DXの事例を業界別に6つ紹介!失敗した事例も踏まえて推進のポイントを解説
「DXの事例を知りたい」
「DXを推進するためにはどうしたらいい?」
と思うことはありませんか?
いざDXを社内で推進しようとしても、何からはじめたらいいのか迷ってしまいますよね。
では、DXの事例はどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は
- DXとは何か
- DXを活用している事例紹介
- DXを推進させるメリットと課題
について解説します。
この記事を読めば、企業事例をもとにDXについて理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
DXとはデジタル技術を推奨していくこと
ここ最近では、DXを語る経営者たちが増えてきました。
一体なぜこんなにも注目されるのでしょうか。
- DXとは何か
- DXはなぜ必要なのか
- DXとIT化との違い
まずは、DXの基礎知識についてそれぞれ解説していきます。
1.DXとは何か
DXはデジタルトランスフォーメーションの略称で、デジタルの技術を用いて生活やビジネスに影響を与えることです。
その前提としてデジタイゼーション(部分的なデジタル化)やデジタライゼーション(社内部門横断的なワークフロー変革)などのプロセスがあります。
具体的には既存の社内一部門のITシステムを変革し、業務フローを改善するだけでなく、社内全体を内包しつつもその先の社会システムまでも含めた分野での変革の推進を言います。
つまり、企業内に事業変革の体制が整い、環境の変化に迅速な対応が可能な状態です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?意味や定義、取り組むべき理由を解説2.DXはなぜ必要なのか
デジタル化によってデータ化やシステム化が進むことが、顧客の需要に的確に対応したサービスやビジネスモデルへと変革するからです。
具体的には、単純な入力業務が勤務時間の大部分を占め、時間的損失になっているような時はRPA(業務ロボット)によって自動化した方が効率的です。
業務を効率化することで、ビジネス上の課題に取り組む時間を取れたり、新たな分野への投資が可能になります。
なので、DXによる「情報最新技術を利用した業務のデジタル化」は重要なのです。
3.DXとIT化との違い
DXとITの違いは、手段か目的かということです。
- DX:デジタル技術を活用していくことが目的
- IT:デジタル技術を活用して業務をより効率化していくという手段
つまり、ITはDXというデジタル化を行って効率化していく変革をおこうなううえでは必要な手段であり、IT化を進めていくことによってDXを実現していくことができるのです。
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【業界別】DXの企業事例6選
今では、多くの業界がDXが取り組んでいます。
- メーカー業
- 自治体
- 化粧品業界
- 金融業界
- 不動産業界
- 飲食業界
DX推進を成功したことによって、業績の伸びた業界を参考に解説していきます。
それぞれの事例をみていきましょう。
1.メーカー業界
あるメーカー企業では、工場すべての設備をネットワーク化しました。
具体的には、ネットワーク化により下記の項目をおこなえるようになりました。
- 各データの収集・結合
- データの透明化
- データの分析
これにより各設備の状況がすべてデータで見えるため、管理も指示もおこないやすくなったのです。
また、このサイクルを海外に拠点する工場と結ぶことで、グローバル化にも繋がりました。
2.自治体
自治体でのDX成功事例は窓口業務です。
従来の役所の窓口業務が「手書き」による申請と人による窓口対応だったのが、「電子申請やオンライン申請」によって迅速になりました。
具体的には、
- 手書き申請をパソコンに入力
- 利用者が印鑑を押したり収入印紙を購入
このような作業を、予め利用者がパソコンに入力したり、キャッシュレスによる支払いを可能にしました。
よって、自治体の窓口業務にかかる作業時間は大幅に短縮されたのです。
3.化粧品業界
化粧品企業のDX成功事例はWebサイトのアクセス解析による売上増加です。
なぜなら、Webサイトを見た閲覧者が、どのような経路で情報を探し、製品購入にいたったかなどのカスタマージャーニーを知れるようになり、よりユーザーに適した情報発信ができるようになったからです。
具体的には、
- Web上での最初の接点はどこなのか
- 購入にいたるまでにどのような行動をしたのか
- 最終的な購入はどこでおこなったのか
などを解析できるようなっています。
解析したデータから、ユーザーと接触できる適切な広告を配信できるようになり、売上増加につながっています。
4.金融業界
デジタルトランスフォーメーションの成功事例としてSiemens社をご紹介します。
Siemens社は業務フローの自動化に取り組んだことにより、以下の効果がありました。
- およそ2万時間以上の節約に
- 内部プロセスの処理時間を87%改善
Siemens社の取り組みとして具体的には、人間の手によるアナログ的な業務をデジタル化することでユーザーへのサービスを改善し、ITコストの削減をおこないました。
5.不動産業界
不動産業へのDX導入の成功事例は、申請書の電子化と下見のVR化です。
従来は申請書は書面、下見は実際に行く必要がありましたが、電子申請とVRによる下見によってオンラインで完結できるようになりました。
つまりスタッフの手間が省け、利用者も手軽に不動産を検索し契約することが可能になったのです。
6.飲食業界
飲食業界は、自社アプリあるいは会員管理アプリが成功事例の一つです。
具体的には、
- 会員がいつ来店し、何を注文・購入したかのか
- 注文の組み合わせなどをデータで把握
これらのデータで把握することにより、改善すべきポイントを見つけだすことができます。
なぜなら、アプリから取得したデータを分析することで、営業時間の課題や、メニューの再構築やリピーターの獲得が見えてくるからです。
つまり、取得したデータを分析することにより、店舗運営に活用できるのです。
DXの取り組みに失敗した2つの事例
DXはただ取り組めば業績が伸びるというわけではありません。
ここではDXの取り組みに失敗した2つの事例を紹介します。
- 組織全体で取り組まず失敗
- 現場の意見を取り入れずに失敗
失敗する要因・リスクを考えながらDXを取り組んでいきましょう。
1.組織全体で取り組まず失敗
DXによる恩恵を受けるには、組織全体で取り組む必要があります。
なぜかというと、業務のひとつをDX化したり特定部署だけをDX化したりという部分的なデジタル化が、他の業務や部署との連携を阻害するからです。
つまり全体的なDX化が、部分的なデジタル化に終わってしまうようなときは、結局は他業務や他部署との連携がうまくいきせん。
つまり、組織全体で目標と計画を立てて実施していくことが重要です。
2.現場の意見を取り入れずに失敗
DXはあくまで業務の効率化や売上改善のためにツールの導入をおこないますが、最新のツールを取り入れることがDXだと勘違いしてしまうケースがあります。
そのような場合だと、現場の意見を取り入れずに最新ツールを導入してしまい、結果として現場で導入したツールが使われずに終わってしまいます。
経営層と現場の従業員でDXへの認識をすり合わせて、DX化を推進していくことが重要です。
スキマ時間に効率よくプログラミングを学習したいという方には、プログラミングスクールがおすすめです。
受講料はかかってしまいますが、短期間で効率よくプログラミングスキルを習得することが可能です。
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また、学習を進めていく中で分からないことが出てきたときは、 チャットもしくはビデオ通話でメンター(講師)に好きなだけ質問をすることができます。
オンラインと教室受講のどちらも可能なので、あなたのライフスタイルに合わせて好きなコースを選択してみてください。
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DXを推進する3つのメリット
DXが上手く推進できればメリットが発生します。
- 生産性の向上
- 全体が働きやすくなる
- 新しいビジネスが生まれる
DXが推進するまでにコストや時間を要しますが、地道に改善をおこなっていくことが大事です。
それぞれのメリットを解説していきます。
1.生産性の向上
会社の間接部門において、既存業務の見直し・改善を進めることにより、生産性の向上ができます。
例えば、ペーパーレス化などをおこない、業務をデジタル化します。
- 間接部門での作業時間の効率化
- 人員の削減
- 新しい業務への展開
デジタル化によってこのようなメリットが生まれるため、企業の生産性を高められるのです。
2.全体が働きやすくなる
DXを推奨していくと、企業の効率化により働きやすくなります。
なぜなら、DX化によって生産力が向上し環境の変化にも対応できるからです。
具体的には、業務の自動化により人の作業時間が短縮され、手が回らなかった作業にも集中できるようになります。
さらには、データを活用するとニーズなどもわかり、サービスの向上にもつながります。
つまり、不測の事態でも業務をとめることなく作業することができるので、働きやすい環境ができるのです。
3.新しいビジネスが生まれる
DXを推進すると、新しいビジネスを生むチャンスに繋がります。
なぜなら、顧客の情報を収集し解析する効率が格段にアップするため、新たな顧客ニーズに敏感に反応できるようになるからです。
例えば、SNSなどで得られた情報から、これまでに無い顧客ニーズを発見することができれば、大きなメリットを得ることができるでしょう。
要するにDXの推進は、作業効率化を図るだけではなく、ユーザーが求める新しいビジネス開発に繋がるのです。
DXに取り組むデメリットや課題2つを解説
DXはたくさんのメリットをもたらしてくれますが、デメリットや課題もあります。
- コスト・時間がかかる
- 社内全体の協力が必要になる
デメリットを踏まえて、企業にとって必要なのかを考えて見ましょう。
1.コストや時間がかかる
DX推進に成功するには、コストと時間がかかってしまいます。
なぜなら、ITツールの導入にための初期費用や、その技術を覚えるまでに時間を要するからです。
効果はすぐに現れないことが多いため、予算やリソースを考えた上で取り組む必要があります。
2.社内全体の協力が必用になる
DXの課題は社内全体の理解と協力が必要です。
なぜかというと、日本はテクノロジーに対する理解が遅れており、企業全体で目指そうと思わなければDX化をはかれないからです。
具体的には、ITに詳しい世代が若年層であるのに対し、企業は年功序列の制度が根強く残っているのでテクノロジーに対する考えや理解がテクノロジーの先進国と比較して遅れているということです。
つまりDXの推進のためには、まずは社内教育をおこなう必要があります。
DXを推進させる2つのポイント
DXの推進にはコストも時間もかかります。
なので、コストや時間を無駄にしてしまわないように以下のこと意識してDXを推進していきましょう。
- 目的を明確にする
- 経営のトップを戦略を立てる
それぞれ解説していきます。
1.目的を明確にする
DXになぜ取り組むのか、目的を明確にしましょう。
その理由は、目的を決めずにDXを取り入れてしまうと、最終的なゴールを見失い手段であるテクノロジーに手を煩わせてしまうからです。
具体的には、「誰に・どんな・何を提供するのか」決める必要があります。
目的がきちんと決まっていれば、その目的を達成するための方向性を考えることができます。
2.経営のトップと戦略を立てる
経営のトップは全体を見ながら、戦略を立てる必要があります。
なぜなら、経営トップは会社全体の改善ポイントをわかり易く会社全体に周知徹底させる必要があるからです。
具体的には、会社全体で成すべき改善ポイントを共有し、各部門ででき得る改善を実施します。
なので経営のトップは仕入部門、生産部門や営業部門など事業全体を最適化することが必要です。
まとめ:DXの事例を参考にDX推進に取り組もう
本記事では、DXの事例について解説しました。
- DXはデジタル化をビジネスに用いること
- DXはさまざまな業界で活用されている
- DXの成功事例や失敗事例を参考に取り組むのが重要
DXは成功すれば、企業にとってたくさんのメリットがありますが、失敗すればコストと時間を無駄にしてしまします。
メリットとデメリットを考えて、自社には必要なのか考えましょう。
また取り入れる場合は目的を明確にし、念入りに計画を建てる必要があります。
DXの現状や課題については、
参考:デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?
本記事で紹介した事例を参考に、DXに取り組んでいきましょう。