エンジニアに有利な資格10選!資格以外でアピールできる4つの要素についても解説
エンジニアは手に職をつけられる、将来性がある仕事として人気です。
ところがエンジニアとして活躍するには、ある程度の知識や技術が求められます。
そんななか、
「エンジニアの転職は資格を持っていると有利?」
「どんな資格を選べばいいの?」
と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、
- エンジニアが資格を取得するメリット
- エンジニアにおすすめの資格10選
- エンジニアが資格以外にアピールできる要素
についてご紹介します。
「エンジニアとして活躍するために、おすすめの資格を知りたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそもエンジニアに資格は必要?持つ3つのメリットを紹介
エンジニアは高度な知識や技術を持っていることが求められます。
しかし、エンジニアが必ず取得しなければならない資格はありません。
資格がなくてもエンジニアになることは可能です。
ただ、エンジニアの資格取得にはメリットもあります。
- スキルの証明ができる
- 給料がアップしやすい
- 面接でのアピールポイントになる
詳しく見ていきましょう。
1.スキルの証明ができる
エンジニアは知識と技術の実力がなければなれません。
資格を利用すれば、客観的にスキルを証明することが可能です。
たとえば、「基本情報技術者試験」という国家資格を取得していれば、IT知識やシステム開発などエンジニアとして基本的な能力があることを示せます。
資格によって難易度は変わり、取得している資格から基礎がしっかりあることや専門性を高めていることをアピールできますよ。
あなたの実力を客観的に評価できるのが、資格を取るメリットです。
2.給料がアップしやすい
資格を取得していると、実力の高さや成長意欲を評価してもらえることがあります。
エンジニアは技術職のため実力によって給料が変わることが多く、高い実力を証明する資格を持てば昇給しやすくなるのです。
また、会社によっては資格を取得していると給料に上乗せされる「資格手当」を導入しています。
ほかにも資格取得時に支給される「合格報奨金」などがあり、制度を利用して給料を上げることが可能です。
難易度の高い資格ほど、「資格手当」や「合格報奨金」の支給額は高くなりますよ。
3.面接でのアピールポイントになる
資格は本人の能力を客観的に判断する材料になります。
面接での自己アピールで有利に働きますよ。
多くの場合、エンジニアを求める企業が必要としているのは実力ある人材です。
すでに実力や実績がある人のほうが採用されやすくなります。
実力や実績は、資格や成果物で証明できるので、持っておくと有利になりますよ。
面接に自信がないという方は、資格を取得しておくのがおすすめです。
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エンジニアにおすすめの資格10選
資格はスキルの証明に役立ち、昇給や面接の手助けになります。
「転職したい」「給料を上げたい」という方には資格取得がおすすめです。
では、実際にどんな資格を取得するといいのでしょうか。
エンジニアにおすすめの資格10選をご紹介します。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITパスポート
- システムアーキテクト
- 情報処理安全確保支援士
- オラクルマスター
- ネットワークスペシャリスト
- Cisco技術者認定
- Linux技術者認定
- 言語に関する資格
順番に見ていきましょう。
1.基本情報技術者試験
エンジニアの資格としてまず受ける方が多いのは、「基本情報技術者試験」です。
春期と秋期に実施される国家資格で、ITの基本知識や技能を問う内容となっています。
試験は午前と午後に分かれており、両試験とも選択式で60点以上を取得すると合格です。
平成30年の合格率は25.6%で、難易度が高めの試験と言えるでしょう。
そのぶん取得しておくと、「エンジニアとして必要不可欠なIT知識・技能の基礎が備わっている」と判断されやすくなりますよ。
2.応用情報技術者試験
「基礎情報技術者試験」の合格後に多くの人が取得を目指す資格が「応用情報技術者試験」です。
内容がさらに高度になり、技術だけでなく管理や経営など分野の幅が広がります。
試験は午前と午後に分かれ、午後は記述式の問題です。
平成30年の合格率は17.9%で、難易度が上がっています。
この資格を取得していると、「経営視点を備えた技術者としての能力がある」ことがアピールできますよ。
3.ITパスポート
まずはITの知識や技術において自信をつけたいという方には、「ITパスポート」という資格があります。
ITパスポートは基本情報技術者試験に似ていますが、出題範囲が狭く合格しやすいことが特徴です。
平成30年の合格率は51.7%で、ここ数年の平均も50%前後が続いています。
国家試験のなかでも比較的取得しやすく、ITの分野を初めて学ぶという方にはおすすめですよ。
大手企業でも全社的にITパスポートを推奨し、新入社員の採用時に評価していることがあります。
4.システムアーキテクト
さらに高度な知識や技能を問う国家資格として、システムアーキテクト試験があります。
システムアーキテクトとはシステムの設計を意味し、試験は情報システムと組込みシステムに関する専門的な知識をはかる内容です。
平成30年秋期の合格率は12.6%と非常に低く、平均も約13%となっています。
システムアーキテクトを取得していれば、「設計に関して専門性の高いエンジニア」として評価されるでしょう。
高度なエンジニアを目指すなら、挑戦する価値のある資格です。
5.情報処理安全確保支援士
情報処理技術の国家資格なら、「情報処理安全確保支援士」があります。
情報処理安全確保支援士の試験は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識を問う内容です。
平成30年度の合格率は16.9%で、難易度の高い資格と言えます。
情報のセキュリティは、企業にとって信用に関わる問題です。
情報処理安全確保支援士の資格があれば、「情報セキュリティの観点から会社の信用度に貢献できる技術者」としてアピールできますよ。
6.オラクルマスター
国家資格ではなく民間が認定するベンダー資格には、Oracle社の主催するオラクルマスターがあります。
オラクルマスターは、ビッグデータを活用するためのデータベース技能を問う認定制度です。
難易度の易しい順にBronze、Silver、Gold、Platinumの4つの区分があり、年4回以上試験が開催されています。
オラクルマスターは合格率が公表されていません。
難易度偏差値としてはそれぞれ50、55、65、67以上が目安です。
データベース管理者ならGold、データベースのエキスパートならPlatinumを目指しましょう。
7.ネットワークスペシャリスト
ネットワークシステムの構築・運用に関わるなら「ネットワークスペシャリスト」の国家資格がおすすめです。
ネットワークスペシャリストは、ネットワークシステムの要件定義から開発・運用・保守についての知識や、ネットワークアプリケーションの技能を問う資格。
平成30年度秋期の合格率は15.4%で、難易度はかなり高めです。
取得していると「ネットワーク関連全般の知識が身についている」と評価されやすくなります。
ネットワーク系エンジニアなら、持っておくと心強いですよ。
8.Cisco技術者認定
ネットワークエンジニアとして、世界共通基準の資格を得たいなら「Cisco技術者認定(Cisco Certified Network Associate)」があります。
Cisco技術者認定は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるCisco Systems社が主催しているネットワークエンジニアの技能認定制度です。
試験のグレードは易しい順にエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5種類があります。
また、各グレードの資格にはさらに9つの分野に分かれており、業界や業務に適した資格を選んで取得できますよ。
この資格を取得していると「ネットワークエンジニアとして世界に通用する基本的スキルが備わっている」と証明できるでしょう。
9.Linux技術者認定
エンジニアはプログラミング言語だけではなく、オープンソースの知識も必要です。
Linux技術者認定(LPIC)では、オープンソースのOSであるLinuxに関する知識をはかります。
インフラエンジニア、ネットワークエンジニアなど、開発環境を整えることが必須の技術者に向いている資格です。
試験は易しい順に「LPIC-1(レベル1)」「LPIC-2(レベル2)」「LPIC-3(レベル3)」の3つに区分されています。
それぞれの合格率は非公開です。
Linux技術者認定を取得すれば、「開発の基盤となるLinuxの基本知識を有している」と評価されますよ。
10.言語に関する資格
プログラミング言語の技能を問う資格も多くあります。
必要なプログラミング言語の習得や、知識・能力の証明に役立つでしょう。
言語に関する主な資格は次の通りです。
- Python:Python3エンジニア認定基礎試験、Python3エンジニア認定データ分析試験
- Ruby:Ruby技術者認定試験
- PHP:PHP技術者認定試験
- C言語:C言語プログラミング能力認定試験
- Java:Oracle認定Javaプログラマ、Javaプログラミング能力認定試験
プログラミング言語ごとに資格を取得することで、扱えるプログラミング言語の習熟度を証明できます。
あなたの学びたいプログラミング言語に合わせて、取得を目指しましょう。
エンジニアが資格以外にアピールできる4つの要素
ここまでおすすめの資格をご紹介しました。
しかし「資格がないと評価されないのかな」と心配する必要はありません。
実は、資格以外にも面接や昇給でアピールすることは可能です。
エンジニアが資格以外にアピールできる4つの要素をご紹介します。
- プログラミングスクールの受講実績
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 問題解決力
さっそく見ていきましょう。
1.プログラミングスクールの受講実績
独学ではなく、プログラミングスクールで指導を受けた実績は、能力の裏付けになるのでアピールになります。
もし、独学で学んだだけであれば、本人の知識や技能を保証するのは本人の申告のみです。
プログラミングスクールでの受講実績があれば、本人の知識や技能をスクールがある程度保証しているので、企業は信用しやすくなります。
自分ひとりで学習を積んで習得した経験は貴重ですが、企業にとってはスクールでの受講実績が、実力の有無を見極める判断基準の1つになるのです。
アピールの要素を増やしたいなら、プログラミングスクールで受講実績を作ることはおすすめですよ。
2.コミュニケーション能力
エンジニアは技術者だから技術的な能力でアピールしなければ、と思っていませんか。
実は、コミュニケーション能力の高さも効果的なアピールになります。
エンジニアは、業界や業種によっては技術だけではなく、クライアントのニーズを引き出したり、チームのメンバーと協力することが必要です。
他人と関わりながら課題解決に向けて技術を活用するには、コミュニケーション能力は不可欠と言えます。
企業は高い技術を扱えるだけでなく、人々のニーズに応えて協力し合える人材を求めているのです。
資格を取得していなくても、自信を持ってコミュニケーション能力をアピールしましょう。
3.マネジメント能力
エンジニアの経験を積むと、次第にプロジェクトのマネージャーや管理職の立場に就きます。
単なる開発技術や知識だけではなく、人を動かし管理する能力が求められるのです。
技術者はいても不十分なマネジメントが原因で能力を発揮できず、成果に生かしきれないという企業もあります。
マネジメント能力がある技術者は、企業から重宝されますよ。
もし、マネジメントの経験や能力がある場合は、積極的にアピールしていきましょう。
4.問題解決力
あらゆる業界において、問題解決力は需要の高い能力です。
エンジニアにおいても例外ではありません。
エンジニアは、ただ知識や技術を持てば良いのではなく、企業や顧客の問題解決に生かしてこそ真価が発揮されます。
多くの場合は、自分の知識や技能を高めることや、目の前の仕事に取り組むことで精一杯になってしまうかもしれません。
しかし、ビジネスの基本は問題解決です。
問題解決の視点から自分の能力を生かす姿勢はアピールになります。
資格は能力の証明になりますが、重要なのは能力を問題解決に生かすことだと覚えておきましょう。
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まとめ:エンジニアの面接を有利に進めるには、資格の他にもアピールポイントを持とう
今回は、エンジニアの資格についてご紹介しました。
エンジニアの資格取得は必須ではありません。
しかし、持っておくことで面接でスキルをアピールできます。
ただし注意が必要なのは、資格さえ持っていれば内定がもらえるわけではないということ。
面接を有利に進めるために、資格以外にもプログラミングスクールでの学習経験や実績など、アピールポイントを持ちましょう。
あなたの実力をアピールできる要素を増やして、活躍できるエンジニアを目指してくださいね。