アウトソーシングとクラウドソーシングの違いや特徴について解説
「アウトソーシングとクラウドソーシングって何が違うの」
「それぞれのメリット・デメリットって何だろう」
と思うことはありませんか?
仕事の外注をしようと考えても、アウトソーシングとクラウドソーシングの違いがわからず、どちらにすれば良いかで迷ってしまいますよね。
では、アウトソーシングとクラウドソーシングの違いにはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- アウトソーシングとクラウドソーシングの違い
- アウトソーシングとクラウドソーシングのメリット・デメリット
- おすすめのクラウドソーシングサービス
について詳しく解説します。
この記事を読めば、仕事を外注する方法として、アウトソーシングとクラウドソーシングのどちらが意向に合っているのかがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アウトソーシングとクラウドソーシングの違い
アウトソーシングとクラウドソーシングの違いを見ていきましょう。
なぜなら、違いを理解することでアウトソーシングとクラウドソーシングのどちらが適しているのかイメージしやすいからです。
- アウトソーシングとは
- クラウドソーシングとは
それぞれ見ていきましょう。
1.アウトソーシングとは
アウトソーシングとは、特定の業務を外部の事業者に委託することを言います。
例えば、以下のような形はアウトソーシングです。
- 経理業務を経理専門業者に委託する
- ホームページの運営をホームページ制作業者に委託する
- 社員の教育を教育専門業者に委託する
アウトソーシングは、いわゆる外注のこと。
対してアウトソーシングをせずに、自社で業務をおこなうことをインソーシングといいます。
合わせて覚えておくとわかりやすいです。
2.クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、特定の業務を一業者に発注するのではなく、インターネット上で不特定多数の個人や法人に業務を委託することです。
アウトソーシングの一種ではありますが、クラウドソーシングサービスを通して、その登録者全体に業務を依頼します。
クラウドソーシングでの仕事発注・受注時における特徴は、以下のとおりです。
- 匿名でも仕事の発注・受注ができる
- 仕事を依頼する方式が複数ある
- 直接お金のやり取りをしない
- 業務の相場がわかりやすい
- すべてウェブ上で完結できる
個人や法人問わず登録しているので、副業の方やフリーランス、専門職の方などさまざまなワーカーが見つかります。
アウトソーシングの3つのメリット
ここではアウトソーシングのメリット3つを見ていきます。
これらのメリットが貴社の希望と合致するなら、アウトソーシングがおすすめです。
- 直接依頼できる
- 業者に頼める
- クオリティが高い
それぞれ見ていきましょう。
1.直接依頼できる
アウトソーシングのメリットは、仕事を直接依頼できることです。
なぜこれがメリットかというと、お互いの身分が明かされた上で依頼や契約ができるため、コミュニケーションが取りやすいことが挙げられます。
急に発生した業務や緊急で修正が必要な場合など、直接依頼できるアウトソーシングだと安心です。
2.業者に頼める
アウトソーシングのメリットとして、業務を専門業者に頼めることが挙げられます。
なぜなら、多くの専門業者は外注でのみ、仕事の依頼ができるからです。
経験豊富な専門業者に頼みたいなら、アウトソーシングが良いでしょう。
3.クオリティが高い
アウトソーシングのメリットは、全体的にクオリティが高いことです。
その理由は、アウトソーシングでは契約前に過去の実績や評判を細かく調べられるので、実績のない外注先は淘汰されてしまうから。
匿名での委託に比べて、思ったのと違うというトラブルが少ないのはメリットといえます。
アウトソーシングの2つのデメリット
アウトソーシングを前向きに検討しているなら、必ずデメリットも確認しておきましょう。
デメリットを知れば、契約後にこんなはずじゃなかったとならずに済むからです。
- コストが高い
- 納期や内容など融通が効かないことがある
それぞれ解説します。
1.コストが高い
アウトソーシングのデメリットは、コストが高い傾向にあることです。
なぜなら、仕事の質が高いので引き合いも多く、必然とコストが上がってしまうから。
なので、どの程度のクオリティが必要か、費用対効果を考えて任せるのが良いでしょう。
2.納期や内容など融通が効かないことがある
アウトソーシングでは、発注者側のペースで進まないことがあるのもデメリットといえます。
受注業者もたくさんの経験を積んでいるので、取り組み方や方針が固まっているところが多いのがその理由です。
急いでいる案件では、間に合わないこともあるので注意が必要です。
クラウドソーシングの4つのメリット
こちらでは、クラウドソーシングのメリットを紹介します。
アウトソーシングのメリットと比較することで、どちらが意向にあっているかがより明確になるでしょう。
- 低予算から依頼できる
- 依頼先を見つけやすい
- さまざまな依頼方式から選べる
- 早期の納品が期待できる
それぞれ見ていきましょう。
1.低予算から依頼できる
クラウドソーシングのメリットとして、低予算から依頼できることが挙げられます。
なぜなら、不特定多数に依頼をかけるので低価格でも引き受けてくれる人が見つかる可能性があるからです。
例えば、実力はあるがまだ実績が少ない人は、実績作りに重きを置き、低価格でも仕事を引き受けてくれる傾向があります。
なので、受注者の実力を見極めて、低予算でも引き受けてくれる実力者を発掘しましょう。
2.依頼先を見つけやすい
クラウドソーシングのメリットは、依頼先が見つけやすいこと。
特定の業者ではなく、サービス上の登録者全員に募集をかけられるからです。
急いでいる案件や低予算でお願いしたいなど、受注者を探すのが難しいときに使うと良いでしょう。
3.さまざまな依頼方式から選べる
さまざまな依頼方式があるのもメリットです。
クラウドソーシングでは、依頼したい業務に合わせて以下3つの依頼方式から好きなものを選べます。
- プロジェクト方式:お互いの条件をすり合わせたうえで、一対一の契約を結ぶ
- コンペ形式:複数のワーカーから、最善の提案や作品を選んで契約を結ぶ
- タスク形式:発注者の条件で、ワーカーが受注するかを決める
依頼したい業務に合わせて、最適なものを選んでください。
4.早期の納品が期待できる
クラウドソーシングでは、早期の納品が期待できます。
なぜなら、業者と違って朝晩や土日を使って活動しているワーカーも多いからです。
依頼時に期日を明確にすれば、納品可能な人に受注してもらえます。
急いでいる場合に、活用することをおすすめします。
クラウドソーシングの実際の口コミや評判とは?大手サービス2選を徹底解説クラウドソーシングの3つのデメリット
クラウドソーシングのデメリットも必ず確認しましょう。
知らないで契約をして、あとからトラブルになってしまうかもしれないからです。
- 質の低い応募者がいる
- 匿名の受注者とのやり取りになる
- システム手数料がかかる
ひとつずつ解説します。
1.質の低い応募者がいる
クラウドソーシングには、質の低い応募者がいる場合があります。
匿名で誰でもできるため、経験を誇張して記載しているワーカーもいるからです。
本人が書いたプロフィールだけでなく、過去の受注実績などを確認の上、検討することをおすすめします。
2.匿名の受注者とのやり取りになる
匿名のワーカーとやり取りしなければならないのも、デメリットといえます。
なぜなら、本人の特定ができていないため、連絡が取れなくなってしまったり、仕事を途中で投げ出したりしてしまうワーカーがいるからです。
仕事の質も大切ですが、コミュニケーションが円滑にとれるワーカーを選ぶことも大切だといえるでしょう。
3.システム手数料がかかる
システム手数料がかかるのも、クラウドソーシングのデメリットです。
直接的に発注者の負担ではなくても、受注者の手取りが少なくなれば、結局報酬額を上げなくてはならない場合もあるからです。
受注者のことも考えて、システム手数料が低めのところを選ぶのも、ひとつの方法といえるでしょう。
クラウドソーシングは安全なのか。やばいクライアントを見分ける5つのコツとトラブル解決策3選を解説おすすめのクラウドソーシングサービス5選
こちらでは、おすすめのクラウドソーシングサービスを紹介します。
クラウドソーシングは、各サイトによって特徴が異なるので、代表的な5つのサービスを知っておきましょう。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- Craudia
- ココナラ
- ママワークス
それぞれ解説していきます。
1.クラウドワークス
クラウドワークスは、株式会社クラウドワークスが運営している日本で最大級のクラウドソーシングサービスです。
何よりも利用者数や案件数が豊富なのが、特徴にあります。
- 登録者数480万人
- 利用企業78万社以上
- 総契約高157億円
初めて利用する方は登録しておけば間違いないでしょう。
クラウドワークスは、総合型なので幅広い案件の発注・受注に向いています。
2.ランサーズ
ランサーズは、ランサーズ株式会社が運営するクラウドソーシングサービスです。
依頼できる仕事の種類も豊富なので、クラウドソーシングが初めての方におすすめします。
- 登録者数110万人以上
- 導入企業40万社以上
- 総案件依頼数200万件以上
- 依頼総額2,000億円超え
ランサーズでは、質の高いワーカーを「信頼ランサー」と認定することで、ワーカーと発注者を紐づけることが可能です。
そのため、仕事をマッチングする際のアルゴリズムとして、プロジェクトの完了率や評価基準を数値で表しています。
3.Craudia
Craudiaは、株式会社エムフロが運営するクラウドソーシングサービスです。
Craudiaの特徴は以下のとおり。
- 10万円以下の案件でワーカーのシステム手数料15%
- 高セキュリティ:案件の事前審査あり
ワーカー数や案件数は比較的少ないですが、安心して使えるのが特徴。
ワーカーのシステム手数料もほかと比べて約5%少ないので、手取り額が多いのも魅力です。
4.ココナラ
ココナラは、株式会社ココナラが運営する、個人のスキルを売り買いできるスキルマーケットです。
ココナラでは、ワーカーは自身のスキルを出品し、必要とする事業者が購入します。
- 会員登録数262万人
- 登録者数14,000社
- 仕事のカテゴリー200種類以上
- 出品サービス数50万件
数も豊富なので、急いでいる案件でも対応できる人が探しやすいです。
5.ママワークス
ママワークスは、株式会社アイドマ・ホールディングスが運営する主婦のワーカーを集めたクラウドソーシングサービスです。
- 隙間時間を活用したい主婦ワーカーが豊富
- 会員数17万人以上
- 体裁企業数1100社以上
単純なタスク作業から在宅でできるデザイン系の仕事など、隙間時間で仕事の発注や受注が可能です。
初心者の方は、登録してどんなものがあるかを、見てみるのもおすすめします。
クラウドソーシングの案件7選を紹介。初心者・未経験者におすすめのサイト4選や注意点3つも解説アウトソーシングとクラウドソーシングの選び方
アウトソーシングとクラウドソーシングの選び方を解説します。
それぞれのメリットやデメリットを考えると、迷って決められない方も多いでしょう。
- アウトソーシングがおすすめな人
- クラウドソーシングがおすすめな人
上記を参考にお選びください。
1.アウトソーシングがおすすめな人
アウトソーシングがおすすめな人を紹介します。
- クオリティーの高い仕事が必要
- 予算がしっかり確保できる
- コミュニケーションを円滑に取りたい
費用面よりもクオリティを重視するなら、アウトソーシングが向いているでしょう。
2.クラウドソーシングがおすすめな人
クラウドソーシングは、アウトソーシングと比べて費用面が有利です。
そのため、おすすめな人は以下のとおり。
- とにかく費用を抑えたい
- スピード重視
- 任せたい仕事の量が多い
- 専門性の低い仕事を任せたい
多くの予算が確保できない場合に活用できるのが、クラウドソーシングです。
まとめ:アウトソーシングとクラウドソーシングは依頼内容により選ぼう
当記事では、アウトソーシングとクラウドワークスの違いについて、その特徴やメリット・デメリットを解説してきました。
- アウトソーシングとクラウドソーシングでは、クオリティ面・金銭面で違いがある
- 仕事を任せたいなら、それぞれのメリット・デメリットを理解すべき
- クラウドソーシングサービスも特徴がそれぞれなので、複数の登録がおすすめ
クラウドソーシングはアウトソーシングの一種です。
どちらも外部の人に仕事を任せるのは同じですが、特徴やメリット・デメリットが大きく異なります。
任せたい業務の内容や期日に合わせて、どちらが良いかを正しく選択してください。