コーディング規約の目的やメリットとは?規約のルールから注意点まで徹底解説
「コーディング規約ってなんだろう」
「なぜ規約が設定されているの?」
と思うことはありませんか?
プログラミング携わっていと、コーディング規約を守る必要があります。
この規約は、なんのためにあるのでしょうか。
そこで今回は
- コーディング規約とはなんなのか
- コーディング規約のルール
- コーディング規約を設定する際の注意点
について解説します。
この記事を読めば、コーディング規約の重要性を理解することができます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
コーディング規約の概要や目的について解説
コーディングとは、プログラミング言語を使用して、ソースコード(プログラミングをどのように操作をさせるかを記述した設計図)を作成することです。
そして、このコーディングをおこなう際には規約を守る必要があるのです。
- コーディング規約とは
- コーディング規約を設定する目的
それぞれ解説していきます。
1.コーディング規約とは
コーディング規約とはプログラムを作る際にどのような書き方をするのか、プログラマーが遵守しなければならないルールです。
この規約は会社やチームで設定しているものもあれば、プロジェクトごとに設定される場合もあります。
つまり、たずさわるプログラミングの業務ごどにコーディング規約を必ず確かめる必要があるのです。
2.コーディング規約を設定する目的
コーディング規約の大きな目的は「保守性」と「品質」を高めることです。
もしも、属人化したコード(マニュアルや仕様書のないコード)を使用すると、いかに優れた機能を持っていても他メンバーが理解しにくかったり、運用時にメンテナンスがしにくくなります。
コーディング規約によって、認識を統一することで、効率的に業務を遂行することができるのです。
このようなコーディングの知識は、プログラミングの基礎です。
自分もプログラミングを学習してみたいと思った方には、初心者でも確実にプログラミングスキルが身に付く【DMM WEBCAMP】がおすすめです。
97%以上の受講生がプログラミング初心者からのスタートであるため、ライフコーチによる手厚い学習サポートが受けられます。
また、プログラミングの基礎知識からしっかり身につけられるコースも用意されており、安心して学習を進めていくことが可能です。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
コーディンディング規約のメリットとデメリット
規約の設定と聞くと一見、メリットが思い浮かびます。
しかし、細かいルールを設定の中でコーディングする必要があるためデメリットもあげられます。
- コーディング規約のメリット
- コーディング規約のデメリット
それぞれ解説していきます。
1.コーディング規約のメリット
コーディング規約により、プログラミングコードが標準化されるため、社内で共通認識を持てます。
これにより、下記のようなメリットがあります。
- コミュニュケーションがスムーズにとれて、全体の生産性の向上に繋がる
- プロジェクト内の統制を図れる
また、開発完了後の運用やメンテナンスにおいても、コードが標準化されていることで誰でも対応が可能となり、維持管理がしやすくなります。
2.コーディング規約のデメリット
コーティング規約は、どのくらいのレベルに合わせて設定するかが大きなポイントです。
低い設定となると、全体の生産性が低下することになります。
優秀なプログラマーは低いレベルに合わせた作業となりますので、本来のパフォーマンスを発揮できずに生産性の低下となることと併せて大きなストレスを抱えることになるのです。
非公開: 【HTMLコーディング】基本的な使い方や役立つツールを解説コーディング規約の7つのルールを紹介
コーディングの規約には、下記のようなルールを記載します。
- 目的
- プロジェクトの構成
- 命名規則
- コーディングスタイル
- 禁止事項
- 制限事項
- 推奨事項
読んだ人が疑問をひとつでも抱えてしまうと、開発しているプロジェクトの品質は落ちてしまうので気をつけましょう。
それぞれ、詳しく解説していきます。
1.目的
まずはじめに、コーディング規約の目的を明確に記載しましょう。
- 適用範囲
- 必要な理由
- 規約を守るメリット
これらを記載してください。
2.プロジェクトの構成
プロジェクトの構成では、以下の要素について記載します。
- プロジェクトの名称
- メタ情報の指定方法
- フォルダの構成方法
一見コーディング規約と関係ないものに見えますが、プログラミングソースの冒頭にコメントとして入れたりします。
3.命名規則(ネーミング規約)
命名規則(ネーミング規約)とは、ソースコード上で名付けられる決まりごとを指します。
なぜこちらを設定するかというと、複数人で開発をおこなう場合それぞれが違った名前を付ける可能性があるからです。
具体的には、
- 変数
- 定数
- メソッド
- クラス
これらに名前を付ける基準を設定しましょう。
4.コーディングスタイル
コーディングスタイルは、既存のものをベースに設定をおこないます。
なぜなら、すべてのコーディングスタイルを見直すには膨大な時間と作業量を要するからです。
具体的には、これらのルールを設定します。
- インデント(字下げ)の必要性
- 中かっこなどの位置
- コメントの位置
このような項目が数多くあるため、オリジナル性を出したい箇所を変更するとよいです。
5.禁止事項
禁止事項には、使ってはならない関数や書き方を明確にします。
また、理由も明記した上で禁止事項を設定することで、全体のプログラミングの精度が高まります。
例外がある場合は、それについても細かい注意書きをしておきましょう。
6.制限事項
制限事項では、禁止はしないけれど使わないほうが良い機能などを記載します。
これも「禁止事項」と同じく、制限する理由を明確にしておきましょう。
7.推奨事項
推奨事では、なるべく利用して欲しい機能を記載します。
また、似たような関数やクラスがある場合はどちらが好ましいのかを設定しておきましょう。
プログラマを目指すなら、上記解説した内容はしっかりと覚えてください。
また、これらを効率よく学びたい人は、プログラミングスクールがおすすめです。
受講料はかかってしまいますが、短期間で効率よくプログラミングスキルを習得することが可能です。
【DMM WEBCAMP】なら、初心者向けに開発された独自のカリキュラムと充実した学習サポートで、挫折することなくプログラミング学習を進められます。
また、学習を進めていく中で分からないことが出てきたときは、 チャットもしくはビデオ通話でメンター(講師)に好きなだけ質問できます。
オンラインと教室受講のどちらも可能なので、あなたのライフスタイルに合わせて好きなコースを選択してみてください。
「今の働き方に不満はあるけど、日々の業務が忙しくてゆっくり考える時間がない…」
そんな悩みを持つ方に向けて【DMM WEBCAMP】では無料のキャリア相談を実施しています。
ビデオ通話で相談をすることができるため、仕事で忙しい方でもスキマ時間に気軽にカウンセリングを受けることも可能です!
プロのキャリアカウンセラーと一緒に、今後のキャリアについて考えてみませんか?
意味のあるコーディング規約とはどんなものかについて解説
コーディング規約は、前述したようなメリットがなければ意味がありません。
意味のあるコーディング規約を作成するために、下記項目をおさえておきましょう。
- 理由が明確である
- プログラミング言語に合ったもの
- 見直しがされているもの
それぞれ解説していきます。
1.理由が明確である
コーディング規約を設定する理由を明確にしましょう。
これは、コーディング規約を作成する人の義務とも言えます。
なぜなら開発者たちが理由に納得しない場合、規約を守ってもらえない可能性があるからです。
つまり理由が明確にされている規約であれば、規約どおりのコーディングをおこなってくれます。
2.プログラミング言語に合ったもの
コーディングをおこなう際は、なにかしらのプログラミング言語を使用します。
使用するプログラミング言語によって、フレームワークの使い方が異なるので、それに沿った規約を設定しましょう。
よくあるミスは、コーディング規約を設定する人の知識が浅かったり、古かったりすることです。
なので古い言語には適用できたルールを、新しい言語にまで適用してしまわないように注意ししてください。
3.見直しがされているもの
コーディング規約は、プログラミングの標準化から開発の品質や効率化を図る為に設定しており、定期的に見直しができていなければ想定した効果は得られません。
IT業界の技術は進歩も早いため、定期的に見直しができていなければ、古い技術を使うこととなり、かえって効率や品質を落としてしまうのです。
コーディング規約を設定する際の注意点3つ
コーディング規約を設定する際に、下記の項目に注意しましょう。
- 簡潔にわかりやすく
- 目的にわせて
- 規約を決める人
コーディング規約は、誰が読んでも理解できるように心掛けてください。
それぞれ解説していきます。
1.簡潔にわかりやすく
コーディング規約は、プロジェクトに関わるさまざなメンバーが見ることになります。
このため、内容は簡潔に分かりやすく記載しなければ周知徹底されません。
つまり、プロジェクトメンバーがスキルの高いメンバーが多い場合には、簡単な内容でも理解が深まりますが、経験の浅いメンバーが多い時には、細かい部分まで記載することが必要ということです。
つまり、プロジェクトが置かれる環境を考慮しながらコーディング規約を設定する必要があります。
2.目的に合わせる
コーディング規約は、プロジェクトの目的に合わせて記載します。
目的に沿わないルールを設定してしまうとチーム内での認識がずれ、効率的に開発を進めることができません。
改めてプロジェクトの目的を明確にし、目的とずれていないか確認をしながら規約を設定していきましょう。
3.規約を決める人
規約を決める人のスキルが無いと規約に漏れなどが出てしまい、開発に対する効率や品質の低下に繋がることになります。
つまり、規約の作成者は下記のような人材をおすすめします。
- プログラミングのスキルに長けている人
- さまざまなプロジェクト経験を積んでいる人
プロジェクトメンバーに分かりやすい規約ができて、周知を図れることが重要です。
コーディング規約を設定している企業例
下記2つの項目は、コーディング規約を明示している企業です。
- WordPress
具体例を知ることで、どんなコーディング規約を設定すればいいのかが理解できます。
参考にしてみてください。
1.Google(HTML/CSS)
Googleのコーディング規約は下記のような記載がされています。
- プロトコルはHTTPSを使用する。
- 一般的なフォーマット規則を用いる
- 一般的なメタルールを用いる
- HTMLスタイルルールがある
- CSSスタイルルールがある
他にも細かいルールが用意されており、他の制作メンバーへの思いやりや協調性が重要視されています。
2.WordPress
WordPressのコーディング規約は、コミュニティによって開発さていました。
誰もがコードを理解し、必要に応じて変更できるようにするために規約が定められています。
具体的には、以下のようなものです。
- WordPressオープンソースプロジェクト
- WordPressコミュニティでのコラボレーション
- レビューのベースライン
適用される範囲はコアコードからテーマやプラグインまでに至ります。
また、プログラミング言語ごとにきちんと規約が設定されています。
まとめ:コーディング規約は誰が読んでも理解できるように記載する
本記事ではコーディング規約について解説しました。
- コーディング規約はプログラマーが遵守しなければならないルール
- コーディング規約を設定することで、生産性を高められる
- コーディング規約は、共通認識を持てるよにわかりやすく記載する
コーディング規約は、制作者が理解できるように記載しても意味が有りません。
すべての人が理解できるように、読む人に視点に立って作成しましょう。