プログラミングにおける変数名の付け方や具体例を紹介
「プログラミングの変数名としてどんなものが良いのか知りたい」
「変数名の付け方にはどんなものがあるのだろうか」
と思うことはありませんか?
プログラミングで、変数名を付けようとしても、どうやって付けるのかで迷ってしまいますよね。
では、変数名の付け方にはどのようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- プログラミングにおける良い変数名とは
- プログラミングでの変数の付け方
- 変数名などを付けるのに役立つ命名規則
について詳しく解説します。
この記事を読めば、プログラミングにおいての変数名の付け方がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
プログラミングにおける良い変数名とは
プログラミングにおいて、良い変数名とは何かを見ていきましょう。
変数名を適当に付けてしまうと、後で困ったことにもなってしまうのです。
- 良い変数の付け方とは
- 良い変数名を付けるべき理由
- 良い変数の具体例
順を追って見ていきましょう。
1.良い変数名とは
良い変数名は、どんなデータが保存されているかが明確なものです。
なぜなら、いつ、誰が、その変数を使い、コードを見直したり、書き換えたりするかわからないから。
できる限り、簡潔に、具体的な情報が入っているものが良いといえます。
2.良い変数名を付けるべき理由
変数名を考えるのは大変ですが、良い変数名を付けることが大切になります。
なぜなら、
- 変数はプログラムの中で複数回出てくる
- コードは何度も書き換えることがある
- 大きなプログラムになればなるほど多くの人が開発に関わる
といった、理由があるからです。
良い変数名を付けることで、変数の中身のデータが何を表すのか明確になり、いちいち初期設定を見返す必要がなくなります。
なので、後々困ったことにならないよう、必ず適切な名前を付けておきましょう。
3.良い変数の具体例
良い変数名とは、中のデータがどんなものかがわかりやすいものです。
具体例は以下のとおり。
- first_name
- emailText
- navbar_height
ひと目で何の値が保存されているかがわかります。
できる限り、具体性のある名前を付けてください。
プログラミングの変数とは?3つのメリットや使い方を初心者にもわかりやすく解説プログラミングにおける良い変数名の付け方8選
プログラミングにおける良い変数名の付け方を見ていきましょう。
正しい規則に従えば、誰でも良い変数名が付けられるようになります。
それぞれご覧ください。
1.名詞を使う
変数名には名詞を使いましょう。
なぜなら、変数自体がそもそも名詞だからです。
名詞をベースとしながら、形容詞や受動態の動詞を使い、より具体的にします。
変数名を書くときは、ベースが名詞であると覚えておきましょう。
2.できるだけ具体的な名前にする
変数名は、できるだけ具体的な名前にするべきです。
その理由は、変数はいろいろなところに出てくるのを想定しているので、パッと見て何を表しているかがわかりやすい方が良いから。
具体的な名前にすれば、チームで共有するときにも役立ちます。
できる限り、ほかの人が見てもわかる名前にすることを心がけましょう。
3.必要な情報を組み入れる
変数名は、多少長くなっても、必要な情報を入れるようにしてください。
コードを最初から見返さなくても、どんなデータが入っているのかがわかりやすいからです。
例えば、どんな情報を入れておくかは、事前に決めておけば、変数名を決めるときにも迷わずに済みます。
なので、変数名を付けるときには、必ず必要な情報を組み入れるようにしましょう。
4.日本語(ローマ字)を避ける
変数名で日本語を使うのは避けたほうが良いです。
なぜなら、
- プログラミング自体が英語である
- 単語が続くとわかりにくい
- 人によって書き方が異なる発音がある
といった、プログラミング言語は英語がベースという理由があるからです。
やはりベースとなっている英語表記をするのが、自然でわかりやすいといえるでしょう。
5.意味のない単語を入れない
変数名には意味のない単語を入れるべきではありません。
その理由は、無駄に長くなると、タイピングが大変だからです。
必要な情報を入れて長くなるのは仕方ありません。
ですが、無駄に長くなることは避けましょう。
6.集合体は複数形を使う
具体性を増すためのコツとして、集合体では複数形を使うと良いでしょう。
どんなデータを入れるべきかがわかりやすいです。
集合体とは以下のようなデータになります。
- 配列やリスト
- タプル
- 辞書
このような複数のデータを格納する変数には、複数形の単語がおすすめです。
7.boolean型は質問形式で書く
boolean型を格納する変数には、質問形式が使えます。
なぜなら、真偽のどちらが収まっているかが明確になるからです。
わかりやすい命名の例として、
- isEmpty
- is_exist
があります。
この質問に対して、イエスなら真を、ノーなら偽を入れれば良いのです。
8.関連するデータの名前をそのまま使う
変数名に関連するデータがあれば、その名前をそのまま使いましょう。
違う名前を使うと、後でややこしくなってしまいます。
データベースのテーブルやカラムなどが良い例です。
テーブルやカラムの値を保存するのであれば、テーブル名やカラム名をそのまま使うと良いでしょう。
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参考にしたい命名規則5選
こちらでは、参考にしたい命名規則をご紹介します。
実は公に認識されている命名規則はたくさんあるのです。
- スネークケース:アンダーバーを使う
- キャメルケース:大文字を混ぜる
- コンスタントケース:大文字とアンダーバーを使う
- パスカルケース:最初と途中に大文字を入れる
- チェインケース(ケバブケース):ハイフンを使う
それぞれ知っておけば、他人と共有する際にも意思の疎通が簡単になります。
1.スネークケース:アンダーバーを使う
スネークケースは、アンダーバーを使う命名規則です。
単語と単語の間をアンダーバーで結びます。
例えば、以下のようなものがスネークケースを使った変数名です。
- left_bar_color
- footer_container
- scraped_data
とくにPython言語などでよく使われる規則です。
2.キャメルケース:大文字を混ぜる
キャメルケースは、大文字を混ぜる命名規則です。
ひとつ目の単語は小文字で、ふたつ目の単語の最初を大文字にします。
- addFunction
- mixedColor
- plainText
JavaScriptなどでよく見る変数名です。
3.コンスタントケース:大文字とアンダーバーを使う
コンスタントケースは、大文字とアンダーバーを組み合わせた命名規則です。
すべて大文字で、単語間をアンダーバーで結びます。
例としては、以下のとおりです。
- FULL_SCREEN
- FIRST_VAR
- LAST_APP
プロジェクト内で、共通のグローバル変数などで使われます。
4.パスカルケース:最初と途中に大文字を入れる
パスカルケースは、最初と途中に大文字を入れる命名規則です。
それぞれ単語の最初だけ、大文字にします。
- MyView
- OriginalTemplate
- ConnectedLine
最初を大文字にしなければならない、クラス名で使われる方法です。
5.チェインケース(ケバブケース):ハイフンを使う
チェインケース(ケバブケース)は、ハイフンを使う命名規則です。
単語間をハイフンでつなぎます。
- navigation-bar
- generated-number
- context-area
HTMLのクラスやタグ属性などでよく使われます。
プログラミングの変数名で使える単語例を5つの場面別で紹介
プログラミングの変数名で使える単語例をご紹介します。
場面によってよく出てくる単語が異なってくるのです。
- ユーザー認証・権限
- ネットワーク
- データの入出力
- データベース
- データに変更を加える
動詞は受動態などを使い、名詞と組み合わせて使います。
それぞれ見ていきましょう。
1.ユーザー認証・権限
ユーザー認証や権限で使う単語は、よく使います。
Webアプリの開発などでは、ユーザーのアクセスを制限することがよくあるからです。
ユーザー認証や権限で使える単語は以下のとおり。
- certification:3者間認証
- authentication:2者間認証
- identification:利用者・ユーザーの識別
- persmission:許可・アクセス制限
- allow/deny:許可/拒否
アクセス制限やパスワード認証などで使える単語です。
2.ネットワーク
ネットワークの単語も覚えましょう。
サーバーやデータベースなど、ほかのシステムと連携するアプリケーションも多いからです。
- connect/disconnect:通信ができる状態/通信ができない状態
- request/response:リクエスト/レスポンス
これらは、通信時の値などを格納するときに使えます。
3.データの入出力
データの入出力に関わる単語も、適切な場面で使うことが大切。
さまざまなプログラムで、データを出し入れする必要があるからです。
例としては以下のとおり。
- load:読み込む
- save:保存する
- input/output:入力/出力
- set/get:設定する/取得する
- backup:バックアップ
動詞の単語は、受動態にして、ほかの名詞と組み合わせると良いでしょう。
4.データベース
データベース関連の単語も覚えておいてください。
社内システムはもちろん、Webアプリケーションなどでも多用することになります。
- create/drop:(データベースを)作る/削除する
- select:(カラムやテーブルを)選ぶ
- insert:(カラムを)挿入する
- table:テーブル
- column:カラム
主にデータベース用のSQL言語で、使われる単語をそのまま使用します。
データベースのカラムをそのまま使うと、コーディングもしやすいメリットがあるのです。
5.データに変更を加える
データに変更を加える際の単語も覚えておきましょう。
語量が多ければ、よりわかりやすい変数名が作れます。
- to:◯◯へ
- merge:結合する
- change:変更する
- join:つなげる
- exclude/include:除外する/含める
これらの単語を使うと、変数が何を含んでいるのかがわかりやすくなります。
なので、データに変更を加えるときは、うまく活用することが大切です。
プログラミング初心者の2つの疑問
プログラミング初心者のよくある質問にお答えしていきます。
なぜなら、いつかあなたも同じような疑問を抱えたり、チームで抱えている人に出会うかもしれないからです。
- プログラミングの変数とは
- codicとは
それぞれ見ていきましょう。
1.プログラミングの変数とは
プログラミングの変数とは、データを保管しておく箱のようなものです。
なぜなら、通常では出力されたデータはそのままほったらかしになってしまうから。
何度も使いたいデータであれば、変数という箱に保管することで、再利用可能になります。
下記の言葉は、変数と似ているため区別しておきましょう。
- 定数:変数と違い、変更ができないデータの固まり
- オブジェクト:コンピューターの処理対象になるもの
- クラス:オブジェクトの雛形・テンプレートになるもの
- プロパティ:オブジェクトに付属している情報
- メソッド:ひとつの処理をまとめたもの
変数は、データを格納するために、オブジェクトやクラスのなかでも使われます。
2.codicとは
codicとは、変数や関数を命名するときに使えるネーミングツールです。
codicには、
- ダウンロード不要:ブラウザ上で使える
- 無料で使える
- 日本語を英語に自動翻訳
- 単語をアンダーバーで繋ぐ
といった、特徴があります。
変数名を考えるのは、慣れるまで時間がかかるので、コツを掴むまではcodicを使うのもおすすめです。
【CSS】変数の便利な使い方を基礎から紹介!注意点も解説まとめ:プログラミングで変数名を使うなら、統一したルールを作ろう
当記事では、プログラミングにおいて、変数名をどうやって付けるかについて解説してきました。
- プログラミングにおいて良い変数名は、とにかくわかりやすい
- プログラミングにおける変数名の付け方は、いくつもある
- 命名規則を参考にすると、変数名が付けやすくなる
プログラミングの変数名をどのような名前にすれば良いのか、迷い方もいますが、変数名の付け方に答えはありません。
ただし、自由に付けているだけでは、後で誰かが困ってしまいます。
なので、プログラミング言語に合わせた命名規則に従うことが大切です。
どんなルールでも構いませんが、具体的でわかりやすくなるよう、自分の中でも、チームの中でも統一しておくことをおすすめします。