ナレッジワーカーとは?定義や求められる5つのスキル・なり方について解説
IT技術が発展しているなかで、ナレッジワーカーという働き方に興味をもつ人も増えてきました。
そのなかで、
「ナレッジワーカーってなに?」
「ナレッジワーカーと呼ばれる職種って?」
「ナレッジワーカーになるにはどうしたらいいの?」
と、疑問に感じていませんか?
聞いたことはあるけど、くわしい意味はよくわからないという方も少なくないでしょう。
そこで、この記事では、
- ナレッジワーカーの定義
- ナレッジワーカーが注目されている理由
- ナレッジワーカーに必要なスキル
- ナレッジワーカーと呼ばれる具体的な職種
- ナレッジワーカーになるために大切なこと
などについて、くわしく解説していきます。
この記事を読めば、ナレッジワーカーについての理解が深まりますよ。
ナレッジワーカーとして活躍したいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
ナレッジワーカーとは?定義について解説
ナレッジワーカーとは、どういった意味があるのでしょうか?
まずは、ナレッジワーカーの定義について見ていきましょう。
1.ナレッジワーカーは知的労働者という意味
ナレッジワーカーとは、ナレッジ(知識)とワーカー(労働者)を組み合わせた造語として、生まれた言葉。
元々は、オーストリアの経営学者・社会学者であるピーター・ドラッカーによってつくられた言葉です。
自らの知識を生かして企業や社会に貢献する労働者のことを意味します。
知識を生かして働いていることから、知的労働者といわれているんですね。
知的労働者といっても、ただ知識があればいいわけではありません。
たとえ未経験の仕事であっても「どうすれば、より速く効率的に終わらせることができるか?」という視点で行動できるのが、ナレッジワーカーなのです。
2.ナレッジワーカーとホワイトカラーとの違いは付加価値があるかどうか
働き方を表す言葉として、ホワイトカラーがありますよね。
ホワイトカラーとは、おもに白いワイシャツやスーツを着てオフィスで働く人を指す言葉です。
ナレッジワーカーとホワイトカラーは似ているようですが、その意味は異なります。
ホワイトカラーとは従来のデスクワークの働き方を指す一方、ナレッジワーカーは、経験や知識を生かして新しい価値を創り出す存在です。
たとえば、会社で何か問題が起きたとしましょう。
その際に、ナレッジワーカーであれば、自らの経験を生かして社内にある問題を積極的に解決へと導いていきます。
つまり、指示をされるだけではなく、自分から問題解決に取り組んでいくといった、付加価値を提供できる存在こそがナレッジワーカーなのです。
3.ナレッジワーカーの対義語はマニュアルワーカー
自ら付加価値を提供するナレッジワーカーの対義語となるのが、マニュアルワーカーです。
マニュアルワーカーは、その名のとおりマニュアルどおりに業務をおこなう労働者のことを指します。
知的労働者とは対照的に、労働力によっての生産性や効率性を高めることが求めれる働き方のことです。
一般的には、高度成長期を支えてきた製造業などに従事する「ブルーカラー」と呼ばれてきた人たちが含まれています。
ブルーカラーの仕事について興味がある方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
ブルーカラーの仕事は将来生き残る?年収やメリット・ホワイトカラーとの違いを解説
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ナレッジワーカーが注目されつつある2つの理由
ナレッジワーカーは、2000年代以前から働き方を表す言葉として使われてきた言葉です。
では、なぜ現代でまた注目されてきているのでしょうか?
ここでは、ナレッジワーカーが注目されつつある2つの理由についてくわしく解説していきます。
- 将来的にはロボットが単純作業をやるようになるから
- 知識自体を商品として提供する企業が増えているから
それではさっそく見ていきましょう。
1.将来的にはロボットが単純作業をやるようになるから
ナレッジワーカーが注目されている背景には、テクノロジーの目まぐるしい発展があります。
IT化が進む現代では、これまで人がおこなってきた単純労働もロボットやAIによって取ってかわられつつあるのです。
以前はマニュアルワーカーが重要視されていましたが、将来的にはナレッジワーカーが求められるといわれています。
今後はより多くの人が、ナレッジワーカーへのシフトが求められるでしょう。
2.知識自体を商品として提供する企業が増えているから
また、さまざまなモノやサービスが溢れかえっている現代では、「量」でなく「知識」によって、企業の生産性と効率性を向上させることが求められています。
そのため、知識自体を商品として提供する企業が増えているのです。
今後は、競合他社が真似できない企業独自の視点で考えて創造し、表現していくことが大切になっていくでしょう。
企業をよりよくしていくためにも、ただ指示どおりに動く働き方ではなく、豊富な知識や経験を生かして仕事を創造していく力が求められていくのです。
ナレッジワーカーに求められる5つのスキルとは
今後さらに需要が高まっていくといわれている、ナレッジワーカーとしての働き方。
具体的には、どういったスキルがナレッジワーカーに求められているのでしょうか?
ここでは、ナレッジワーカーに必要な5つのスキルについて、解説してきます。
1.情報収集能力
ナレッジワーカーとは、知識や経験があってこそできる働き方です。
知識や経験を生かした働くためには、さまざまな情報を知っておく必要がありますよね。
そこで大切になってくるのが、情報収集能力です。
「どうやったら欲しい情報を効率よく得られるか?」などを知っていれば、どんな分野の情報であっても素早く対応できます。
迅速に適切な情報を集め、本当に必要なことだけを上手に取捨選択できるスキルがナレッジワーカーには必要なのです。
2.分析能力
インターネットが当たり前に使える現代において、情報やデータは誰にでもすぐに見つけやすくなりました。
その一方で、情報やデータが多すぎることで、その取り扱いの難易度は高くなってきています。
分析能力があれば、手に入れた情報を正しく理解し、適切な意思決定をおこなっていくことが可能です。
本当に大切な情報を見極め、正しいアクションをおこしていくためにも、適切な分析視点をもつことがナレッジワーカーには求められています。
3.発想力
現代では多くの企業、モノ、サービスがあふれかえっています。
そのなかで勝ち残っていくためには、競合他社には真似できない企業独自の強みを創造していくことが大切なのです。
現代のナレッジワーカーには、今までにない新しい価値を生み出す発想力が求められます。
4.チャレンジ精神
IT技術の発展とともに、目まぐるしい変化が起ころうとしている現代では、不確定要素も多く参考にする前例がないことも多々あるでしょう。
そのような頼るべき情報がない状況でも、戦略的にチャレンジしていく力がナレッジワーカーには求められます。
信じられる情報だけを収集し、あらゆる角度から分析して業務を遂行し、結果を出していける力が必要なのです。
5.コミュニケーション能力
ナレッジワーカーには、高いコミュニケーション能力も必要です。
社内やクライアントの問題を解決していくためには、相手の話を正しく理解し必要な情報を聞き出す力が求められます。
また、より大きな成果をあげていくには、チームと協力していくことも大切です。
チームと連携を上手くとるためにも、コミュニケーション能力は欠かせません。
ナレッジワーカーは知的労働者であるからこそ、知的能力と高いコミュニケーションによって成果をあげていくことが大切なのです。
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ナレッジワーカーと呼ばれる5つの仕事とは
ナレッジワーカーは、どのような職業を指すのでしょうか?
ここでは、ナレッジワーカーと呼ばれる5つの仕事について解説していきます。
- コンサルタント
- 金融ディーラー
- ITエンジニア・プログラマー
- Webマーケター
- コピーライター
それではさっそく見ていきましょう。
1.コンサルタント
コンサルタントとは、企業などのクライアントから相談を受け、問題の解決や発展に協力する仕事です。
具体的には、企業に役立つITシステムの開発や導入を提案するITコンサルタントや、経営戦力に対するアドバイスをおこなう経営コンサルタントなどがあります。
豊富な知識や経験を生かしながら、徹底した業界の分析や大量の情報収集をおこないクライアントの問題解決をおこなっていくコンサルタント。
その仕事の特徴から、まさにナレッジワーカーに該当する仕事といえます。
2.金融ディーラー
金融業界のなかでも、高収入を得られる職種である金融ディーラー。
非常に人気があり倍率も高いため、就職するのも難しい仕事といわれています。
そんな金融ディーラーのおもな仕事は、ディーリング。
ディーリングとは、資産を安く買い、資産の価値が高まったタイミングで売り、利益を生み出すことです。
継続的に利益を生み出していくには、高い情報収集能力や分析能力が欠かせません。
結果がだせなければ仕事を続けられないシビアな仕事ですが、そのぶん年齢には関係なく成果をあげることでどこまでも収入を増やせる可能性があります。
3.ITエンジニア・プログラマー
プログラミングスキルを用いて、システム開発などをおこなうITエンジニア。
時間を効率的に使い、知識を生かして高い成果をあげていくことが求められる仕事です。
また、ITエンジニアはインターネット環境があれば、時間や場所に縛られずに業務をおこなうことができます。
そんなITエンジニアは、高い専門性に加え、時間や場所にも縛られない働き方ができるため、ナレッジワーカーだといえます。
IT技術の発展とともに、今後ますます活躍していくことが予想されるITエンジニア。
ITエンジニアの具体的な仕事について、興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
4.Webマーケター
Webマーケターは、インターネットを駆使してマーケティングをおこなう仕事です。
WebサイトやSNSのデータを分析、検証し、クライアントのサービスの発展への協力をおこないます。
Webマーケターには、専門的なスキルはもちろん、高い分析力や情報収集能力が求められます。
どんな業界であっても企業の発展には欠かせないWebマーケターも、ナレッジワーカーの仕事のひとつです。
Webマーケターの仕事について、くわしく知りたい方はこちらの記事もぜひ参考にしてください。
Webマーケターを徹底解剖。〜未経験からWebマーケターになるために必要なスキル〜5.コピーライター
コピーライターは、クライアントからの依頼を受けて、雑誌やポスター、テレビなどにおける広告のキャッチコピーを考える仕事です。
キャッチコピーは企業のイメージを左右するほど、その責任は重大なもの。
コピーライターとして活躍していくには、ターゲットや商品についての正しい理解や、表現力、創造力などが求められます。
高度な知的生産物を創造する必要があることから、コビーライターもナレッジワーカーの仕事といえます。
ナレッジワーカーになるために意識すべき5つのこと
IT技術の進歩によって、現代から将来にかけても、需要が高まってきているナレッジワーカー。
そんな将来性も高いナレッジワーカーになるには、どうすればよいのでしょうか?
最後は、ナレッジワーカーになるために意識するべき5つのポイントについて、くわしく解説していきます。
1.常にスキルアップを心がける
ナレッジワーカーには、常に生産性の向上が求められます。
そのため、普段からスキルアップを心がけ高い成果を上げるための努力が欠かせません。
日頃から「新しい分野の情報収集をして、知識を身につける」といった習慣をもつことも、ナレッジワーカーとして必要なことといえます。
2.与えられた仕事の意味を考える
ナレッジワーカーになるためには、与えられた仕事の意味を考えられる高い思考力と、目的意識を持つことも大切です。
たとえば、ただ与えられた仕事をそのまま受け止めておこなうのではなく、「どうしてこの仕事が自分に与えられたのか?」といったところまで考える必要があるでしょう。
表面上の情報だけでなく、さまざまな視点をもつこともナレッジワーカーにとって大切です。
3.積極的に他人と交流する
ナレッジワーカーは業界に関係なく、さまざまな知見をもっておく必要があります。
そのため積極的に他人と交流することも、ナレッジワーカーにとって大切なことなのです。
ナレッジワーカーとして活躍するには、積極的に異業種の人とも交流をもつなどといった行動力も求められます。
さまざまな人と交流することで、ナレッジワーカーにとって大切な、コミュニケーションスキルも自然と向上していくでしょう。
4.読書などで知識を増やす
ナレッジワーカーにとって、豊富な知識は欠かせないものです。
習慣的に、読書をおこなうことで知識が自然と増えていきます。
人気のある雑誌や話題になっている本など、幅広いジャンルに興味をもって読書の機会を増やしていきましょう。
5.発想力を鍛える
ナレッジワーカーには他の人には思いつかないような、独自性の高さが求められます。
ナレッジワーカーとして活躍したいのであれば、日頃から発想力を鍛える意識を持ちましょう。
固定観念を外し柔軟性を身につけることで、発想力は鍛えられますよ。
発想力を高めるためには、視野を広くもつことも大切です。
すぐにでも取り組める視野を広げる方法について興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
まとめ:ナレッジワーカーになって、長く働ける環境を手に入れよう
労働の「量」より「質」が求められるようになった現代において、ナレッジワーカーは、今後ますます企業にとって欠かせない存在となります。
ナレッジワーカーになれば、市場価値も高まり自然と長く働ける環境を手に入れることができるでしょう。
ナレッジワーカーになるためにおすすめなのが、プログラミングスキルを学ぶことです。
プログラミングスキルを身につければ、ナレッジワーカーであるITエンジニアを目指せます。
さらに、プログラミングを学ぶことで問題解決能力も高まっていくため、まさにナレッジワーカーになりたい人にぴったりのスキルといえるのです。
「プログラミングを学んでみたい」
という方は、おすすめのプログラミング学習サイトをご紹介している、こちらの記事もぜひご覧ください。