文章構成に役立つ5つのパターン|スラスラ読める文章を書く5つのコツと構成力を上げる3つの方法も解説
「わかりやすい文章を書くための構成って?」
「文章を書き終わってみたら要点がどこかわからなかった」
「記事の反応が薄く離脱率も高い…どうしたらいいの?」
と思うことはありませんか?
わかりやすい文章を書こうとしても、何をどの順番で書けばいいのか悩んでしまいますよね。
では、内容を理解しやすくスラスラ読める文章構成を作るには何をすればいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 文章構成の3つのパートと必要な3つの要素
- 文章構成のテンプレート5選
- 文章構成のコツと構成力を上げる方法
について詳しく解説します。
この記事を見れば今後の文章構成が格段に楽になり、読者が納得する文章を書く方法がわかります。
その結果、あなたの文章を読む人が増えるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
文章構成を理解するために覚えておきたい3つのパート
本やWeb記事などどの媒体であれ、わかりやすい文章を書くなら文章構成を理解する必要があります。
文章構成について理解しておけば、読者が納得しやすい順番で文章を書けるからです。
文章全体は以下の3つのパートで成り立っています。
- 序論
- 本論
- 結論
たった3つですが、文章を書くうえでそれぞれが非常に大事な役割を持っています。
この3つのパートについて正しく学んでいきましょう。
1.序論
序論は一言でいうと「文章全体の要約」です。
何について書かれた文章なのか、誰に向けての文章なのかなどを簡単にまとめます。
もっとも主張したいことを盛り込むのも大切です。
序論の役割はとくに以下の3つになります。
- 読者の興味を惹くこと
- 読者を感情移入させること
- 続きを読みたいと思わせること
序論の時点で読者はあなたの文章を読むべきかを判断します。
つまり、序論は文章を読んでもらうための超重要な掴みなのです。
もっとも力を入れて書くつもりで取り組みましょう。
2.本論
本論は文章全体のメインパートです。
ここでは序論で主張した内容について解説し、説得力を持たせることがポイントになります。
「なぜそうなるのか」を具体的に書きましょう。
本論の役割は以下のとおりです。
- 読者のニーズ(読む目的)を満たすこと
- どうすればいいのかを提示すること
- 筆者の意見とその理由を伝えること
読者は基本的に疑いを持っています。
説得力のある本論にするには実際のデータや根拠を用いた解説が効果的です。
読者が「なるほど」と思える文章を目指しましょう。
3.結論
結論では主張してきた内容をおさらいするパートです。
とくに伝えたい内容を強調し、簡潔にまとめましょう。
結論があやふやだと読者は「結局何が大事なの?」と感じてしまいます。
結論の役割は以下のとおりです。
- 読者を納得させること
- 読者に行動を促すこと
- 主張内容を印象づけること
ただし強制させるようなニュアンスは不快感を与えるため注意です。
結論まで読んだ読者に対して優しく背中を押してあげるイメージで書きましょう。
このような文章構成を学ぶことで「伝え方」のスキルが高まります。
こういったコミュニケーションスキルはプログラミマーやエンジニアの分野でも求められるスキルなため、覚えていることでさまざまな業界に役立つことがわかるでしょう。
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文章構成を考えるときに必要な3つのポイント
先述した3つのパートに加え、さらに3つの要素も重要です。
読者は利益を求めてあなたの文章を読んでいます。
読者のニーズを満たすためには以下の3つが必要です。
- ターゲット(ペルソナ)
- キーワード
- ベネフィット
この要素が曖昧だとあなたの文章が誰に何を伝えたいのかわからなくなります。
読者のニーズを満たすため、しっかり覚えてくださいね。
1.ターゲット(ペルソナ)
あなたの文章がどんな人の役に立つのかを具体的に考えましょう。
読者像が漠然としていると、かえって主張の弱い文章になってしまいます。
またペルソナとは、年齢や性別、生活スタイルなどを想定し仮の読者像を立てる方法です。
ターゲット(ペルソナ)が必要なのは以下の理由からです。
- 何を書けばいいかわかる
- 読者の悩みに深く刺さる文章を書ける
- 想定した悩みを持つ読者は必ずいる
「こういう悩みがあるならこの情報が必要だ」と判断できます。
自分でなんとなく悩みを考えるのではなく、読者目線で考えることが重要なのです。
2.キーワード
キーワードは何を軸に文章を展開するかを決める重要な要素です。
そのキーワードで情報を探す人が何を求めているかがわかります。
たとえば、あなたがこの記事を読んでいるのは以下のような理由ではないでしょうか。
- 文章構成の作り方を詳しく知りたい
- わかりやすい文章を書く方法を知りたい
- 文章構成が大事なのはわかるけど具体的に何をすればいいのか知りたい
このように、特定の悩みを持つ人に向けて書くにはキーワードが重要なのです。
文章全体の方向性が決まるため、キーワードはしっかりと選びましょう。
3.ベネフィット
ベネフィットとはいい結果や利益をいいます。
ベネフィットが必要な理由は、読者が本当に欲しいのはベネフィットだからです。
主張だけポンと置かれても「それで?」となるのは想像できるでしょう。
ベネフィットを交えて書くときには以下を意識してください。
- 自身の体験や実例を交える
- それをすればどうなるのか書く
- 読者がそれをしない理由を取り除く
通販のレビューが参考になるように「結果どうなるのか」を読者は求めています。
はっきりと「こうなります」と言ってあげるのが重要なのです。
【パターン別】文章構成で役立つ5つのテンプレート
文章構成にはテンプレートがあります。
どう書けばいいかわからないときはテンプレートに当てはめると論理的でわかりやすい文章が書けます。
そのテンプレートとは以下の5つです。
- PREP(プレップ)法
- SDS(エスディーエス)法
- QUEST(クエスト)フォーミュラ
- PASONA(パソナ)の法則
- CREMA(クレマ)の法則
どれも文章構成を考えるときに役立つものですが、目的によって使い方が少し違います。
1つずつ解説するので、ぜひあなたの文章執筆に役立ててください。
【未経験でもなれる】ライターの仕事内容から目指す方法まで徹底解説1.PREP(プレップ)法
もっともオーソドックスといえるのがPREP法です。
ビジネス文書やコピーライティングにもよく用いられます。
簡潔でわかりやすく、論理的に文章を書く手法です。
PREP法は以下のように文章を作っていきます。
PREP法のメリットは初心者でも簡単でわかりやすい文章が書ける点です。
とにかくどう書くべきかわからない人におすすめの手法といえます。
2.SDS(エスディーエス)法
PREP法と同じく簡潔でわかりやすい文章構成に使えるのがSDS法です。
とくにSDS法は記憶に残りやすく、スムーズに内容を伝えられます。
SDS法で書くのは以下の内容です。
SDS法はPREP法よりもコンパクトで、短い文章を書くときに効果的です。
読者に最後まで読んでほしいこともアピールしやすくなります。
3.QUEST(クエスト)フォーミュラ
あなたがもしセールスライティングで悩んでいるならQUESTフォーミュラがおすすめです。
その理由は、販売したい商品について掘り下げ成約につなげる構成のしかただからです。
これは読者の消費活動やサービスへの登録を促したいときに用いられます。
QUESTフォーミュラでは次のような順序で書いていきます。
このように、商品の成約に向かって読者をガイドするイメージです。
うまく顧客を獲得できていないときは、一度QUESTフォーミュラで文章構成を練ってみましょう。
4.PASONA(パソナ)の法則
PASONAの法則はQUESTフォーミュラと同じく、消費活動を促すときに用いられます。
このテンプレートのメリットは強烈なセールスレターを書ける点です。
QUESTフォーミュラよりもさらに深掘りするため、悩みの解決に深く刺さる文章が書けます。
実はこのPASONAの法則は新旧2パターンあり、少し内容が違うのです。
- PASONAの法則:5項目(P・A・So・N・A)
- 新PASONAの法則:6項目(P・A・S・O・N・A)
この2つについて解説します。
はじめに、PASONAの法則の構成は以下の内容です。
とくにSTEP2にA(煽り)とありますが、これは読者を不安にさせる目的ではありません。
今ある問題が読者にとって早急な解決を要するものだと気付かせ、共感を誘うためのフェーズです。
「煽り」という言葉を悪い意味で捉えないよう注意しましょう。
続いて新PASONAの法則の詳細です。
旧式に比べて項目が増え、より具体的に展開できるようになりました。
新旧PASONAの法則は「恐怖や苦悩を回避したい」という人間の一次的欲求を強く刺激します。
読者の悩みに対して的確にアプローチできれば、かなりの効果を期待できる構成方法です。
5.CREMA(クレマ)の法則
CREMAの法則は端的でありながら読者に行動喚起できる構成方法です。
販売というより、サービス登録や次のコンテンツへの誘導に効果を発揮します。
PREP法とQUESTフォーミュラをコンパクトにまとめたイメージで構いません。
CREMAの法則での構成は以下のとおりです。
読者が内容を理解しつつ最後まで読めるよう展開できます。
読者に次のアクションを起こしてもらいたいときはCREMAの法則で文章構成を組んでみましょう。
今回紹介したテンプレートを活かしながらメールの文体や日常的な会話を心がけていくと、さまざまな業界で好まれるビジネスパーソンになれます。
プログラマーやエンジニアのようなIT業界では「コミュニケーションスキル」は大切な要素の1つなので、今までお伝えしたテンプレートを覚えておくだけでも評価UPにつながるでしょう。
スキマ時間に効率よくプログラミングを学習したいという方には、プログラミングスクールの受講を検討してみましょう。
受講料はかかってしまいますが、短期間で効率よくプログラミングスキルを習得できます。
【DMM WEBCAMP】なら、初心者向けに開発された独自のカリキュラムと充実した学習サポートで、挫折することなくプログラミング学習を進められるでしょう。
また、学習を進めていく中で分からないことが出てきたときは、 チャットもしくはビデオ通話でメンター(講師)に好きなだけ質問できます。
あなたのライフスタイルに合わせて好きなコースを選択してみてください。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
わかりやすい文章を書くための5つのコツ
構成に加えて文章自体の質も上げていきましょう。
わかりやすい文章が書ければ読者の反応が上がりあなたのファンが増えます。
以下の5つのコツを意識して執筆に取り組んでください。
- 一文一意で書く
- 読者が求める情報にフォーカスする
- 箇条書きを使う
- 不要な文章を削る
- 難しい文章や言い回しは避ける
いくら構成がうまく作れても文章が読みにくければ効果は半減してしまいます。
あなたが書く文章をさらによくするため、詳しく解説していきますね。
1.一文一意で書く
一文一意とは簡単にいうと「1つの文章には1つの内容だけ」です。
これを意識すると無駄な長文になりにくく読者も内容を理解しやすくなります。
たとえば、以下の2つではどちらが読みやすいでしょうか?
- 痩せるためには運動が大事で、基礎代謝を上げる必要があり、基礎代謝を上げるには運動の時間や食事のタイミングを考えなければならず、意識的に運動し生活スタイルを見直すべきです。
- 痩せるためには運動が大事です。
なぜなら基礎代謝を上げる必要があるからです。
基礎代謝を上げるには運動の時間や食事のタイミングを考えなければなりません。
よって、意識的に運動し生活スタイルを見直しましょう。
2番目のほうがスッキリして読みやすくありませんか?
「一意」ごとに区切ると改行もでき、内容を理解しやすいはずです。
言い切れるところで読点(。)をつけ、文章を整理しましょう。
2.読者が求める情報にフォーカスする
読者は自分にとって必要な情報を探しにきています。
読者にとって必要な情報=悩みの解決方法です。
キーワードから想定される読者の悩みに対して文章を書く必要があります。
このときに注意すべきことは以下の3つです。
- 読者の悩みを明確にし、共感すること
- 「本当に必要な情報」をじっくり考えること
- 自分の言いたいことが先行しないこと
日記ではなく、読者のための文章だと常に考えましょう。
「自分のための文章だ」と読者が感じたとき、その文章は一瞬で読者を助けるコンテンツになります。
3.箇条書きを使う
箇条書きのメリットは情報をキレイに整理できる点です。
情報を見やすくすると、読者は「この3つが大事なのか」と要点を押さえられます。
つまり、あなたの文章内容を読者が理解しやすくなるのです。
箇条書きは他にもメリットがあります。
- 各部分のまとめを作れる
- 「文章ばかりで疲れる」のを防げる
- 伝えたいことを強調できる
これらもすべて、結果的に読者のためになります。
文章全体のバランスを整えられるため、リズム感が出て効果的です。
4.不要な文章を削る
すべて書き終わってそのまま公開、ではありません。
書き終えた文章には必ずと言っていいほど不要な文章や言葉が散らばっています。
不要な文章を省くことで、読者のストレスを軽減できスラスラ読める文章になるのです。
以下のことに注意して、1度文章を見直してみましょう。
- 何の内容もない文章ではないか?
- そのタイミングで書くべき文章か?
- その文章によって内容が逸れていないか?
- その文章がなくても理解できないか?
少なすぎはよくないですが、できる限り簡単で短い文章に越したことはありません。
いかに端的でわかりやすく書けるか、を意識しましょう。
5.難しい言葉や言い回しは避ける
時には専門用語やあまり聞かないような言葉を使いたくなることもあります。
ですがそれは禁物です。
なぜなら、自分は意味をわかっていても読者にはわからない可能性があるからです。
どうしても使わないといけないときは以下の2つを参考にしてください。
- 括弧(かっこ)を使うなど必ず説明を入れる
- その言葉を知っておくべき理由を添える
高度な専門書などを書く以外は目の前の小学生に説明するつもりで書きましょう。
小学生でも理解できる文書なら、あなたの文章の読者も理解できます。
文章構成力を鍛えるための3つの方法
文章の構成力が上がれば執筆がどんどん楽になっていきます。
ではどうすれば構成力を鍛えられるのか、を解説していきますね。
やることはシンプルで以下の3つです。
- 型(テンプレート)を使ってとにかく書く
- 競合記事の書き方を真似する
- 本を読む
文章はどうしても書くことに目が行きがちですが、構成力も重要なスキルです。
記事や文章全体を把握し、適切に組み立てられるようになりましょう。
1.型(テンプレート)を使ってとにかく書く
この記事で解説したテンプレートを使って量をこなしましょう。
知識と経験が積み重なれば、自然といい構成を作れるようになります。
しかしただ漠然と量をこなすのではなく以下のことに注意してください。
- なぜそのパート(見出し)が必要なのか常に考える
- 同じ意味合いの文章がいくつも存在しないようにする
- 序論・本論・結論のどこに当たるのか理解しながら書く
テンプレートがあるといっても文章構成の基本は序論・本論・結論です。
ここが破綻しないように注意しつつ、文章を当てはめていきましょう。
2.競合記事の書き方を真似する
どの構成方法で、どんな文章で、どんなアプローチで、という書き方の部分を真似しましょう。
たとえば、検索上位の記事は読者の悩みをより解決できている記事です。
ということは上位の記事の書き方や構成が読者に刺さりやすいといえます。
この方法で構成力を鍛えられる理由は以下のとおりです。
- 競合記事が何を狙っているかが見えてくるから
- わかりやすい展開のしかたがわかるから
- 主張を通すための施策がわかるから
つまり、読者が行動してしまうような文章構成を知れるのです。
「なぜこの記事が1位なんだろう?」とじっくり調べてみてもいいですね。
3.本の目次を読む
実は本の目次を読むことも構成力を鍛えるのに効果的です。
理由は目次をみるだけでどんな情報があるかひと目でわかるからです。
つまり、初めて読む読者でも全体像の把握ができます。
これを具体的に掘り下げると以下のことが言えます。
- 内容を理解するための道筋ができている
- 情報を出す順番が考えられている
- 見出しに書くべきことが見えてくる
本を読むときは文章構成だけでなく目次にも着目して読んでみましょう。
目次をじっくり読んでみると、言葉の見せかたの学びにもなります。
まとめ:構成の型を使ってわかりやすい文章を書こう
わかりやすい文章は総じていい構成でできているものです。
この記事で解説した役に立つ構成パターンで、読者に寄り添ったわかりやすい文章構成を作ってください。
最後にこの記事の要点をまとめます。
- 文章構成の基本3パートと必要な3要素を理解する
- 構成テンプレートに当てはめるとわかりやすい文章が書ける
- 5つのコツを意識して文章を書いていく
- 量や分析を通して文章構成力を鍛える
ただし、テンプレートに頼りすぎることに注意しましょう。
文章のテーマに応じて型を使い分けることも重要です。
読者に働きかける文章構成がわかるようになれば、あなたの文章は評価されていくでしょう。