エンジニアは理系出身が有利?文系が活躍するために必要な能力や対策4選も紹介
「エンジニアって理系の方が有利なのだろうか?」
「理系のエンジニアの方が出世しやすいのかな?」
と思うことはありませんか?
理系の方が有利という噂を聞くと、文系出身の方は向いているのか気になってしまいますよね。
では、エンジニアは本当に理系の方が有利なのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニアと理系文系の関係性
- 理系のエンジニアの収入や出世の実態
- 文系でも活躍するエンジニアになれるのか
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアと出身学部の関係性がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアは理系の方が有利なのか
エンジニアを目指す多くの人が気になるのが、理系と文系の間の格差です。
実際、エンジニアは理系の方が有利だという噂も、世間に流布しています。
- 理系も文系も待遇に大差はない
- 理系の方が有利な面もある
ここでは、本当にエンジニアは理系が有利なのかについて解説していきます。
1.理系も文系も待遇に大差はない
エンジニアにとって、理系も文系も待遇にそれほど大きな差はありません。
したがって、
- 理系出身のエンジニアの方が大幅に収入が高い
- エンジニアは理系でないと出世できない
などの噂は、真に受けない方が賢明です。
実際、文系出身でも活躍するエンジニアは大勢います。
まずは、自分は文系だからエンジニアは無理という先入観を捨て去りましょう。
2.理系の方が有利な面もある
理系も文系も待遇に大差はありませんが、理系の方が有利な面があるのも事実です。
なぜなら、文系出身の場合、プログラミング経験や開発経験がないと新卒の採用が難しくなるケースがあるから。
例えば、大学でプログラミングなどを専攻している人は、そうでない人に比べて有利な位置にあります。
また理系の場合、文系よりも初任給が少し高く設定されているケースも少なくありません。
しかし、差があるのはあくまで最初だけであり、文系であっても後からいくらでも挽回することが可能です。
エンジニアの年収事情
エンジニアの年収は、理系と文系の間の格差として頻繁に挙げられます。
では、本当に理系と文系の間には年収に大きな差があるのでしょうか?
- エンジニアの平均年収
- 初任給の平均は理系の方が高い
- キャリアを積めば収入の差はなくなる
そこで以下では、エンジニアの年収事情について解説していきます。
1.エンジニアの平均年収
2021年のdodaの調査によると、ITエンジニアの平均年収は438万円となっています。(出典:doda|平均年収ランキング)
同調査による全業種の平均年収が403万円だということを考えると、エンジニアの年収は平均より高いです。
もちろん、年齢や所属企業によって年収の値は異なります。
企業内で出世したりフリーランスで活躍した場合、年収1000万円超えも十分に可能です。
2.初任給の平均は理系の方が高い
エンジニアの初任給は、平均的に理系の方が高い傾向にあります。
リクナビがおこなった調査によると、文系出身の初任給の平均が19.98万円なのに対し、理系出身者の平均は21.04万円。(出典:リクナビ)
つまり、理系と文系で初任給に1万円ほどの違いがあるということになります。
主な違いの要因は、理系の学習内容とエンジニアの仕事内容の親和性などです。
スタート地点では、理系出身のエンジニアの方が少しだけ有利だといえます。
3.キャリアを積めば収入の差はなくなる
スタート地点では理系が若干有利ですが、キャリアを積めば収入の差はなくなります。
事実、リクナビの調査によると、30歳以降のエンジニアの年収は理系も文系も600~700万円ほど。
つまり、ある程度キャリアを重ねて結果を出せば、理系も文系も関係ないということです。
文系出身だからといって、引け目を感じたり出世を諦めたりする必要はまったくありません。
文系が活躍するエンジニアになるために必要な能力3選
待遇に大きな差こそないものの、スタート地点では多少理系の方が有利なのも事実です。
しかし、文系でも活躍するエンジニアになれます。
- プログラミングのスキル
- 論理的な思考力
- コミュニケーション能力
以下では、文系が活躍するエンジニアになるために必要な3つの能力をご紹介します。
1.プログラミングのスキル
エンジニアとして活躍するなら、プログラミングのスキルは必須です。
職種によって業務内容は違いますが、どのエンジニアでもプログラミングの知識や技術は基本。
理系出身の場合、大学でプログラミングを学んでいる人も少なくありません。
よって文系が追いつくためには、独学やプログラミングスクールなどでスキルを磨く必要があります。
現役の文系大学生であれば、在学中からプログラミングを学んでおくのがおすすめです。
2.論理的な思考力
論理的な思考力も、活躍するエンジニアに必要な能力のひとつです。
なぜなら、システムの設計やプログラミングの工程では、論理的な思考力が欠かせないからです。
エンジニアはプログラミング言語にくわえて、数字やデータに触れる場面も少なくありません。
数字やデータは、論理的に扱って初めて課題解決に役立ちます。
活躍するエンジニアを目指すのであれば、日常的に物事を論理的に考える癖をつけましょう。
3.コミュニケーション能力
エンジニアには技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力も必要です。
なぜなら、クライアントへのプレゼンやチーム内のミーティングなど、コミュニケーションをとる機会が多いから。
世間的なエンジニアのイメージは、ひとりで黙々とパソコンに向かい合っている姿です。
しかし実際は、他人と一緒に仕事を進めていきます。
したがって、技術的なスキルと同時に、コミュニケーション能力も向上させていきましょう。
エンジニアに必要なコミュニケーション能力を確実に手に入れる!理系の方がエンジニアに就職しやすい?
就活でよくある質問に、理系の方がエンジニアに就職しやすいのかというものがあります。
学んでいる内容や適性を考えると、理系の方が就職しやすいという考えが浮かぶのも無理はありません。
- 理系の方が面接で有利な場合もある
- 文系は就活前に対策を打とう
そこで以下では、理系の方がエンジニアに就職しやすいのかという疑問について解説していきます。
1.理系の方が面接で有利な場合もある
エンジニアの就職面接において、確かに理系の方が有利な場合はあります。
なぜなら、大学で専門的にプログラミングを学んできた学生は、面接で高い評価を受けるからです。
大学での専攻以外は同じような評価の学生がふたりいた場合、最終的には理系か文系かで決定されることもあります。
また、理系の方が重宝されるからこそ、初任給の平均額も理系の方が1万円ほど高いのです。
理系だということが決定打になることはありませんが、若干有利であることは理解しておきましょう。
2.文系は就活前に対策を打とう
理系の学生に後れを取らないため、文系の学生は就活前に対策を打つ必要があります。
就活前に対策しておけば、プログラミングを学んできたような理系学生とも十分戦えます。
今回は、文系学生におすすめの対策を4つ見ていきましょう。
プログラミングの学習
エンジニアを目指すことが決まっているのであれば、早めにプログラミングの学習を開始する必要があります。
在学中にプログラミングのスキルを習得していれば、面接では大きなアピールになるからです。
現在は、プログラミングを学ぶ環境は非常に充実しています。
なので、市販の参考書でもプログラミングスクールでも、自分に合った方法でプログラミングを学びましょう。
ポートフォリオを作成する
ある程度プログラミングのスキルが向上すれば、ポートフォリオを作成するのもおすすめです。
ポートフォリオを作成しておけば、自分のプログラミングスキルが目に見える形で提示できます。
また、ポートフォリオは就活だけでなく、仕事の現場や転職時にも役立ちます。
まずは簡単なポートフォリオを作成し、徐々にレベルを上げていきましょう。
ポートフォリオが高度であればあるほど、面接官の印象は良くなります。
インターン経験を積む
実際にIT系の企業でインターンをしてみるのも、就活の対策として有効です。
インターンでは技術的なスキルはもちろん、社会人としてのマナーや基礎体力も向上できます。
また、インターンをするなかであった出来事は、面接で話すエピソードになることも。
時間に余裕がある方は、インターン先の企業を見つけて応募してみましょう。
エンジニアを目指す動機を固める
エンジニアを目指す動機は、面接官側の重要な判断材料になります。
面接で最後の決め手となるのは、この学生と一緒に働きたいかという一点です。
そのとき、どれだけスキルや経験があっても、熱量や動機が不十分な人は敬遠されてしまいます。
反対に、それほど技術がなかったとしても、明確な動機や高い熱量があれば、面接官の心を動かすことは可能です。
自分がエンジニアを目指す理由を納得できる形で伝えられるよう、面接前に対策を打っておきましょう。
文系でもIT業界に就職できる?役立つ資格や就職に失敗しないためのポイントを解説エンジニアと理系に関する質問
エンジニアと理系の関係について、まだ疑問や不安が残る方も多いでしょう。
疑問や不安を残したままエンジニアを目指しても、途中で挫折する可能性が高いです。
- システムエンジニアとは?
- 文系出身のシステムエンジニアもいる?
- 文系が理系より出世できる?
そこで以下では、エンジニアと理系に関する質問に回答していきます。
1.システムエンジニアとは?
システムエンジニアとは、主にシステムの設計を担当するエンジニアです。
実際にプログラミングをするというよりも、その前段階の設計図を作るものとイメージしてください。
システムエンジニアはシステムの設計のため、クライアントへのヒアリングにも出向きます。
また、実際にプログラミングをする機会が少ないシステムエンジニアにも、プログラミングの知識や技術は必要です。
システムの設計や構想に携わりたいという方は、システムエンジニアも選択肢に入れておくのをおすすめします。
2.文系出身のシステムエンジニアもいる?
文系出身のシステムエンジニアは多くいます。
したがって、文系出身はシステムエンジニアになれないということはありません。
システムエンジニアに必要なスキルや能力は、後からいくらでも習得できます。
自分は文系だからといって諦めることなく、積極的にシステムエンジニアを目指していきましょう。
3.文系が理系より出世できる?
文系出身のエンジニアが、理系出身のエンジニアより出世することは可能です。
その理由は、キャリアを積めば文系理系に関係なく昇進や昇給がおこなわれるから。
初任給に差はあっても、ある程度年齢を重ねれば収入の平均額は変わりません。
文系出身であっても、実力で平等に評価される環境が整備されています。
早く出世したいという方は、仕事で成果を出して周りにアピールしていきましょう。
システムエンジニアになる5つの方法と必要なスキルを紹介まとめ:理系文系に関係なく活躍するエンジニアになれる
本記事では、エンジニアと理系の関係性について解説してきました。
- エンジニアにおいて理系な有利な面は一部ある
- 文系理系関係なく、出世や昇給のチャンスは与えられる
- 仕事で結果を出せば、文系でも理系より出世できる
初任給や面接での評価など、エンジニアにおいて理系の方が有利な面は確かにあります。
しかし、出世や昇給にあたっては、文系も理系も関係ありません。
仕事で結果さえ出せば、文系であっても理系より出世することは可能です。
ぜひ今回の記事を参考に、活躍するエンジニアを目指してください。