エンジニアのやりがいを職種ごとに解説
2016年10月26日付のIT Media ビジネスオンラインの記事「日本のソフト技術者、労働時間は最も長く、やりがいは最下位 国際比較」によると、日本、米国、ドイツ、フランス、中国の5カ国のソフトウェア技術者にアンケートを取った結果、日本のエンジニアは、自分自身の生産性への評価や、仕事に対する満足度について5カ国で最も低いという数字になったと書かれています。
日本のITエンジニアは、労働時間が長いのに対して、やりがいや満足度が低いために、このような結果になったと総括されているようです。それでは、ITエンジニアの方は、どのようなことにやりがいを見出すことができるのか、それが得られづらいときはどうすればいいのか見ていきましょう。
エンジニアのやりがいがない?大まかなやりがい、魅力解説
ITエンジニアにとってのやりがいは、ほかの仕事と同じく、仕事を通して成長できる実感があるということに尽きます。
これからの時代、新技術を持ったITエンジニアは引く手あまたの時代、自分が社会的に必要とされる人材であることを感じることができることもメリットの一つに挙げられるでしょう。
いかに、これからの時代にコミットメントできるか、個人の力量によって大きな差が出てくることになります。
エンジニアのやりがい
ITエンジニアのやりがいで最も大きな点は、技術的なスキルの向上、新技術や新言語の習得ができるといったことが挙げられます。かつての製造業に関わったエンジニア同様、これからのITエンジニアも、技術で問題を解決し、最先端のモノづくりに関われることが一番大きなやりがいと言えます。
エンジニアの魅力
ITエンジニアの魅力は、何と言っても若いときから活躍できることです。IT技術は日進月歩で発達していくので、次々と新しいことを吸収できる若い人の方が有利なのです。
よく、ITエンジニアは、35歳定年説などと言われることがありますが、裏を返せば、それだけ若い人の活躍の場が多いということにもなります。若いうちにスキルを身につけ、ある程度の年齢になれば、リーダー格として活躍できるのはIT業界の魅力の一つと言えます。
やりがいがない時の対処法
ITエンジニアとしてやりがいが感じられないときは、
- 現在の仕事が自分に合っていない。
- スキルの上達が見込めない。
- 仕事で多忙な時期が続き、周囲が見えなくなっている。
- 人間関係が煩わしくなっている。
といった理由が考えられます。
こういったときは、直属の上司に相談して仕事を変えてもらったり、大きな組織であれば異動を願い出るのも一つの手です。一つのプロジェクトが終わった時に、休暇を取って日常生活を離れてみるのも悪くありません。
最後の手段は転職することです。ITエンジニアは、汎用性のあるスキルワーカーですから、1ヶ月や2ヶ月のブランクで失業期間が長引く可能性は、ほかの職種に比べると少ないと思われます。その間に心身ともにリフレッシュされてはいかがでしょうか。
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職種ごとのやりがい、魅力解説
ここからは、ITエンジニアの職種ごとにやりがいや魅力について説明していきます。どんなものが自分に合っていそうかイメージしてみるといいかもしれません。現代の情報化社会は、ITエンジニアなくしては一歩も動かない、インフラの命脈を保っていることがおわかりになるでしょう。それだけに仕事も大変ですが、やりがいもあるということになります。
システムエンジニア(SE)のやりがい
IT業界の職種としてシステムエンジニア(SE)と、プログラマー(PG)は誰もが思い浮かべることができるほどポピュラーな仕事です。システムエンジニアは、主として、顧客との折衝からシステムの仕様書の設計までを請け負い、それを基にプログラミングをするのがプログラマーというわけです。
システムエンジニアは、様々な仕事をしているプロフェッショナルを率いるチームリーダー的な役割も担います。システムを動かすためのソフトウェアは、一人で作ることはできません。チームのメンバーと協力しながら仕事を完成させます。いろいろ苦楽を共にしながらチームをまとめ、システムを作り上げた時の達成感は何物にも代えられないほど素晴らしいものになるはずです。
ネットワークエンジニアのやりがい
ネットワークエンジニア(NE)は、コンピュータのデータをやり取りするネットワークシステムの設計、構築、運用、保守などに携わります。これらの仕事を1人で全部やることはなく、それぞれの担当ごとに別れているのが一般的です。
- 設計:ネットワークシステムの設計書の作成
- 構築:システム設計書を基に、必要な機器やソフトウェアを作成
- 運用:完成したネットワークシステムの監視
- 保守:ネットワークシテスムの故障やトラブル時の対応
ネットワークエンジニアとしての最初の仕事は、運用・保守になるのが一般的です。運用・保守、構築で経験を積んだ後で設計の仕事を任されることもありますし、運用や保守のスペシャリストを目指す人もいます。
担当する仕事によって違いますが、ネットワークシステムを立ち上げ、うまく動作したときにやりがいを感じるエンジニアが多いようです。さらに、顧客の評価が高まれば、さらにエンジニアとしての自信がつき、よりやりがいを感じることができることになります。
日本では、テストエンジニアという職業が知られるようになったのはここ最近のことですが、私たちの周囲にあるコンピューターシステムが問題なく動いているのは、テストエンジニアのおかげであり、縁の下の力持ちとしてなくてはならない存在なのです。
今や、私たちの生活にITが組み込まれていないものを探す方が困難なくらいで、もし、これらのIT機器が頻繁に誤作動を起こしていたら、大変なことになります。テストエンジニアは、私たちの周囲にあるIT機器が仕様書通りに作られているかをチェックし、プログラムの中にバグを発見したときは、それを速やかに修正するのが仕事です。
それは、非常に地道な作業ですが、そういった作業からシステムの不具合が見つかり、それを無事に修正し終えたときには、思わず安堵の息を漏らさずにはいられないものがあります。
また、優秀なテストエンジニアは、プログラムのソースコードを解析するだけで、システムの不具合の修正ができるほどのプロフェッショナルです。当然ながら、そういったテストエンジニアは、チーム全体にとって頼もしい存在として尊敬されます。
インフラエンジニアのやりがい
私たちは、毎日のようにパソコンやスマートフォンを使って、インターネット検索やメールの送受信などをしておりますが、そのために必要なシステムをITインフラと呼び、そのITインフラを顧客の要望に沿って設計したり、正常に動いているのか点検したりすることがインフラエンジニアの仕事です。
インフラエンジニアについてもっと詳しく知りたい人は下記のリンクをクリック。
https://web-camp.io/magazine/archives/5389
インフラエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて「マネージャー」「スペシャリスト」「ITコンサルタント」の3つがあります。それぞれの仕事にどうやりがいを見出すことができるか見ていきましょう。
- 「マネージャー」:チームをまとめるマネージャーとして自分が指揮して作り上げたITインフラが、多くの人の生活を支えていくことのやりがいを実感できます。
- 「スペシャリスト」:インフラエンジニアのスペシャリストとして、技術と知識が高まるにつれて、自分自身が成長していく度合いを感じることができます。
- 「ITコンサルタント」:いろいろな企業からオファーがくることで、ITインフラを自分が支えているという実感を得ることができます。顧客から頼りにされることは大きな喜びに繋がります。
サーバーエンジニアのやりがい
サーバーエンジニアの仕事は大きくわけて2つあり、一つは、企業などが使用しているウェブサイトなどのサーバーを管理する仕事で、もう一つは、企業などが使用するサーバーを使いやすいようにカスタマイズするのが仕事です。
また、作り上げたサーバーの更新したり、トラブルが生じないように監視することもサーバーエンジニアの仕事です。それに加えて、OSアップデートに伴うシステムの変更や障害対応も彼らの仕事になります。トラブルのうちで大きなものは、サーバーダウン、ハッキング、システムエラーといったもので、これらに対処することがサーバーエンジニアにとって重要な仕事となります。
サーバーエンジニアは仕事の守備範囲が広い反面、一つのプロジェクトが終わった時の達成感は大きいものがあります。一方、サーバーダウンなどのシステムエラーが起きてしまった場合などは、休日や夜間であっても現場に行き、復旧作業を行う必要がありますので、長時間労働になりがちなところは否定できません。
サーバーエンジニアについては下記のリンクをクリック。
https://web-camp.io/magazine/archives/19878
フロントエンドエンジニアのやりがい
フロントエンドエンジニアは、イーコマース(EC)のウェブサイトなどで、フロントエンド(Front-End)と呼ばれる、訪問者と直接データをやり取りするウェブページを作成し、消費意欲を喚起する仕事を担当します。訪問者の見た目の部分を担当するフロントエンドエンジニアと、バックエンドを支えるサーバーサイドエンジニアは共にECサイトを支える両輪となっています。求人サイトでは「Webデザイナー」や常に「Webエンジニア」、「Webクリエイター」という職種で括られることもあります。
フロントエンドエンジニアは、IT業界の最先端で活躍する仕事になります。それゆえに、最新の技術に対して常に情報収集を行い、自分で試してみるなどの研究を怠りなく続けることが大切です。最先端の技術開発に関わり、それが自分の手で商品化された時の喜びは限りなく大きいものがあります。
セキュリティエンジニアのやりがい
セキュリティには大きく分けて、「機密性」、「完全性」、「可用性」という3つの要素があります。ただ、「機密性」と「完全性」を極限まで追求すると、システムが使いにくいものになってしまうので、それらをどこで線引きするかがセキュリティエンジニアの腕の見せ所になります。
セキュリティエンジニアのやりがいは、誰も見つけられなかったシステムの脆弱性や対策を、自分が最初に見つけるという楽しさにあると言われてます。自分の力で、企業の情報漏洩などの事故を未然に防ぐ結果につながったときは、大きな喜びを感じることができるでしょう。セキュリティエンジニアはIT業界にはなくてはならない守護神として信頼を勝ち得るに違いないからです。
セキュリティエンジニアについては下記のリンクをクリック。
https://web-camp.io/magazine/archives/5386
まとめ
ここまで様々な職種のITエンジニアを紹介してきました。ご自身がやってみたいと思ったものは見つかったでしょうか。若いうちなら自分の興味があるものにチャレンジし続けるのも、将来の適職を見つけるには必要なことかもしれません。
これらの職種は、未経験でもチャレンジできるものも多く、これからの時代は、若い人ならITエンジニアとして大きくなれるチャンスが転がっています。逡巡せずにまずはトライしてみましょう。
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