Gitの「ブランチ」とは?具体的な使い方5選など初心者にもわかりやすく解説

公開日: 2021.08.20
更新日: 2024.01.11
Gitのブランチとは?

Gitを使用しているとたびたび見かける「ブランチ」。

実際のところ、意味をよく知らないという方も多いです。

「ブランチって一体なんのこと?」
「ブランチのメリットにはなにがあるの?」
「ブランチの使い方は?」

そんな疑問を抱えていないでしょうか。

今回は、

  • ブランチとは
  • ブランチのメリット
  • ブランチの使い方

などについてご紹介します。

この記事を読めば、ブランチを活用して得られるメリットが理解でき、作業を効率化できるでしょう。

「ブランチについて知り、使いこなしたい!」という方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

ブランチとは「変更履歴の枝」

パソコン作業でひらめく人

「ブランチ」とは、あるプロジェクトから分岐させることで、プロジェクト本体に影響を与えず開発ができる機能のことです。

ブランチは、現在のバージョンのプロジェクトから枝分かれさせてほかの作業をするときに使われます。
履歴を分岐することで、分岐したブランチはほかのブランチの影響を受けません。

ブランチは英語で「枝」「支流」「分岐」などの意味があることも知っておくと、イメージを覚えておきやすいです。

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ブランチに関連する用語2つ

電球を手に持つ人

ブランチの概要についてお伝えしました。
木の枝のように分岐する履歴の流れをイメージしてみてください。

ブランチについて理解を深めるには、関連性の高い用語についても理解しておきましょう。

ここでは、ブランチに関連する用語2つをご紹介します。

  1. マージ
  2. mainブランチ

1.マージ

ブランチと関連性の高い用語として「マージ」があります。

マージは、「合流」という意味があり、複数に分岐したブランチが合流して1つのブランチにまとまることです。

ブランチを使うと並行作業ができるため、担当者ごとに作業を進めて、最終的に1つの形にまとめます。
その間はほかのメンバーの作業の影響を受けることはありません。

作業が完了したメンバーからメインのブランチに変更を取り込むことで、1つの完成形になります。

さらに、もし問題が発生したときに、作業ごとに履歴を残しているため原因の調査や対策を立てるのに便利です。

2.mainブランチ

ブランチと関連性の高い用語に「mainブランチ」があります。

mainブランチは、安定したバージョンのことを指す言葉です。

リポジトリに最初のコミットをすると、masterブランチが作成されます。
masterブランチには、以後のコミットについてブランチを切り替えるまでmasterブランチに追加される仕組みです。

なお、デフォルトのブランチ名である「main」はもともと「master」だったものを2020年10月より変更されたものでした。

ブランチのメリットは同時並行で作業を進められること

同時並行で作業する人

ブランチの最大のメリットは、同時並行で作業を進められることです。

分岐していればそれぞれの作業に影響を与えることがないため、複数人であるプロジェクトに関して同時に作業をしても問題ありません。

順番にバトンを渡していくイメージではなく、メンバーがそれぞれに作業を進められるため、1つの成果物が完成するまでの時間を大幅日愛苦言できるでしょう。

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ブランチの使い方5選

パソコン作業をする人

ブランチのメリットについてお伝えしました。
複数人におけるプロジェクトで同時並行に作業をしたいときは、ブランチが役立ちます。

次は、実際にブランチの使い方について知りましょう。

ブランチを使いこなすことで、作業を効率的に進められるようになります。
使い方を覚えて、ぜひ活用してみてください。

ここでは、ブランチの使い方5選をご紹介します。

  1. 作成
  2. 切り替え
  3. マージ
  4. 削除
  5. 名前の変更

ぜひ使い方を覚えて、活用してみてください。

1.作成

まずは、ブランチを作成します。

ブランチの作成には、git branchコマンドを使いましょう。

ブランチの作成

ブランチ名はユーザー名や役割、作業内容などをもとに設定します。

作成したブランチを確認するには、git branchコマンドでブランチ名を省略するだけです。

2.切り替え

次に切り替えについて見ていきましょう。

切り替えをしなければ、デフォルトの「main」に履歴が残っていきます。
新たに作成したブランチに記録をするには、切り替えが必須です。

切り替えには、git checkoutコマンドを用います。

切り替え

実行すると、エディタに「Swiched to branch ‘名前’」と表示され、切り替えが完了です。

これで、新しいブランチに記録を残していけるようになりました。

3.マージ

ブランチの変更をしたら、masterブランチにマージしてみましょう。

マージのコマンドは「git merge」でおこないます。

git mergeを使うことで、各ブランチで編集した作業の反映が可能です。
マージをしなければ作業が反映されず、せっかく開発した機能が使用できないという機能につながります。

マージ

マージをするときは、コミットが済んでいないファイルが残っている状態でマージをしないことに注意しましょう。

コミットが済んでいるかどうかは、git status コマンドで確認できます。

4.削除

作成したブランチは、不要になったら削除します

削除するには、「git branch」コマンドで「-d」オプションを指定しましょう。

削除

これで削除は完了です。

5.名前の変更

ブランチ名の変更の仕方についても確認しておきましょう。

git branchコマンドを使って名前の変更ができます。
「-m」オプションを指定して次のように記述してください。

名前の変更

ちなみに、現在作業しているブランチを変更するときは、新しいブランチ名の指定のみで問題ありません。

よりわかりやすい名前に変更して、作業の質を高めましょう。

まとめ:ブランチを使いこなして作業をスムーズに

今回は、ブランチについてお伝えしました。

ブランチは、変更履歴の技を意味します。
使い方を身につければ、作業をスムーズに進められるでしょう。

ブランチを使いこなすには、コマンドを使用する必要があります。
必要に応じてコマンドを覚えておくといいですよ。

最初のうちはコマンドを覚えるのが大変だと感じるかもしれませんが、慣れれば簡単に使えます。
ブランチを使えば、業務をずっと効率的に進められるようになるでしょう。

「作業を効率化したい」と感じている方は、ぜひ活用してみてください。

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