エンジニア出身の経営者実例となるために心がけるべきことを徹底分析
「エンジニア出身でも経営者になれるのだろうか」
「エンジニアが経営者になるための方法が知りたい」
と思うことはありませんか?
エンジニアから経営者を目指そうとしても、本当になれるのか、どうやってなれば良いのかで迷ってしまいますよね。
では、エンジニア出身の経営者にはどのような方がいて、どんな強みがあるのでしょうか?
そこで今回は、
- エンジニア出身の有名経営者
- 良いエンジニアの定義
- エンジニアから経営者になるメリット・デメリット
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアの経営者になる方法やそのメリットがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアで成功している経営者7選
こちらでは、エンジニア出身で成功している経営者についてご紹介します。
成功者を見れば、エンジニアから経営者までの道筋が明確になってくるでしょう。
ひとりひとり解説していきます。
1.Google社:ラリー・ペイジ
Google社を創業したラリー・ペイジ氏は、世界的にも有名なエンジニア出身の経営者と言えます。
小さいころからコンピュータに触れ、ミシガン大学では学士号まで取得した典型的なエンジニアです。
1998年にGoogle社を立ち上げて、今では世界で最も流通している検索エンジンを手掛ける会社へと成長。
パソコン好きなエンジニアから、世界的企業の創業者となったのです。
2.Meta社:マーク・ザッカーバーグ
現Meta社(旧Facebook社)を創業したマーク・ザッカーバーグ氏はプログラマー出身の経営者・実業家です。
ハーバード大学在学中に、Facebookサービスを立ち上げて、周りの理解を得られずに、大学を中退し今に至ります。
Meta社は現在、GAFAMのひとつと位置付けられ、世界5大IT企業に名を連ねています。
- Amazon
- Facebook(現Meta)
- Apple
- Microsoft
エンジニア出身の経営者を挙げるうえで、マーク・ザッカーバーグは欠かせないひとりといえるでしょう。
3.株式会社メルカリ:山田進太郎
株式会社メルカリの創業者山田進太朗氏も、エンジニア出身の経営者です。
早稲田大学へ在学中に、楽天グループのオークションサービス立ち上げに関わったのがその経歴の始まり。
その後いくつかの企業売却を経て、2013年に株式会社メルカリを立ち上げて、ネットでおこなえるフリーマーケットの先駆者として、いまも事業を継続しています。
現在では、立ち上げ当初の事業だけでなく、以下のようなものも手掛けています。
- オンライン決済:メルペイ
- NFT:mercoin
- BtoCプラットフォーム:Mercan
エンジニアならではの発想で事業を拡大し、現在ではさまざまな分野で名を聞く企業となったのです。
4.グリー株式会社:田中良和
グリー株式会社の創業者である田中良和氏も、エンジニア出身の経営者です。
ソニーネットワークコミュニケーションズや楽天で、インターネットサービスの企画や開発に携わりました。
その後2004年に、グリー株式会社を立ち上げて、2008年に東京証券取引所マザーズへ上場。
学生のころから興味をもっていたインターネットで、会社を創業した経営者のひとりです。
5.Qiita:海野弘成
海野弘成氏は、プログラマー出身のIncrements株式会社代表取締役です。
Increments株式会社は、エンジニア向けの情報メディアQiitaを運営していて、海野氏はその創業者です。
大学時代にGoogle社でのインターン経験からそのエンジニアとしての道を歩み始め、在学中にQiitaを立ち上げて今に至ります。
Forbesでは、アジアを代表する若手経営者のひとりとして取り上げられている人物です。
6.さくらインターネット株式会社:田中邦裕
さくらインターネット株式会社の田中邦裕氏は、専門学校在学中にその会社を立ち上げました。
きっかけは在学中に立ち上げた技術系のサークルです。
無料レンタルサーバー事業を開始して、今では東証一部の企業まで成長しています。
7.株式会社Gunosy:福島良典
福島良典氏は、東京大学大学院在学中に、ニュースアプリであるグノシーを開発し、株式会社Gunosyを立ち上げます。
自身で立ち上げたアプリを拡大させ、会社も大きく成長させていったのです。
創業から3年ほどで、株式会社Gunosyは東証マザーズに上場。
現在はWeb3技術であるブロックチェーン関連の協会などでも理事を務め、最先端技術を発信する立場で居続けている人物です。
エンジニアとして力をつけるためのポイント4選
経営者になるためにも、エンジニアとして力をつけなければなりません。
単に技術を学ぶだけではなく、経営者になれる良いエンジニアを目指すべきです。
- 良いエンジニアの定義
- エンジニアに必要なスキルを身につける
- 尊敬する人の下で働く
- 副業をしてみる
ひとつずつ見ていきましょう。
1.良いエンジニアの定義
良いエンジニアとは、ひとつの分野に特化するのではなく、幅広い知識をもったエンジニアのことをいいます。
その理由は、エンジニアひとりでプロジェクトを動かすわけではないため、チーム全体でコミュニケーションを取れる人が求められているからです。
各分野についての知識があれば、チーム内で困っている人に、その原因を伝えたり、解決策をアドバイスできたりします。
与えられた仕事を忠実にこなせる専門性も大切ですが、全体を見て、必要な場所に顔を出せるようなエンジニアが良いとされています。
2.エンジニアに必要なスキルを身につける
良いエンジニアになるためには、以下のような知識・スキルを身につけましょう。
- ビジネススキル
- コミュニケーションスキル
- ITに関する幅広い知識
エンジニアの立場が上がっていけばいくほど、さまざまな分野の人たちと話す機会も増えてきます。
ビジネスマナーやコミュニケーション能力は、必ず身につけておくべきスキルといえるでしょう。
3.尊敬する人の下で働く
尊敬できる人の下で働くことも、良いエンジニアになる近道といえます。
なぜなら、身近に目標を設定することでモチベーションが上がり、前向きに仕事や学習に取り組めるからです。
例えば、身近に尊敬できる人がいることで以下のようなことも期待できます。
- 先輩と比較することで、自分を客観視できる
- 困ったときの相談相手になってもらえる
- 部署・チーム全体の雰囲気が良くなる
何ごとも自分だけで頑張るのはとても大変です。
尊敬できる人がいるのであれば、できるだけ近くで働くようにしてみてください。
4.副業をしてみる
良いエンジニアを目指すには、副業をしてみるのもおすすめです。
副業をすることで、自分が提供するサービスの対価が明確になります。
例えば下記のように、単に開発をするだけでなく受注から納品まで、さまざまなことが必要になることを実感するでしょう。
- 要件の定義
- 値段の交渉
- 納期の設定
金額は違えども、会社で取り組む案件でも、同じようなことをしている人がいるのです。
副業をすることで、自分が携わっている以外のところも見えてきます。
プログラミングの副業案件に携わる方法4選を紹介。初心者が稼ぐメリットや注意点も徹底解説エンジニアが経営者になるために心がけること5つ
エンジニアが経営者になるために、心がけるべきことを見ていきましょう。
ただ単に日々の作業をしているだけでは、経営者になるのは難しいといえます。
- 技術力にこだわりすぎない
- ビジネスモデルを学ぶ
- コミュニケーション力を磨く
- CEOとCTOとの役割の違いを理解する
- マネジメント力を身につける
それぞれご覧ください。
1.技術力にこだわりすぎない
もし経営者を目指しているのなら、技術力にこだわりすぎないことも大切です。
その理由は、システムやサービスの開発は、お客様が喜んでくれて成り立つものだから。
技術にこだわりすぎることで、以下のようなことが起こります。
- お客様に必要のない機能をつけてしまう
- お客様の意図とは違うものを作ってしまう
- こだわりすぎて、思ったより時間がかかってしまう
あくまでも、エンジニアはお客様の問題や課題を解決する立場で、仕事をしていくのです。
自分のやりたいことではなく、お客様から求められていることに力を注ぎ、仕事に臨みましょう。
2.ビジネスモデルを学ぶ
ビジネスモデルを学ぶことも、経営者に近づく道だといえます。
その理由は、どれだけ技術があっても、そのビジネスを形作れなければ、経営者にはなれないからです。
ビジネスモデルを構築するには、以下の視点から総合的に組み立てていきます。
- 対象者(ターゲット)は誰か
- どんな価値を提供するのか
- 価値の提供方法は
- なぜ利益が生まれるのか
作りたいものを作るだけではなく、価値を感じて貰えるものを作る必要があります。
エンジニアとしてのスキルだけにこだわらず、ビジネスモデルも学ぶようにしてください。
3.コミュニケーション力を磨く
コミュニケーション力も、経営者になるには必要なスキルといえます。
その理由としては、経営者は以下のようなさまざまな役割を担う必要があるからです。
- 顧客への営業
- 新しい社員の採用
- 外部関係者との打ち合わせ
経営者になると、社内だけでなく、外部の人と接する機会も多くなります。
会社の顔として、評判を落とさないようなコミュニケーション力は必須といえるでしょう。
4.CEOとCTOとの役割の違いを理解する
エンジニアとしてのキャリアを進む場合、CTOという道もありますが、経営者になるためにはCEOを目指さなければなりません。
なぜなら、CTOとはChief Technology Officerの略称で、技術部門のトップではあるものの、経営者ではないからです。
CEOとは、Chief Executive Officerを略したもので、最高経営責任者と訳され、経営全体の責任者のこと。
エンジニア出身で経営者を目指すのであれば、CTOとCEOの違いを理解して、CEOを目指しましょう。
5.マネジメント力を身につける
経営者を目指すのであれば、マネジメント力を身につけなければなりません。
なぜなら、自分だけでなく、会社の社員全体で、より大きなプロジェクトや案件に取り組んでいくことになるからです。
マネジメント力は以下のようなスキルで成り立っています。
- ロジカルシンキング
- 決断力
- プレゼンテーション能力
- プロジェクトマネジメント力
- 管理能力
社員を管理するうえで、さまざまなスキルが必要になります。
なので、普段から意識して、マネジメント力向上につながるスキルを身につけていきましょう。
マネジメント能力とは?必要な5つのスキルや能力を高める3つの方法も解説エンジニアが経営者になるメリット3選
エンジニアが経営者になるメリットをご覧いただきます。
エンジニアだからこそ、経営者になるべき理由があるのです。
- アイディアを形にできる
- 低コストで仕組み構築ができる
- 最先端技術に強くなれる
それぞれご説明していきます。
1.アイディアを形にできる
エンジニアが経営者になることで、アイディアを形にできるのが強みのひとつとなります。
なぜこれが強みかと言うと、まだ世の中に出ていないサービスを思いついたときに、開発を委託せずに、自分でひとまず始められるからです。
例えば、MacコンピューターやiPhoneで有名なスティーブ・ジョブズも、最初は自宅のガレージでコンピュータの組み立てから始めました。
エンジニアが経営をするうえで、思いついたことを形にできることは、大きなメリットといえるでしょう。
2.低コストで仕組み構築ができる
低コストで仕組みやシステムの構築ができるのは、エンジニアが経営者になるメリットです。
低コストで実現できる理由としては、開発を経営者自らでおこなえることが挙げられます。
以下のようなシステムは、実際に経営者自身が発案して作られた仕組みです。
- 独自のファイルサーバー
- 社員の日報や従業員の教育資料作成システム
- エクセル自動入力
IT技術を駆使することで、社員の環境を整えられるのです。
3.最先端技術に強くなれる
エンジニアが経営者になることで、最先端技術に強くなれるメリットもあります。
最先端技術に強くなれば、より安全で効率の良い、システムや仕組みの導入が検討できるのです。
例えば、会社の顧客管理やコミュニケーションツールで有名なものは以下のとおり。
- Salesforce
- Zoho
- Chatwork
- Slack
技術やサービスに詳しくなることで、より良いプロダクトが見つかります。
会社の体制がより、働きやすく、強固になることに繋がるでしょう。
【エンジニア必見】最新技術の情報を誰よりも早くゲットする方法!エンジニアが経営者になるデメリット3つ
エンジニアが経営者になるデメリットもご紹介します。
なぜなら、当然メリットだけではなく、デメリットも存在するからです。
- やりたいことができない
- 孤独に感じることがある
- 自分と同じ意識の社員が見つからない
当てはまるものがないか確認してください。
1.やりたいことができない
エンジニアが経営者になると、やりたいことができないというデメリットが出てきます。
なぜやりたいことができないかというと、経営者自身が開発者となるのではなく、人を管理することがメインになるからです。
コーディングや開発が好きなのであれば、手を動かして作れないのは、デメリットといえるでしょう。
もし経営者を目指すのであれば、理解しておくべき点といえます。
2.孤独に感じることがある
孤独に感じることがあるのも、エンジニアが経営者になるデメリットといえます。
なぜなら、経営者と従業員はどうしても利益相反の関係にあり、本音で悩みを打ち明けたりができない間柄になってしまうからです。
快く指示を引き受けている社員に恵まれていたとしても、経営者としての悩みを相談できる相手は見つかりにくいでしょう。
経営者とは孤独であることを理解しておくべきです。
3.自分と同じ意識の社員が見つからない
エンジニアが経営者になると、自分と同じ意識で働く社員が見つからず悩むことがあるかもしれません。
なぜ同じ意識の社員が見つからないのかというと、従業員にもそれぞれの考えや人生があるから。
経営者は人生をかけて会社を大きくしたいと思うのが自然ですが、従業員は同じようには思わないのが一般的です。
それぞれが良い関係になるためには、お互いの立場や考えを尊重し、自分の考えを押し付けないことが大切だといえます。
まとめ:エンジニアから経営者で成功した例は多い
当記事では、エンジニアから経営者として成功した実例やその方法について解説してきました。
- エンジニアとして成功した経営者は世界でも数多くいる
- 良いエンジニアは幅広い知識を持っている
- エンジニアが経営者になると、働きやすい会社が作れる
エンジニアが経営者になると、低コストで仕組みやシステムの導入が実現できる確率が高まります。
ただし単にエンジニアで目の前のことをこなしても、経営者になれるとは限りません。
経営者を目指すのであれば、経営者になるための知識やスキルを身につけられるよう、日々努めてください。