機械系エンジニアに必要なスキル7つとは?仕事内容から年収や資格についても解説
エンジニアと一言で言っても、その種類は様々です。
そんななか、
「機械系エンジニアってどんなことをするの?」
「機械系エンジニアに必要なスキルは?」
「どんな人が奇形系エンジニアに向いているの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
今回は、
- 機械系エンジニアの仕事内容
- 機械系エンジニアの平均年収
- 機械系エンジニアに必要なスキル
- 機械系エンジニアに向いている人の特徴
などについてご紹介します。
「機械系エンジニアに興味がある」という方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
機械系エンジニアとは
機械系エンジニアとは、主に工場設備や自動車などの機械設計を手がけるエンジニアを指します。
メカニカルエンジニアとも呼ばれ、機械の提案・設計・制作・設置・管理まで、作業全般を担当する仕事です。
活躍する場面は様々で、次のように幅広い分野の機械類に携わります。
- 宇宙開発
- 航空機
- 産業ロボット
- 自動車
- 家電
- IT
近年ではロボット開発の分野で活躍する機会が増えており、注目されてきている職種です。
機械系エンジニアといっても、専門分野によって業務内容が全く異なることも少なくありません。
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機械系エンジニアの仕事内容4つ
機械系エンジニアの概要についてお伝えしました。
次に、機械系エンジニアの仕事内容を具体的に見ていきましょう。
機械系エンジニアの仕事内容は、大きく分けて4つあります。
- 概念設計
- 基本設計
- 詳細設計
- 生産設計
順番に見ていきましょう。
1.概念設計
1つ目は、概念設計です。
機械部品のコンセプトを考え、ざっくりとした形や必要な素材、技術を選定します。
作業としては、手書きデッサンによる具体的なイメージ図や、3DCADによる立体的なイメージを作成し、実際の形を具現化するのがメインです。
CADとは「Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)」のことで、コンピュータを用いて設計できるツールを指します。
3Dモデルで設計ができるものを3DCADといい、設計の現場で主流です。
大まかなUIデザインも概念設計の段階で考えられます。
2.基本設計
2つ目は、基本設計です。
概念設計で具現化した形をもとに、より細かな構造を決定していきます。
設計の製図を作成し、解析やシミュレーションによって実現可能かを検証する作業がメインです。
さらに、基礎部分やパーツに使用する材料を選定し、十分な強度があるかどうかを調べる強度計算も行います。
3.詳細設計
3つ目は、詳細設計です。
基本設計をもとに、詳細な構造や部品の寸法を決定します。
詳細設計では、量産時に許容される数値の範囲も図面に記載することが大切です。
具体的には、次のような値があります。
- 寸法公差:品質保持のために許容される最大値と最小値を記述する
- 幾何公差:形状の許容値を記述する
詳細設計で定められた値は、量産時の部品の精度に大きく影響するため、重要な工程です。
実際にプロトタイプを作成することもあります。
4.生産設計
4つ目は、生産設計です。
量産を前提とした最終的な設計図を作成し、次の項目について具体的に決定します。
- 使用素材
- 部品
- 寸法
- 技法
機械系エンジニアの仕事は基本的にここまでが中心です。
ただし、分野や担当するプロダクトの規模によって、仕事内容の範囲が異なる場合もあります。
機械系エンジニアの平均年収は455万円
2020年12月時点では、機械系エンジニアの平均年収は455万円です。
(出典:求人ボックス給料ナビ)
全体的な給与分布では、401万円〜470万円のボリュームゾーンが大きくなっています。
日本の平均年収と比較すると高い傾向にあると言えるでしょう。
また、全体の給与幅としては332〜884万円と比較的広くなっています。
地域や会社、本人のスキル、経験などによって大きな差が生まれやすいでしょう。
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機械系エンジニアに必要なスキル7つ
機械系エンジニアは日本の平均年収よりも年収が高い傾向にありました。
せっかくならスキルを磨いて、より高収入を得たいですよね。
「機械系エンジニアにはどんなスキルが必要なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
必要なスキルを知っておけば、習得のために行動を始められます。
ここでは、機械系エンジニアに必要な7つのスキルをご紹介しましょう。
- 機械についての知識や経験
- 4大力学の知識
- 法規の知識
- ソフトウェアの知識
- 安全性に対する高い意識
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
順番に見ていきます。
1.機械についての知識や経験
機械系エンジニアとして機械を設計するためには、機械に関する知識や経験が必要です。
機械についての知識は書籍で得ることができます。
また、機械設計の経験は実際に現場で積んでいきましょう。
機械についての深い知識と経験を持ち、「機械のプロフェッショナル」として仕事できる状態を目指します。
2.4大力学の知識
機械を設計するための最も基礎となる学問、4大力学を聞いたことがあるでしょうか。
機械エンジニアは、「機械力学」「材料力学」「熱力学」「流体力学」の知識が必須です。
どのような機械を設計するかによって、重要となる力学は異なります。
しかし、様々な機械製品の設計ができる機械系エンジニアになるには、いずれも不可欠な知識です。
4大力学については、書籍や動画で学習することもできます。
機械エンジニアを考えているなら、さっそく触れてみましょう。
3.法規の知識
機械系エンジニアとして必要なスキルの1つに、法規の知識があります。
一見無関係に思える両者ですが、実は仕事に関わるとても重要なこと。
機械設計は、あらゆる法規的な基準をクリアしなければ、製品を世の中に出すことができません。
法律や規制のなかで機械づくりに取り組むことが、機械系エンジニアの仕事です。
4.ソフトウェアの知識
最近はIoT化が進んでおり、ソフトウェアを搭載した機会が増えています。
そのため、機械系エンジニアもソフトウェアの知識を身につけなければなりません。
IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」のことで、あらゆるものがインターネットに接続されていることを指します。
わかりやすい例だと、アマゾンエコーなどは代表的ですね。
機械にどんなソフトウェアを組み込むか、必要な処理が問題なく行えるかなど、今後はますますソフトウェアに関する知識を持つことが求められます。
さらに、インターネットに接続することで、セキュリティに関する知識も必要でしょう。
5.安全性に対する高い意識
機械製品は安全性の高さが非常に重要です。
機械エンジニアには、安全性に対する高い意識が求められます。
機械製品の開発では、機械系エンジニアが担当する設計段階が非常に重要です。
設計に問題があると、安全性が低い製品になってしまいます。
機械の不具合は危険を及ぼす可能性も高いため、注意が必要です。
量産しても問題のない、安全性の高い機械製品を作ることに責任を持ちます。
6.マネジメント能力
機械製品の開発では、機械エンジニアが中心となってプロジェクトを進めることも多いです。
メンバーから協力を得るためのマネジメント能力も求められます。
クライアントにヒアリングして決定した予算や期限、要望を照らし合わせて、制作スケジュールや担当者などを決定する能力が必要です。
リーダーとしてプロジェクトの指揮を取り、必要に応じて調整や他部署への協力要請を行います。
7.コミュニケーション能力
機械製品の開発は、機械エンジニアだけではなくあらゆる部署のメンバーと協力して進めます。
チームとして開発するケースも多く、コミュニケーション能力が必要です。
チームで円滑に開発を進めるには、日頃のコミュニケーションをとることが大切。
特に機械系エンジニアの仕事は精密な内容が多いです。
丁寧にコミュニケーションをとり、機械系エンジニア以外の人にもわかりやすく説明する力が求められます。
機械系エンジニアに向いている人の特徴4つ
機械系エンジニアに必要なスキルをお伝えしました。
専門的なスキルもあり、難しそうと感じた方もいるかもしれません。
「自分は理系じゃないし、機械学習エンジニアには向いていないかも」と考えていないでしょうか。
どんな職種であれ、向き不向きは存在します。
事前に自分が機械系エンジニアに向いているかどうか、確認できると安心ですよね。
ここでは、機械系エンジニアに向いている人の特徴4つをご紹介します。
- 学習意欲がある
- 機械いじりが好き
- 地道な作業が得意
- 発想力や想像力がある
「当てはまる特徴はあるかな?」とあなたの適性を見る参考にしてみてくださいね。
それぞれ見てみましょう。
1.学習意欲がある
機械系エンジニアに向いている人の特徴として、学習意欲があることが挙げられます。
機械設計では必要な知識やスキルが多いです。
また、ソフトウェア、ハードウェアのいずれも新しい製品が開発され、必要な知識は移り変わります。
新しい機械や技術について、常に学習して仕事に活かせる能力は、機械学習エンジニアとして望ましいものです。
「新しい技術について学びたい」「知ることが好き」という方は、機械系エンジニアに向いていると言えるでしょう。
2.機械いじりが好き
機械いじりが好きな人も、機械系エンジニアに向いています。
機械設計を手がける仕事なので、機械を触ったり構造を理解したりする機会は多いです。
機会嫌いな人には務まらない仕事ですが、機械いじりが好きなら楽しく働けるでしょう。
自然と機械に興味を持てるので、知識やスキルを吸収しやすい性格もあります。
3.地道な作業が得意
機械系エンジニアと聞くとすごそうなイメージを抱くかもしれませんが、実際の作業は地味です。
機械を使ってバリバリ働きたいという人より、地味な作業が得意な人が向いています。
仕事内容でもお伝えしたように、機械系エンジニアのメインは機械製品を作るための設計です。
設計は細かな数値や素材の決定、解析やシミュレーションを行います。
とても派手で華やかな仕事とは言えませんが、こつこつと作業する堅実な仕事です。
4.発想力や想像力がある
発想力や想像力があることも、機械系エンジニアに向いている人の特徴です。
機械系エンジニアはCADを使って製図や設計を行います。
そのなかで、「この部分を変更したらこうなる」という発想や想像は欠かせません。
機械製品は、ほんの少しの変化で性能が大きく変わります。
よりよい機械製品を設計するためにも、発想力や創造力は重要な要素です。
機械系エンジニアに有利な資格4選
機械系エンジニアに向いている人の特徴をお伝えしました。
当てはまる特徴はあったでしょうか。
もし「機械系エンジニアになりたい!」と感じたなら、さっそく知識やスキルを身につけましょう。
機械系エンジニアになるための学習では、資格取得を利用するのもおすすめです。
取得した資格は、機械系エンジニアへの転職にも有利に働きますよ。
ここでは、機械系エンジニアに有利な資格4選をご紹介します。
- 技術士
- 機械設計技術者試験
- CAD利用技術者試験
- 機械・プラント製図技能検定
さっそく各資格について詳しく見ていきましょう。
1.技術士
「技術士」は、科学技術に関する高度な知識と応用能力を持つことを認定する国家試験です。
機械系エンジニアとして取得を目指したい、権威ある資格の1つと言えます。
試験合格の難易度は高く、第一次試験に合格後、所定の年数の実務経験を経て、第二次試験に合格することが必要です。
2.機械設計技術者試験
「機械設計技術者試験」は、機械設計についての技術が一定水準に達しているかを確認するための試験です。
一般社団法人 日本機械設計工業会が実施しています。
試験は3級から1級までです。
3級は初級の機械設計技術の認定として、新人技術者でも挑戦しやすい試験内容となっています。
1級と2級はより専門的な機械設計技術をはかる試験で、総合的な能力が必要です。
3.CAD利用技術者試験
「CAD利用技術者試験」は、CADを利用するための知識と、図面を理解してCADを利用した作図ができる技能を証明できる試験です。
一般社団法人コンピュータ教育振興協会が実施しています。
試験は2次元CAD利用技術者試験と3次元CAD利用技術者試験の2種類があり、それぞれ基礎・2級・1級が受験可能です。
いずれも基本的に7割以上の正答率で合格できます。
4.機械・プラント製図技能検定
「機械・プラント製図技能検定」は、機械やプラントなどの図面作成に必要な技能を認定します。
3級から1級までがあり、3級のみ誰でも受験可能です。
1級は受験資格として7年以上の実務経験が必須の国家資格で、長期的な視野で資格取得を目指す必要があります。
資格には次の3つの区分があり、幅広い知識を問われることになるでしょう。
- 機械製図手書き作業
- 機械製図CAD作業
- プラント配管製図作業
合格を目指すには、実務経験を通してこまやかな知識を身につけることが大切です。
まとめ:機械系エンジニアは様々な分野で必要とされる仕事
今回は、機械系エンジニアについてご紹介しました。
機械系エンジニアは、あらゆる業界の機械製品を設計する仕事です。
専門分野は多岐にわたり、幅広い作業範囲を担当します。
「機械のプロフェッショナル」として求められる知識やスキルも多いですが、そのぶん専門性の高い仕事です。
今後はIoTなどの浸透で、よりソフトウェアと組み合わせた機械製品の設計が増えるでしょう。
機械が好きな方は、機械系エンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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