プログラミングの向き不向きを気にしなくていい理由を3つにわけて解説
プログラミングを学ぶ人は増えています。
しかし、プログラミングを学ぶ多くの人が、自信を持って学習を進めているわけではないでしょう。
なかには、
「自分には向いていないから無理なんじゃないか」
「文系だからきっと向いてないだろう」
と悩み、やる前から諦めてしまう人や、手を止めてしまう人がいるかもしれません。
そこで今回は、
- プログラミングの向き不向きを気にしなくていい理由
- プログラミングの向き不向きを診断できるテスト
- プログラミングに向いていない人の特徴
- 「プログラミングが不向き」だと思ったらやるべきこと
などについてご紹介します。
プログラミングに対して専門性が高く難しいイメージを持っていると、「自分は向いていないかも」と不安になりますよね。
でも、プログラミングについて向き不向きをそこまで気にする必要はありません。
「自分はプログラミングに向いていないと感じてしまう」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
プログラミングの向き不向きを気にしなくていい3つの理由
プログラミングを学ぶときに、「自分は向いていないかも」と不安になることはあります。
しかし、プログラミング学習において、向き不向きはそこまで重要ではありません。
向き不向きを気にせずに、気軽にプログラミング学習を始めてみてもいいのです。
「どうして向き不向きを気にしなくていいの?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
ここでは、プログラミングの向き不向きを気にしなくていい3つの理由をご説明します。
- 仕事レベルのスキルなら身につけられる
- 言語によって難易度が異なる
- やってみないとわからない
1つずつ見ていきましょう。
1.仕事レベルのスキルなら身につけられる
プログラミングを学んで仕事レベルのスキルを身につけるのは、そこまでハードルが高いことではありません。
高度な能力が要求される業界や難易度の高い分野で活躍するのでもない限り、向き不向きはあまり関係ないのです。
もちろん、簡単にすぐ身につけられるスキルではありませんが、必要な学習をすれば誰でも仕事をするレベルは習得できるでしょう。
あくまで努力によって習得可能なスキルであり、才能などによるものではないので、向き不向きで悩む必要はありません。
「プログラミングを習得して仕事にしたい」と考えているなら、向き不向きを気にするよりも必要な学習をこなすことが大切です。
2.言語によって難易度が異なる
一口にプログラミングと言っても、選択する言語によって難易度は大きく変わります。
プログラミング初心者なら、難易度の低い言語から学習を始めれば、習得しやすいです。
「全然わからない…自分はプログラミングに向いていない…」と悩む人のなかには、最初から難易度が高い言語を選んでしまっているケースも少なくありません。
プログラミング学習では、向き不向きよりも、自分のレベルと学習内容の難易度が合っているかを見ることが大切です。
まずは、言語ごとの難易度や学びやすさを知るところから始めるといいですよ。
3.やってみないとわからない
実際のところ、プログラミングは触れてみなければ向き不向きはわかりません。
「文系だし」「数学は苦手」という人でも、プログラミングで活躍している人はたくさんいます。
まだプログラミング学習を始めていない人や、始めたばかりの人は、自分がプログラミングに向いているかどうかを判断できる段階にはいません。
ある程度の学習をして、プログラミングとはどういうものか、何ができるのか、どんな点が難しいかなどを実体験として理解することで、ようやく「向いている 」「向いていない」がわかるようになるはずです。
仕事で求められるレベルなら向き不向きはそれほど関係ないので、まずはやってみて手を動かしながら向き不向きを見極めてみてはいかがでしょうか。
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プログラミングの向き不向きを診断できるテスト3つ
プログラミングで向き不向きを気にしなくてもいい理由をお伝えしました。
実際にプログラミングを学んでいくと、意外にも向き不向きがそこまで重要ではないことがわかりますよ。
「そうは言っても、やっぱり自分は向いていないんじゃないかと気にしてしまう」という方もいるでしょう。
不安な方は、プログラミングに向いているかどうか、簡単な診断テストをやってみるのも1つの手です。
診断テストで向いているとわかれば安心できますし、向いていないとわかれば向いていないなりの適切な学習ができるようになります。
ここでは、プログラミングの向き不向きを診断できるテストを3つご紹介します。
- SHL社の「CAB」
- 日本エンジニアリング協会の「適性診断」
- GEEK JOBの「適性診断」
さっそく診断テストであなたの向き不向きを確認してみましょう。
1.SHL社の「CAB」
SHL社の「CAB」は、新卒採用の現場で活用されている、総合的能力をはかるテストです。
新卒採用時のテストと聞くと、「SPI」が思い浮かぶ方が多いでしょう。
学力検査の性質が強いSPIに対して、CABはよりその人の地頭の良さを問うような内容となっています。
CABで出題される科目は
- 暗算
- 法則性
- 命令表
- 暗号
- 性格判断
です。
それぞれの難易度は高くないものの、限られた制限時間内に回答することが求められるテストとなっています。
CABで問われる能力は、プログラミングで必要な能力と一致します。
たとえば、暗算の内容は基本的な四則演算ですが、プログラミングでは四則演算を活用することが多いです。
CABを受けてみると、プログラミングに向いているかどうかをテストできると言えます。
2.日本エンジニアリング協会の「適性診断」
日本エンジニアリング協会の「適性診断」は、まさにプログラミングが向いているかどうかをチェックするための診断です。
適性診断では、エンジニア業界で働く立場や役割において、どのような行動が適当とされるかの標準的なケースをもとに、あなたの適性が診断されます。
診断は「はい」「いいえ」「わからない」の3択によるシンプルなもので、15問の設問に回答することで診断可能です。
2〜3分で診断できる手軽さも魅力で、参考にすることができますよ。
「プログラミングが向いているかどうか知りたい」という方はやってみてはいかがでしょうか。
3.GEEK JOBの「適性診断」
GEEK JOBの「適性診断」は、次の3つのことを診断できるテストです。
- プログラマー適性
- プログラマー転職後の想定年収
- プログラミング適性
プログラミングの適性だけでなく、プログラマーとして働くことへの適性や、想定年収も診断できるのは魅力ですね。
「プログラミングを習得して仕事にしたい!」という方におすすめの診断テストです。
診断方法は簡単な設問に回答するだけで、およそ7分程度で自分の適性がわかります。
実際のプログラマーやプログラミング学習者のデータをもとに作られた診断なので、信頼できますね。
プログラミングに向いていない人の特徴9つ
プログラミングの向き不向きを診断できるテストについてご紹介しました。
診断結果はあくまで目安なので、参考までにとどめておくといいでしょう。
診断テストを受けなくとも、プログラミングに向いていない人にはいくつかの特徴があるので、そこから傾向を見ることができます。
プログラミングに向いていない人の特徴を知れば、「この部分は向いていないんだ」と自己理解ができ、対策を立てられるようになりますよ。
向き不向きを知り、前向きに生かしていきましょう。
それでは、プログラミングに向いていない人の特徴を9つご紹介します。
- ITに興味がない
- 几帳面ではない
- 集中力が続かない
- 地道な作業が苦手
- 論理的思考ができない
- 課題意識を持たない
- 好奇心がない
- トラブルを楽しめない
- コミュニケーションが不得意
順番に見ていきましょう。
1.ITに興味がない
「そもそもITに興味がない」という方は、プログラミングには向いていないかもしれません。
- パソコンはできれば触りたくない
- インターネットやコンピュータに興味がない
- IT技術を面白いと思わない
このように思っている方は、プログラミングをすること自体が苦痛になってしまう可能性があります。
「どうしてプログラミングを学ぼうとしたのか」を見直してみてはいかがでしょうか。
2.几帳面ではない
几帳面ではない人は、正確なコードを書けずプログラムを組むことができないため、向いていないと言えるでしょう。
プログラミングは自分がコードを書くことによってプログラムを構築します。
そのため、コードの正確性が重要です。
たった1つの書き間違いでもエラーが発生してしまうため、「まあいいや」と適当にコードを書いてしまうと、正常に動作するプログラムを作ることはできません。
コードを書くときから間違いのないように注意し、エラー発生時には「どの部分が原因か」を細かくチェックする必要があります。
几帳面でなければ、そのぶんプログラミングが思い通りにできず、難しいと感じやすいでしょう。
3.集中力が続かない
プログラミングに向いていない人の特徴として、集中力が続かないことも挙げられます。
プログラミングはパソコンに向かってコードを書き続ける作業が基本です。
集中力が続かないと、なかなかコードを書き終えることができません。
また、プログラミングの学習段階でも、集中力が必要になります。
集中力が続きにくく、同じ作業を続けられない人は、プログラミングが辛くなるかもしれません。
4.地道な作業が苦手
プログラミングはひたすらコードを書いていくので、地道な作業が苦手な人は向いていません。
プログラマーやエンジニアに対して、「最新技術を用いてアプリやAIを開発できるのがかっこいい」というイメージを持っている人は少なくないでしょう。
しかし、実際の作業は長時間パソコンに向かってコードを書くという地道なものです。
扱う言語や開発するシステムに変化はあるものの、パソコンでコードを書くことは一貫しています。
「パソコンでキーボードを叩くばかりの地道な作業はいや」という人には、プログラミングは向かないかもしれません。
5.論理的思考ができない
論理的思考ができないことも、プログラミングに向いていない人の特徴です。
プログラミングでは、論理的思考がとても重要になります。
論理的思考とは、筋道を立てて物事を考える力のことです。
「このシステムを作るためには、どんなプログラムが必要か」「どんなコードを書けば、どうコンピュータが動くのか」など、プログラミングにおいて論理的思考は欠かせません。
論理的思考はプログラミングを学びながら身につけることもできます。
そのため、現時点で論理的思考ができないからと言って諦める必要はないでしょう。
しかし、プログラミングをある程度学習していても、論理的思考ができないと感じるなら、向いていない可能性が考えられます。
6.課題意識を持たない
物事に対して課題意識を持たないことも、プログラミングに向いていない人の特徴の1つです。
課題意識は、乗り越えるべき課題を持つ意識のことで、目標達成や問題解決において必要なものと言えます。
プログラミングでは、「アプリを開発する」「エラーを修正する」など達成したい目標や解決したい問題について取り組むことになるでしょう。
そこでは目標達成や問題解決のために何が必要か、と課題を設定しなければなりません。
課題意識を持たない人は、自分が乗り越えるべき壁がわからず、プログラミングでも何をすべきかわからなくなって挫折しやすくなります。
7.好奇心がない
プログラミングにはとても広く深い知識や情報があるため、プログラミングに対する好奇心がないと習得は難しいです。
プログラミングについて「知りたい」と思う気持ちは、学習における大きなモチベーションになります。
一方で好奇心がなければ、プログラミングの膨大な知識量に圧倒され、「覚えることが多すぎる」とやる気をなくしてしまうでしょう。
IT業界の流れは早く、次から次へと新しい技術が生まれて、情報もアップデートされていきます。
最新の情報にアンテナを張り、プログラミングを学び続けるためには、好奇心が必要だと言えるでしょう。
8.トラブルを楽しめない
トラブルが起こると「うまくいかなくてイライラする」ことってありますよね。
しかし、いつもトラブルを楽しめないという人は、プログラミングに向いていないかもしれません。
プログラミングでは、エラーが発生するなどのトラブルが日常茶飯事です。
トラブルが起きたときに「どうして起きたんだろう?」「このトラブルを乗り越えればスキルアップできる!」と楽しめる人のほうが、プログラミングはずっと楽に習得できます。
トラブルを前向きに捉えられず楽しめないなら、プログラミングを習得するのは困難でしょう。
9.コミュニケーションが不得意
プログラミングに向いていない人の特徴として、意外にもコミュニケーションが不得意なことが挙げられます。
仕事などの現場でプログラミングをするときには、他の人と協力して開発などのプロジェクトを進めることが多いです。
その場合、プログラミングだけすればいいわけではなく、プロジェクトメンバーとコミュニケーションを取って柔軟に仕事を進める必要があります。
また、クライアントの求めるシステムを開発する仕事などでは、クライアントの要望を引き出す必要があるので、かなりしっかりとしてコミュニケーションが求められるでしょう。
プログラミングを仕事にするならコミュニケーション能力が不可欠なため、コミュニケーションに不安がある場合は要注意です。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
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「プログラミングが不向き」だと思ったらやるべき3つのこと
プログラミングに向いていない人の特徴をお伝えしました。
当てはまる特徴があると、「プログラミングを学んでいいのだろうか」と心配になる方もいるかもしれません。
ここでは、「自分はプログラミングが不向きかも」と思ったらやるべき3つのことについてお伝えします。
診断テストや向いていない人の特徴を見て、プログラミングには向いていないとわかったときには、ぜひ次のことを試してみてくださいね。
- プログラミングを学ぶ理由を明確にする
- 目標から学習のスケジュールを設定する
- 自分に合った学習方法を探す
それぞれ説明していきます。
1.プログラミングを学ぶ理由を明確にする
1つ目は、プログラミングを学ぶ理由を明確にすることです。
「自分はなぜプログラミングを学ぶのか」をはっきりと理解しているでしょうか。
明確な理由がある場合は、向き不向きにかかわらず、目的達成に向けて学習にのぞむことができるでしょう。
一方で、明確な理由がまったく思いつかないなら、「向いていない」と感じているのに無理をして学ぶ必要はないかもしれません。
「自分は向いていない」と思ったら、「そもそも何のためにプログラミングを学ぶのか」を見直すことが大切です。
2.目標から学習のスケジュールを設定する
2つ目は、目標から逆算して学習のスケジュールを設定することです。
プログラミングを学ぶ明確な理由がわかったなら、実現に向けて具体的な計画を立てます。
たとえば、プログラミングを学ぶ理由が「スキルを身につけてIT業界に転職するため」なら、「いつ転職するのか」「そのためにどれくらいのペースで学習するのか」などを具体的に決めましょう。
転職するのが1年後か3年後かによっても、スケジュールは大きく変わります。
自分の人生設計などを考慮しながら、決めていくといいですよ。
ゴールが決まれば、逆算して月ごと、週ごと、日ごとの目標を立てましょう。
スケジュールはできるだけ具体的にすることで、実現しやすくなります。
3.自分に合った学習方法を探す
3つ目は、自分に合った学習方法を探すことです。
プログラミングの学習方法には、大きく分けて独学とスクールがあります。
独学の場合は、自分のペースで学習を進められるため、普段の仕事が忙しい人でも取り組みやすいです。
ただし、「向いていない」と感じているなかでの独学はモチベーションを維持しにくく、挫折しやすいので、学習を継続するための工夫が必要になるでしょう。
プログラミングスクールを活用する場合は、未経験から目的ごとにカリキュラムが用意され、モチベーションを維持しやすい環境が整っているため、挫折しにくいです。
独学に比べて費用が高いという点はありますが、短期間で効率的に習得したいならおすすめですよ。
まとめ:プログラミングに不向きでも諦める必要はない
今回は、プログラミングの向き不向きについてお伝えしました。
プログラミングに興味があるなら、「自分はプログラミングは向いてない」と向き不向きで諦める必要はありません。
プログラミングは目的を持って継続的な学習をすれば、向き不向きにかかわらず実力をつけることができます。
もし「向いていない」と感じたら、勉強方法や環境を変えることで、学習しやすくなりますよ。
特に独学でプログラミングを学んでいる人は、講師をつける、スクールに通うなどでかなり変わります。
向き不向きにとらわれず、プログラミングでやりたいことを叶えてくださいね。