”有能な怠け者”ってどんな人?5つの特徴とやる気にさせる方法

公開日: 2021.11.23
更新日: 2024.05.31
有能な怠け者

「有能な怠け者ってどんな人だろう?その特徴を知りたいな」
「職場に有能な怠け者がいるんだけど、やる気にさせるにはどうしたらいいんだろう」

と思うことはありませんか?

有能な怠け者をやる気にさせたくても、それがどんな人なのかわからなくて対応に迷ってしまいますよね。

では、有能な怠け者の特徴や、やる気にさせる方法はどのようなものがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 有能な怠け者、無能な働き者とは
  • 有能な怠け者の特徴とやる気にさせる方法
  • 無能な働き者の特徴とそうならないための方法

について詳しく解説します。

この記事を見れば、有能な怠け者と無能な働き者の特徴がわかり、自分の働き方やマインドを変化させるきっかけをつかめます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

有能な怠け者・有能な働き者・無能な怠け者・無能な働き者とは

有能な怠け者・有能な働き者・無能な怠け者・無能な働き者

職場の人間は有能/無能、怠け者/働き者という考え方で以下4つに分類できます。

  1. 有能な怠け者
  2. 有能な働き者
  3. 無能な怠け者
  4. 無能な働き者

そこで、ここではこれら4つの特徴について解説していきます。

結論を先にいいますと、有能な怠け者と無能な働き者の違いは「能力」と「やる気」なのです。

以降で詳細を深堀りしていきます。

1.有能な怠け者

有能な怠け者は、自分はもちろん、部下の能力までを引き出すことで、全体を効率化させられる人物であり、下記の特徴があります。

  • どうしたらラクに効率よくできるかを考えている
  • ゆるゆると楽しい空間を作るのが得意
  • 面倒なことを避ける傾向がある

このように、基本怠け者なので、自分から行動を起こすわけではないですが、効率化、楽しさという観点から、仕事ではしっかりした成果を発揮するのが「有能な怠け者」です。

2.有能な働き者

有能かつ働き者であるため、以下の特徴があります。

  • 物事の判断をして自分から動くことができる
  • 自分が動ける分、人に作業を頼むのが苦手
  • 作業をひとりで抱え込んでしまう傾向がある

このように、自ら判断して動けるのが「有能は働き者」ですが、人を使うのがうまくないため「リーダー向け」ではありません。

その勤勉さを活かし、上司やリーダーのサポート役に最適な人材なのです。

3.無能な怠け者

基本的に仕事への意識が低く、無能なので業務の効率化も考えることができないため、特徴は以下となります。

  • 物事を判断できない
  • 行動力もなく、消極的な態度が目立つ
  • いわれたことだけは遂行する傾向がある

このように「無能な怠け者」は消極的な態度ではありますが、命令とおりに動けます。

そのため、ルーチンワークなどの最適な場所に配置することで、作業進捗を向上させる可能性を秘めています。

4.無能な働き者

物事の判断がつかないのに「なにかしら動いて貢献したい」という意思をもつタイプです。

その意欲は悪くないのですが、以下のような特徴があります。

  • 間違いに気づかず突っ走ってしまう
  • 同じミスをする
  • 「がんばってやる」ことで満足してしまい、中途半端な対応でまわりと衝突する恐れがある

このように自分の好き勝手に作業してしまうことで、結果としてトラブルメーカーとなってしまいがちなのが「無能な働き者」のです。

また、自分の犯したミスや責任から逃げる傾向もあります。

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有能な怠け者の特徴5つ

有能な怠け者の特徴

怠け者と聞くと、どうしてもマイナスなイメージがありますが、実際の特徴は以下の5つとなります。

  1. 無能なふりをしている
  2. リスク管理できる
  3. 決断力がある
  4. 得意分野で力を発揮する
  5. 駆け引きがうまい

このように怠け者とはいえ、有能なため、無駄なことを省いてラクをすることが得意です。

そのため、物事を効率よく進められるのが有能な怠け者の特徴なのです。

以降で内容を深堀りしていきます。

1.無能なふりをしている

上司が有能な怠け者な場合、わざと無能なふりをします。

その理由は、そうすることで、まわりの能力を引き出すためで、具体的には以下となります。

  • 「頼りない上司」のために部下が必死となる
  • 必死となることで自分、つまりは上司への依存を払拭する
  • 結果として、部下の才能や能力が開花される

このように自分への依存を払拭し、まわりの才能を伸ばすために「無能なふり」をしているのが有能な怠け者の特徴のひとつなのです。

2.リスク管理できる

有能な怠け者は、プロジェクトの先行きを見越し、作業を進めるにあたり発生する、以下のようなリスクを管理することができます。

  • 仕様変更や機能追加を予測した設計作業
  • 進捗遅れに対する人材確保のマネジメント
  • 仕様変更や進捗遅れを考慮した納期の設定

このように設計作業のような技術的要素はもちろん、進捗遅れなどのマネジメント要素も含めた「リスク管理」をできるのが有能な怠け者の特徴のひとつなのです。

3.決断力がある

大きな物事決定の際、失敗が気になり、なかなか決断できないリーダーが世の中には多くいます。

しかしながら、有能な怠け者は以下のような決断を求められる場面があった場合でも、的確な決断をすることができます。

  • 不必要な作業の見極め
  • 協業先の選定
  • チームの方針の決定

このように有能な怠け者はそのような決断の際に、失敗や恐怖に屈することなく、勇気をもって決断ができます。

なので「決断力がある」は有能な怠け者の特徴のひとつであるのです。

4.得意分野で力を発揮する

有能な怠け者は、自分の得意分野と不得意分野をわかっています。

そのため、以下の振る舞いをすることができます。

  • 自分が不得意な作業は他人に任せる
  • その分、自分は得意作業に注力する
  • そうすることで、プロジェクトを効率的に進められる

このように有能だからといって作業をすべて自分で抱えるのでなく、自分の得意領域に集中できるのが有能な怠け者です。

なので「得意分野で力を発揮する」ことは有能な怠け者の特徴のひとつなのです。

5.駆け引きがうまい

仕事をする以上「相手との交渉次第でどちらにも転ぶ」事象があります。

その際、有能な怠け者は、自分たちが有利となる駆け引きや取引がうまいのです。

たとえば以下のように「なにかを決める」交渉です。

  • 自分の部署か他部署かどちらがやるかの作業分担
  • トラブルがあった際の責任割合
  • 明らかに不利益または無理難題な作業依頼に対する対応可否

このようにたとえ自分たちが下の立場であっても、かんたんにイエスマンとならず、効率や利益を重視した交渉をできるのが有能な怠け者となります。

なので「駆け引きがうまい」ことは有能な怠け者の特徴のひとつなのです。

無能な働き者の特徴5つ

無能な怠け者の特徴

だれもが「自分は無能な働き者であるのかどうか」は気になるものです。

無能な働き者の特徴は以下の5つです。

  1. 自己判断で行動する
  2. 立ち振る舞いが横柄
  3. 同じミスを繰り返す
  4. 自分の非を認めない
  5. 困ったら投げ出す

このように、独りよがりな行動や同じミスが多く、自分の非も認めないのが無能な働き者の特徴となります。

以降で内容を深堀りしていきます。

職場で「無能な働き者」になってない?11の特徴と有能な人に変わる7つの対処法職場で「無能な働き者」になってない?11の特徴と有能な人に変わる7つの対処法

1.自己判断で行動する

上司やリーダーに相談せず、独自の判断で行動してしまうのが無能な働き者であり、特徴は以下となります。

  • そもそも上司やリーダーに相談するという選択肢がない
  • 報連相ができない
  • 独断で進めることによるまわりへの影響を理解していない

このようにそもそも上位層に相談する意思がなく、かつ自分の行動によるまわりへの影響も理解していないのが無能な働き者です。

なので「自己判断で行動すること」は、無能な働き者の特徴のひとつなのです。

2.立ち振る舞いが横柄

無能な働き者は、謙虚な姿勢がみられず「自分はなにも間違っていない」「自分は有能である」という間違った自負心をもっている傾向があります。

具体的な特徴でいいますと以下です。

  • 謙虚さを失っているので行動、言動が荒い
  • 傲慢な振る舞いにより、周囲から孤立
  • それでも「自分はまわりから評価されるべきだ」と思い込んでいる

このように、謙虚さのない行動により、まわりから孤立しているのが無能な働き者です。

なので「立ち振る舞いが横暴」なのは、無能な働き者の特徴のひとつなのです。

3.同じミスを繰り返す

無能な働き者は、ある作業でミスをしても、それを反省せず、また同じミスをする傾向があります。

その具体例は以下です。

  • 自分で反省をしないだけでなく、まわりのアドバイスも聞かない
  • 無能なのに作業指示に対して見当違いなプラスアルファを施し、よりミスを連発する
  • 「このミスはほかの作業でも発生しそうだ」などの応用が聞かない

このように、反省をしない上に積極性を出すことでさらにミスを重ねるのが無能な働き者となります。

なので「同じミスを繰り返す」ことは、無能な働き者の特徴のひとつなのです。

4.自分の非を認めない

「自分は正しい」という考え方が根付いてしまっているのが無能な働き者であり、特徴は以下となります。

  • 頑として自分の過ちを認めない
  • むしろまわりのせいで自分の仕事が台無しになったと勘違いしている
  • 周囲から自分の非を指摘されると怒り出す

このように自分を過大評価し、仕事がうまくいかないことをまわりのせいにするのが無能な働き者です。

なので「自分の非を認めない」ことは、無能な働き者の特徴のひとつなのです。

5.困ったら投げ出す

仕事がうまくいかなかったら投げ出してしまうのが無能な働き者であり、特徴は以下です。

  • 独断でアクションをおこすわりには責任をとらない
  • 大きな壁にぶつかると乗り越えようとせず、周囲に責任転換する
  • 自分が投げ出した仕事を請け負ったことが原因で退職者がでても、その原因が自分であることに気づかない

このように余計なアクションをとるわりに責任をとらず、困ったら周囲に責任転嫁するのが無能な働き者となります。

なので「困ったら投げ出す」ことは、無能な働き者の特徴のひとつなのです。

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無能な働き者にならない4つの方法

無能な働き者にならない方法

無能な働き者は、自分が無能である自覚がありません。

そのため、自分が無能な働き者にならないためには下記4つが必要となります。

  1. その仕事をする意味を考える
  2. 周囲を巻き込む
  3. 優先順位を決める
  4. 他人のアドバイスを受け止める

このように、日頃から自分の作業を見つめ、まわりのアドバイスを受け入れることが大事なのです。

以降で内容を深堀りしていきます。

1.その仕事をする意味を考える

「仕事は長時間する人がえらい」と考えてしまう人ほど、無意味な仕事ばかりしてしまいがちです。

そのため、以下を意識しましょう。

  • その仕事をすることによる効果
  • その仕事を依頼した人の意図
  • 誰かの役に立つ仕事なのか

このように、その仕事の意味や、それをこなすことで生まれる結果を考えると無能な働き者になりにくいものです。

なので、つい「とりあえずいわれたことをやればいいか」と考えてしまうのではなく「その仕事の意味」を意識しましょう。

2.周囲を巻き込む

独断やひとり作業ばかりせず、ときにはまわりの人を頼るようにしましょう。

その理由は下記です。

  • 自分のミスに気づくことができる可能性があるから
  • 仮にミスがあっても、自分だけの評価が下がることがないから
  • 複数人が絡むことで人間関係が構築されるから

このように、一緒に考えたり作業するなど、周囲を巻き込む意識をもつことは、独りよがりにならず無能な働き者になりにくいものです。

なので、周囲を巻き込むようにしましょう。

3.優先順位を決める

仕事を依頼された際は、目の前の仕事から片付けるのでなく、緊急性や重要度を判断して作業するようにしましょう。

というのも、闇雲に仕事すると重要な仕事が疎かになる恐れがあるからです。

そのため、

  • 仕事を頼まれた際は、今やっている仕事とどちらが優先かを上司に確認する
  • 緊急性の高い仕事からとりかかる
  • 緊急性も重要性も低い仕事をあとまわしにする

このように、やるべきことを判断した上で作業していくと、やるべきことをやれるため、無能な働き者にはならなくなるものです。

なので、優先順位をつけて仕事するようにしましょう。

4.他人のアドバイスを受け止める

自分では気づいていないことは意外とあるものです。

そのため、自分の仕事に対してまわりから指摘されたことは真摯に受け止めましょう。

なぜなら、

  • 周囲が見えていない可能性があるから
  • 思わぬ発見があるから
  • 他者の意見を受け入れることで、まわりがよりよいアドバイスをしてくれるようになるから

このように、一生懸命仕事していると、ついまわりがみえなくなりがちなものです。

なので、他人のアドバイスを受け入れることで、無能な働き者とならないようにしましょう。

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有能な怠け者をやる気にさせる3つの方法

有能な怠け者をやる気にさせる

頭ごなしに「仕事をしろ」といってもうまくいきません。

以下3つをおこなうことで、やる気にさせるコツをつかみ、柔軟に対応していくことが重要です。

  1. 自由にさせる
  2. 得意なことをやってもらう
  3. メリットを設定する

このように、有能な怠け者をやる気にさせるには、仕事に制限をできるだけ設けず、かつ得意なことをやってもらうようにしましょう。

以降で内容を深堀りしていきます。

1.自由にさせる

ある程度自由にさせることで、必要であるものとそうでないものをうまく取捨選択して作業できるのが有能な怠け者です。

なので、

  • やり方:仕事の手法を指定しない
  • 時間:期限のみ区切り、中間報告の有無は本人任せる
  • ペース配分:やる気のときとそうでないときにムラがあるため本人に任せる

このように、やり方、時間、ペース配分を決めずに自由にさせることが重要です。

2.得意なことをやってもらう

有能な怠け者には、得意分野を割り当てることで、才能や能力を発揮してもらうとよいでしょう。

もちろん、有能なため、苦手分野でも相応の能力を出すことも可能です。

しかしながら、

  • 興味がないのでやる気を失う
  • やらせても適当に怠けようとする
  • やる気のムラがより大きくなってしまう

このように、あまり苦手なことばかりさせると結果的に怠けてしまう恐れがあります。

そのため、なるべく得意なことを割り当てるようにしましょう。

3.メリットを設定する

有能な怠け者は、メリットには敏感なため、仕事のメリットによってはより実力を発揮してくれます。

なので、以下のようなメリットを設定するようにしましょう。

  • キャリアアップ
  • 賞与や一時的な金銭手当
  • 経験値や能力

このように、立場や金銭はもちろん、経験値や能力が上がるようなメリットを用意することで、よりやる気をあげてくれるのが有能な怠け者です。

「有能な怠け者は司令官に」:ゼークトの名言からみるリーダー論

「有能な怠け者は司令官に」:ゼークトの名言からみるリーダー論

ドイツの軍人ハンス・フォン・ゼークトには以下のような名言があり「利口で怠慢」が「有能な怠け者」であって、指揮官に適しているといわれています。

  • 利口で勤勉 – 参謀に適している。
  • 利口で怠慢 – 指揮官に適している。
  • 愚鈍で怠慢 – 命令を忠実に実行するのみの役職に適している。
  • 愚鈍で勤勉 – このような者を軍隊において重用してはならない。

逆に、もし愚鈍(無能)な人が指揮官となると、組織が崩壊すること間違いなしです。

なので、ゼークトの名言から、リーダーとすべき人をうまく人選することが組織として重要なのです。

まとめ:有能な怠け者を目指すべく行動をしよう

ということで、有能な怠け者について解説してきました。

まとめると以下となります。

  • 有能な怠け者と無能な働き者の違いは「能力とやる気」であること
  • 有能な怠け者の特徴は「ラクをする」「効率的」であること
  • 有能な怠け者にやる気を出せるコツは「自由に得意」をしてもらうことであること

また、有能な怠け者を目指す際「作業を自動化して有能さを示す」ことで怠けることも不可能ではありません。

なので、作業の自動化を行い有能な怠け者を目指しましょう。

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