人手不足の会社でも辞めて良いの?|辞めるべき理由とおすすめの転職先5選
「うちの会社は人手不足で辞めにくい」
「今辞めてしまうと周りに迷惑かけちゃうんじゃないか」
と思うことはありませんか?
今の職場が人手不足なのはわかっているので、辞めるとほかの人に迷惑がかかるんじゃないかと心配で迷ってしまいますよね。
では、人手不足の会社を退職する方法はどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 人手不足の会社を辞める理由
- 人手不足の会社を辞める手順
- 人手不足の会社からおすすめの転職先
について詳しく解説します。
この記事を見れば、人手不足の会社でもどうしたら辞めることができるのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
人手不足が起こる3つの理由|あなたが悪いことは1つもない
「同僚も忙しい中で、自分だけ辞めてしまうのは申し訳ない」などと考えて、なかなか辞める決断ができない方もいらっしゃると思います。
ただ社員一人が辞めて、ほかの社員が忙しくなってしまうのは本当に辞めた社員のせいでしょうか?
こちらでは、そもそも人手不足が起きてしまっているのは、会社のせいであるということをご説明していきます。
理由としては主に3つです。
- 会社の経営不振だから
- 会社の経営努力が足りないから
- 労働環境や条件が悪いから
少子高齢化などの社会的な背景があるのももちろんです。
しかし人手に困っていない会社もある中で、なぜあなたの会社は困ってしまっているのでしょうか?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.会社の経営不振だから
会社が人手不足である第一の理由として、会社の経営不振が考えられます。
会社の業績が悪いことで、人を雇えない、人が勤めたいと思わない会社となってしまっているのが原因です。
つまり経営不振のせいで、採用が思うようにできず、社員もやりがいを感じれずに辞めてしまうという悪循環が起こっています。
会社の経営が不振なのは、一社員の責任ではなく、経営陣に責任があるため、人手不足も経営者にその責があるといえるでしょう。
2.会社の経営努力が足りないから
会社の経営努力不足も、人手不足となる要因です。
人手不足の会社ができることとして、
- 採用活動に力を入れる
- システム導入など効率化を図る
- 機械化により生産性をあげる
などがあげられます。
もしこのような分野で何年も向上が見られずに、社員の労働力だけを頼りとしているのなら、少し危険な兆候です。
新しい手法を取り入れない、古い考えにとらわれている経営陣のせいで人手不足が起こっているといっても過言ではないでしょう。
3.労働環境や条件が悪いから
労働環境や労働条件が悪いことが、人手不足にも繋がります。
なぜなら悪い労働環境下では、社員が辞めやすく、新しい社員が入りにくいからです。
会社は、環境や条件の悪さを棚に上げ、人手不足で忙しくなるのを一社員のせいにしているのではないでしょうか?
客観的にみて、お勤めの会社が良い環境かどうかを見極める必要があるといえるでしょう。
人手不足の会社で働くと何が起こる?
今まで長く勤めた会社なので、このまま続けても良いんじゃないかと思うときもありますよね?
ただもしあなたの会社が人手不足に悩まされている会社であれば、今後以下のようなことが起こると考えられます。
- 辞めづらくなる
- 仕事量が増える
- ストレスが溜まる
もし今辞めたほうが良いかなと迷っているのであれば、転職も視野に入れて一度真剣に考えることをおすすめします。
1.辞めづらくなる
人手不足の会社に居続けると、どんどん辞めづらい環境になっていきます。
理由は以下のとおりです。
- 誰かが辞めた分の仕事もやらなくてはならないから
- 入れ替わりが激しく、経験者がどんどん少なくなるから
- 自分が辞めると、その仕事が誰かにふりかかるのが申し訳ないから
長く続ければ続けるほど、任せられる仕事も多くなり、あなたの替えがいなくなります。
もしいずれ辞める可能性が高いなら、自分のためにも会社のためにも早いほうが良いといえるでしょう。
2.仕事量が増える
人手不足の会社に勤め続けると、仕事量がみるみる増えていきます。
なぜなら人手不足の会社は、入れ替わりが激しく、経験者がとても少ない傾向にあるからです。
あと1年頑張ろうと思っている間に、数名が辞めてしまい、辞めた社員の仕事が自分にふりかかってくるなんてこともよくあります。
「今辞めると同僚に迷惑がかかるからどうしよう」という悩みは、勤めている限りはずっとなくならない悩みといえるでしょう。
3.ストレスが溜まる
人手不足の会社では、人手が充分な会社と比べて、社員のストレスが溜まりやすいです。
同僚が辞めてしまうことや仕事量が増えていくこと、将来への不安などさまざまな要素が原因となっています。
ストレスが溜まっているかを判断するには、
- 気分が落ち込んだり、怒りやすくなったりすることが増えた
- 疲れやすくなった
- 頭痛や肩こり、めまいがする
- 寝付きが悪くなった
- 今まで楽しかったことが楽しく感じない
- 体重が増減が激しい
- どうしてもやる気が出ない
- 特定の人と会うと動悸がする
などを気にしておくと良いでしょう。
もしストレスが溜まっているのであれば、一度働き方を考え直すことをおすすめします。
人手不足の会社を辞める手順
いざ会社を辞めるためにも、確実に辞められるよう計画が必要です。
こちらでは、辞めるための正しい手順をお伝えします。
- 転職先を見つける
- 退職の意思を伝える
- 退職日を決める
正しい手順で、円満ながらも確実に辞めることを目的として、進めていきましょう。
1.転職先を見つける
会社を辞めるためには、次の職場が決まっていることが大切です。
今すぐにでも辞めたい気持ちもわかりますが、辞めたあなたが不幸になっては元も子もありません。
辞めるべきかどうかを迷い始めた時点で、転職先を探し始めてみることをおすすめします。
2.退職の意思を伝える
転職先が見つかったら、退職の意思を伝えてください。
退職の意思を伝えるときには、
- 退職願ではなく、退職届けを出す
- 退職日を最長でどこまで伸ばせるかの期限を決めておく
- 相談ではなく、辞めることを決意した旨を伝える
ことを意識しましょう。
人手が足りない会社では、いろいろな手を使ってあなたを留めるように交渉をしてきますが、あなたが決意したことを面と向かって伝えることが大切です。
3.退職日を決める
会社を辞める最終ステップは、退職日を決定することです。
ここで大切なのは、辞めるか辞めないかで話し合うのではなく、いつ辞めるのが良いかを話し合うことです。
あくまでも退職は決定事項として、退職日だけであれば多少の譲歩はできることを伝えましょう。
ここでも自分が決めた期日を超えないよう、退職日を決定することが大切です。
退職日が決まったら、引き継ぎの調整をして、できるだけ円満に退社することをおすすめします。
人手不足の会社をスムーズに退職するためのコツ
ここまでで辞める手順をお話しましたが、円満に辞められるかはわかりません。
こちらでは、できるだけ円満に辞めるためには何をすればよいのかを解説していきます。
以下の3つを意識して退職に臨んでください。
- 退職の時期を考えよう
- 退職の理由に不満をいうのはやめよう
- 退職届を提出しよう
いろいろと不満があるのはわかりますが、できるだけ相手の立場を考えて退職の意を伝えることをおすすめします。
それぞれ解説していきます。
1.退職の時期を考えよう
スムーズに辞めるためには、あなたの都合だけを考えて、退職日を一方的に設定しないことが大切です。
なぜなら会社が切羽詰まってしまうと、どんなことをしてもあなたを止めようと躍起になることが想像できるからです。
もし会社に繁忙期があるようであれば、その前や後など、急になりすぎないよう考慮することをおすすめします。
もちろん転職先の都合もあると思いますので、完全に会社の都合に合わせる必要はありません。
ただもし調整が可能なのであれば、会社の繁忙期を避けて退職日を設定すれば、比較的スムーズに進むことは間違いありません。
2.退職の理由に不満をいうのはやめよう
会社を辞めると決断した方は、大なり小なり会社に対する不満があることでしょう。
ただ思っていることをそのまま伝えてしまうのは、おすすめする方法ではありません。
なぜなら円満に辞めれないばかりか、会社の改善を約束に残ることになってしまう可能性もあるからです。
退職の理由を考えるコツとしては、一つだけでなくいろいろな理由を考えて、書き出し、その中から前向きなものを選ぶことです。
あくまでも辞めることが目的ですので、余計なしこりを残さず辞めることをおすすめします。
3.退職届を提出しよう
退職を決意し、上司との面談をする際には、退職願ではなく退職届を出すようにしてください。
なぜなら退職願だと、まだ残る可能性があると思われていろいろと話が長引いてしまうからです。
決意した旨とともに、退職届を提出し、譲歩するとしたら退職日程度にしておくことをおすすめします。
辞めたほうがいい職場や会社の特徴20選!特徴に当てはまる場合の対処法も解説人手不足の会社に引き止められたときに心掛けること
いろいろと準備をしたとしても、人手不足の会社では、さまざまな手を尽くして退職を取り下げようと試みてきます。
なぜならあなたに辞められて困るのはもちろん、人が辞めることにも慣れていて、どうしたら辞めにくいかを理解しているからです。
こちらでは会社がどのような文句であなたを止めようとするのか、その会社の言い分に負けないようにはどうすべきかを解説します。
以下のことを意識して面談に臨みましょう。
- 上司の言うことを真に受ける必要はない
- 最優先に考えるべきはあなた自身のこと
- あなたが辞めても会社は回る
このようなことが返ってくる可能性があることを理解して、退職の面談に臨みましょう。
1.上司の言うことを真に受ける必要はない
退職の相談をすると、以下のような言葉が返ってくるでしょう。
- 辞めるにはまだ早い
- 辞めて同僚に迷惑をかけても良いのか
- 引き継ぎが終わるまでいてもらえないか
どれも面と向かっていわれると、返す言葉に詰まってしまうセリフです。
ただ事実として、あなたは既にいろいろと我慢をして、最善のことを考えたうえでの結論を上司に伝えています。
あなた以上にあなたのことを考えている人はいませんので、上司のいうことを真に受ける必要はないことを頭にいれておきましょう。
2.最優先に考えるべきはあなた自身のこと
辞めるという結論を出すまでに、何か体や心の不調を感じませんでしたか?
例えば以下のようなことが起きているようであればそれは精神的に危険なサインです。
- 仕事に集中できない・楽しくない
- 特定の人と顔を合わせるのが苦痛になる
- 仕事の夢を見るようになる
- 疲れが取れない・体の調子が悪い
- 寝付きが悪い
今はまだ我慢できるかもしれませんが、放っておくと取り返しのつかないことになる可能性も秘めています。
周りのために自分を犠牲にするのではなく、まずは自分のことを最優先に考えて、正しい決断を心がけてください。
3.あなたが辞めても会社は回る
あなたが辞めてしまうと、確かに同僚は忙しくなるかもしれません。
ただどの会社であっても、社員一人が抜けただけでは、稼働できない事態に発展することはほぼないといって良いでしょう。
あなたがいなくても、一時的には大変かもしれませんが、会社は問題なく稼働します。
もし万が一回らないとしたら、そんな重要なあなたが辞めたいと思う環境を用意した会社が悪いのです。
あなたがいなくなっても、会社は同じようにに毎日業務がつづいていきますので、気にせず自分の決断を尊重してください。
人手不足の会社に悩まされる人におすすめの職種5選
人手不足の会社に勤めていて、「いまの会社にこのままいられない」「どこか良いところはないかな」と考え始めた方に向けて、おすすめの職種をご紹介します。
人手が少ない会社で勤務したことにより、多くの仕事を任され、力がついたはず。
今までやってきたことを活かして働きたい方や、働きやすさや休みやすさを優先したい方など、意向に合わせてお好きな職種をお選びください。
こちらでは、
- 事務職
- 公務員
- 営業職
- コンサルタント職
- プログラマー・エンジニア
の5つをご紹介していきます。
今までやってきたことは業種を問わず決して無駄ではありません。
ぜひ参考にして、次の職種を見つけてください。
1.事務職
事務職は、最低限のパソコンスキルがあれば、未経験でも転職可能な職種です。
事務職のメリットとして、会社によっては休みやすく、在宅でも仕事ができることがあげられます。
対してデメリットは、給与が上がりにくいことやスキルが身につかないことといえるでしょう。
残業時間や有給休暇、在宅ワークなど、働く環境を重視する方にはおすすめです。
2.公務員
公務員は、資格取得者であれば誰でもなれる、安定し、労働環境の整った仕事です。
公務員試験は、
- 国家公務員
- 地方公務員
の2つがあり、どちらかに合格する必要があります。
給与は年功序列で決まっているものの、公共機関に勤めることになるので、労働環境が整っていて、安定しているのがメリットです。
3.営業職
営業職は、評価項目がわかりやすく、給与に反映されやすい職種です。
営業職のメリットとして、経験よりも
- 人柄
- コミュニケーション
- フットワーク
が重視される場合があることがあげられます。
対してデメリットは、ノルマがあることや、時間ではなく成績で評価をされることなどです。
未経験の仕事にチャレンジしたい方で、労働環境よりかは給与アップを狙いたい方におすすめできる職種です。
4.コンサルタント職
コンサルタント職は、さまざまな分野で活躍できる、業務改善や課題解決のプロフェッショナルです。
業種に縛られることがなく、さまざまな分野で必要とされ、
- 現職で得た業界知識を活かして働ける
- 平均年収が高い
- 転職先も見つけやすい
のがメリットです。
ただしデメリットとしては、プロジェクトにより仕事量が膨大になることや資格などが重視される場合も多いことがあげられます。
もし今の会社を辞めたとしても、仕事の充実さや高収入を狙いたいのなら、コンサルタント職はおすすめです。
5.プログラマー・エンジニア
今回の転職をきっかけに、新しいことにチャレンジしたい方は、プログラマーやエンジニアを検討することをおすすめします。
なぜならプログラマー・エンジニアは、
- 未経験でも学べる環境がたくさんある
- 人手がまだまだ足りない
- 経験を積めば独立して稼ぐこともできる
など多くのチャンスがある業界の仕事だからです。
未経験でもOKな企業や、未経験の転職を支援してくれるスクールまでさまざまです。
これをきっかけに検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:人手不足の会社を辞めたいなら、迷わず即行動が鍵
本記事では、人手不足の会社を辞めるべきかどうかや、辞めるとしたらどのような手順で進めていくべきかをご紹介してきました。
- 辞めたあとに会社が大変でも、それはあなたのせいではない
- スムーズに、円満に辞めるためには、手順が大切
- 次の職場を選ぶなら、労働環境か将来性を重視して、意向に合うものを選ぼう
人手不足の会社では、辞めるのを言い出すだけでも、気が引けてしまいます。
なぜならみんな忙しくしていて、自分が抜けると大変なのが目に見えてわかるからです。
だからといって行動を起こさなければ、ずっとこのままの環境になります。
もし辞めることを考えているなら、転職先を見つけることや資格獲得の勉強をしてみるなど、できることから行動してみることをおすすめします。