仕事の出戻りはできる?メリット・デメリットを転職者側と企業側に分けて解説
最近では、さまざまな会社で出戻り社員が増えているようです。
1度会社から離れて外の世界に出ると、出戻りたくなることもありますよね。
とはいえ、
「会社の出戻りって実際のことろアリなのかな?」
「出戻りしたら恥ずかしいかな」
「受け入れてもらえるか不安だな」
と、悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 出戻り社員のメリット・デメリット
- 出戻り転職を成功させる方法
- 出戻り転職を成功させやすい人の特徴
などについてくわしくお伝えします。
この記事を読めば、出戻り転職を成功させるための秘訣がわかりますよ!
出戻り転職をしようかと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
出戻り社員とは
出戻り社員とは、1度退職して他社で働いたり独立した後に、再び元の会社に戻って再雇用される社員のことを指します。
一昔前までは、受け入れらない傾向があった出戻り社員ですが、最近では肯定派も増えてきているようです。
その理由には、
- 雇用の難易度の高さ
- ダイバーシティによる女性活躍促進
などが影響しているのでしょう。
出戻り社員には、「転職者側」と「企業側」のそれぞれにメリット・デメリットがあります。
そのため賛否両論ではありますが、即戦力として期待できるぶん、肯定派が増えていると考えられるでしょう。
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72%の企業が出戻り社員を受け入れたことがある
実際には、どれくらいの人が出戻り転職に成功しているのでしょうか?
2018年に行ったエン・ジャパンの調査によると、なんと72%の企業が「再雇用をしたことがある」と回答したそうです。
2年前の調査よりも5%増えているため、年々少しずつではありますが、出戻り社員が増加していることが伺えます。
さらに、出戻り社員に対する職場の反応を「良好」と回答した企業は83%でした。
このデータから、出戻り社員に対しての職場の反応もよいことがわかりますよね。
(出典:エン・ジャパンの「企業の出戻り(再雇用)実態調査2018」)
以上の結果から、出戻り社員は企業や職場から歓迎されやすい傾向があることがわかります。
【転職者側】出戻り社員のメリット5つ
ここからは、「転職側」と「企業側」双方のメリットとデメリットについてもくわしく見ていきましょう!
まずは、転職者が出戻り社員になる5つのメリットを以下の通りにご紹介していきます。
- 今までのスキルを活かせる
- 転職活動が長引かない
- 新しい企業よりミスマッチが少ない
- 客観的に自社を見れる
- 以前より待遇が良くなる可能性がある
それでは順番に見ていきましょう。
1.今までのスキルを活かせる
以前会社にいた頃に加えて、他社で学んだ経験や知識を業務に活かせるのは大きなメリットといえます。
他社を経験したからこそ気が付くことってありますよね。
会社にとっても、第三者の視点で自社をフィードバックできる存在は貴重です。
今までのスキルを活かし即戦力として働けることは、転職者にとっても企業にとってもメリットが大きいでしょう。
2.転職活動が長引かない
人柄やスキルなどもある程度は企業が把握しているため、転職活動が長引きません。
初めて応募する企業とは違って出戻りなら、就職活動が比較的スムーズに進むのもメリットといえます。
企業としても、会社を理解している元社員が戻ってくれるのはメリットが大きいはずです。
必ずしも受け入れられるかどうかはわかりませんが、在籍時の働きぶりが評価されていれば転職が成功する可能性は高いでしょう。
3.新しい企業よりミスマッチが少ない
新しい企業に魅力を感じて入社できても、働きだしてから「合わない」と感じてしまうことってありますよね。
その一方で、出戻りなら仕事内容や職場の雰囲気などを大体把握しています。
そのため、ミスマッチも少なく済むでしょう。
入社後のミスマッチは、双方にとってデメリットしかありません。
入社経験があることで、ミスマッチの可能性を減らせるのは、大きなメリットといえるでしょう。
4.客観的に自社を見れる
出戻り社員は他者を経験してきたからこそ、以前よりも客観的に自社を見れます。
在籍時は当たり前だと思っていたことも、外に出たからこそありがたみを感じられるかもしれません。
また、客観的に自社を見れるからこそ、今までにない新しい提案を出せる可能性もあります。
会社にとってもよい刺激となるため、出戻り社員の存在は社内の活性化につながるでしょう。
5. 以前より待遇が良くなる可能性がある
以前よりも多くの経験やスキル、知識を他社で身につけてきた人なら、出戻りによって待遇がよくなるケースもあります。
転職前よりも待遇が上がればモチベーションも向上しますよね。
待遇をよくしてもらうためにも、明確な実績などを証明できるようにしておきましょう。
出戻り転職を成功させるためには、スキルを磨いておくことも大切です。
幅広い仕事に活かせるスキルアップ方法についてくわしく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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【転職者側】出戻り社員のデメリット5つ
では反対に、元いた会社に出戻るとどのようなデメリットが発生するのでしょうか?
ここからは転職者が出戻り社員になる5つのデメリットについて、以下の通りにご紹介していきます。
- 雇用条件が以前と同じとは限らない
- 歓迎されない場合もある
- 社内の変化についていけない
- 退職原因が解消されていない可能性がある
- 2回目は辞めづらい
それでは、くわしい内容を順番に見ていきましょう!
1.雇用条件が以前と同じとは限らない
出戻りを考える際には、以前の雇用条件をもとに転職の検討をする人が多いでしょう。
しかし、雇用条件が以前と同じであるかどうかはわかりません。
在籍していた頃と、社内事情が大きく変わっている可能性もあります。
場合によっては在籍していたときよりも、雇用条件が悪くなっている可能性も考えられます。
出戻りを決意する前に、雇用条件について納得できるかどうかを確認しておくようにしましょう。
2.歓迎されない場合もある
出戻りが必ずしも歓迎されるかどうかはわかりません。
在籍した頃の人間関係が良好だったとしても、現在は人が入れ替わっている可能性もあります。
また、周囲の社員から「どうして戻ってきたのだろう?」と疑問を持たれてしまう可能性もあるでしょう。
自分から1度は退職してしまった以上、まわりの人に認めてもらうための努力も必要です。
そのためには「以前よりも成果を出せるように頑張る!」など、会社の役にたつための行動や心構えが求められるでしょう。
3.社内の変化についていけない
在籍した頃とは、社内の雰囲気が変わっている可能性もあります。
以前慕っていた上司や、仲の良かった同僚がまだ在籍しているとも限りません。
また、社内のルールが変わっている可能性もあるでしょう。
以前の会社を知っているからこそ余計に、社内の変化に違和感を覚えてしまうかもしれません。
入社してから戸惑わないためにも、想定していた環境とは違っている可能性があることも念頭においておきましょう。
4.退職原因が解消されていない可能性がある
以前退職した原因を明確に覚えていますか?
もしも、退職した原因が解消されていない場合は再び辞めたくなる可能性が考えられます。
たとえば、人間関係が上手くかなかったことが原因で辞めたとしましょう。
その場合、職場の人間関係が新しくなっていればよいですが、あまり変わっていなければ再び嫌になってしまう恐れがあります。
在籍時に退職した原因を再び思い出して、解消しているかどうかを慎重に判断するべきでしょう。
5.2回目は辞めづらい
やはり、出戻りで入社したからには、以前よりも辞めづらくなってしまうもの。
出戻り入社をするからには、よほどの理由がなければ辞めない決意をしておくべきです。
入社してから困らないためにも、前回退職した理由を明確にしておき、改善しているかどうかをきちんと確かめておくことが大切です。
転職での面接でよくある質問や、失敗しないためのコツについて興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
転職時の面接でよくある質問30選!失敗しないための5つのコツについても紹介【企業側】出戻り社員のメリット3つ
ここまで、転職者側にとってのメリットとデメリットを見てきました。
つづいては、企業側が出戻り社員を受け入れるメリットとデメリットについて、くわしく見ていきましょう。
まずは企業が出戻り社員を採用する3つのメリットを以下の通りにご紹介していきます。
- 即戦力になる
- 採用コストがかからない
- 企業のイメージアップになる
それではさっそく見ていきましょう!
1.即戦力になる
会社に在籍していた経験があるため、出戻り社員には即戦力が期待できます。
エン・ジャパンの調査結果でも、企業が再雇用をした理由の1位が「即戦力」でした。
どれだけスキルがある人でも、新入社員のときには会社に慣れるまでの時間がかかってしまうでしょう。
その一方で、出戻り社員であれば会社のルールや業務内容も理解しています。
即戦力に加え、教育コストが削減できるのも、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。
実際に、企業が再雇用してよかった理由には「即戦力」が含まれている意見が多くありました。
・「即戦力となり、実力もあったので配属した部署の他の人員にいい刺激になった。」
・「即戦力であると共に、恩を感じる為か帰属意識が目に見えて高くなり、経営陣の意図を汲み取り、全体へ波及する一助となっている。」(出典:エン・ジャパン 「出戻り社員について」)
2.採用コストがかからない
企業は、出戻り社員の働きぶりや人柄などをある程度把握できています。
そのため採用のプロセスも通常より省略できるでしょう。
採用プロセスが少なく済めば、それだけ採用コストの軽減につながります。
また、「就職白書2019」によると、1人当たりの中途採用コストの平均額は84.8万円でした。
(出典:就職白書2019 企業の活動実態)
これだけの費用を軽減できると考えると、大きなメリットといえますよね。
さらに、出戻り社員は、仕事内容や社内のルールをある程度理解しています。
採用コストに加えて教育コストの削減も期待できる出戻り社員は、企業にとって魅力的な存在でしょう。
3.企業のイメージアップになる
1度退職をした会社に再び入社を希望するのは、勇気がいる行動です。
それでも自ら入社を希望するのは、魅力的な会社だからでしょう。
出戻り社員がいることは、「また働きたいと社員が思える」魅力的な会社である証明になります。
それだけでも、十分に企業のイメージアップにつながるでしょう。
【企業側】出戻り社員のデメリット3つ
メリットとは反対に、企業が出戻り社員を採用する3つのデメリットについてもご紹介していきます。
解説する内容は以下の通りです。
- 雇用制度の整備が必要
- 既存の社員から不満が出る
- 以前と同じように働くとは限らない
それではくわしい内容を順番に見ていきましょう!
1.雇用制度の整備が必要
エン・ジャパンの調査結果によると、1度退職した人に対する再雇用制度を設けている会社はたったの12%でした。
つまり、ほとんどの企業が出戻り社員に対する雇用制度を設けていないということなんですね。
(出典:エン・ジャパン 戻り社員について)
そのため企業は、出戻り社員に対しての雇用制度の整備を行う必要があります。
ポジションや待遇、給与など、退職前とのバランスを考えつつ制度を整えなくてはいけない手間は、デメリットといえるでしょう。
2.既存の社員から不満が出る
すべての社員が、出戻り社員に対してよいイメージを持ってくれるとは限りません。
1度辞めた社員が高待遇で戻ってくると、在籍期間が長い人にとっては不満に感じるケースもあるでしょう。
出戻った際の待遇がよかったとしても、既存の社員への配慮は忘れないようにしましょう。
3.以前と同じように働くとは限らない
出戻り社員が以前と同じようにしっかりと働いてくれるとは限りません。
以前よりも活躍してくれると期待したのに、思うような成果を出してくれない可能性もあります。
必ずしも期待通りにいくわけではない点も、企業にとってはデメリットといえるでしょう。
出戻り転職をする方法2つ
出戻り転職には主に2つの方法があります。
それでは順番に、くわしい内容を見ていきましょう!
1.求人に応募する
1つ目は、以前の勤務先の求人募集に応募する方法です。
求人情報に応募する場合は、他の応募者との区別をつけなければ採用の可能性を高められません。
そのため、応募書類や面接時には、
- 「他社を経験して、御社の〇〇といったよさがさらにわかりました」
- 「御社には、他社にはない〇〇な魅力があります」
というように、以前の経験を活かした前向きな志望動機を述べましょう。
2.以前の上司や同僚に相談する
2つ目は、以前の上司や同僚に相談する方法です。
先輩や同僚に連絡をして、採用担当者に根回しをしてもらえば採用される可能性は高まるでしょう。
できるなら、求人情報ではなくこちらの方法で応募したいところです。
協力してくれそうな会社関係者がいるのなら、積極的にサポートのお願いをしてみましょう。
出戻り転職に限らず、職場での人間関係を良好に保つのは大切なことです。
人間関係が驚くほど円滑になる方法について興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
出戻り転職ができる人の特徴3つ
必ずしも出戻り転職が成功するわけではありません。
ではどういった人なら、出戻り転職に成功しやすいのでしょう?
ここでは、出戻り転職がしやすい人の3つの特徴について以下の通りにくわしく解説していきます。
- 円満退社をした
- 勤務年数が長かった
- 退職後も連絡を取り合っている
それでは順番に見ていきましょう!
1.円満退社をした
円満退社をしていたかどうかは、重要な条件です。
退職時にまわりの人に迷惑をかけずに上手く引き継ぎを行っていた人なら、企業も社内の人たちも快く迎えてくれるはず。
一方で、印象の悪い辞め方をした人は、積極的に受け入れようと思わないでしょう。
出戻り転職に限らず、退社する際にはトラブルを起こすことなく円満な退社をしたいものです。
職場の人間関係を良好にするための具体的な方法や困ったときの対処法についてくわしく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
これで解決!良好な人間関係を構築するために今すぐできる8つの方法2.勤務年数が長かった
勤務年数が長ければ、それなりの信頼と実績を残してきたのではないでしょうか。
企業にとって長く働いてくれた人は、それだけでもよい印象を与えるものです。
社内に残っている人から、今でもよい印象を持ってもらえているなら、採用される可能性はさらに高まるでしょう。
もしも一緒に働いた経験のある同僚や先輩がまだ在籍しているなら、積極的にアピールしてもらうのも1つの方法です。
3.退職後も連絡を取り合っている
企業によっては、出戻り転職に前向きな意見を持っていない場合もあります。
1度は退職を決意したわけですから、「どうしても戻ってきてほしい」と思ってもらえない限り転職は難しいかもしれません。
しかし、元上司や同僚など、社員の人と友好な関係を築けているなら、転職成功への後押しをしてくれる可能性も。
そうなれば、転職成功の可能性も大幅に高まるでしょう。
「人間関係を良好にするのが苦手」と悩んでいませんか?
人間関係を改善する秘訣やストレス発散方法についてくわしく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
まとめ:出戻り転職はメリットとデメリットを比較して検討しよう
今回は、出戻り転職のメリット・デメリットを中心にくわしくご紹介していきました。
出戻り転職なら、社内のルールや仕事内容を理解しているため転職しやすいと感じるでしょう。
しかし、出戻り転職には、デメリットもあります。
本気で出戻り転職を考えているなら、以前と同じ理由で嫌にならないように注意してください。
そのためには、前回退職した原因を今一度振り返って考えることが大切ですよ。
ぜひ、メリットとデメリットの両方を考えたうえで転職への決断をしてくださいね。
自分のキャリアを考えるための具体的な方法について興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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