copyrightをHTMLで表示する方法とは?具体的な書き方と注意点を解説
Webページの下の方にcopyrightを書いているサイトを見たことはありませんか?
先頭に©マークを付けたテキストのことですね。主に企業名や年号などが書かれています。
いざcopyrightを自分のサイトに取り入れようと思っても、HTMLでどう記述すればいいのか悩みますよね。
今回は、copyrightをサイトに正しく設置したいという方のために、
- opyrightとは?
- copyrightの書き方
- copyrightの注意点
以上の項目に沿って、解説していきますね。
この記事を読めば、copyrightをHTMLで記述する方法がわかるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
copyrightってどんなもの?
そもそも、copyrightとはどういったものなのでしょうか?
copyrightは、作品の著作権を示すためのものです。copyrightの翻訳がそのまま著作権という意味を持ちますね。
Webサイトに限らず、楽曲や小説、映像など様々な分野の作品に対して使用されています。
これを記述することで、権利がどこにあるのかを示すことができるわけです。
copyrightって必要なの?
では、Webサイトにcopyrightは必須なのでしょうか?
結論を言うと、copyrightを記述しなくとも、作品をネットに公開した時点で著作権は発生しています。
著作権に関して、日本はベルヌ条約に加盟しています。
これは、国際的な著作権の条約で、作品を制作した時点で自動的に著作権が発生することを原則としています。
登録等の義務はありません。
よって、Webサイトでもcopyrightを必ず記述しなくてはいけない、というわけではないのです。
ただ、現在多くのサイトで、copyrightは記載されていますね。
義務ではないですが、書くことでメリットはあります。次項でメリットについて解説しましょう。
copyrightを書くメリットとは?
Webサイトにcopyrightを記述することで、以下のようなメリットがあります。
- 著作権侵害を未然に防ぐ
- 著作権を明確にする
ネット上では、画像や文章などの無断使用・無断転載といった著作権侵害が度々起きて問題となっています。
copyrightを書き、コンテンツの著作権をはっきり示すことで、侵害を未然に防ぐ効果があります。
どんな対策を講じても著作権侵害をする人は存在しますが、「copyrightがないものは勝手に使っていい」というような勘違いをしている人の対策にはなるでしょう。
また、著作者が誰なのか、発行年はいつなのかをはっきり明示しておくことで、自分自身の著作物であることを示す効果もあります。
copyrightをただの慣習的なものと捉えるのではなく、こういったメリットがあると考えると、何故多くのサイトが利用しているのか分かってくるのではないでしょうか。
ただ、デザインによっては、copyrightがない方がすっきりする場合がありますよね。
そういうときには、無理に入れなくても問題ないです。
copyrightの書き方
copyrightは、HTMLで以下のように記述します。
<small>© 発行年 著作権者</small>
footer要素の中に置かれることが多く、ほとんどの場合、Webサイトの最下部にあります。
copyrightには、最低限以下の3つを明記します。これら3つの順番は自由です。
- copyrighを示す©︎マーク
- 著作物の発行年
- 著作権者の名前
それぞれ解説していきましょう。
copyrighを示す©︎マーク
©︎マークはHTMLでは、特殊文字「©」と記述すると記号が表示されます。
マークの代わりに「Copyright」や「Copr.」と書いてもいいですが、分かりやすさを重視して基本的には©︎マークを使いましょう。
著作物の発行年
いつ作成したのか、著作物の発行年を西暦で記述します。
発行年だけでも問題ないですが、これに加えて更新年を書いているサイトもあります。
「2012 – 2021」というように書きますね。2つ目の年数は最後に更新した年です。
著作権は権利者の死後50年と定められているため、基本的には発行年だけで問題ありません。
著作権者の名前
著作権を持っている権利者の名前を書きます。
主に会社名や団体名、個人の名前などになりますね。活動に使用しているペンネームでも問題ありません。
「○○会社」と書いても良いですし、「Co.,Ltd.」「Inc.」を使用しても大丈夫です。
英語登記している場合は、その名前を書くと良いでしょう。
HTMLのsmallタグについて
copyrighの全体をsmallタグで囲っていますが、これも慣習的なもので、必須ではありません。
HTML4までは、smallタグではなく、addressタグを用いていました。
HTML5になり、addressタグはメールアドレスや住所など、Webサイト作成者の連絡先情報を示す要素になりました。
smallタグには、免責・警告・著作権などの注釈を示す役割があります。
文字が小さく表示されますが、小さくする目的のみでsmallタグを使用するのは間違いです。
All rights reservedは入れるべき?
copyrighの最後に「All rights reserved」を入れているサイトが多くいあります。
ですが、こちらの文書も慣習的なもので、入れる必要が無いものです。
この表記は、ブエノスアイレス条約で必須とされている記述ですが、現在ほとんどの国でこの条約は利用されていません。
過去にアメリカなどの国が加盟しており、世界中が「All rights reserved」を書いていたので、その名残ですね。
日本も加盟していないので、現在において書く意味はないです。
copyrightによくある間違い
copyrightの書き方で注意すべき点を紹介します。
以下の2つです。
- 著作権者がサイト名になっている
- 発行年ではなく現在の年を書いている
この記述方法でも問題ない場合が多いですが、正確な書き方ではないので覚えておきましょう。
著作権者がサイト名になっている
著作権者には、企業名や個人名、ペンネームなどを表記します。
サイト名を記述しているサイトもありますが、正確には著作権者ではないので、誤りになります。
発行年ではなく現在の年を書いている
copyrightの年号には発行年を書くことが基準となっています。
発行年ではない年号を書くのは、正確な表記ではないので止めた方が良いですね。
ただ、古い年号を書くと更新していないように見える、と心配になる方もいるようです。
その場合は発行年と併せて最新の更新年も記述すると良いでしょう。
まとめ:copyrightは正確に表記しよう
今回は、copyrightをHTMLで表示する方法について解説してきました。
copyrightの書き方やよくある間違いについても触れてきましたね。
copyrightは必須ではありませんが、著作権侵害の防止になるなどのメリットがあります。
そのためにも、情報を正確に記述することは大事です。
Webサイトにcopyrightを表記させたいときに、今回の記事が参考になれば幸いです。