Webデザイナーにプログラミングは必要?プログラマーとの違いも解説
IT技術が発展している現代では、IT職種に関心を持つ人も増えています。
その中でもとくに、プログラマーとWebデザイナーは、未経験者から人気がある職業です。
そのため、「プログラマーとWebデザイナーのどっちを目指した方がいい?」と悩む人も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、
- Webデザイナーがプログラミングを習得するメリット
- Webデザイナーとプログラマーの違い
などについて詳しくご紹介していきます。
ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
Webデザイナーはプログラミングができなくてもなれる
Webデザイナーというと、IT職種であることから、「プログラミングスキルが必要不可欠」と考える人もいるでしょう。
しかし、Webデザイナーはプログラミングができなくてもなれる職業です。
実際に、プログラミングができないWebデザイナーも多くいます。
Webデザイナーの主な仕事は、Webサイトのデザイン制作です。
プログラミングスキルよりもデザインスキルが必要とされています。
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Webデザイナーがプログラミングを学ぶべき5つの理由
Webデザイナーはプログラミングができなくてもなれるのなら、どうして「学んだ方がいい」という意見も多くあるのでしょうか?
そこでここでは、Webデザイナーがプログラミングを学ぶべき5つの理由をご紹介していきます。
1.実現したいデザインを形にできる
最近では、デザイン性の高いWebサイトが数多くありますよね。
Webサイト自体が雑誌のようなおしゃれなものや、驚くような動きが表現されているデザインもあります。
こういったデザインや動きを考えるのもWebデザイナーの仕事です。
しかし、そもそもプログラミングによってできることを把握していなければ、実現したいことをデザインに落とし込めません。
プログラミングの知識があれば、より現実的で幅広いデザインが作れるようになるのです。
2.プログラマーとスムーズに連携できる
プログラマーはWebデザイナーが作ったデザインをもとに制作を行っていきます。
プログラミングを理解していなければ、どうしてもプログラマーが確認や修正をしなければいけない箇所が増えてしまいがち。
そうなると、工数が多くなり効率も悪くなります。
反対に、プログラミングを理解していれば、このような問題を減らせますよね。
プログラマーとの連携をスムーズにするためにも、プログラミングを学んでおいて損はないといえるのです。
3.現実的な提案ができるようになる
プログラミングの知識があると、どのようなデザインなら実現可能なのかがわかります。
そのため、現実的なデザインの提案ができるようになるのです。
一方で、プログラミングがわからないと、非現実的な提案をしてしまう恐れがあります。
Webデザインは、デザインをコーディングで画面用に作り直す必要があるため、表現に限界があるもの。
プログラミングを学ぶことで、Webに適したデザインが作れるようになり、デザインの幅をさらに広げられるでしょう。
4.収入アップにつながる
プログラミングを習得すれば、デザインだけでなくシステムの構築も行えるようになります。
そうすると、仕事の幅も広がり収入アップにつながるでしょう。
たとえば、プログラミングスキルを活かして副業をすることも可能です。
Webデザインとプログラミングの両方ができれば、ひとりで担当できる領域が広がり案件単価も高くなりやすいでしょう。
5.転職時に有利になる
Webデザイナーでプログラミングも扱える人は、日本では多くありません。
そのため、プログラミングスキルも扱えるWebデザイナーはそれだけで希少価値が高くなるのです。
とくにIT業界は実力が評価されやすい業界。
幅広いスキルを持っていれば、仕事の幅も広がり転職にも有利になるのです。
Webデザイナーはもともと、HTMLやCSS、jQueryなどの知識をある程度持っている人が多いでしょう。
そのため、一般の人よりもプログラミングを習得しやすいメリットもありますよ。
おすすめのプログラミング学習方法について興味がある方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
プログラミング学習でおすすめのロードマップとは?初心者向け学習サイトも紹介!Webデザイナーとプログラマーの違いとは
Webデザイナーとプログラマーは、任される役割が異なる職業です。
しかし、「Webデザイナーとプログラマーの違いがよくわからない」という方も多くいます。
IT業界で働いた経験がなければ、職種の区別は難しいものですよね。
そこでここからは、Webデザイナーとプログラマーの違いについて、さまざまな視点から解説していきます。
両者の違いを知って、今後の参考にしてください。
それでは詳しい内容を順番に見ていきましょう!
1.需要
まずは、Webデザイナーとプログラマーの需要についてです。
それぞれ大手求人サイトを参考に、需要の高さを調べてみましょう。
Webデザイナー
まずは、Webデザイナーです。
※2021年4月現在
求人サイトによっても数は異なりますが、全体的に求人数は多いといえます。
プログラマー
では、プログラマーの求人数はどうでしょうか?
Webデザイナーと同じ求人サイトで調べてみましょう。
※2021年4月現在
全体的に、Webデザイナーよりも求人数が多いことがわかります。
IT職種の求人を多く扱っているdodaにおいても、プログラマーはWebデザイナーの2倍ほどの求人数です。
この結果からは、プログラマーの需要の方が高いといえるでしょう。
ただし、求人サイトによっても結果は異なります。
どちらの案件数も多く、需要は両方とも高いといえるでしょう。
2.将来性
では、Webデザイナーとプログラマーの将来性はどうでしょうか?
順番に見ていきましょう!
Webデザイナー
IT技術が私たちの生活において当たり前の存在になっているように、今後もITの市場規模はますます拡大していくでしょう。
Web業界の拡大とともに、Webデザイナーの需要も高まっています。
また、確かなスキルや実績があれば在宅ワークも可能な職種です。
今後も需要が減ることは考えにくいでしょう。
プログラマー
現代において、IT技術やサービスを作り出すプログラマーは欠かせない存在です。
また、2030年までは最大79万人のエンジニア不足が予測されています。
このような背景からも、ITエンジニアの需要が今後急速に低下することは考えにくいでしょう。
プログラマーの将来性についてさらに詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
エンジニア不足は本当に起こっているのか?IT業界の将来性と今後の展開について解説3.年収
つづいては、Webデザイナーとプログラマーの年収の違いを見ていきましょう。
Webデザイナー
大手転職サイトdodaによると、Webデザイナーの平均年収は363万円です。
全職種の平均は409万円であるため、46万円低い結果になります。
Webデザイナーは比較的新しい職種であるため、20代〜30代が中心です。
どの職種でも同じですが、若い年代は経験が浅いため、平均年収がどうしても低くなります。
Webデザイナーの多くが若い年代であるため、平均年収も低くなっているのでしょう。
経験や実績をつんだ20代後半から30代以上のWebデザイナーは、WebディレクターなどのWebクリエイター職に転職しているケースも多くあります。
Webディレクターになると、平均年収は442万円。
全体の平均よりも33万円高い年収になります。
(出典:doda 「Webデザイナーの平均年収」)
プログラマー
では、プログラマーの平均年収はどうでしょうか?
プログラマーの平均年収は、扱うプログラミング言語や分野によっても異なります。
以下に、代表的なプログラマーの種類と平均年収をまとめました。
職業 | 平均年収 |
プログラマー (ゲーム・アミューズメント系) | 611万円 |
プログラマー (Webサイト・インターネットサービス系) | 553万円 |
プログラマー (Web・オープン・モバイル系) | 533万円 |
プログラマー (制御系) | 526万円 |
プログラマー (パッケージソフト・ミドルウェア) | 503万円 |
(出典:マイナビ転職 「2020年版 職種別 モデル年収平均ランキング」)
もっとも高い平均年収は、ゲームやアミューズメント系の611万円です。
Webデザイナーの平均年収は363万円だったため、248万円もの差があることになります。
上記の中で、もっとも低かったパッケージソフト・ミドルウェアのプログラマーとも、140万円の差があります。
この結果からは、Webデザイナーよりもプログラマーの平均年収が高いといえるでしょう。
プログラマーを含むエンジニアの平均年収についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
4.必要なスキル
つづいては、Webデザイナーとプログラマーに必要なスキルの違いについても見ていきましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーに必要なスキルにはどのようなものがあるのでしょうか?
以下に、必要なスキルをまとめました。
- デザインの知識
- HTML・CSS・JavaScriptのスキル
- Photoshop・Illustratorのスキル
- デザインセンス
- コミュニケーションスキル
- マーケティングスキル
- 情報収集力
Webデザイナーに必要なスキルは、未経験からでも比較的学びやすい内容となっています。
そのため、未経験から目指す人も多くいるのでしょう。
Webデザイナーに必要なスキルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
webデザインは独学できる?初心者向けのおすすめ学習方法を解説プログラマー
つづいては、プログラマーに必要なスキルを見てみましょう。
以下に、必要なスキルをまとめました。
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- 問題解決能力
- IT全体の知識
- 情報収集能力
- マーケティングスキル
いかがでしょうか。
プログラマーには、プログラミングスキルが必要不可欠です。
また、コミュニケーションスキルも同様に求められます。
プログラマーに必要なスキルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
プログラマーの仕事内容を解説!SEとの違いややりがい、必要なスキルと資格とは?5.仕事内容
Webデザイナーとプログラマーの仕事内容の違いについても見ていきましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやアプリなどのデザインを作る仕事です。
勤める企業によっては、デザインだけを担当する場合とコーティングまで行う場合もあります。
いずれにしても、Webデザイナーはユーザーから見える部分を担当する職業です。
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムやアプリケーションを開発する仕事です。
Webデザイナーがユーザーから見える部分を担当するのに対して、プログラマーは見えない部分を担当します。
たとえば、ネットショップなどにログインする際に、IDやパスワードを求められることがありますよね。
こういった機能もプログラマーが実装しています。
6.学習難易度
では、Webデザイナーとプログラマーの学習難易度の違いはどうでしょう?
Webデザイナー
Webデザイナーが主に扱うのは、デザインスキルやマークアップ言語と呼ばれるスキルです。
このマークアップ言語とは、HTML・CSSを指します。
マークアップ言語はルールがシンプルでわかりやすく、初心者でも理解しやすい言語です。
実際に、プログラミング学習の入門として学習する言語でもあります。
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を主に扱う仕事です。
プログラミング言語は、コンピューターに実行してほしいことを指示するための言語を指します。
プログラミング言語は、マークアップ言語よりも数学的あるいは論理的な思考を必要とする言語です。
そのため、マークアップ言語よりも難易度が高いとされています。
主に扱う言語で比較すると、プログラミング言語を扱うプログラマーの方が難易度が高いといえるでしょう。
7.在宅のしやすさ
最近は自宅で仕事をする「在宅ワーク」が注目を集めています。
ここでは、厚生労働省が公表している「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」を参考に比較してみましょう。
以下は、発注者が在宅ワーカーに発注する可能性のある(発注している)仕事を比較したものです。
- Webサイト作成:43.6%
- Webデザイン、グラフィック:36.4%
- 設計、製図(CADなど):36.4%
- Webサイト上の情報更新等の業務:25.5%
- システム設計・開発、プログラミング:23.6%
(出典:厚生労働省 「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」)
もっとも発注数が多かったのが、「Webサイト作成」でした。
その次に多いのが、「Webデザインやグラフィック」です。
Webサイト作成は主にプログラマーが行います。
そのため、発注量の多さでいうと、プログラマーの方が在宅ワークに有利だといえるでしょう。
ただし、Webデザインも2番目に発注量が多いとされています。
この結果から、どちらも在宅ワークに向いている仕事だといえるでしょう。
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まとめ:Webデザイナーでもプログラミングの学習を検討しよう
プログラマーとWebデザイナー、どちらも需要が高く将来性のある仕事です。
そして、Webデザイナーとプログラマーの大きな違いは「プログラミングを使うか使わないか」といえるでしょう。
Webデザイナーでもプログラミングを学習すると、仕事の幅が広がります。
自身のキャリアアップのためにも、プログラミングの学習を始めてみてはいかがでしょうか。
プログラミング学習におすすめな学習サイトに興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
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