未経験からIT転職は難しい?狙える職種や勉強方法とは?コツを紹介!

公開日: 2022.12.13
更新日: 2024.01.29
未経験からIT転職は難しい?

「未経験でもIT業界に転職できるのだろうか」
「転職するときのコツを知りたい」

と思うことはありませんか?

IT業界に転職しようとしても、未経験では何から手をつければいいか迷ってしまいますよね。

では、失敗せずに転職するにはどのようなポイントがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 未経験からIT業界に転職することは本当にできるのか
  • IT業界にはどのような職種があるのか
  • 知っておきたい転職のポイント

について詳しく解説します。

この記事を読めば、IT業界の詳しい職種・転職のコツがわかります

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

IT業界に未経験で転職する前に知っておくべきこと3つ

未経験からIT業界へ転職したい女性

結論からいうと、未経験であってもIT業界への転職は可能です。

以下3つの点に注意しながら今後のキャリアを考えていきましょう。

  1. 未経験からIT業界で転職することは可能
  2. 20代はポテンシャル採用も可能
  3. 30代以降は経験やスキルが求められる

それぞれの内容をみていきます。

1.未経験からIT業界で転職することは可能

未経験からIT業界への転職は可能です。他業界からIT業界に転職した例も多くあります

もちろん仕事をする上でITスキルや知識は必要になりますが、これらの知識は実際に働きながら学ぶことができます。

プログラミングスクールで転職する前からスキルを身につけることも可能です。

以下記事内の「未経験からIT転職した人の体験談」で、未経験からIT転職した方々の体験談を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

2.20代はポテンシャル採用も可能

ポテンシャル採用とは、本人の将来性を重視し採用すること。

20代の内は、経験よりも、成長の可能性とビジョンが評価されるのです。

とはいえ、面接で十分なコミュニケーションを取るには、最低限の知識が必要不可欠です。

未経験でも研修・実績を重ねていけば、エンジニアやデザイナーとして活躍できる可能性は十分あるでしょう。

it業界で見られるポテンシャル採用とはIT業界で見られる「ポテンシャル採用」とは何か?そのメカニズムと利用時のコツを解説

2.30代以降は経験やスキルが求められる

IT業界は、30代以降でも未経験から参入できます。

ただそのためには、十分な知識とスキルを身につけておくべきです。

20代未経験者と比べるとハードルはどうしても高くなってしまうので、本人のやる気・今後の明確なビジョンも必須です。

前職での経験をアピールすることや、勉強の成果をまとめたポートフォリオを作るなどのコツをつかめば転職は可能でしょう。

IT業界への転職を30代未経験から成功させる方法IT業界への転職を30代未経験から成功させる方法|内定に繋げる4つのステップも解説

まず知っておきたいIT業界の5つの分類

IT業界について説明する人たち

IT業界はざっくり5つに分類されます。

  1. ソフトウェア業界
  2. ハードウエア業界
  3. 通信インフラ業界
  4. 情報サービス業界
  5. インターネット・Web業界

自分がどの業界に興味があるか考えてみましょう。

1.ソフトウェア業界

仕事内容・パソコンやスマートフォンのシステム開発
・ExcelやPhotoshopなどのアプリケーション開発
職種・システムエンジニア
・プログラマー
・ネットワークエンジニア
・ITコンサルタント
・ゲーム制作エンジニア
・セールスエンジニア
ポイント市場規模が大きい業界ではありますが、人材不足ともいわれており、ここ数年多くの企業が未経験者を採用する傾向が強くなっています。
it業界 ソフトウェア業界IT業界のソフトウェア業界とは?職種の内容や将来性を解説

2.ハードウエア業界

仕事内容パソコンや家電など、目に見える部分の機器の設計から販売まで担当
職種・セールスエンジニア
・組み込みエンジニア
ポイント未経験から転職するには難しい業界ではありますが、現在ではIotの活用も進んでいますし、ハードウェアの需要は今後も高まっていくので狙い目でしょう。
IT業界におけるハードウェアとは?IT業界におけるハードウェアとは?市場規模や将来性を初心者にも分かりやすく解説!

3.通信インフラ業界

仕事内容Wi-Fiや電話など回線を支える業界
職種・ネットワークエンジニア
・カスタマーエンジニア
・セールスエンジニア
ポイントNTTドコモ・SoftBank・KDDIなどが代表的で、生活基盤を支えるとても重要な役割を担っている企業があります。5Gを中心とした最新技術にも注目されています。

4.情報サービス業界

仕事内容・企業向けにシステムの構築・改善をおこなう(通称SIer)
職種・ITコンサルタント
・セールスエンジニア
​​​​・システムエンジニア
ポイント富士通やNECなどのBtoC企業が代表的にあります。

5.インターネット・Web業界

IT業界についてもっと詳しく知りたいかたはこちら(↓)

IT業界のすべて【IT業界の全て】これを見れば間違いなし!IT業界の知識総まとめ

IT業界未経験者におすすめの職種6選

未経験からの転職におすすめな職種

IT業界といっても職種は幅広いことがわかりました。

ここではIT未経験者におすすめの職種を紹介します。

  1. IT事務・ITサポート事務
  2. ネット広告運用・Webマーケティング
  3. IT営業
  4. プログラマー・コーダー
  5. Webデザイナー
  6. システムエンジニア(SE)

それぞれ順番にみていきましょう。

1.IT事務・ITサポート事務

IT知識が必要な事務作業をおこないます。

システムを開発したりコードを書くわけではないので、未経験でも働きやすい職種なのです。

WordやExcelをはじめとしたパソコンスキルが必要で、以下のような業務を担当することが多いです。

  • 書類作成
  • データ入力
  • 社内備品の管理
  • カスタマーサポート
  • 来客対応

業務内容としては一般的な事務作業とほぼ同じですが、IT用語を理解する必要があるため、知識は身につけておきましょう。

2.ネット広告運用・Webマーケティング

ネット広告運用・Webマーケティングの仕事内容は、広告やサイトを運用し、売り上げや集客を増やすことです。

クライアントと話し合う機会も多いので、円滑にやりとりできる能力が求められます。

具体的には次のような業務をおこないます。

  • SNS運用
  • SEO対策
  • アクセス解析
  • リスティング広告運用

実際にコンテンツを作成することは少ないのですが、知識や技術力があるマーケターは現場で重宝されやすいです。

3.IT営業

IT営業は、自社で開発したシステムやサービスを販売する仕事で、技術営業と呼ばれることも。

サービスの特徴を伝えるために、専門知識をしっかりと身につける必要があります。

例えば、次のようなものを企業に紹介しています。

  • クライアントが求めるシステムの開発
  • Webサイトの制作
  • パッケージソフト

クライアントと自社の間を取り持つ存在でもあるので、コミュニケーションするのが得意な人におすすめです。

4.プログラマー・コーダー

プログラマー、コーダーは未経験からでも入りやすい技術職で、コーディングやバグの対応をします。

違いは下記のとおりです。

  • プログラマー:システムエンジニアが作成した仕様書に基づいて、コーディング。
    システム系やWeb系など担当領域によって使用するプログラミング言語は異なります。
  • コーダー:Webデザイナーが作成したデザインに基づいて、コーディング。
    LPや企業のホームページなどを制作します。

ここで経験をつむことで、次のキャリアを目指すことも可能です。

5.Webデザイナー

Webデザイナーはクライアントの意向をもとに、サイトやバナーのデザインを作成します。

デザイナーがコーディングまで担当する会社も存在します。

デザインの勉強だけでなく次のようなものを身につけておきましょう。

  • 最低限のコーディング知識
  • デザインツールの使用方法
  • マーケティングの知識

伝えたいことをデザインに落としこむには、さまざまな知識が必要なのです。

6.システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、クライアントの求めるシステムやソフトウェアの開発に関わります。

担当範囲は多岐にわたり、

  • システムの要件定義
  • システム全体の構成・プログラミング
  • プロジェクトのマネジメント

などを担当します。

システムエンジニアを経て、プロジェクトマネージャーを目指す人も多いです。

プログラマーとシステムエンジニアの違いとはプログラマーとシステムエンジニアの違いとは?向いている人の特徴とキャリアパス3選を解説

IT業界への転職におすすめの資格5選

転職におすすめな資格を勉強する人たち

IT業界への転職を考えていても、実績がなければ難しいと思っていませんか?

資格は必須ではありませんが、ほかの未経験者と差をつけるためにも、資格を取得しアピールすることは大事です。

ここでは未経験者におすすめの資格を5つ紹介します。

  1. 基本情報技術者試験
  2. ITパスポート試験
  3. MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
  4. LinuC(Linux技術者認定試験)
  5. CCNA

それでは詳しい内容をみていきましょう。

1.基本情報技術者試験

基本情報技術者は、ITエンジニアの登竜門とも呼ばれている国家資格です。

出題範囲は広く、テクノロジーやマネジメントまでITに関する包括的な知識を問われるため、IT人材として活躍するための基本知識が身につけられるでしょう。

また、合格率は40%程度を推移しており、独学でも合格することは可能なレベルです。

IT業界未経験の方には、最もおすすめな資格といえるでしょう。

2.ITパスポート試験

ITパスポートは、情報処理技術者試験のうち最も難易度が低い、エントリーレベルの資格です。

テクノロジーだけでなく、法務やマーケティングに関する知識も問われるため、IT業界で働くための基礎知識を漏れなく身につけられるでしょう。

応募者数は100万人を超え、IT系の資格の中では、もっとも人気のある資格のひとつです。

合格率は50%程度となっており、過去問もたくさん公開されているため、独学でも十分に合格可能でしょう。

3.MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

MOSはWordやExcel、PowerPointでの実務ができることを認定する資格です。

勉強した内容を業務でそのまま使えるため、非常にコストパフォーマンスの良い資格だといえるでしょう。

資格には一般レベルと上級者レベルの2種類があり、それぞれ合格率は一般レベルで80%、上級者レベルは60%ほどとなっています。

MOSは世界的に有名な資格のため、業務でマイクロソフトのソフトウェアを使用する方は、取っておいて損はないでしょう。

4.LinuC(Linux技術者認定試験)

LinuCは、サーバーエンジニアにおいて必須となるLinuxの専門知識があることを認定する資格です。

Linuxはシステム開発において幅広い領域で使われているOSです。

サーバーエンジニアとしてキャリアをつくっていきたい場合は、LinuCを取得することで選択肢が広がる可能性があります。

試験内容はレベル1からレベル3までの3段階となっており、レベル3では

  • サーバー
  • クラウドシステムの運用
  • クラウドシステムの保守

など専門性の非常に高い内容も出題されます。

書籍やネット上で学べる環境も揃っているため、サーバーエンジニアの資格としては取得しやすい部類に入るでしょう。

5.CCNA

CCNAとは、シスコシステムズ合同会社が運営する、ネットワークエンジニアの登竜門的な資格です。

その理由は、試験ではネットワークの設計や構築、運用、保守まで、包括的な知識が問われるからです。

具体的には、無線接続やルーティング、セキュリティなどに関する問題が出題されます。

CCNAを取得することは、ネットワークエンジニアとしての最低限の知識を持っていることの証明にもなります。

ネットワークエンジニアとしてキャリアをつくっていきたい方に、最もおすすめの資格だといえるでしょう。

アルゴリズム-基本情報基本情報技術者試験のアルゴリズム問題の勉強法や解き方を徹底解説

IT業界の年収はどれくらいなのか

IT業界の年収が気になる女性

IT業界の平均年収は、職種によってかなり差があります。

具体的には、次のとおりです。

  • システムエンジニア(SE):335〜967万円
  • ITコンサルタント:396〜1,286万円
  • プロジェクトマネージャー:366〜1,154万円
  • フロントエンドエンジニア:353〜1,013万円
  • カスタマーエンジニア:346〜1,012万円
  • Webディレクター:351〜878万円
  • Webデザイナー:332〜888万円

これだけ差があるということは、スキルと年収は比例していることを示しています。

初心者のうちは年収が低いかもしれませんが、努力次第で年収は上がっていくでしょう。

it関係の仕事IT関係の仕事15選!年収や未経験から就職するステップを徹底解説

未経験からIT転職した人の体験談

冒頭でも紹介したように、未経験であってもIT転職は可能です!

以下の記事では、実際に未経験や他業界からIT転職した方々の体験談を紹介しています。ぜひご参考に。

未経験からエンジニア転職をした人のリアルな話

未経験から大手IT企業のエンジニアに転職成功した体験談

不動産営業をしながら転職活動をしエンジニアに転職に成功した人の勉強方法

未経験からIT業界に転職するときの3つのポイント

未経験からIT業界に転職したい人たち

ここでは、未経験からの転職で失敗しないためのコツを紹介します。

転職すれば終わりというわけではないので、その先を見据えた準備をしておくべきです。

  1. 未経験者でも受け入れてくれる企業を探す
  2. 自分の興味に沿ったキャリアパスを決めておく
  3. 情報収集をしっかりおこなう

それでは詳しくみていきましょう。

1.未経験者でも受け入れてくれる企業を探す

IT業界の需要は日々高まっていますが、人材は常に不足しています。

そのため、自社で教育していくのが前提の企業もあります。

年齢が若ければ若いほど採用されるチャンスは大きいでしょう。

ただし、受け身の姿勢では成長できないので、最初は大変だと思いますが意欲的に勉強していきましょう。

2.自分の興味に沿ったキャリアパスを決めておく

今後のキャリアのことを考えていなければ、転職できたとしてもその後挫折してしまう可能性があります。

自分の興味をもとに、やりたいことだけははっきり決めておきましょう。

未経験可の職種からスタートし、専門性の高い職種にキャリアアップしていくのもおすすめです。

また、ふわっとした考えのままでは企業側も気持ちよく採用できません。

キャリアパスなどがまだ考えられないという場合は、転職経験者やエージェントに相談するのもひとつの手です。

3.情報収集をしっかりおこなう

転職に失敗しないためには、情報収集をしっかりおこなう必要があります。

IT業界にはさまざまな職種が存在するからです。

自分の適性に合うものや、興味があるものをしっかり分析しましょう。

働きたい職種が決まれば、次は企業についてもリサーチします。

知名度やなんとなくで選ぶと失敗する可能性が高いので気をつけましょう。


IT転職をする際、面接で志望理由を聞かれたら何と答えるか悩みませんか?

以下の記事ではIT転職をする際の面接でのよくある質問とその解答例について書かれています。ぜひ参考にしてみてください。

it業界 転職 理由IT業界に多い転職理由5選|転職前に考えるべきことと面接での回答例を紹介

まとめ:未経験でも20代であれば、転職できる可能性は十分にある

本記事では、IT業界に未経験のまま転職できるのか疑問を持っている方に向けて、職種やおすすめの資格、転職のコツを紹介しました。

  • 20代未経験からIT業界に転職する場合、ポテンシャル採用も可能
  • 30代未経験からIT業界に転職する場合、事前に勉強しスキルを身につけておく必要がある
  • IT業界の職種は幅広いので、情報収集をしっかりおこなうべき

未経験であっても、本人の将来性と意欲があれば転職できる可能性は高いです。

事前に勉強し、資格を取得したり、ポートフォリオなどを準備しておくことで、さらに有利になるでしょう。

未経験からIT業界に転職するには、最低限の業界知識と理想とするキャリアパス、そしてなにより興味をもつことが大事です。

転職後のミスマッチを防ぐためにも、自己分析・業界分析をしっかりおこないましょう。

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