エンジニアの面接で大切な逆質問とは。準備手順や実例も紹介
「面接で逆質問ってした方が良いのだろうか」
「逆質問ってどんなものがあるのか実例を知りたい」
と思うことはありませんか?
エンジニアの面接に向けて準備をしようとしても、逆質問への対策をどのようにすれば良いかで迷ってしまいますよね。
では、逆質問について知っておくべきことはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアの面接で大切な逆質問とは
- 逆質問を準備するための手順
- 逆質問の実例を場面別に紹介
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアの逆質問の重要性はもちろん、対策方法について理解できます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアの面接で大切な逆質問とは
こちらでは、エンジニアの面接で大切な逆質問について、知っておくべきことを説明します。
基本的なことを理解してなければ、やるべきことが明確になりません。
- 逆質問とは
- 逆質問で絶対に言ってはいけないこと
それぞれ見ていきましょう。
1.逆質問とは
逆質問とは、面接の最後の方で、面接官の質問に答えるのではなく、面接官へ向けて質問する機会のことです。
具体的に言うと「何か質問はありませんか?」と面接官に聞かれたときに答える応答のこと。
なぜ逆質問が一般的におこなわれるかというと、以下のような理由があります。
- 応募者の価値観を知りたい
- 応募者の熱意や興味・関心を確かめたい
- コミュニケーション能力を確認したい
- 一般的な常識の持ち主かを見極めたい
面接官への質問を適切におこなうことにより、採用へ一歩近づけるのです。
2.逆質問で絶対に言ってはいけないこと
逆質問で絶対に言ってはいけないことは「特にありません」の一言です。
なぜなら、以下のように判断されてしまう可能性があるから。
- 企業への興味・関心が薄い
- コミュニケーション能力が低い
- 熱意がない
事前に複数の質問を用意しておくのが必須といえます。
IT業界に多い転職理由5選|転職前に考えるべきことと面接での回答例を紹介逆質問に備える3つのメリット
逆質問に備えるメリットを具体的に見ていきます。
単に面接官へ質問をするだけだと思わずに、メリットを理解したうえで準備に臨むことが大切です。
- 働きやすい企業かわかる
- 入社後のキャリアをイメージできる
- 熱意を伝えられる
以降で、それぞれの理由について解説します。
1.働きやすい企業かわかる
逆質問を正しくおこなうことで、働きやすい企業かを見分けられます。
前向きな内容として、以下のように質問すると良いでしょう。
- 御社の即戦力になりたいと考えておりますが、社員の皆様は毎日どのくらいまでお仕事されていらっしゃるのでしょうか?
とはいえ、楽をしたいと伝わってしまうと良く思われないので、表情から伝わる印象にも気を付けることが大切です。
2.入社後のキャリアをイメージできる
入社後のキャリアをイメージできるのも、逆質問のメリットといえます。
なぜなら、社員の方々の成功事例などを聞けば、応募先部署のキャリアパスの概要がわかるからです。
応募している職種の先輩たちがどのようなキャリアを歩んでいるのかを、それとなく質問してみると良いでしょう。
3.熱意を伝えられる
逆質問により、熱意を伝えられるのも、メリットです。
逆質問以外の場面では、面接官の質問に適切に答えなければなりません。
自分について聞かれてないことやアピールしたいことなど、どうしても伝えたいことがあれば、逆質問の中に入れ込むことで、確実に伝えられます。
逆質問の準備手順3つ
こちらでは、逆質問の準備手順をお伝えしていきます。
正しく準備することで、効率よく逆質問に備えられるのです。
- 公開情報をくまなく調べる
- 自分の強みを整理する
- 逆質問について相談する
それぞれ見ていきます。
1.公開情報をくまなく調べる
準備手順のひとつ目は、公開情報をくまなく調べること。
なぜなら、逆質問で公開済みの情報について聞いてしまうと、興味・関心が薄く、リサーチ不足だと思われてしまうからです。
とくに、以下のような情報は公開されていることが多いので、確認する必要があります。
- 応募先以外の事業所や会社の事業内容
- 社員数
- 設立年月日
- 役員の名前や役職
- 募集条件や募集要項
ホームページなどに載っている情報には必ず目を通すことが大切です。
2.自分の強みを整理する
自分の強みを整理することも、逆質問に備えるためには大切です。
ただ単に面接官へ質問するのではなく、それとなく自分の強みをアピールするのも目的のひとつ。
応募先企業の必要な人物像に当てはまる自分の強みを見つけ出し、適切にアピールできるよう準備を進めましょう。
3.詳しい人に相談する
下調べや準備が終わったら、詳しい人に相談することをおすすめします。
なぜなら、客観的に見てもらうことで、新たなアイディアや視点で逆質問に備えられるからです。
詳しい人とは、以下のような人たちです。
- 転職経験のある知人・友人
- 転職エージェントなどの専門家
- プログラミングスクールのキャリアアドバイザー
経験や知識が豊富で、あなたのスキルや人柄を客観的に見てくれる人に相談しましょう。
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ここでは、場面別に逆質問の実例をご覧いただきます。
逆質問を一から考えるのは大変なので、いくつかの例を参考に自分の言葉に置き換えると考えやすいです。
それぞれ見ていきましょう。
1.好印象を残したい
好印象を残したいときは、面接官の心に残る質問をしてみるのがおすすめ。
なぜなら、面接官が個人的に答えられる意見を求めると、距離が縮まりやすいからです。
- 御社で働いていて、やりがいや充実さを感じるのはどのようなときでしょうか
- 入社されて良かったなと思う点を、ぜひ教えてください
- 御社で成功できる人物像は、どのような性格や実力を持ち合わせてますでしょうか
自分から面接官や会社に興味を示す質問をすることで、相手に印象良く伝わるでしょう。
2.スキルをアピールしたい
スキルをアピールしたいときは、これまでの実績に目を向ける質問が効果的です。
例えば、以下のような質問が参考になります。
- 独学で基本情報技術者の資格を取得しているのですが、御社でこのような知識を活かせる部署や業務などはありますでしょうか
- 現在習得している言語は、JavaScirptやPythonですが、どのような言語が御社では使われていますでしょうか
- 前職では、○○のプロジェクトにリーダーとして関わってきましたが、御社でそのような機会をいただくにはどのようなスキルが必要でしょうか
自分のできることで、役に立ちたいという気持ちを伝えましょう。
3.スキル以外の強みを伝えたい
スキル以外の強みを面接官に伝えたいときには、質問の中に自分の経験を入れてみましょう。
質問に必要なあなたの情報を入れ込むことで、さりげなくアピールできるのです。
- 過去には顧客対応からコーディングまでおこないましたが、御社でもコミュニケーションのスキルを活かせるような部署はありますでしょうか
- 前職では顧客からの要望をヒアリングする機会が多くありましたが、御社では顧客へのヒアリングの際、どのようなところに気をつけていますか
とはいえ、強みを強調しすぎると、自信過剰に見えてしまうので、謙虚さを忘れずに質問しましょう。
4.エンジニアとしての心構えを示したい
エンジニアとしての心構えを示したいときは、業務で心がけることを聞いてみるのがおすすめです。
例えば、以下のような質問があります。
- チーム編成やチームでの役割分担について、詳しく聞かせてください
- 御社で必須のツールや言語はどのようなものでしょうか
- 採用いただいた際には、最初はどのような業務に付くことが多いでしょうか
仕事に前向きな姿勢を見せると良いでしょう。
5.働く意欲を表現したい
働く意欲を伝える場合は、これから取り組むことに目を向けた質問をしてみましょう。
その理由は、情熱が伝わりやすいからです。
- 入社までにはどのようなことを勉強しておくべきでしょうか
- 私の経歴の中で、御社で活躍するには足りない部分を教えていただけないでしょうか
謙虚な姿勢でいながらも、働くことに前向きなことをアピールしましょう。
6.企業の環境を詳しく知りたい
企業や職場の環境を知りたい場合は、ストレートに聞きすぎないように気をつけましょう。
なぜなら、唐突な質問だと相手が困ってしまうこともあるからです。
- チームや部署間で、業務外ではどのように交流をはかっているのでしょうか
- 部署やチームの方以外とも、お話や交流する機会はあるのでしょうか
入社後のミスマッチを防ぐためにも、仕事がしやすいかを事前に確認しておきましょう。
7.向上心をアピールしたい
向上心があるのなら、会社に貢献できると伝えるのがおすすめ。
前向きな考えを示せるように下記の質問を用意しておきましょう。
- 御社で活用できる研修制度などがあれば教えてください
- 私の今のスキルで、貢献できること、できないことを教えていただけないでしょうか
自分の現状を認めつつも、これから成長するために努力していくことをアピールすると良いでしょう。
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こちらでは、逆質問で注意すべき点について、解説していきます。
やみくもに質問だけ考えても、上手くいかないことが多いからです。
- 質問すれば良いわけではない
- 話を聞いてないことがわかるような質問をしない
- 楽をしたいことが伝わってしまう
- 自信過剰な部分が出てしまう
- 自分を過剰に卑下してしまう
それぞれしっかりと見ていきましょう。
1.質問すれば良いわけではない
逆質問では、何でも良いから質問すればいいというわけではありません。
適当な質問をしてしまうと、下調べや準備が不足していることがあからさまにわかってしまうからです。
例えば、以下のような質問は、ホームページや公開されている情報で見つけられるはず。
- 御社の掲げている理念はなんでしょうか
- 御社の競合はどのような会社でしょうか
- 御社の事業は、どのようなものでしょうか
逆質問のための手順に従って、企業の概要や求める人物像はもちろん、自分の強みをしっかりと整理して臨んでください。
2.話を聞いてないことがわかるような質問をしない
質問を用意したとはいえ、面接の中で面接官から説明を受けたことについては質問をしないようにしましょう。
なぜなら、話を聞いていないことで評価が下がるのはもちろん、面接官に同じことを話させるのは、とても失礼だからです。
事前に準備していた質問が少ないと、面接の内容に関わらず、焦って同じことをいってしまうかもしれません。
ゆとりを持って、質問は多めに考えておくのが良いでしょう。
3.楽をしたいことが伝わってしまう
逆質問をした際に、楽をしたいことが伝わってしまうのも避けましょう。
なぜ楽をしたいというのが伝わってしまうかと言うと、働く環境や休み、残業についてばかり聞いてしまうからです。
例えば、以下のようにストレートに聞くのは避ける必要があります。
- 残業はしないで帰っても良いのでしょうか
- 有給休暇は、何日前から申請すれば取れますか
- 育休などは取りやすい環境でしょうか
気になるのはもちろんですが、質問の仕方に気をつけましょう。
4.自信過剰な部分が出てしまう
逆質問では、謙虚さがない、自信過剰に見えるような質問も控えた方が良いです。
自信過剰であると思われると、一緒に働けないのではと不安にさせてしまいます。
例えば、
- 特定の仕事しかやりたくない
- マニュアルがしっかりしてない環境では働きたくない
といった内容が伝わってしまうと良くありません。
質問の言い方をしっかりと考えて、間違って伝わらないように気をつけましょう。
5.自分を過剰に卑下してしまう
謙虚さを思うばかりに、自分を過剰に卑下してしまうことにも気をつけてください。
自分を過剰に卑下していると、頼りなく見えてしまい、仕事を任せられないのではと不安を感じさせてしまいます。
謙虚なことはいいですが、言い方を間違えると、自信がないように聞こえてしまいます。
事前に言葉をひとつひとつ確認して、面接に臨みましょう。
まとめ:エンジニアの逆質問では、事前の準備が何よりも大切
当記事では、エンジニアの面接時で大切と言われる逆質問について、細かく解説してきました。
- エンジニアの面接で大切な逆質問とは、自分をアピールする場
- 逆質問を準備するには、企業や自分についてしっかりと調べて、分析が必要
- 逆質問の実例を活用して、自分をしっかりとアピールできるよう練習しよう
エンジニアの逆質問は、うっかりしていると準備ができず、本番に臨むことになってしまいます。
ただ、自分の聞きたいことを質問するのはもちろん、興味や意欲があることを示す格好の場でもあるのです。
面接に臨むのであれば、しっかりと下調べをして、多めに質問を用意しておくことをおすすめします。