国立大学職員を辞めたい。向いている人・向いていない人の特徴やおすすめ転職先5選を紹介

公開日: 2022.08.29
更新日: 2024.01.12
国立大学職員-辞めたい

「国立大学職員を辞めたい」
「国立大学職員を辞めた後はどうすればいいんだろう」

と思うことはありませんか?

国立大学の職員を辞めようとしても、本当に辞めるべきかで迷ってしまいますよね。

では、辞めてしまう人たちにはどのような理由が多いのでしょうか?

そこで今回は、

  • 国立大学職員によくある辞めたい理由
  • 国立大学職員に向いている人・向いていない人
  • 国立大学職員からのおすすめ転職先

について詳しく解説します。

この記事を読めば、本当に国立大学職員を辞めるべきなのか判断できます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

決断のときは今?ストレスを感じていないかをチェックしよう

落ち込む女性

石の上にも三年ということわざのとおり、我々は多少辛くても継続することの大切さを教わってきました。

ただし昨今では、頑張り過ぎがゆえに、肉体的・精神的に疲弊し、うつ病を発症してしまう人が増えています。

もし今の仕事を辞めたいと感じながらも、なんとか頑張ろうとしているのなら、自分の身を守るためにも一度心身の状態に目を向ける必要があるでしょう。

以下を参考に、異常が見つかったら無理せずに休むことや、働き方を見直すことが必要です。

  • 体が疲れやすくなった
  • 気が沈むことが増えた
  • 頻繁に頭痛がする
  • 寝付きが悪くなった
  • 体重の増減が激しい
  • 人生がつまらなく感じることがある
  • 息が詰まったり、胸が苦しくなったりすることがある

当てはまるものが多ければ、本格的に病院で見てもらう必要があります。

万一のことがある前に、専門家に相談することや転職をおすすめします。

仕事のストレスがもう限界!働き方を変える3つのポイントと今すぐ可能な解決策とは?仕事のストレスがもう限界!働き方を変える3つのポイントと今すぐ可能な解決策とは?

国立大学職員を辞めたい理由5選

悩む男性

国立大学職員の仕事は、見る人から見ればとても恵まれている仕事とも言われています。

ですが、一定数の人が毎年辞めていってしまうのも事実です。

辞めてしまう方はどのような理由で決断されるのでしょうか。

あなた自身の考えを整理するためにも、以下のよくある理由5つをご覧ください。

  1. 休みが少ない
  2. 残業が多い
  3. 人間関係が良くない
  4. スキルが身につかない
  5. 将来が不安に感じる

なぜ辞めたいのかを明確にし、次にどうすべきかをはっきりさせましょう。

1.休みが少ない

国立大学職員の仕事では、休みが少ないことが原因で辞める方が増えています。

なぜなら少子化により、オープンキャンパスを開く頻度が上がり、休みが以前よりも少なくなっているからです。

例えば、地方にある大学や知名度がそこまでない大学では、月に8回以上のオープンキャンパスをおこなっている大学も存在します。

休みの少なさは部署にもよりますが広報関連の仕事に携われば、自然と休みが少なくなることに嫌気が差して辞めてしまいます。

2.残業が多い

国立大学職員を辞めたい理由として、残業が多いことです。

2004年4月に国立大学は法人化することに決まったため、大学職員は公務員ではなく、一般社員と同様の扱いとなったからです。

法人化することにより、各大学は学生数の増加や収支を気にする必要が出てきました。

結果として以前よりも残業が増えてしまう結果となり、残業が嫌だと辞めてしまう人が増えてきています。

3.人間関係が良くない

人間関係が原因で、大学職員を辞める方もいらっしゃいます。

一般企業と違い、大学職員には社会経験が少ない人も多いからです。

そのため、変わった人が多かったり、他人の面倒をみる余裕がなかったりすることが人間関係に悪さに繋がります。

また職員それぞれが自分の仕事を持っているので、教育担当のような立場がいません。

このようなことから、人間関係にバランスが保たれないと考えられています。

4.スキルが身につかない

大学職員でいると専門的なスキルが身につかないので、辞めたいと感じることも。

なぜかというと、約2年程度で部署間のローテーションを繰り返すのが、大学職員の働き方だからです。

大学には、広報課や財務課などさまざまな部署が存在しますが、どれも長く在籍できないため特化したスキルが身につきません。

ですので専門的な知識やスキルを身につけたい方は、より詳しく学べる業界や会社へ転職してしまいます。

5.将来が不安に感じる

大学職員でいることに、将来性を感じられず辞めてしまう方が増えています。

主には日本社会全体の問題である、少子高齢化が原因です。

少子化により、廃校や大学同士の統合も珍しいニュースではありません

自分の職場である大学もいつどうなるかわからないと、若い世代の人が見切りをつけて他業界に進んでしまいます。

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国立大学職員に向いている人の特徴3選

輝く男性

国立大学の職員はさまざまな業務に携わるため、楽しいときもあれば、きつく感じるときもあります。

その場の一時的な気持ちで一喜一憂するのではなく、全体を通して現職が自分に合っているかを知っておくことが大切です。

こちらでは国立大学職員の業務や雰囲気に合っている人、向いている人の性格をまとめました。

  1. 繰り返しの作業が苦にならない
  2. 年功序列の給与体系を受け入れられる
  3. 労働環境が良いところで働きたい

現職を続けるか否かの判断をするためにも、ひとつずつ見ていきましょう。

1.繰り返しの作業が苦にならない

大学職員の仕事は、年間のスケジュールに基づいて進めていくことがほとんどです。

初めての業務であれば新鮮さはあるのものの、ある程度覚えてくればあとは正確に同じ作業を繰り返すだけです。

指示通りに業務を進めることや決められたことを淡々とこなすことが好きなのであれば、国立大学職員の仕事は向いているといえるでしょう。

2.年功序列の給与体系を受け入れられる

大学職員の給与体系は、ほぼ年功序列で決まります。

実際に各大学のホームページを見れば、参考の給与など詳細が載っているほどです。

つまり成果がある、なしに関係なく一定の給与が保証されていることになります。

良くも悪くも年功序列の給与を受け入れられるのであれば、国立大学職員の仕事があまり苦にならないでしょう。

3.労働環境が良いところで働きたい

国立大学職員の仕事でも、残業はあり、休日も以前よりは少なくなっています。

ですが、日々の労働時間や土日の休みは、一般企業より守られているといえるでしょう。

給与が上がることや、スキルを身につけるよりも、プライベートを充実させるのが優先であれば国立大学職員に向いていると考えてください。

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国立大学職員に向いていない人の特徴3選

悩む男性

国立大学職員に向いている人の性格をまとめてきましたが、向いていない人はどうでしょうか。

こちらでは、国立大学職員に向いていない性格をまとめましたのでご覧ください。

  1. 個人のスキルを高めたい
  2. 責任を持った仕事をしたい
  3. 在宅ワークがしたい

良い面もある国立大学職員ですが、当てはまるようであれば別の道を検討し始めるのが良いかもしれません。

1.個人のスキルを高めたい

安定した収入やプライベートを楽しみたいものの、個人のスキルを高めたいと強く思っている方は国立大学職員の仕事は向いていません。

なぜなら国立大学の職員は、言われたことをを忠実に遂行する人が評価を得る組織だからです。

自分でアイディアを出して業務の効率化や、成果を上げていきたいと考えても認められないことも少なからずあります。

ですので、自分の知識や技術を上げたい方は、大学組織では物足りないと感じてしまうでしょう。

2.責任を持った仕事をしたい

責任や裁量をもって仕事をしたい人も国立大学職員の仕事には向きません。

大学組織に属している限り、あなたは組織の一端であり、独立した存在としては見なされないからです。

そのため良く言えば、責任を負わなくて済みますが、自分で一から最後まで携わりたい人は決定権がないことに退屈さを感じます。

3.在宅ワークがしたい

民間企業では、既に当たり前のように導入されている在宅ワーク。

もし在宅ワークをしたいと考えているのであれば、国立大学職員の仕事は向かないでしょう。

なぜなら大学では在宅ワークをする環境が整っておらず、必ず大学の職場で仕事をすることが求められているからです。

新しい改革がなかなか進まない組織でもあるため、在宅ワークが浸透するのはまだまだ先になることが予測されます。

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国立大学職員を辞める前に考えるべきこと3選

考える女性

国立大学の職員には向いていないので、今すぐに辞めたいという方も少し立ち止まって考えていきましょう。

実は国立大学の職員にはたくさんのメリットも存在し、辞めてしまえばそのメリットを全て失うことになります。

ぜひ一度立ち止まって、辞めてしまうと失われるものを整理していきましょう。

  1. 安定した仕事を手放していいのか
  2. 年収が低くなるリスクが発生して大丈夫か
  3. 守られていた法律を失ってもいいのか

もしこれらを失っても大丈夫だと確信できるなら、新たな一歩を踏み出すタイミングかもしれません。

1.安定した仕事を手放していいのか

国立大学職員の仕事は、ほかとくらべて安定しているというメリットがあります。

法人化はしたものの、未だに公務員と類似したところが多いのも事実です。

例えば、国から毎年支給される運営費交付金です。

運営交付金は、税金を原資としたもののため、景気など大きく左右されません

よって国立大学職員を辞めるということは、より景気に左右されやすい不安定な職を選ぶことだと自覚しておくべきです。

2.年収が低くなるリスクが発生して大丈夫か

国立大学は法人化したとはいえ、その職員の身分はみなし公務員となっています。

そのため、収や待遇が国家公務員の一般職とほぼ同等です。

大学には運営交付金など国から安定した収入もあることから、職員に給与が払えないということもありえません。

もし職員を退職すれば、年収や待遇において不利になってしまうことを知っておくべきです。

3.守られていた法律を失ってもいいのか

国立大学に関わる法律として、学校基本法があります。

この学校基本法では、大学に事務職員を置くことが義務付けられているので、事務員がなくなるというリスクがありません

対して一般企業では、AIなどの発展により、なくなっていく職種もあるでしょう。

大学職員で居続ければ法律が変わらない限り、事務員として働き続けられるのでしっかり考えなければいけません。

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国立大学職員の転職先で活かせるスキルや経験5選

ゴールする男性

国立大学の職員が嫌だといっても、身につくスキルや経験は存在します。

このまま勤め続けるにせよ、転職するにせよ、一度身につけたスキルを整理しておきましょう

こちらでは、以下の5つをご紹介していきます。

  1. 学生支援の経験
  2. 事務スキル
  3. 広報
  4. 企画
  5. 経理

身に付けたスキルが明確になれば、自分には何が向いているのかがよくわかります。

それぞれ見ていきましょう。

1.学生支援の経験

大学職員の仕事の中で、学生の学業や生活を支援するのは重要な業務のひとつです。

学生の成長を見守り、目的にまっすぐ向かっていけるようサポートすることで、責任やコミュニケーション能力が身につきます。

具体的には、以下のような業務が含まれます。

  • 単位の履修状況
  • 奨学金の処理
  • 就職の支援

学生支援の経験は、やりがいもあり感謝される大きな経験です。

2.事務スキル

大学職員として働くと、事務スキルも身につきます。

例えば、大学病院や図書館の管理業務、研究支援としておこなう各申請手続きなどが当てはまります。

先々のスケジュールまでしっかりと把握し、期日までにはどのような手順で進めなければいけないのかを管理することは、一般企業でも求められるでしょう。

3.広報

広報課で働けば、大学の活動を社会に発信する業務に従事します。

とくにホームページやSNSは一般企業でもこれから力を入れていきたいと思っている分野でもあり、経験は必ず武器となります。

具体的には、

  • プレスリリースの作成
  • ホームページやSNSの更新
  • 広報誌の編集や発行
  • 報道機関からの取材や問い合わせ対応

といった仕事内容があるので、広報に携わる職場に転職すると活かせられるでしょう。

4.企画

大学が法人化したことにより、企画部門の責任も大きくなってきています。

なぜなら、各大学で新たな収入源を確保する必要が出てきたからです。

企画部門では収入源確保のために、以下のテーマで改革を推進していく必要があります。

  • 教育の質の向上
  • 社会貢献
  • 国際化(グローバル化)

企画部門の施策が、補助金や寄付金の獲得に繋がります。

自分が携わったことや、工夫したことをまとめておくと良いでしょう。

5.経理

会計関連の部署にいれば、経理の経験もできます。

物品や委託の契約について支払い業務をおこなったり、年度末に決算書類を作成したり、経理業務に携わります。

身に付けた経験や知識を活かして簿記などの資格を取得すれば、一般企業でも重宝されるスキルであることは間違いありません。

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国立大学職員を辞めたい人におすすめの転職先5選

空を飛ぶ仲間

国立大学の職員を辞めたいと思い始めた方から、国立大学職員を辞めると決めた方に向けて、おすすめの転職先をご紹介します。

こちらでご紹介するのは、今の経験を活かすことができ、未経験でも転職しやすいでしょう。

  1. 事務職
  2. 教育業
  3. 営業職
  4. 広告業
  5. ITエンジニア職

今すぐ転職を考えていなくても、どのような職種があるのか見ておくことは大切です。

ひとつずつ見ていきます。

1.事務職

国立大学の職員の転職先として、事務職がおすすめです。

なぜなら現職の経験を活かしながら、未経験の業界に勤めるチャンスがある仕事だからです。

事務職に就くメリットとして、

  • 在宅ワークができる
  • 急な休みが取りやすい
  • さまざまな業界で募集がある

などがあり、教育関連の企業であれば、現職の知識を活かしながら事務スキルを磨くことも可能。

働き方や労働環境を気にしている方に、おすすめできる転職先でしょう。

2.教育業

教育業は、現職の経験を活かせる仕事のひとつです。

教育業の例には、

  • 学習塾・予備校
  • 語学・資格のスクール
  • 企業向けの社員研修

といった幅広い業種があり、現職で経験した学生支援の経験などがとくに活かせます。

子どもたちの成長や、人の成功をサポートしたい方におすすめの仕事です。

3.営業職

未経験ながらも給与アップが狙える仕事として、営業職がおすすめです。

なぜなら営業職は、業界問わず募集が多いからです。

教育に携わる商品やサービスを展開する会社で営業をすれば、現職の経験や知識が役に立つのは間違いありません。

また人柄やコミュニケーションに自信があれば、未経験でも結果が出せる可能性が高いです。

結果が出れば自然と給与も上がるので、収入を落としたくない方におすすめです。

4.広告業

広報課での経験を活かし、広告業界への転職を試みるのもひとつです。

とくに現職でホームページやSNSの運営などのメディアに携わった経験があれば、広告制作で活躍のチャンスがあります。

あなたが広報課に携わったときに、どのような工夫をしてどんな成果が出たかをまとめておきましょう。

給与水準も高く、さらなるキャリアアップも望める仕事です。

5.ITエンジニア職

ITエンジニア職も、未経験で転職できる仕事です。

さまざまな業界と関われるため、エンジニアの立場から教育業界を支えられます。

現にプログラミングは、教育やマーケティング、研究などさまざまな分野で活用されていて、需要は今後も伸びていくでしょう。

未経験の方でも教育プログラムを活用すれば、基本を覚えるのはそこまで難しくありません。

在宅ワークやフリーランスとして独立の可能性もあるので、転職を考えている今だからこそ、一度検討してみる価値があります。

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まとめ:国立大学職員を辞めるためには見極めがとても大切

本記事では、国立大学職員を辞めたいと思っている方に向けて、向いている人や向いていない人の特徴、辞める前に考えるべきことについて解説してきました。

  • 国立大学の職員は公務員に近い待遇や働き方である
  • 新しい経験や責任感がある仕事がしたい場合、転職がおすすめ
  • さまざまな業務に携わる国立大学職員の転職先は多数存在している

国立大学の職員は、ほかの仕事に比べて恵まれている職業です。

ですが自身の新たな可能性や、在宅ワークやフリーランスに興味がある際、リスクも理解したうえで転職もひとつの方法です。

もし完全に決められない場合は、今の仕事に就きながら熟考し、資格取得などの勉強を始めてみることもおすすめ。

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