【CSS】自動で文字を折り返すには?改行するための2つのプロパティを紹介

2024.01.03
自動で文字を折り返し表示させる

HTMLページにおける文章を作成している時に「いちいちbrタグで改行するのは面倒」と思ったことはありませんか?

bodyタグ内に定めた要素内に文章を収めて表示させたい時、簡単かつはみ出さずに文章を折り返し表示させたいですよね?

そこで今回は、自動で文章を折り返し表示させる「overflow-wrap」と「word-break」プロパティの特徴や使い方について解説します。

この記事を読んでわかる内容は以下の通りです。

  • overflow-wrapプロパティの特徴と使い方
  • word-breakプロパティの特徴と使い方
  • overflow-wrapプロパティが効かない原因と対処法
  • 改行をコントロールできる2つのプロパティについて

HTMLのbrタグで文章を折り返すのは、レスポンシブ対応の際に修正が面倒になります。

CSSの便利な自動折り返しプロパティを使用すれば、効率的に文字の折り返し表示が可能ですよ。

CSSでテキストを折り返し表示させる方法2つのプロパティの特徴と使い方

HTMLぺージ内のテキストを自動で折り返し表示してくれるCSSプロパティは以下の2つ。

  1. overflow-wrap
  2. word-break

どちらも、主に、単語の途中で改行するかどうかの設定が可能ですが、それぞれ特徴が異なります。

何を基準に折り返すのか把握して、自分に合っているプロパティを使用しましょう。

また、ここで言う「単語」とは「英文における英単語」のことで、スペースや記号で区切られている一つの塊を単語として判断しています。

辞書に登録されているか否かではないので、注意しましょう。

1.文章の折り返しを指定する:overflow-wrap

overflow-wrapは、文章の要素が端に来た時、単語の途中で改行するかどうかの設定するプロパティです。

指定できる値は、以下の2つ。

  • normal:単語の途中で改行しない
  • break-word:単語の途中で改行する

では、実際に以下のコードを記述した場合を例として、どのように表示されるのか見てみましょう。

<!-- HTMLコード -->

    <div class="overflow-wrap">
      <div class="normal">
        <h2>normal</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu</p>
      </div>
      <div class="break-word">
        <h2>break-word</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu</p>
      </div>
    </div>
/* CSSコード */
.overflow-wrap {
  display: flex;
}

.overflow-wrap div {
  margin: 0 300px;
  border: 2px solid red;
  width: 90px;
}

.overflow-wrap.normal {
  overflow-wrap: normal;
}

.overflow-wrap.break-word {
  overflow-wrap: break-word;
}

▼ブラウザ表示▼

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2.単語の折り返しを指定する:word-break

word-breakは、長い単語が要素の端に来た時、単語の途中で改行するかどうか設定するプロパティです。

指定できる値は、以下の4つ。

  • normal:各言語の規則に従って、適宜単語を改行する
  • break-all:どんな位置でも単語の途中で改行する
  • break-word:できるだけ単語の区切りで改行する
  • keep-all:単語の途中では改行しない

では、実際に以下のコードを記述した場合を例として、どのように表示されるのか見てみましょう。

<!-- HTMLコード -->

    <div class="word-break">
      <div class="normal">
        <h2>normal</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>supercalifragilisticexpialidocious</p>
      </div>
      <div class="break-all">
        <h2>break-word</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>supercalifragilisticexpialidocious</p>
      </div>
      <div class="break-word">
        <h2>break-word</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>supercalifragilisticexpialidocious</p>
      </div>
      <div class="keep-all">
        <h2>break-word</h2>
        <!-- 英文 -->
        <p>Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore</p>
        <!-- 日本語文 -->
        <p>この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、量、字間、行間等を確認するために入れています。この文章はダミーです。文字の大きさ、</p>
        <!-- 長い英単語 -->
        <p>supercalifragilisticexpialidocious</p>
      </div>
    </div>
/* CSSコード */
.word-break {
  display: flex;
}

.word-break div {
  margin: 0 100px;
  border: 2px solid red;
  width: 100px;
}

.word-break.normal {
  word-break: normal;
}

.word-break.break-all {
  word-break: break-all;
}

.word-break.break-word {
  word-break: break-word;
}
.word-break.keep-all {
  word-break: keep-all;
}

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禁則処理とは?

「overflow-wrap」と「word-break」の主な違いは、禁則処理の設定を強く意識しているか、いないかにあります。

禁則処理とは、「、」「。」「?」「…」などの文字が行頭や行末に来るのを避ける処理のこと。

「word-break」 は、この禁則処理を強く意識しているプロパティです。

一方「overflow-wrap」は、禁則処理よりも「単語の折り返し」を強く意識しているという違いがあります。

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CSSの折り返し処理が効かない原因と対処法

overflow-wrapプロパティが効かない時の原因として、tableタグで使用しているケースが挙げられます。

テーブルのデフォルトCSSは、「table-layout:auto」が設定されています。

これは、中身のテキストによってレイアウトを計算するプロパティで、長さとコンテナ幅を自動計算するoverflow-wrapプロパティと同じような仕組みです。

そのため、テーブルセル内でoverflow-wrapプロパティを重ね掛けすると、計算が上手く効かなくなってしまいます。

テーブルセル内で文字を自動で改行させたい場合には、以下のように「width」と「div」タグを使用してoverflow-wrapプロパティを指定しましょう。

<!-- HTMLコード -->
<div class="container">
  <table>
    <tr>
      <th>ID名</th>
      <th>PS</th>
    </tr>
    <tr>
      <td>Hauru</td>
      <td>55fgssdsfsfsdfsdfd688454bfd6s46d4f5s4f5sd656c</td>
    </tr>
    <tr>
      <td>Sofy</td>
      <td>cgfa65fa5f9499da5dfa65df6a5f6a56fsda6dc5mmc34</td>
    </tr>
  </table>
</div>
/* CSSコード */
.container {
  width: 300px;
  height: auto;
  margin: auto;
  background: #94e9f8;
  padding: 20px;
}

table {
  width: 100%;
  table-layout: fixed;
}

table td {
  word-break: break-all;
  overflow-wrap : break-word;
}

▼ブラウザ表示▼

ブラウザ表示

上記のように、tableタグに直接ではなく、divタグを設置し(class=”container”)widthを指定することで、overflow-wrapが反映されるようになります。

改行をコントロールできるCSSプロパティも

「overflow-wrap」や「word-break」以外に、改行をコントロールできるプロパティは以下の2つ。

  • white-space
  • line-break

上記2つは、改行したテキストの表示や改行のルールの指定などを主に行います。

では、それぞれの特徴や使い方を見ていきましょう。

white-space

white-spaceは、テキスト内の改行やスペースの表示や、どのように扱うかを指定できるプロパティです。

指定できる値は、以下の5つ。

改行表示
normal初期値。
ボックス横幅到達時のみ改行
連続したタブ・改行・半角スペースは全て1つの半角スペースとして表示
nowrap テキスト内の改行を反映
(ボックス横幅での改行はなし)
normalと同様
pre テキスト内の改行を反映
(ボックス横幅での改行はなし)
タブ・改行・半角スペースはそのまま表示
pre-wrapボックス横幅到達時、テキスト内の改行を反映preと同様
pre-lineボックス横幅到達時、ソース内の改行を反映 normalと同様

▼CSSコード例▼

.text {
  white-space: nowrap;
}

line-break

line-breakは、禁則処理のルールを設定できるプロパティです。

指定できる値は、以下の4つ。

auto初期値。
禁則処理を行わない。
normal一般的な禁則処理ルールを適用。
行頭に送られなくなる記号等:「々」「…」「:」「;」「!」「?」
loose最低限の禁則処理ルールを適用
strict細かな禁則処理うルールを適用。
行頭に送られなくなる記号等: 「–」「-」「〜」小さいカナ文字

▼CSSコード例▼

.text{
  line-break: normal;
}

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CSSで文字を折り返し表示させる処理は便利だけど万能ではない!

今回は、overflow-wrapとword-breakを使用してHTML文章を自動で改行する方法を解説しました。

以下はこの記事のまとめです。

  • 単語の途中で改行するにはoverflow-wrapプロパティを指定
  • 禁則処理も重視するならword-breakプロパティを使用する
  • テーブルセル内ではoverflow-wrapプロパティは効かない

「overflow-wrap」や「word-break」プロパティを使いこなせるようになれば、一文ずつbrタグで改行する必要がなくなります。

しかし、これだけ指定すれば良いという万能なプロパティではないので、改行をコントロールできる「white-space」や「line-break」など、細かい指定もして、効率的かつ確実にHTMLテキストを自動改行しましょう!

す。


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