対応できるでしょう。
無駄な時間がなく、アイデアをすぐに反映できるため、作業効率が上がります。
3.エンジニアとの連携がスムーズになる
SQLを理解していないと、エンジニアにデータ抽出を頼むときに的確な指示出しができません。
無茶な要求をすれば、互いに業務の効率を下げてしまいます。
SQLを学んでいないと起こりがちな問題は以下のとおりです。
- 想像と違ったデータが抽出され、再度依頼することで二度手間になる
- 頼んだデータが抽出不可能で、問い合わせの時間を無駄にする
- 複数回の問い合わせが申し訳なくなり、求めるデータを諦めて妥協する
SQLを学べば、エンジニアとデータについて共通認識をもてます。
データをもとにした分析もスムーズになり、エンジニアの負担軽減にもつながるでしょう。
4.データ活用で「できること・できないこと」の区別がつく
データはすべて自由に取得できるわけではありません。
SQLを理解していないとデータベースからどんなデータでも取り出せると思いがちです。
SQLを学ぶと、次のようなことがわかるようになります。
- データによって、取得の可否
- データの取得方法による結果の違い
- 担当事業のうちデータで可視化される部分はどこか
SQLを学ぶとデータの構造が理解できるため、実際に分析可能なデータが何かわかるようになります。
抽出可能なデータを把握できれば、より効率的なデータ活用につながるでしょう。
5.キャリアの幅が広がる
データの効果的な活用はどの業種でも重要です。
そのため、SQLのスキルは、さまざまな業界に求められています。
キャリアパスを考えた際、SQLを学ぶメリットは以下のとおりです。
- 学習コストがほかのプログラミング言語に比べて低い
- データ取得効率があがり、パフォーマンスアップにつながる
- マーケティングに活かせる
- データ分析の幅が広がる
SQLはどの業種にも活かせ、仕事の効率化や質の向上につながります。
SQLを使えるようになれば、どの業種でも必要とされる人材になり、キャリアアップも狙えるでしょう。
SQLを習得して目指せる3つの職種を解説
SQLを習得すれば、目指せる仕事の幅が広がります。
ここでは、SQLの習得によって活躍できるおもな職種を紹介します。
- データベースエンジニア
- データエンジニア
- データサイエンティスト
どれもデータを扱う仕事であり、情報社会においてニーズの高い職種です。
それぞれの職種の特徴や業務内容、SQLを習得することが仕事にどう活きるのか、下記で詳しく確認していきましょう。
1.データベースエンジニア
データを有効活用できるよう、データベースによってシステムを支えるのがデータベースエンジニアです。
データベースエンジニアは専門性と市場価値が高い職種であり、将来性があります。
データベースエンジニアのおもな仕事は以下のとおりです。
- データベースの設計・開発
- データベースの管理
- データベースの保守・運用
データベース操作をおこなううえで、SQLは必須スキルといえます。
近年多くの業種・業界でデータを扱う機会が増えているため、データベースエンジニアはニーズが高い職種です。
未経験からデータベースエンジニアになるための方法を解説2.インフラエンジニア
インフラエンジニアはシステム稼働の基となるものの設計や運用を担当する、需要が高い職種です。
インフラエンジニアにはクライアントと折衝する力や上流工程の経験、そしてプログラミング、プログラミングに関する幅広い知識とスキルが求められます。
具体的な業務内容は以下のとおりです。
- システムが正常に稼働するためのインフラの設計
- 設計した内容をもとに、インフラを構築
- 構築したインフラの運用・保守
これらの作業をおこなううえで、SQLなどデータベースを扱うための知識がもとめられることもあります。
要求される知識の幅は広いですが長期的なキャリア形成が実現できるでしょう。
未経験からインフラエンジニアになる方法3選を紹介!向いている人の特徴5つも解説3.データサイエンティスト
データサイエンティストは大規模データから情報を抽出・分析する専門家です。
アメリカの大手求人情報検索サイト「Glassdoor」では2019年時点で将来性のある職業1位にあげられています。
ビックデータの登場により、あらゆる業務・業界で膨大なデータ分析・実用化がはじまっている近年、需要の高い職種だといえるでしょう。
データサイエンティストとおもな業務は以下のとおりです。
- データ分析基盤構築
- 統計解析
- ビジネスへの知見の引き出し
膨大なデータを扱うためSQLを使用し、データベースを使いこなす必要があります。
幅広い知識とスキルが求められるデータサイエンティストは、今後ますます求められる人材になるでしょう。
データサイエンティストはなくなる職業?需要と将来性を徹底予測初心者がSQLを学ぶ3つの方法
SQLを学ぶ際には、知識だけでなく実践も必要です。
学ぶ目的を明らかにしたうえで、自分に合った学習方法を選びましょう。
ここでは、初心者がSQLを学ぶ方法について紹介します。
- 書籍で学ぶ
- 学習サイトを活用する
- プログラミングスクールに通う
それぞれの学び方に、メリット・デメリットがあります。
学ぶ過程で効率を重視するのか、金額を重視するのか、習得するまで続けられるのかなど含めて学習の計画をたてましょう。
1.書籍で学ぶ
初心者がSQLを学ぶ場合、まずは簡単な書籍から入る方法があります。
難しい本を選んでしまうと挫折するため、自分のレベルより少し低いくらいの書籍を選びましょう。
SQLを書籍で学ぶおもなメリットは以下のとおりです。
- 図書館や中古品の利用で初期費用を抑えられる
- 取り組む敷居が低い
- 自分のペースですすめられる
書籍でSQLを学ぶデメリットはモチベーションの維持が難しいこと、一部の書籍を除き実践をつめないことでしょう。
また、出版された当時の情報のため、最新情報ではない場合があります。
SQLをスキルとして身につけるには自分でコードを書く必要があります。
知識は書籍で学び、ほかの方法で実技をつむとよいでしょう。
2.学習サイトを活用する
学習サイトを使えば、場所や時間を選ばず自分のペースでSQLを学べます。
SQLを実行するにはデータベース環境構築が必要です。
自分でもフリーのデータベースから構築できますが、初心者にはハードルが高いでしょう。
学習サイトを利用するメリットは以下のとおりです。
- データベース環境構築作業が不要
- SQL文の練習や演習をとおして実技経験をつめる
- 自己課題設定と比較して幅広い設問に回答でき、知識が増える
学習サイトをつかうデメリットはモチベーションの維持や、質問ができず挫折しやすいことでしょう。
無料で学習できるコースがあるサイトもあるため、自分に合うかどうか試してみるのもひとつの方法です。
3.プログラミングスクールに通う
効率よく実務レベルのSQLを学ぶにはプログラミングスクールに通うのがもっとも早く、現実的です。
SQLは学習コストが低いとはいわれていますが専門用語が多く実技も必要であるため、初心者が独学するのは困難でしょう。
プログラミングスクールに通うメリットは以下のとおりです。
- モチベーションを維持しやすい
- 疑問をそのままにせず、質問できる
- 実践的なノウハウを習得できる
プログラミングスクールに通うデメリットは初期投資が大きいことでしょう。
しかし、プログラミングスクールを利用すれば、限られた時間で効率よくSQLを習得できます。
せっかく自己投資をするのであれば、自分がSQLを学びたい目的を明確にしてプログラミングスクールを利用しましょう。
まとめ:汎用性の高いSQLの習得はスキルの幅を広げることに繋がる
SQLは、どの業種・業界でも求められる汎用性の高いスキルです。
エンジニア以外の職業であっても、SQLを学べばスキルアップやキャリアアップにつながるでしょう。
今回の記事をまとめは以下のとおりです。
- SQLは多分野で求められるスキル
- 仕事の幅を広げるのに、SQL習得は有効
- SQLを学ぶ方法と活かせる職業
近年の情報社会においてSQLを使える人材のニーズは高く、今後ものびていきます。
SQLを習得すれば、周囲から一歩リードした将来性のある人材になり、仕事の幅が広がるでしょう。