エンジニアのスキル一覧とは。スキルアップする3つの方法も紹介
「エンジニアになりたいんだけど、どんなスキルが必要なのだろうか」
「エンジニアとしてスキルアップする方法を知りたい」
と思うことはありませんか?
これからエンジニアを目指す方にとって、どのようなスキルが就職・転職市場で求められているのか気になってしまいすよね。
では、エンジニアになるためには、どのようなスキルがあると良いでしょうか。
そこで今回は、
- エンジニアに必要な7つの能力
- ITスキルを学ぶ際、エンジニアにおすすめな資格
- エンジニアがスキルアップするための学習方法
について詳しく解説します。
この記事を読めば、自分に合ったスキルの習得方法がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアに求められる7つのスキルとは
ITエンジニアには、開発の上流工程を担当するシステムエンジニアや、プログラミングをおこなうプログラマーがいます。
ほかにもエンジニアの種類は多いですが、共通して求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。
- 論理的思考能力
- ヒアリング能力
- コミュニケーション能力
- プログラミングスキル
- 提案力
- 問題解決能力
- 自己管理能力
ここでは、エンジニアに必要なスキルについて解説していきます。
1.論理的思考能力
論理的思考能力は、エンジニアに必須な思考法です。
なぜなら、プログラミングで処理を書いていくとき、筋道を立ててアルゴリズムを組み立てていく必要があるからです。
例えば、
- コード間の関連性を読み解く力
- わかりやすく言語化する力
といった、プロジェクトチームで仕事をする上で論理的思考能力があると問題解決が早くなります。
2.ヒアリング能力
ヒアリング能力は、とくにシステムエンジニアに必須なスキルです。
その理由は、顧客の要望を的確に掴み、システムを実現していく必要があるから。
ヒアリング能力が高いと、問題が見える化されるので解決までスムーズにいきます。
なので、必要な情報を引き出せるように、事前に顧客情報を把握しておくことが大切です。
3.コミュニケーション能力
エンジニアは、プロジェクト単位で仕事をおこなうため、コミュニケーション能力が大切。
長時間パソコンを見ているイメージもありますが、プロジェクトチームで意思疎通ができないと仕事の進捗が遅れてしまいます。
- チームで共有して作業をおこなう
- ほかの人が書いたコードを改修する
このように、エンジニアはチームで開発を進めていくので、コミュニケーションを上手く取れる方が良いのです。
4.プログラミングスキル
プログラムスキルは、エンジニアが身に付けておきたい基礎知識です。
なぜなら、プログラミングは設計にも深く関わっているから。
- プログラム設計能力
- プログラムの欠陥部分を修正する、デバッグ能力
プログラミングスキルがあると、システムをプログラムで表現できるので仕様とプログラムの面からプロジェクトに貢献できます。
5.提案力
エンジニアには提案力も求められます。
わかりやすく相手に提案できると、顧客のニーズに合ったものづくりができるからです。
最近では、テキストのやり取りが主流になっているので、相手に伝わる文章力も大切。
提案する際には、相手に伝わっているか、認識をすり合わせる必要もあります。
6.問題解決能力
エンジニアは、わからないことでも自分で解決できる力が必要です。
その理由は、すでにあるプロセスに沿って仕事をするのではなく、新しいものを生み出していくから。
- ツールやアプリのバージョンが変わる
- 仕様に変更が加わる
- 実装方法がわからない
このような場面でも、問題解決能力があれば自分で調べて進めることが可能です。
7.自己管理能力
エンジニアは、心身の健康を維持するためにも、自己管理能力が必要になります。
とくに納期前は、残業があって家に帰る時間が遅くなり激務に追われることもあるのです。
自分の体調や気分をコントロールできると、仕事を嫌いにならずに長く続けられます。
IT業界でメンタル不調になる人は多いので、適度な運動や睡眠、食事のバランスを心がけることが大切です。
エンジニアがスキルアップする3つの方法
エンジニアがスキルアップするには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、エンジニアが技術を高める方法を紹介します。
- 資格を取得する
- エンジニアの副業をする
- レベルの高い企業へ転職する
では、見ていきましょう。
1.資格を取得する
資格を取得するのは、技術習得の近道です。
なぜなら、専門となる知識を体系的に学べるから。
- 学びたいプログラミング言語の資格
- ネットワークに特化した資格
- セキュリティやクラウドに特化した資格
このように、自分の強化したい分野の資格を取得することで、スキルを高められます。
2.エンジニアの副業をする
個人のスキルを高めるには、エンジニアの副業をおすすめします。
エンジニアの副業 | 必要なスキル一覧 |
---|---|
HTML/CSSコーディング | HTML、CSS、JavaScript、WordPress |
LP制作 | HTML、CSS、JavaScript、Illustrator、Photoshop、UI/UX |
Android・iPhoneアプリ開発 | Java、Kotlin、Swift、Objective-Cの実装スキル |
プログラミング講師 | プログラミングスキルやコミュニケーション能力 |
上記のほかにも、さまざまな種類があり自分に合ったものを選べます。
副業は、最新のトレンドを知れるので、学べる機会として最適です。
3.レベルの高い企業へ転職する
ひとつの企業で経験できる技術には限りがあるので、今よりレベルの高い企業や、ほかのエンジニア職種に転職するのもありです。
新しい環境に身を置くことで、自分の知らない知識を学べるからです。
エンジニアは技術を磨き続ける必要があるので、プログラミング言語においても複数使いこなせる方が重宝されます。
なので、転職もスキルアップの方法のひとつと覚えておきましょう。
ITスキル習得におすすめな資格7選
エンジニアにおすすめな資格には、どのようなものがあるでしょうか。
ここでは、スキルアップに繋がる資格について紹介します。
- 基本情報技術者試験
- PHP技術者認定試験
- Python3エンジニア認定試験
- Oracle認定Javaプログラマ
- Android技術者認定試験
- LinuC|Linux技術者認定試験
- CCNA|シスコ技術者認定
ひとつずつ見ていきましょう。
1.基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、資格保有者も多い有名な国家資格です。
そのため、エンジニアのスキル証明となる位置づけがあります。
- 筆記と、CBT試験
- すべてのエンジニアに向いている資格試験
- プログラム言語の問題は選択式(C言語、Java、Python、アセンブラ、表計算)
情報処理技術者試験には、登竜門と言われるITパスポートがありますが、基本情報技術者試験まで取得すると評価に繋がりやすいと言われています。
2.PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験は、PHPプログラミング言語のスキル証明として需要のある資格。
- 初心者におすすめな言語
- Web制作では必須の知識
- 試験レベルに応じて、初級、上級・準上級、認定ウィザードとある
Webページが作れるWordPressもPHPで構成されているため、PHPが実装できると、WordPressのカスタマイズも可能です。
3.Python3エンジニア認定試験
Python3エンジニア認定試験は、今人気の言語のため、資格需要の高い資格です。
資格保有者数も少ないので、エンジニアが今後身に付けたいスキルといえます。
- CBT形式の試験
- 機械学習エンジニアに必須なスキル
- データサイエンスに関連した資格
データサイエンスを駆使するデータサイエンティストにも、Python言語は必須です。
4.Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Java言語のプログラミングスキルを証明できる資格です。
プログラマーのプログラミング能力の向上に役立ちます。
- Javaの実力確認ができる
- Javaはシステムエンジニアやプログラマーに必須スキル
- 難易度が低いものから、Bronze・Silver・Goldとある
Oracle社が認定している資格なので、世界共通の基準により評価される資格です。
5.Android技術者認定試験
Android技術者認定試験は、Androidエンジニアにおすすめな資格です。
- Android関連のスキルを証明できる
- Androidアプリ開発は、副業案件も多い
Android技術者認定試験は、アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験のふたつの試験から用意されています。
6.LinuC|Linux技術者認定試験
Linux技術者認定試験は、Linuxシステムの基本操作とシステム管理を証明できる資格です。
- Web系エンジニアに必要な基礎知識
- 資格需要が多い
- クラウドのセキュリティを理解できる資格
IT業界では、今後AIやクラウド等のDX案件が増えると言われているため、Linuxを学んでおけば、エンジニアとして活躍できるでしょう。
7.CCNA|シスコ技術者認定
シスコ技術者認定は、ネットワークエンジニアにおすすめできる資格です。
- CBT方式の試験
- ネットワークを学習できる
- ネットワークのトラブルシューティングが学べる
ネットワークエンジニアは不足しているため、資格を持っていると評価されるでしょう。
フロントエンドに役立つ資格9選|身に付けるべきスキルから将来性までを徹底解説エンジニアの4つの学習方法
こちらでは、エンジニアの技術を磨くための学習方法について解説します。
自分に合ったスタイルで学ぶ方が、知識の定着に繋がりやすいです。
- 参考書籍を読む
- オンライン学習サービスを利用する
- プログラミングスクールに通う
- 学びをアウトプットする
それぞれ見ていきましょう。
1.参考書籍を読む
基礎学習には、参考書を一通り読むのがおすすめ。
なぜなら、書籍を読むと学習の全体像を把握しやすいメリットがあるからです。
例えば、目次や索引などを利用して、学習の進め方も工夫できます。
プログラミング学習に限っては、実際に手を動かした方が早く習得できるため、書籍は参考程度にしましょう。
2.オンライン学習サービスを利用する
独学で学習したいエンジニアには、オンライン学習サービスがおすすめです。
- Progate(プロゲート)
- ドットインストール
- Udemy(ユーデミー)
Progateとドットインストールは、プログラミング初学者から人気の高いサービスなので、自分で学習を進めてみると良いでしょう。
3.プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールは、独学では得られないモチベーションを刺激してくれるメリットがあります。
- レスポンスが早い
- 現役エンジニアから学べる
- 短期集中で学習できる
ほかにも上記のようなメリットがあるため、一人で学ぶのに限界を感じている方におすすめです。
4..学びをアウトプットする
エンジニアのスキルは一朝一夕で身に付くものではないので、インプットした学びをアウトプットする必要があります。
なぜなら、アウトプットすることで、学習の理解度が上がり結果が出やすくなるからです。
- Twitterで学んだ内容をツイートする
- プログラミングノートを取る
- 第三者に学習内容を話す
IT業界の経験が3年あったとしても、新しい言語の習得や、プロジェクトに関する勉強が付いてくるので、アウトプットの習慣が大切です。
アウトプットのトレーニング方法8選!メリットや注意点・おすすめの本を解説今後求められるエンジニアのスキル
IT業界はスピードで進化していくため、今後求められる技術に対応する必要があります。
ここでは、これからエンジニアに求められるスキルについて見ていきましょう。
- DX案件に対応できる人材
- マネジメントスキル
- 複数の案件や言語に対応する力
それぞれ解説していきます。
1.DX案件に対応できる人材
今後多くの企業で、DX(デジタルトランスフォーメーション)といったITと一体化するビジネスモデルが推進されています。
なので、下記のようなスキルがエンジニアに求められるでしょう。
- データサイエンス
- AI・人工知能
- ノーコード
企業のIT化がさらに進むと予測されるため、データサイエンスを駆使するデータサイエンティストなど、DXに対応できるエンジニア需要が高いのです。
2.マネジメントスキル
IT人材不足に伴って、優秀なエンジニアの採用に難航している企業が多くあります。
マネジメント能力は、プロジェクトを成功に導く鍵のため、マネジメントできる人材はこれから求められるでしょう。
例えば、プロジェクトマネジャーの役割を担えるエンジニアと、そうでないエンジニアでは、マネジメントできる人材を選ぶ企業もいます。
エンジニアのキャリアルートには、技術を極める道もありますが、マネジメント経験があると転職に有利になるでしょう。
3.複数の案件や言語に対応する力
エンジニアには、複数の案件や言語に対応する力も必要といえます。
なぜなら、フリーランスなら案件を掛け持ちすることもあるし、ひとつの企業にいても案件によって対応言語が変わるからです。
複数の言語のプログラミングができると、
- 希少価値の高いエンジニアとして評価される
- 転職に有利になる
といったメリットがあります。
最近では、エンジニア副業も注目されているので、仕事を掛け持ちする人は多くなるでしょう。
DX人材とは?必要なスキル5つやマインドセット、役割について解説まとめ:エンジニアのスキルを証明するために、日々の学習を継続しよう
本記事では、これからエンジニアになりたい人に向けて、エンジニアに求められるスキル一覧や、スキルアップする方法について紹介しました。
- エンジニアに求められるスキルは、プログラミング能力のほかに提案力がある
- エンジニアの学習方法には、参考書籍やプログラミングスクールを活用しよう
- 資格取得は、スキルを身に付けるためにおすすめ
これからITエンジニアになる方は、どのようなエンジニアになりたいのか明確にして、取得すべきスキルを見極めることが大切。
その理由は、エンジニアの就職先によって、求められるスキルが変わってくるからです。
とはいえ、エンジニアに必要なスキルや学習方法、スキルアップ手法には、共通した点があるので、目標に合わせて磨いていきましょう。
学習のモチベーションが続かない方には、プログラミングスクールがおすすめです。
自分の継続できるやり方で、エンジニアのスキルを身に付けていきましょう。