プラットフォーマーとは?今さら聞けないIT用語を徹底解説
「プラットフォーマーってそもそも何?」
「プラットフォーマーになるとどういうメリットがあるのだろう」
と思うことはありませんか?
プラットフォーマーという言葉を耳にしても、それが何なのかわからず悩んでしまいますよね。
では、有名なプラットフォーム、プラットフォーマーはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- プラットフォーマーとは何か
- 有名なプラットフォーマーはどこなのか
- プラットフォーマーになるメリットと成功するポイント
について詳しく解説します。
この記事を見ればプラットフォーマーについて理解でき、プラットフォーマーを目指すきっかけをつかめます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
プラットフォーマーとは?わかりやすく語源を解説
プラットフォーマーとは、システムやWeb上でプラットフォーム(市場、基盤)を提供する事業者や企業のことです。
もう少し具体的にいうと以下となります。
- 事業者が自身のプラットフォームでビジネスをおこなうケースは少ない
- 先駆けは、Windows OSを開発している米マイクロソフト
- 代表的な会社はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)
また、ソーシャルゲームの基盤を運営する会社(ディー・エヌ・エーやグリー)や、家庭用ゲーム機を製造、販売する会社(任天堂、ソニーなど)もプラットフォーマーに該当します。
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プラットフォーマーの特徴と社会にもたらす影響
プラットフォーマーの特徴は、無料サービスでユーザーを獲得し、そこから集まったデータを解析して次のサービスにつなげるという点です。
具体的にいうと以下となります。
このように、常にユーザーニーズを反映したサービスを展開することで、ユーザーが増加しているのがプラットフォーマーの特徴です。
その反面、類似サービスを提供する既存企業の存続や、もっているビックデータの悪用懸念が社会への影響としてピックアップされています。
プラットフォーマーがビジネスにもたらす3つのメリット
SNSやECサイトなど、プラットフォーマーとしてサービスを展開することは、下記3つのメリットがあります。
- マーケティングの効率が上がる
- 顧客数の増加
- 客単価向上の機会が多くある
このように、プラットフォーマーにデータが集まることでマーケティングの効率があがり、さらにサービス展開することにより客単価向上の機会が出てくることがポイントとなります。
以降で詳細を解説していきます。
1.マーケティングの効率が上がる
プラットフォーマーが展開するサービスから、会員の属性や購買履歴などの消費行動データがわかるため、マーケティングの効率をあげることができます。
たとえば以下です。
- 各年代の好むサービス
- 購買傾向(これを買った人は、合わせてこれも買うなど)
- 流行り廃り(このサービスは定期的に流行り廃りが変化するなど)
このように、ビックデータの解析により、ユーザーが求めるサービスを推測しやすく、マーケティングの効率が上がることはプラットフォームビジネスのメリットなのです。
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プラットフォーマーのサービスが拡大するほど、顧客の増加が見込まれます。
そういえる理由は下記です。
- プラットフォームビジネスなら、日用品からゲームソフトなど、豊富なラインナップを揃えられるから
- それらを揃えることで、さまざまなニーズを求めるユーザーが集まるから
- プラットフォームに参加している企業のユーザーも取り込めるから
このように、さまざまなモノを扱えることで顧客数を増加できることは、プラットフォームビジネスのメリットなのです。
3.客単価向上の機会が多くある
プラットフォーマーの展開するサービスを強化することで、より客単価をあげていくことができます。
たとえば以下となります。
- 取扱商品を増やす:買う人が増えるから
- サービス内容を増やす:新たにそのサービスを利用する人が増えるから
- 参加企業を増やす:その企業のサービスを活用している人も取り込めるから
このように、商品、サービス、参加企業を増やすことで客単価を向上できることは、プラットフォームビジネスのメリットなのです。
また、プラットフォーマーをはじめとした急成長中のIT業界の中でも「ITエンジニア」はとても需要が高いです。
皆様の中には「ITエンジニア」を目指すことを視野に入れている方も多いのではないでしょうか。
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プラットフォーマーが問題視されている2つのポイント
プラットフォーマーは独自で個人情報を取得できます。
とはいえ、それにより以下のような問題が浮き彫りとなっているのが事実です。
- ユーザーの知りえない範囲で情報収集される
- データ流出のリスク
たとえば、アプリでGPSの利用を許可していないのに現在地の周辺情報が表示されたり、SNSのデータがSNS以外で利用されていたというケースがあります。
下記で詳細を解説していきます。
1.ユーザーの知りえない範囲で情報収集される
本来はプライバシーポリシーの表示をするなど、当該サービスが取得する個人情報をあらかじめ明確にする必要があります。
とはいえ、下記のようにユーザーが知らない間に情報収集されてしまっているのが実態です。
- サービス作成を外注しているためプラットフォーマー自身も情報収集していることを知らない
- 個人でアプリ作成したが、機能の実装に注力しすぎてプライバシーポリシーまで目が行き届かない
- トランプ政権時代のアメリカ大統領選挙にて、Facebookのデータが勝手に利用されていた(参考記事:「Facebookの5000万人の個人情報、トランプ陣営が不正利用か」)
このように、プラットフォーマー自身も知らない間に、ユーザーの承諾なしで個人情報を収集しているケースがあるため、プラットフォーマーが問題視されているのです。
2.データ流出のリスク
プラットフォーマーが取得した個人情報が流出してしまうケースもでてきています。
たとえば下記は、Facebookにて繰り返された個人データ流出問題です。
- Facebookにて、外部のアプリ開発者が最大680万人の利用者の写真を共有できる状態だった
- マイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」にて、Facebookユーザーの友人の名前を本人の同意なしで知ることができるようになっていた
- ネットフリックスとスポティファイには、プライベートなメッセージの閲覧を許していた
このようなこともあり、EUでは「EU一般データ保護規則(GDPR)」、日本国内では公正取引委員会と経産省・総務省が連携し、公平に競争できるルール作りに取り組み始めています。
日本のプラットフォーマーの大手企業3選
プラットフォームはさまざまな情報、サービスを集めた場であり、日本の代表的なプラットフォーマーは下記の3社です。
- 楽天
- メルカリ
- mixi(ミクシィ)
ひとことでプラットフォーマーといっても「楽天はECサイト、メルカリは手軽な個人売買、mixiは仲間内でサービスを共有する」などその役割はさまざまです。
以降で詳細を解説していきます。
1.楽天
楽天は、ファッション、食品、日用品と、あらゆるモノを提供しているプラットフォームです。
具体的にいうと下記となります。
- 商品は自社で揃えるのでなく、出品企業が用意している
- 楽天スーパーポイントという会員向けサービスを展開している
- ECサイト以外にも、楽天モバイル、楽天モバイルアプリと、サービスの拡張を図っている
このように、充実した商品数のECサイトはもちろん、スマホなどのサービスまで展開しています。
2.メルカリ
メルカリは、不用品を出品し、それを欲しい人が買っていくという、スマホ上でのフリーマーケット実現を役割としたプラットフォームです。
具体的には以下となります。
- オークションのようなハードルの高さをなくした、手軽なCtoCサービス
- 出品された商品をタイムラインで流し、空き時間に日常的に使われることを意識したサービス
- 「要らなくなった人から欲しい人へ」の方針を実現したサービス
このように、出品するだけで手数料が発生したり、有料の会員登録が必要だったりするなどのハードルをなくした手軽なプラットフォーマーです。
3.mixi(ミクシィ)
mixi(ミクシィ)は、mixi上の友人とサービス、機能、データを共有し、さまざまなソーシャルアプリケーションやサービスが作れることを役割としたプラットフォームです。
具体的にいうと以下となります。
- mixiアプリ:mixiのサービス、機能と連携できるWebアプリ
- mixiページアプリ:自分の管理するmixiページに機能を追加することができるWebアプリ
- mixi Graph API:ユーザーのプロフィール、ボイス、写真などのコミュニケーション機能をもつAPI
- mixi Plugin:ほかのWebサービスをソーシャルグラフのコミュニケーションの場に簡単に転換できるAPI
- mixi OpenID:mixi内のユーザー情報を外部サイトでの認証に使用するためのサービス
このように、mixi上でさまざまなサービスの作成、情報取得を可能としたプラットフォーマーです。
世界のプラットフォーマーの大手企業6選
有名なプラットフォーマーは、国内よりも海外社のほうが多く、代表的なのは下記の6社となります。
- Apple
- Amazon
- Microsoft
- Uber
ネットショッピングというわかりやすいサービスはもちろん、PCの基盤となるシステム、動画や音楽配信、それに料理の受付、配達と、その役割はさまざまです。
以降で詳細を解説していきます。
1.Google
Googleは、ツール類(Google検索、Googleカレンダー、Googleマップ、Googleドライブ、Googleアース)を提供するプラットフォーマーです。
具体的には以下となります。
- 仕事で使うようなGoogleドキュメント(WORD機能)やGoogleスプレッドシート(Excel機能)を提供
- 「検索連動型広告」によりユーザーに関連情報を提供
- 一般ユーザーは基本無料、広告主は有料とすることで集客
このように、あらゆる便利機能を集めたプラットフォーマーです。
2.Apple
Appleは「iPhone」をはじめ「Macbook」などのデバイスを販売するとともに「App Store」と「iTunes」を提供するプラットフォーマーです。
具体的にいいますと、
- 「App Store」は、所有しているMacやiPhoneにアプリのインストールを可能とするサービス
- 「iTunes」は、さまざまな音楽コンテンツを配信、販売するサービス
このように、Appleが販売する端末の所有者と、アプリ提供者・楽曲提供者をつなぐ役割をもっています。
3.Facebook
Facebookは、ユーザー同士のつながる場所を提供する役割をもつプラットフォーマーです。
そしてその役割のとおり、世界中で約28億人のユーザーをもち、以下の役割も果たしています。
- メッセンジャーや共有アルバムなどの便利機能によるユーザー集客
- 企業向け広告サービス
また、膨大なユーザーを抱えていることから、とくに企業向けの広告サービスの役割が顕著です。
広告形態としては動画広告が多く、1日に80億回再生される実績があります。
4.Amazon
Amazonは、ネットショップをはじめとし、会員サービス(Amazonプライム)を利用することで特別な配送オプション提供の役割をもつプラットフォーマーです。
また、Amazonプライムにて以下も提供しています。
- 国内外の音楽も含めた楽曲配信
- 映画、アニメ、ドラマなどの動画配信
- 無料購読も可能なデジタル書籍利用
このように、ネットショップを中心に、楽曲、動画、デジタル書籍まで提供したプラットフォーマーであり、国内外で利用者が増えています。
5.Microsoft
Microsoftは、パソコンを動かす基盤となるOS(オペレーティングシステム)であるWindowsを提供する役割をもつプラットフォーマーです。
その特徴や実態は以下となります。
- 世界のOSのうちシェアは90%
- そのため、企業や個人は、Windows環境に合わせてアプリケーションを開発している
- ユーザーはPCを利用するためにWindowsを導入せざるをえないレベルとなっている
このように、Windowsを提供することでアプリケーション開発、PC利用を促す役割をもち、さまざまなOSが台道する中でもその役割を拡大しています。
6.Uber
Uberは、デリバリーサービスを展開する役割をもち「Uber Eats(ウーバーイーツ)」というサービスが有名なプラットフォーマーです。
Uber Eatsを中心とした役割は以下となります。
- ユーザー向け:スマホで注文可能なサービス
- 飲食店向け:ユーザーの注文を通知するサービス
- 配達:料理をユーザーへ配達するサービス
このように、ユーザーはもちろん、飲食店、配達業者まで関わる役割をもち、国内外で利用されているのがUber社のUber Eatsサービスです。
プラットフォーマーがビジネスで成功するために求められる3つの要素
成功すれば大きな利益を得られる可能性が高いのがプラットフォームビジネスですが、実現するのは容易ではありません。
成功のために求められることは、大きく下記の3点となります。
- 参加者が自動で増える仕組みが作れている
- 参加者に利用する価値を提供できている
- 参加者が不満を抱きにくくなっている
このように、価値を提供し続けることでユーザーから不満を持たれることなく自動で集客できることがポイントとなります。
以降で詳細を解説していきます。
1.参加者が自動で増える仕組みが作れている
プラットフォームのユーザーが増えるほど、プラットフォーム全体の価値は高まります。
そのためにも、プラットフォーマー自身が宣伝をする、しないに関わらず、参加者が参加者を呼ぶことでプラットフォームが拡大していく仕組みが重要です。
たとえば、下記はFacebookのユーザーが増えた流れです。
このように、何かをきっかけにユーザーが増えると、ユーザー数が一気に増えます。
そして、ユーザーが増えれば増えるほどサービスの価値が高まり、さらに多くのユーザーを爆発的に増やせることがプラットフォームビジネス成功のための要素なのです。
2.参加者に利用する価値を提供できている
たとえばECサイトの場合、売り手も買い手も多い方がECサイトの価値が高まることはいうまでもありません。
これを有名なプラットフォーマーである楽天で具体的に説明すると以下となります。
このように、売り手も書いても増えるほど、プラットフォーマーとして価値を提供できているといえます。
そして、それがプラットフォームビジネス成功のための要素なのです。
3.参加者が不満を抱きにくくなっている
プラットフォームへの参加者が増えるに越したことはありませんが、減らないようにすることも重要となります。
というのも、下記のように参加者の不満が増えることで、人が離れてしまった例があるからです。
- アタリ社:米国家庭用ゲーム機メーカーアタリ社にて、低品質ゲームの頻発によりユーザーが離れ破綻
- Amazon:送料や価格が問題となり、参入して数年後の離脱や取り扱い拒否の売り手が増加
- mixi:かねて評価の高かった足跡機能や招待制廃止を廃止したことにより営業目的業者が増えてユーザーが減少
このように、ユーザーと業者ともに不満を抱かないことがプラットフォームビジネス成功のための要素なのです。
まとめ:IT業界を知るためにも「プラットフォーマー」の構造を理解しておこう
以上のような形で、プラットフォーマーについて解説してきました。
まとめると以下となります。
- プラットフォーマーとは、ユーザーや業者が集まるシステム、基盤であること
- プラットフォーマーはビジネス的にメリットが多い分、情報収集やデータ流出に留意する必要があること
- 成功にするために「人が自動的に増加」「不満を抱かせない」「価値を提供する」が必要であること
このように、プラットフォーマーは情報の取り扱いに注意しながら価値を提供することが重要です。
また、有名なプラットフォーマーは、国内なら楽天、海外ならAmazon、Facebookとなりますが、いずれもITが関係します。
そのため、これらのプラットフォームの構造を知ることで、IT業界についてより理解を深めるようにしましょう。