「介護職を辞めたい」と思ったらやるべきこと5選!続けるメリットや転職方法も解説
介護職は社会的にも需要が高く、やりがいを感じられる仕事です。
その一方で、「介護職を辞めたい…」と悩む人が多いのも否定できません。
仕事へのストレスが大きくなりすぎると、心身にもダメージを受けてしまいます。
一刻もはやく解決策を見つけたいですよね。
そこでこの記事では、
- 多くの人が介護職を辞めたくなる理由
- 介護職を辞めたいときにやるべきこと
- 退職を検討したほうがいい介護施設の5つの特徴
- 介護職を辞めるベストなタイミングや、転職を成功させる秘訣
などについてご紹介していきます。
介護職に就いているけど、辞めようかどうか悩んでいる方はぜひ最後まで読み進めてくださいね。
「介護職を辞めたい」と思う9つの理由
介護職は精神的にも肉体的にも負担の大きい仕事でもあります。
介護職の人が仕事を辞めたいと思ってしまうのには、どのような理由があるのでしょうか?
ここでは、介護職を辞めたいと思う具体的な9つの理由を解説していきます。
- 人間関係が上手くいかない
- 労働環境が悪い
- 体力的に限界
- 給料が低い・仕事に見合わない
- 仕事内容が向いていない
- クレーム対応がつらい
- 経営方針に不満がある
- 将来性を感じられない
- 結婚・育児・介護などライフステージの変化
それでは順番に見ていきましょう。
1.人間関係が上手くいかない
人間関係に悩む介護職の人は多いようです。
その理由の1つに、介護職は少人数でチームを組んで働くため、閉鎖的な環境になりやすい点が挙げられます。
そのため、スタッフ同士の意見や価値観の食い違いによって、上手くチームワークが築けないことも。
さらに慢性的な人手不足から、周囲に厳しく当たってしまいスタッフ同士の人間関係が上手くいかないことも少なくありません。
このような理由から人間関係が上手くいかずに転職を考える人も多いようです。
2.労働環境が悪い
「経験を積みたいから頑張れる」「独身だからある程度の無理はきく」などの理由で始めは耐えられても、労働環境が悪ければ長く働くのは難しいですよね。
職場によっては労働時間が異常に長かったり、休日がなかなかとれないといった問題もあります。
さらに、施設によっては夜勤が必要な場合もあるでしょう。
施設の夜間帯は職員の人員配置も少ないため、どうしてもひとりにかかる負担が大きくなります。
このように労働環境が悪いために、理想通りの働きかたができずに仕事を辞めたいと考える人もいるのです。
3.体力的に限界
介護職では、日常的に利用者さんの入浴や移乗介護などを行います。
ときには自分よりも体格の大きな利用者のサポートを行うこともあり、腰痛などに悩まされる人も少なくありません。
さらに夜勤などを含む不規則な勤務も必要なため、とにかく体力を求められる仕事です。
身体的な負担は大きなストレスとなります。
体力的に限界を感じてしまうことから、仕事に行くのが嫌になってしまう人もいるでしょう。
4.給料が低い・仕事に見合わない
介護職の平均年収は312万円です。
月給で換算すると26万円、アルバイト・パートでは平均時給が1,027円となっています。
(出典:求人ボックス 給料ナビ)
日本の平均年収は240万円〜456万円です。
(出典:厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査)
全産業の平均年収に比べると給料が低く、仕事に見合わないと感じる人もたくさんいます。
介護職は努力が給与に反映されにくい職業です。
人手不足でただでさえ仕事量が多いにもかかわらず、給料も低いとなればモチベーションが下がってしまう人も多いでしょう。
給料面に不満を感じ、仕事を辞めたいと考える人もいます。
5.仕事内容が向いていない
人によっては、そもそも介護職の仕事内容が嫌だと感じている場合もあります。
介護職は人手不足の問題を抱えており、求人も多い仕事です。
そのため、「介護職なら簡単に入社できそう」と軽く考える人もいます。
しかし、介護職は体力面、精神面共に大変な仕事です。
いざ就職してから理想と現実とのギャップの大きさに悩み、入社を後悔する人もいるでしょう。
6.クレーム対応がつらい
利用者さんやそのご家族との行き違い、またはコミュニケーションが上手くとれないこともあるでしょう。
一生懸命に介護を行っていても、クレームを受けることがあります。
ときには利用者さんから心ない言葉を受けたりとつらい状況を経験することもあるかもしれません。
人によってはクレーム対応に大きなストレスを感じてしまいます。
利用者さんやそのご家族とは一時だけではなく長く付き合っていく必要があるため、対人関係でストレスを感じる方は少なくないのです。
7.経営方針に不満がある
仕事そのものにやりがいを感じていても、経営者の理念や運営方法に不満があり仕事が嫌になってしまう人もいます。
たとえば、
- 利益追求されるあまり、利用者さんに寄り添った介護ができない
- 入社前に聞いていた話と、入社後の条件が異なる
- サービス残業や休日出勤を当然のように求められる
など、施設や経営側への不満はそれぞれでしょう。
このような不満がたまってくると、仕事に対するモチベーションもなくなり退職を考える人もいます。
8.将来性を感じられない
介護職の人手不足の問題から、スタッフへの教育体制が整っていない施設も少なくありません。
そのような職場では、現場にいるスタッフの介護方法も人それぞれです。
手探り状態で自分で学んでいくしかない状況では、将来への不安を感じてしまうでしょう。
とくに、小さな事業所などに勤務する場合は、管理職へのキャリアアップや給料アップなども難しい傾向があります。
労働環境に不満をもち、長く働けないと感じてしまっては仕事を続けるのは難しいでしょう。
9.結婚・育児・介護などライフステージの変化
(出典:公益財団法人介護労働安定センター 介護労働実態調査(平成30年度))
また、結婚や育児、親の介護などライフステージの変化が原因で退職を考える人もいます。
上の図をご覧ください。
上記のデータは、前職が介護職の人と、それ以外の人の退職理由を調査した結果です。
実際に、他の職種から介護職に転職して退職をした人の最も多かった退職理由が「結婚・出産・妊娠・育児のため」という調査結果も公表されています。
つまり、他の職種から介護職に転職したが、労働環境の厳しさから育児などとの両立が厳しく、退職を決意した人が多いということです。
この調査結果からも、他の職種よりも介護職の労働環境の厳しさが伺えますよね。
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「介護職を辞めたい」と思ったらやるべきこと5選
介護職を辞めたいと思った勢いで退職してしまっては、結果的に後悔してしまう可能性が高いでしょう。
では一体、どういった行動をとればよいのでしょうか。
ここでは、退職を考えたときにやるべき5つのことを解説していきます。
- 管理者に相談する
- 仕事のやり方を見直す
- 資格を取ってキャリアアップを目指す
- プライベートを充実させる
- 有給を取得する・休職する
ぜひ参考にしてみてください。
それでは順番に見ていきましょう!
1.管理者に相談する
もしも職場内の人間関係や待遇、働きかたに不満があるなら、管理者に相談してみましょう。
具体的には、苦手な人とのシフト変更をお願いしたり、夜勤を減らせないかを相談するなどです。
また、職場内でハラスメントに発展するようでしたら、上司はもちろん公的な相談窓口に相談してみるのもおすすめ。
以下のような相談窓口もあるので活用してみるとよいでしょう。
2.仕事のやり方を見直す
心身を崩してまで仕事をつづけるのは困難です。
体力面、精神面に疲労を感じているのなら、仕事のやり方を見直してみてください。
たとえば、職場全体の残業時間が長いことに悩んでいたとしましょう。
このような場合、自分の仕事を見直すだけでは解決は難しいです。
上司や管理者に相談するなど、職場内全体に働きかける必要があるでしょう。
また、生活習慣自体を見直すのも疲労の解消となります。
食事や睡眠、適度な運動など、日頃から健康管理をしっかりとすれば体力の衰えも避けられるでしょう。
3.資格を取ってキャリアアップを目指す
また、介護の仕事で働きながら資格取得を目指すのもおすすめです。
資格を取得すれば、仕事の幅が広がり選択肢も増えます。
たとえば体力的な負担を軽減したいなら、
- ケアマネージャー
- 社会福祉士
- 介護事務
など、肉体労働の少ない仕事への転職を目指すのもおすすめです。
4.プライベートを充実させる
毎日のように仕事に追われていては、ライフワークバランスが崩れてしまいます。
仕事だけでなくプライベートを充実させることも大切です。
休日には家族や友人、恋人との時間を大切したり、自分の趣味の時間を楽しんだりと、プライベートを充実させてください。
プライベートが充実すれば、日々のストレスも減り毎日が充実するのではないでしょうか。
休日の充実度が上がる過ごしかたに興味がある人は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
【社会人】休日の生産性を上げる過ごし方!一人や友人との休日の例も紹介5.有給を取得する・休職する
転職を決意する前に、有給を取得したり休職をしてみるのも1つの手です。
基本的に会社側は、労働者の有給休暇申請を拒否できません。
そのため、もしも退職が決まっていたとしてもすべて取得できるはずです。
ただし、退職が決まっているからといってあまりにも自分勝手な休みかたをしてしまうのはよくありません。
退職日と最終出勤日、引き継ぎのスケジュールなどを上司と相談し、合意が取れたうえで申請を行うようにしましょう。
また、休職期間中には有給休暇は使えません。
そのため有給休暇を使い切った後で、それでも心身の疲れが取れない場合に休職をするようにしましょう。
一定期間の休みを取れば心身もリフレッシュさせ、今後の将来像も前向きに考えられるでしょう。
長期休暇のおすすめな過ごしかたに興味がある人は、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
介護職を続ける5つのメリット
介護職には確かに大変な面がたくさんあります。
しかし、「今の仕事を辞めたい」と感情的になったまま、すぐに退職を決意するのはもったいないかもしれません。
ここでは介護職を続ける5つのメリットについてご紹介していきます。
- 経験年数が長いほど有利になる
- 一生使えるスキルが身につく
- 将来性が高く、安定して長く働ける
- 学歴や年齢に関係なくキャリアアップができる
- 人や社会の役に立つ、やりがいのある仕事
メリットとデメリットの両方を照らし合わせたうえで、転職を考えるようにしましょう!
1.経験年数が長いほど有利になる
介護職を通して培ってきた経験や知識はあなたの一生の武器となります。
働けば働くほど年数がキャリアとして認められるため、経験年数が長いほど転職にも有利になるのです。
たとえば、3年、5年、10年とキャリアを積み重ねれば責任のある仕事が任されようになっていくでしょう。
「どれだけ辛い環境だとしても、最低3年は頑張る」といったように、ゴールを定めればモチベーションも保ちやすくなります。
経験年収が長いほどキャリアアップをしやすいメリットを活かすのも一案でしょう。
2.一生使えるスキルが身につく
介護職で身につけてきたスキルは一生使えます。
何もスキルを得ることなく「つらいから」という理由だけで仕事を辞めてしまうのはもったいないです。
継続すれば身に付くスキルを、そのときの感情であきらめてしまうのは悲しいですよね。
「〇〇のスキルだけは絶対に身につけるまで辞めない」といったように、覚悟を決めてしまうのも大切です。
スキルさえ身につければ転職にも有利になりますよ。
3.将来性が高く、安定して長く働ける
日本は超高齢化社会であるうえに、少子化が問題になっている国です。
要介護者は今後も増え続けていくことが予想されているため、介護職の需要も高まり続けるでしょう。
そのためしっかりと経験を積み、スキルを身につけていけば将来性が高く安定して長く働ける職業といえるのです。
また、高齢化社会や人手不足をふまえて、国はさまざまな取り組みを行っています。
たとえば厚生労働省が勤続10年を超える介護福祉士に対して、月額8万円の給料アップを計画しているのも一つのいい例です。
(出典:厚生労働省 介護人材の処遇改善について)
今後の状況を考えても、介護職の待遇や働きかたは将来的に改善されていくことが予想できます。
4.学歴や年齢に関係なくキャリアアップができる
介護職は学歴や年齢、性別に関係なく公平にキャリアを形成できる仕事です。
仮に無資格、未経験で介護施設に就職したとしても、働きながら資格の勉強をしていれば将来の幅が広がります。
また、勤続年数や実務経験によって資格を受験する権利が与えられる資格も。
そのいい一例が、認定介護福祉士です。
認定介護福祉士は、介護福祉士としての実務経験が5年以上で受験資格が取得できます。
このような公的な資格や国家資格を取得すれば、手当てアップやキャリアップも期待できるでしょう。
自分が頑張ればそれだけキャリアップができる可能性が高まるのは魅力的なポイントです。
5.人や社会の役に立つ、やりがいのある仕事
介護職は仕事のハードさから、「大変な仕事」というイメージを持つ人も少なくないかもしれません。
しかし実際には、「やりがいのある仕事である」と感じながら業務に携わっている介護業界の人もたくさんいます。
とくに、利用者やその家族にありがとうと感謝されるときには社会の役に立っている実感を得られるでしょう。
介護職は、高齢者の健康や命に直接関わる責任感が必要な仕事です。
人の役に立ちたい、お年寄りが好き、などの人には向いているやりがいのある仕事といえます。
人や社会の役に立ちたい人におすすめの職種に興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
人のためになる仕事とは?おすすめの職種12選とやるべき5つのこと
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辞めたほうがいい介護施設の特徴5つ
ただし、介護施設によっては転職を考えたほうがいい場合もあります。
では、どういった施設や法人に気をつければよいのでしょうか?
ここでは、辞めたほうがいい介護施設の5つの特徴をご紹介していきます。
あなたの職場に当てはまる特徴がないか、確認しながら読み進めてみてください。
1.違法な医療行為を強いられる
施設によっては人手不足や業務多忙などの理由から、違法な医療行為を介護職員に行わせているケースも残念ながらあります。
当然ながら、違法な医療行為は法律違反です。
実際に、上司の指示を断れずに違法な医療行為を行った介護職員が書類送検をされた例もあります。
適便やインスリン注射など、無資格者が行ってはいけない違法な医療行為は何があってもやってはいけません。
そのような施設は、利用者の死亡事故にも繋がりかねない危険な職場といえます。
早いうちに、転職を考えましょう。
2.サービス残業や休日出勤を求められる
サービス残業が横行している職場もブラック企業である可能性が高いでしょう。
当たり前のようにサービス残業を押し付けられると、スタッフの負担が増えます。
さらに、サービス残業で人手不足を補ってしまうために、本来必要な職員採用が行われないことにも繋がりますよね。
そうなれば、職場の人手不足やサービス残業は余計に無くなりにくくなってしまいます。
休日出勤も同様です。
サービス残業や休日出勤がなくならない限り、スタッフの心身はストレスを抱えつづけるでしょう。
悪循環はそう簡単にはなくなりません。
いつまでもサービス残業や休日出勤を求められるようであれば、転職を考えたほうがよいでしょう。
3.月に10日以上の夜勤がある
24時間体制の介護施設では、夜勤は欠かせません。
夜勤は日勤と比較しても時給や給料が高く、高収入を狙えるメリットもあります。
しかし、月に10日以上の夜勤がある場合は転職を考えたほうがいいでしょう。
というのも、夜勤の場合は1日の勤務時間が長いため、夜勤専従になれば通常は10日程度の勤務となるはずだからです。
月に10日以上の夜勤があれば、心身共に限界を感じてしまってもおかしくありません。
労働基準法では、1日の労働時間を8時間まで、または1週間あたりの勤務時間が40時間以内と決められています。
労働基準法を違反するほどの勤務時間を強いられる職場は、早々に退職したほうがよいでしょう。
4.利用者からの暴力やハラスメントがある
介護職が抱える悩みのなかでも、近年問題視されているのが「介護ハラスメント」です。
これは、利用者さんやそのご家族からの暴力や暴言などを指します。
ひどい場合には、ハラスメント受けた職員が退職に追い込まれるケースも。
介護ハラスメントは受けた職員が1人で問題を抱えてしまう場合が多く、事実が表面化されずにうやむやになってしまうことも少なくありません。
心身が追い込まれる前に、利用者やその家族からの暴言や暴力などが日常的に行われている職場からは転職するようにしましょう。
5.職場内でいじめやハラスメントがある
陰湿ないじめやハラスメントは、黙って耐えているだけでも精神力を消耗してしまいますよね。
ただでさえ、介護職は体力面、精神面ともに大変な仕事です。
そこに職場内のいじめやハラスメントなどの問題が加われば、心身へのストレスは相当なものになってしまうでしょう。
もしもいじめやハラスメントを受けているのであれば、まずは専用窓口や上司などに相談することが大切です。
可能なら、人事異動や担当メンバーの変更などもお願いしてみましょう。
周りの人間関係を変えるだけでも、いじめやハラスメントがなくなる可能性があります。
耐えしのぐのではなく、自ら環境を変えていく方法をぜひ探し出してみてください。
介護職を辞める3つのタイミング
もしも、辞めたほうがいい介護施設の特徴に勤務先が当てはまるようなら、転職を考えたほうがよいでしょう。
とはいえ、どういったタイミングで退職をしたらよいのかと悩んでしまう人もいるかもしれません。
そこでここでは、介護職を辞めるベストなタイミングについて、くわしく解説していきます。
1.管理者に不満を伝えても改善されないとき
いくら管理者に相談してみても、なかなか環境が改善されない場合もあるでしょう。
介護職は業界全体が人手不足の問題を抱えています。
運営方針などを変更するのは難しいことであり、施設によっては環境をよくしたくてもできない事情があるケースも。
どうしても改善が難しく、つらい状況がつづくようであれば転職をするベストなタイミングといえるでしょう。
2.組織体制が変更されたとき
施設の運営主体である市町村や民間会社では、定期的に組織変更が行われています。
この組織体制変更の検討が始まる前に辞める意思を伝えておけば、比較的スムーズに退職できるでしょう。
一般的に施設の組織編成は4月に行われることが多いようです。
そのため、できれば組織体制の検討が始まる前の1月くらいには上司に退職の意思を伝えておくのがいいでしょう。
退職をする際には、今の職場の人への負担をできるだけ減らすことも大切です。
事前に伝えておけばあなたの退職を前提に組織体制を組めるため、周りの人に迷惑をかけずにスムーズに退職できるでしょう。
3.心身に不調が出ているとき
仕事へのストレスや疲労が限界に達すると、心身に不調が出てしまう可能性があります。
たとえば、
- 慢性的な頭痛
- 不眠症
- 何をしてもやる気がおきない
- 食欲不信
などに、心当たりがあるようでしたらあなたの心や身体からの危険信号かもしれません。
万が一うつ病などの精神疾患になってしまったら最悪の場合、仕事に行けなくなる可能性もあります。
取り返しがつかない事態に陥る前に、心身に不調が出ているなら退職を申し出ましょう。
介護職の転職を成功させる5つのポイント
今の職場を辞めたいと思い、転職を決意した際にはどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか?
ここでは、介護職からの転職を成功させる5つのポイントをご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
1.施設見学をする
施設見学が許されているなら、ぜひ積極的に足を運んで現場の雰囲気を調査しておきましょう。
募集要項や転職サイトなどに掲載されている写真だけでは、実際の雰囲気は掴みづらいです。
少しでも入社してからのギャップを埋めるためにも、ぜひ施設見学を行ってみてください。
現場で働く職員から直接話を聞いたり働く姿を実際に見れば、より正確に現場の雰囲気を把握できます。
また、施設見学の際には、施設の利用者の表情や雰囲気、施設内の清潔さなどもチェックしておきましょう。
2.経営母体を確認する
介護施設は、経営母体の体質や考えかたによってスタッフへの待遇に大きな違いが生まれます。
施設によっては社会福祉法人や医療法人はもとより、異業種から参入してきた一般企業などが運営しているケースも。
まさに、介護施設が乱立しているような状況といっても過言ではないでしょう。
新規参入の企業ぼ場合には、経営母体に介護の仕事に対する理解が少ない場合もあります。
その場合、現場と上層部が上手く噛み合わずにトラブルが絶えない職場の可能性も否定できません。
こうした経営者の姿勢や理念、運営の実態などをできるだけ事前に調査しておくことも大切です。
3.介護職員処遇改善加算をしているか
介護職員処遇改善加算をしている施設かどうかも確認しておきましょう。
介護職員処遇改善加算とは簡単にいうと、介護職の賃金を上げるためのお金を支給する制度のことです。
厚生労働省のデータによると、介護職員処遇改善加算を受けている介護事業所は90%。
(出典:厚生労働省 平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果のポイント)
このデータからは、ほとんどの介護事業所が介護職員処遇改善加算の制度を利用していることがわかります。
そのため、ほとんどの場合には心配いりません。
しかし、念のためこのような制度があることも頭に入れておき確認しておきましょう。
4.勤務形態や給与
勤務形態や給与などの待遇面などいついては、面接の際にしっかりと確認しておきましょう。
というのも介護施設の待遇面や仕事内容は、求人広告の募集要項などに記載されていない内容がある場合も考えられるからです。
たとえば、有給休暇や育児休暇など福利厚生などに関しては、実際の取得率が記載されていないことがほとんどですよね。
面接の際には、実際に働いている自分をイメージしながら、より具体的な内容を質問するようにしましょう。
5.経営理念に共感できるか
経営理念に共感できない施設で働くと、入社してから自分に合わないと感じ、また転職をしたくなる可能性があります。
入社を検討する前に、必ず経営理念に共感できるかどうかを確認しておきましょう。
たとえば、自分はひとりの利用者さんに向き合って丁寧に介護をしたいと思っていても、利益追求主義の職場では実現がむずかしくなります。
このような場合には、仕事に対する不満や疑問が生まれてしまうでしょう。
入社してから後悔しないためにも、事前の企業調査がとても重要なのです。
まとめ:介護職を続けるためには自分に合った職場選びが重要
今回は介護職を辞めたいときにやるべきことや、退職をするベストなタイミングなどについてお伝えしていきました。
介護職にはつらい面もありますが、将来性の高さややりがいを感じやすいなどよい面もたくさんあります。
充実感を持って介護職をつづけていくには、自分に合った職場選びがとても重要です。
本記事でも触れてきた通り同じ介護職であっても、施設によって仕事内容や待遇面などが異なります。
ぜひあなたに合った職場を見つけ、理想の働きかたを実現してくださいね。