エンジニアの適性検査で落ちる3つの理由とは。適性検査の種類と就職活動の流れを解説
「エンジニアの適性検査で落ちることもある?」
「エンジニアに向いているのか知りたい」
と思うことはありませんか?
エンジニアの採用選考を控えている方にとって、適性検査で落ちることはあるのか気になりますよね。
では、エンジニアを目指す学生は、適性検査に向けてどのような対策をしておくと良いでしょうか。
そこで今回は、
- エンジニアの適性検査の種類について
- エンジニアになりたい学生のための就職活動の流れ
- エンジニアに向いている人と向いていない人の特徴
について詳しく解説します。
この記事を読めば、エンジニアの適性検査で落ちる理由がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
エンジニアの適性検査で落ちる3つの理由
エンジニアの採用選考のひとつに適性検査があります。
適性検査に落ちる人は、どのような特徴があるのでしょうか。
- 対策をしていない
- 正直に回答していない
- 企業との相性が悪い
ここでは、どんな人がエンジニアの適性検査に落ちるのか説明していきます。
1.対策をしていない
エンジニアの適性検査は、事前に対策できます。
実際に適性検査に対応した参考書や問題集が出版されているため、過去問を解いて問題に慣れることが可能です。
SPIやIMAGES、CAB適性検査は制限時間が短い特徴があります。
そのため、あらかじめ時間配分を確認し、次々と問題に答えていく判断力や作業の速さ、正確性が求められるといえるでしょう。
2.正直に回答していない
適性検査の評価は、正直に回答していないと落ちる可能性があります。
というのも、
- 偏った回答
- 一貫性のない回答
- 未回答
などがあると、評価されないからです。
そのため、深く考えることや、嘘をつくことはせず、すばやく正直に回答することが大切といえます。
3.企業との相性が悪い
そもそも企業と相性が悪い場合も、落とされることがあります。
なぜなら、適性検査を通じて自社の求める人物かどうか、選考の最初の段階でふるいにかけるケースが多いからです。
エンジニアとして能力が高くても、その企業と相性が悪いときは評価されません。
さらに大勢の受検者の中から絞り込むために適性検査を実施している企業もあるため、事前に企業研究も怠らないようにしましょう。
エンジニアの適性検査の種類4選
こちらでは、エンジニアの適性検査の種類を説明していきます。
適性検査の内容を理解していると、対策もできるはずです。
- CAB
- GAB
- SPI
- IMAGES
それぞれの特徴を紹介していきます。
1.CAB
システムエンジニアなどのITエンジニアの適性検査にCABはよく出題されます。
CAB適性検査とは、Computer Aptitude Batteryの略で、コンピュータ職適性診断テストとして日本エス・エイチ・エル社がおこなっている試験です。
CAB:適性検査の内容 | |
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受検方法 |
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出題分野 |
|
CAB適性検査では、ITエンジニアに欠かせない論理的思考やひらめき、効率性などが測定されています。
2.GAB
GABとは、Graduate Aptitude Batteryの略で、総合適性診断テストとして、CABと同じく日本エス・エイチ・エル社がおこなっている試験です。
GABは、長文読解が評価される試験でもあります。
GAB:適性検査の内容 | |
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受検方法 |
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出題分野 |
|
GABでは、知的能力やパーソナリティ、チームワーク、バイタリティなどの能力を測定可能です。
3.SPI
SPIは、Synthetic Personality Inventoryの略で、総合適性検査として、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが運営している試験です。
SPIでは、性格特性や知的能力を測定しています。
SPI:適性検査の内容 | |
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受検方法 |
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出題分野 |
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性格検査は自分を偽って回答すると得することはないため、自分に正直に答えることが大切です。
4.IMAGES
IMAGES(イメジス)は、日本エス・エイチ・エル社がおこなっている簡易版の総合適性検査です。
IMAGES:適性検査の内容 | |
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受検方法 |
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出題分野 |
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IMAGESは、受検者の基本的な能力やパーソナリティを測る試験ですが、実際に受検した人からは回答時間が足りないという口コミがあります。
とくに言語の問題は、長文読解を解くのに時間がかかるため、時間配分も工夫する必要があるでしょう。
20代からエンジニア転職を成功させる8つのコツとは。エンジニア向け転職エージェントも紹介エンジニアを目指すための就職活動の流れ
こちらでは、エンジニア志望の学生に向けて、就職活動の流れを説明していきます。
就職活動は早く取り掛かるほど有利になるため、事前の準備が大切です。
- 応募書類の提出
- 適性検査
- 面接
それぞれ見ていきましょう。
1.応募書類の提出
企業へ応募する際は、応募書類をきちんと書けるように、あらかじめ自己分析や企業研究を済ませておくことが大切です。
応募書類には、
- エントリーシート
- 履歴書
- 職務経歴書
- スキルシート
などがありますが、企業が指定する様式で準備しましょう。
採用担当者は、志望する意欲があるのか確認しているので、ITに関する保有資格や興味があることをアピールすると良いです。
2.適性検査
適性検査は、筆記試験のひとつですが、最近では適性検査を重視する企業も多く、あらゆる業界で導入されています。
- CAB
- GAB
- SPI
- IMAGES
プログラマーやシステムエンジニアの場合、CAB適性検査が多い傾向です。
適性検査などの筆記試験は、足きり目的でおこなわれることもあるため、早めに問題集などで対策することをおすすめします。
3.面接
エンジニアの面接では、一緒に働きたいかどうかが重視されています。
心理的安全性を重視する企業が増えているため、どんなに能力が高くても、
- 相手を非難するような人
- 他者をマウンティングするような人
- 柔軟性が低い人
などは、フィルタリングされ落とされることもあるのです。
そのため、個人面接や集団面接、面接回数を設けるなどして、ITスキルとともに見られているといえます。
エンジニアに適性がある人の特徴
エンジニアに向いている人とは、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、エンジニアに適性がある人について説明していきます。
- 論理的思考能力がある
- コミュニケーション能力がある
- 勉強熱心である
- ものづくりに興味がある
- 体力がある
それぞれの内容を見ていきましょう。
1.論理的思考能力がある
論理的思考能力は、エンジニアに求められる特徴といえます。
その理由は、エンジニアにはプログラミングや仕様書の作成など、物事を筋道立てて考えていく力が必要だからです。
論理的思考は、文章力やコミュニケーションにおいても影響がでてきます。
エンジニアはチームで仕事をすることからも、論理的思考能力が欠かせないスキルといえるでしょう。
2.コミュニケーション能力がある
コミュニケーション能力がある人は、エンジニアとしての適性があります。
業務では口頭のコミュニケーションに加えて、メールなどの文書でやり取りする機会も多いからです。
例えば、
- クライアントの要望を聞く
- 仕様書やドキュメントを読む
- 悪いことも報告する
などの場面で、情報が伝わらないと問題となるケースもあるため、コミュニケーション能力は必須といえます。
3.勉強熱心である
勉強熱心の方はエンジニアに向いています。
プログラマーやシステムエンジニアなどのITエンジニアは常に勉強することが必要な職業だからです。
技術トレンドも目まぐるしく変化していく時代だからこそ、
- 世界に目を向け情報収集する
- 最新の技術についてリサーチする
など、日頃からおこなわれることが優秀なエンジニアの特徴にあります。
4.ものづくりに興味がある
エンジニアに適性のある人は、ものづくりに興味がある人といえます。
新しいシステムや製品を作り社会に貢献していくことがエンジニアの仕事だからです。
システムを構築する上で、仕事が順調なときもあれば上手くいかないこともあります。
計画どおりに進まないときでも、
- 良いものを作りたい
- 良いサービスを作るのが楽しい
といった、価値を提供したいというわくわくする気持ちが大切です。
5.体力がある
エンジニアは納期のある仕事のため、開発現場は毎日が忙しく、体力的にきついと感じる方もいます。
生活リズムが不規則になりがちな仕事だからこそ、体調管理が求められる職業です。
そのため、
- 十分な睡眠
- 適度な運動
など、健康を維持することはもちろん、体力がある人は業務にもついていけるでしょう。
エンジニアとプログラマーの違いは?|向いている人の特徴5選や仕事内容をわかりやすく解説エンジニアに適性がない人の特徴
一方で、エンジニアに向いていない人は、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、エンジニアに適性がない人について説明していきます。
- 集中力がない
- ITの領域に関心がない
- 細かい作業が苦手
それぞれ見ていきましょう。
1.集中力がない
集中力がない人は、エンジニアに向いていないといえます。
なぜなら、システム開発やその他の業務には、頭を使う仕事が多いからです。
例えば、
- 複雑なコーディング
- 仕様書の作成
- 会議やミーティング
などは、時間が経つと疲労も溜まってきます。
集中力が保てるように作業時間を工夫するエンジニアもいるのです。
2.ITの領域に関心がない
ITに関する関心度もエンジニアに欠かせない要素です。
エンジニアは一生勉強していく必要があるため、興味の分野がある方が楽しく仕事ができます。
業務においても、わからないことを自分で調べて解決していく場面が多いです。
なので、そもそもITに関心がない人は、調べることも苦痛となるので向かないといえます。
3.細かい作業が苦手
エンジニアの仕事は、細かい作業が多いのも特徴です。
というのも、プロジェクトによっては緻密な設計に基づいてコーディングをする必要があります。
全角と半角の違いなど、小さなミスもバグとなるため、大雑把な人には向いていないといえるでしょう。
システム開発でも、
- 要件定義
- 設計
- 開発
- テスト
などと、サイクルを回して積み上げていくので、細かい作業が苦手な方は適性がないのです。
プログラミングの設計を解説!設計書の書き方やおすすめのツール7選も紹介エンジニアの適性検査に関する質問
ここでは、エンジニアの適性検査に関する疑問に答えていきます。
不安を解消して適性検査の理解を深めましょう。
- Web適性検査に落ちる人もいる?
- 適性検査におすすめの対策とは
- 適性検査の結果はどう使われる?
それぞれ見ていきます。
1.Web適性検査に落ちる人もいる?
Web適性検査に落ちる人もいます。
回答に一貫性のない場合や嘘をついているケースは、落ちることもあるのです。
学生の口コミでは、適性検査を難しいと感じる方もいます。
とはいえ、CAB適性検査は、プログラマーやSEなどのIT業界でよく使われているため、性格検査は正直に回答し、能力検査は問題集で慣れておきましょう。
2.適性検査におすすめの対策とは
市販の問題集を使い、あらかじめ目を通していおくことが大切です。
設問が多くて苦手意識のある方もいますが、
- 文章をすばやく読む
- 出題の意図を理解する
など対策をすれば、問題ないといえます。
適性検査は焦らずに平常心で取り組んでいくことが必要です。
3.適性検査の結果はどう使われる?
適性検査の結果は、面接の際の資料としても使われています。
エントリーシートだけではわからない性格的特徴を、性格検査の結果から重視することはあるのです。
ほかにも、
- 人数を絞り込むための足きり
- 入社後の配属の参考に
などで使われています。
能力検査が悪いと面接に進めないこともあるため、適性検査は企業からの信頼度も高いといえるでしょう。
まとめ:エンジニアの適性検査に落ちないために事前に対策をしよう
本記事では、エンジニアの適性検査を知りたい方に向けて、適性検査の種類とエンジニアに向いている人の特徴について解説しました。
- エンジニアの適性検査の種類を理解して、対策をしよう
- エンジニアを目指す学生の方は、就職活動の流れを押さえておこう
- エンジニアに適性がある人とない人には特徴がある
採用選考を控えている学生の方は、適性検査の対策をすることが大切です。
IT企業の適性検査は、各社によって異なりますが、論理性やストレス耐性、対人能力は重視されるポイントでもあります。
就職活動を早めに取り組むことで、適性検査の対策もできるので、まずは就職サイトやホームページなどから情報収集を進めてみてください。